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Monthly Archives: 5月 2014

2014年和歌山大学実習③

畠島でクモヒトデが採れたので




突然ですがクモヒトデの標本の作り方を紹介します.






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まず,これが今回採れたクモヒトデ.

岩の下にいました.

バットの上にあけましたが,これだと逃げようとして腕をからませあったりして,

何個体いるかもよくわからず,とても標本にするどころではありません.

そこで,麻酔液(塩化マグネシウム水溶液(MgCl2))を使います。

作り方は簡単で,塩化マグネシウム六水和物を73.5g/1Lの分量で真水に溶かすだけ。

注意点としては,潮解性のある試薬なので,

素早く計量しないとどんどん水を吸って秤がべちゃべちゃになっちゃいます.

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麻酔液に浸した状態がコチラ。

種類によりますが,2,3分で効きます.

完全に脱力し,形もこちらの意のままです.

この状態だと腕の自切もありません.

スペースを稼ぐため,このように「彗星型」にするのが私の出身の藤田研究室のスタイルです.

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そしてこのスキに写真を撮ります。

最も重要なのは,体の真ん中の「盤」です.激写しまくるのです。

コチラは反口側. 

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コチラは口側.真ん中にあるのが口です.

写真は,もちろん標本にした後でも撮影できるのですが,

エタノールなどにつけると色が抜けてしまう場合が多いので,

麻酔している間にとるのがベストです.

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そして,別のトレイに固定液(最近は主にエタノールです)を満たしておき,

麻酔したクモヒトデをそっと移します.

後はこれをビニールパックにラベルとともに入れておき,後日瓶に移して標本完成です。

たまには真面目な研究話でした.

続く.

 


2014年和歌山大学実習②

和歌山大の実習で見られた畠島の生き物シリーズ!

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その① チゴケムシ Watersipora subovoidea

岩の下の方に,薄らオレンジに見えるコケのようなものが張り付いているのがおわかりいただけますでしょうか?

これはれっきとしたコケムシと呼ばれる動物で,外肛動物門とも呼ばれています.

個虫と呼ばれる,頭の部分に触手の環を持つ小さな生き物が,

サンゴなどと同じように群体を形成しています.

詳しい形態の話などは,知り合いのコケムシ研究者さんのウェブサイトで勉強できますよ!コチラ↓

https://sites.google.com/site/kokemushiweb/

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その② アオウミウシ Hypselodoris festiva

春はウミウシの季節ですね.このように目につく鮮やかなものから,

擬態しているのか,じっと海藻を見ていてやっと見つかるようなものまで,

様々な種がみられました.

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その③ ウミヒルモ Halophia ovalis

海藻ではありません.海に適応した種子植物です.

畠島では汚染が進んだ1970-80年代に消滅してしまったという記録がありますが,

海の浄化がすすんできた近年になってまたみられるようになりました.

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その④ モミジガイの仲間たち.

「カイ」といっても貝ではありません.写真からお分かりいただける通り,れっきとしたヒトデです.

いつもは砂の中に潜っていますが,潮が引くと,苦しいのか砂から出てくるので,簡単に捕まえられます.

この中にはおそらくトゲモミジガイとモミジガイが混ざっていますが,見分けがつきますか?

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その⑤ ウミガメとその⑥ ハリセンボンの死骸!

外湾に面したこの島には,いろんなものが流れ着くのですね.

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今原先生が何かを見つけられました!

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その⑦ コマイハナゴケ Cervera komaii

です!ヤギやウミトサカに代表される八放サンゴはあまり浅いところには見られませんが,

こんな潮間帯にみられる八放サンゴもいるのですね!

この赤いポツポツの一つ一つがポリプで,観察していると,

八放サンゴに特徴的な羽状の触手が観察できました!

ちなみに種小名の「komaii」

は,瀬戸臨海実験所の初代所長の駒井卓先生に献名されたものです.

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その⑧ これは,,,なんでしょう?

海中から突っ立ている棒状の物体.

ツバサゴカイの棲管でしょうか?それにしては長いような,,,

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浜辺で赤潮が観察されました.

その⑨ 夜光虫Noctiluca scintillans(渦鞭毛藻)

が大量発生していたようです.

この水の中にはすさまじい数の夜光虫が顕微鏡で観察できます.

こんな日に夜の海岸に出ると,波の動きに刺激された夜光虫が光ってとてもきれいですよ.

続く.


2014年和歌山大学実習①

2014年4月14日~19日にかけて,和歌山大学教育学部の実習が行われました!

この実習では,とにかく野外に出ます.

毎日野外尽くしです!

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まずは畠島へ出発!

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古賀先生による,畠島の説明.

普段瀬戸の先生の解説ばかり聞いているので,ちょっと新鮮でした.

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今回の実習にはスペシャルゲストが!

黒潮生物研究所和歌山支部の今原幸光先生です.

八放サンゴ(骨格を持たないやわらかいサンゴを含むグループ)の専門家です.

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国立科学博物館の並河洋先生です.

ヒドロ虫という,刺胞動物の中では比較的派生したグループの研究をされています.

変わった生殖様式を持つグループで,先生は各地からヒドロ虫を採集・飼育し,

生活史を見ておられます.

お二人の来浜の目的については,また今度お話しますよ!

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この日は雲一つない磯観察日和でした!

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海の生き物に興奮して,磯の際まで攻める学生あり.

遠くから「うひゃー!!」「すげー!!」などの嬌声があがっていました.

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ハッと気づいたら,海藻の専門家の高須先生(+ついていった学生二名)がはるか遠くへ!

フィールド科学者の足腰は強靭です.

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そんなこんなのポカポカ畠島観察でした.

この後も怒涛の野外実習が続きます.


誕生日

先日の記事でこれみよがしにさりげなく報告しましたが,

本日は私の31歳の誕生日でした.

ということで


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なんと誕生日ケーキをいただきました!

千徳博士の手作りです.

真ん中には,クモヒトデをあしらったフルーツデコレーションが!

体全体をキウイで型どり,真ん中の盤の部分にチェリーが乗っています!

スッゲー!!!

なんという女子力!

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ということで,クモヒトデ解剖ケーキ入刀!

みなさんの不安そうな視線が痛かったですが,きちんと等分できたはずですよ!

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お味は,チーズケーキベースで非常に美味しかったです!

誕生日をみなさんに祝ってもらえて,景気の良い31歳のスタートでした!

ケーキを作ってくれた千徳博士,ありがとうございました!

また他の人の誕生日があったら,イベントですね!

 


2014年龍谷大学実習④

龍谷大学実習レポ,ついにラストです!

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畠島で採集した生物を,黒板にリストアップしていきます.

はるか昔から行われている,

教育効果の高い優れた手法です.

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リストアップした生物の中で,

自分が気になった生物を説明してもらいました.

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生物の形と,採集された場所とを関連付けてもらい,

なぜそのような環境に生息するに至ったかについて考察してもらいました. 
 

生物と環境を考える上では,その生物の形や生態に注目する必要があります.

今後,彼らがどのような分野に進むかはわかりませんが,

多角的な視点を育むことは,環境学を修めていく上で決して無駄にはならないでしょう.

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聞く方も真剣勝負!

先生方や研究員からも質問が飛びました.

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そして,無事に発表終了!

明日もまだありますが,とりあえず主な実習項目は終了です.

千徳博士から〆の挨拶.

三日という短い時間でしたが,

教える側と教わる側とで刺激しあうことのできたよい実習でした.

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一夜明けて最終日.

この日は朝から最後の講義です.

千徳博士の「サンゴの生物学」

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単なる学問的な話だけでなく,

博士課程での実情などを交えた,とても楽しい発表でした.

多くの学部生にとっては,普段はあまり聞かない話に触れられる,

よい機会だったのではないでしょうか.

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河村博士の「クラゲの多様な生活史」

クラゲの研究を行う上では,どのポリプがどのクラゲになるのか?

また逆にどのクラゲがどのポリプになるのか?

という生活史の解明が必要なため.飼育が必須です.

そのようなクラゲの多様な生活史について,

非常に美麗なクラゲ写真が満載のスライドで発表してくださいました.

クラゲへの愛がうかがえます.

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私もお話をさせてもらいました.

学会での雰囲気を味わってもらうため,ポスター発表風にしてみました.

先日の古生物学会で発表したポスターが活用されましたw

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ちなみに,この日はアウターを「テヅルモヅルパーカー」でキメてみました.

このウェブサイトでも注文できますよ!

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講義のあとは,野外授業!

浜辺でのビーチコーミング(漂着物観察)です!

白浜は黒潮の影響を受けて,南洋性の様々なものが流れ着きます.

珍しいものも時々混じっているんですよ!

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そして,最後にみんなで写真をパシャリ.

あっという間の四日間でしたが,教える側としても得られるものの多い実習でした.

個人的には,自分に足りないものの一つ(熊のプ○さんの物真似の精度)

がはっきりとわかった貴重な実習でした.

来年までに腕を磨いておきます!










ちなみに,私は本日(5/27)をもちまして,31歳となりました.

時が経つのは早いものです.

高校生ぐらいの時に想像していた31歳とは全然違うのですが,

今はクモヒトデの研究がつづけられてとても幸せです.

今後も教育に,研究に邁進していきます!


てづるもづるを捕まえよう!②

誰がなんと言おうと!

このシリーズは続けていきますよ!

「てづるもづるを捕まえよう!」のコーナーです!

「どうすればてづるもづるを捕まえられるのか?」という永遠の命題を,

不定期に紹介していきます!

今回は!

「スキューバダイビング」です!!!

深海性の種が多いてづるもづるですが,

実はスキューバダイビングでも見かける事ができます。
*捕まえました!(2013/1/20)

ただし、スキューバで潜れる水深(40 mくらいまで?)の

テヅルモヅルはほとんどが夜行性ですので、

確実に見たい場合、ナイトダイビングをする必要があるでしょう。

普通、ナイトダイビングができるようになるまでにはかなりのスキルが必要とされるらしいので、

もともといろんな海の生き物をみるのが好き!という方にお勧めです。

それから、もじゃもじゃのテヅルモヅルを陸上に持ち帰るためには、

専用の袋とかバケツが必要かと思われます。

それでは採点です!

scuba

 

採れる度!!  ☆(なかなか毎回は難しいでしょう)
辛さ!!     ☆(スキルがあればそう難しくはないでしょう)
お手軽さ!!  ☆☆(一度スキルを得てしまえば)
楽しさ!!    ☆☆☆(ダイビングは楽しいですよね)
標本状態!!  ☆☆☆(生きた状態で得ることも可能)

それではまた!!


出張

所用で大阪市立大学に来ています.

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ここは千徳博士が学位を取得した出身校です.

元指導教官の江崎先生とのディスカッション中.

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そして,後輩に写真の撮り方を指導中.

こうして知の継承が行われているわけですね.

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そして大阪といえば食ですね!

学食でこんなお洒落なカレーにありつけました!

江崎先生にご馳走になってしましました.

ありがとうございました!

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遊びに来たわけではありません.

今回はこの顕微鏡を使って,クモヒトデの小さな骨片を撮影しに来たのです.

この写真データは,来月の日本古生物学会で発表する予定です.

とても貴重な骨片なのですよ.

ふふふ,気になった方は古生物学会(福岡)に話を聞きにきてくださいね!


相模湾産八放サンゴ類

 

突然ですが宣伝です!

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「相模湾産八放サンゴ類」が発刊されました!

この相模湾産シリーズは,

海産無脊椎動物を研究された昭和天皇の研究成果を各動物ごとにまとめたもので,

現在でも継続して発刊されています.

この度,八放サンゴ(硬い骨格をもたないサンゴ,ソフトコーラルとも呼ばれます)

についての成果がまとめられたそうです!

実はテヅルモヅルは八放サンゴに絡んでいることが多いため,

同定に役立てられます!

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主著者の今原先生です.

価格は4860円(税込)です.


この一冊を逃す手はないですよ!


2014年龍谷大学実習③

4月の龍谷大学の実習のレポートです。

前回までのお話はこちら

畠島で採集した生物の鑑定からスタートです。

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バケツに採集してきた生き物を,机の上で白いプラスチックの「バット」にあけていきます.

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タツナミガイ,ニセクロナマコ,イソナマコ...

ここは長虫状のものを集めていますねえ...



...おや?

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こ,これは!


ユムシじゃないですか

ゴカイやミミズなどの環形動物に似た生き物ですが,体節がなく,別の動物門と考えられている生き物です。

(最近はDNA解析の結果から,環形動物門の仲間と考えられつつあります)

特に特徴的なのが頭から伸びたスプーン状の吻で,

種類によってはこれが何メートルもの長さになります.

地面の下などに穴を掘って隠れ住むためなかなかお目にかかることのない動物ですが,

転石の下に何気なくいたそうです.

学生は「ミドリユムシ」と同定していましたが,

分類が進んでいないため,同定の真偽は専門家に聞いてみないとわかりません.

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図鑑を片手に悩む学生アリ.

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いつて海胆の同定を助けてやりました,

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瓶についた奇妙なコブあり.

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なんとカニが絡まっているやうだ。

瓶から出ようとしてもがいているうちに こうなってしまったのでしょうか。

この後,やさしくほどいて逃がしてやりました.

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そしておなじみナマコの解剖です.

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今回は(も)ニセクロナマコの解剖でした.

ナマコはかなり内臓がしっかり見えて,

結構グ○なのですが,意外に多くの学生が興味を持っていました.

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面白生物解析シリーズ,お次は千徳博士の「単体サンゴ」の解説。

群体性ばかりと思われがちなサンゴですが,実は単体で生き抜くたくましいサンゴもいるのです.

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珍しい生き物に,みなさん興味津々です。

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こうして楽しく鑑定は続いていくのでした。

続く.

 


UMISAWA2その⑨

うみさわ会番外編

~魅惑のオフショット集~

うみさわの神髄は採集だけでなく,

日常の風景の中にあります.

誰が最も「さわやか」なのか?

この永遠のテーマへの挑戦も,

実はうみさわの裏の趣旨でもあるのです.



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夕暮れの千畳敷にて,地学出身の田中博士や,千徳博士による地層の解説中.

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断崖の向こう側の三人衆.

「Check it out!!」

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最近公園化した番所山の展望広場にて.

これはかなりうみさわ指数が高い写真です.

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メイオベントスを見つめる人たち.

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非常に男前に撮れてます。

うみさわですね.

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最後に記念撮影.

まだまだ面白写真はたくさんあるのですが,

今回はこれくらいにしておきます.

みなさん本当にうみさわでした.

今回の参加メンバーは以下の通りです.

広瀬雅人 東京大学大気海洋研究所 特任助教(コケムシ類)
田中隼人 広島大学生物圏科学研究科 学振PD(貝形虫類)
太田悠造 滋賀県立琵琶湖博物館 特別研究員(ウミクワガタ類)
角井敬知 北海道大学理学研究院 研究員(タナイス類)
山崎博史 琉球大学理学部 ポスドク研究員(トゲカワムシ類)
吉田隆太 琉球大学理工学研究科 博士研究員(フクロムシ類)
藤本心太 京都大学理学研究科 D2(クマムシ類・コウラムシ類)
安岡法子 奈良女子大学人間文化研究科 M2(カキ類・カクレガニ類)
泉貴人 東京大学理学系研究科 M1(イソギンチャク類)
杉本雄祐 大阪市立大学理学部 B4(サンゴ類)
竹本亨世 大阪市立大学理学部 B4(サンゴ類)
久一沙彩 大阪市立大学理学部 B4(サンゴ類)
千徳明日香 瀬戸臨海実験所 学振PD(サンゴ類)
岡西政典 瀬戸臨海実験所研究員(クモヒトデ類)
中山凌 瀬戸臨海実験所 M2(カサガイ類)
中町健 瀬戸臨海実験所 M1(コツブムシ類)
+受け入れ教員を中野先生(カサガイ類)と宮崎勝巳(ウミグモ類)

 

ご覧のとおり,多岐にわたる動物群を専門とする猛者たちが全国から集まってくれました.

少なくとも海産無脊椎動物の分類コミュニティにおいては,

一昔前までは,採集といえば研究室単位で行われることが多く,

他の機関や研究室研究者同士での合同の機会は少なかったように思います.

ですが,実は他の動物研究者との交流や,野外での知見の交換などが,

自らの対象生物の研究にとって有益であることも少なくありません.

また,同じ場所で採集を行っても,

それぞれの研究者の目線でみれば違う生き物が採れています.

すなわち,合同採集は,採集成果的にも,学術的にも有益な,優れた方法と言えるでしょう.

今回の,そしてこれからのうみさわ会でも,

このような生産性の高い採集が行われることを願っております.

そして願わくば,それらに果てしない「笑い」があらんことを...

最後になりましたが,今回のうみさわ参加メンバー,

調査船を出してくださった実験所の技術職員の皆さん,

そして研究代表者となってくださり,

サポートを行ってくださった実験所の教員の皆様に心よりお礼を申し上げます.

ありがとうございました!


UMISAWA2その⑧

深海を攻めた後は浅海を攻めるしかないでしょう。

ということで,干潟に来ました。

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ここでは泉君が,イソギンチャクを狙いました.

何のイソギンチャクかは後のお楽しみ。

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こういう干潟のドロドロの中に埋もれて暮らしているイソギンチャクだそうです.

まずは泥をとり,網でふるえば採れることがあるそうです.

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おや!採れましたか!?

・・・残念,ホヤだったようです.

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同行していた千徳博士が,カニに手袋を挟まれていました。

この後,泉君は二時間ほど作業を続けましたが,残念ながら獲物は現れなかったそうです.

しかしそれだけに,採集できた時の喜びがひとしおになるのでしょう.

戦い続けたソルジャーにだけ,うみさわの女神は微笑むのです.



そして,好例の発表会もいよいよ最後です。

毎晩ほぼ夜12時オーバーというスケジュールでしたが,

みなさん大変面白い発表ばかりだったので楽しい時間を過ごすことができました。

中でも最終日は一味違っていました.

東大が生んだ鬼才,泉氏の落語からはじまったのです. 

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「うみさわっす!」の軽快な一言からスタートです.

前口上中に,観客が食べていたそばを見て,とっさに思いついた題目は,

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「時そば」です。

以下,Wikipediaより転載

—————-

そばの勘定を巡るごまかしを目撃した男が、それにえらく感心して、

自分も真似して同じことをしようというスリリングかつ滑稽な話である。

本編に入る前の枕の部分で、江戸時代のそばについてあらかじめ解説しておく場合が多い。
そばを食べる場面において麺を勢い良くすする音を

実際と同じように表現することが本作の醍醐味であり、

一番の見せ場であるとよく言われる。

—————-


数ある古典落語の中でもポピュラーな題目らしく,

「そばを食べる音」の再現が注目らしいのですが,

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超リアルでした.

いや本当に.

話のテンポ,声の張りなど,どこをとっても,

大変素晴らしい出来の落語でした.

ありがとうございました。

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そして興奮冷めやらぬまま研究発表へ.

これが彼の研究対象の

「ムシモドキギンチャク」だそうです.

残念ながら今回は見つけられませんでしたが,

既に卒業絵研究での成果を,論文にできつつあるそうです.

素晴らしいですね.身が引き締まる思いです。

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私も続いて発表しました.

この間少しだけ世間を騒がせた,「クラウドファンディング」 に関する発表でした.

うみさわメンバーも何人か興味をもったようでした.

もうみんなやっちゃいましょう。

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その後も,琵琶湖博物館の太田さんによる

ウミクワガタ(昆虫ではありません.れっきとした「甲殻類」です)

の採集に関する発表や,

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東京大学海洋研究所の広瀬さんの

コケムシ(コケではありません,コケムシ動物門という,れっきとした動物です)

に関する系統分類や発生,生態に関する発表がありました.

いずれの研究も,研究対象に対する「愛」がひしひしと伝わってくる内容で,

「金」の話をしたわが身を少し恥じました。

やっぱり,研究に必要なものは,「愛」ですね。

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さて,この日はなんと参加者の一人,

大阪市立大学の竹本さんの誕生日でした!

憧れの千徳博士にプレゼントをもらい,

満面の笑みを浮かべています。

うみさわですね。

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さて最終盤,

売り子と化した凌君もところせましと食堂を駆け回ります。

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大トリは,琉球大学の吉田さん.

フクロムシという,一風変わった動物の発表をしてくださいました.

カニなどの腹に寄生する動物で,見た目はその名の通り,「フクロ」にしかみえないのですが,

実は体制が退化したフジツボなどの「節足動物」の仲間だそうです.

この不思議な生物の系統分類学的な研究について,

うみさわのトリを飾るにふさわしい,

美彩なスライドで発表してくださいました.

天晴。

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ということで!!





うみさわおひらき 





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ありがとうございました

続く?


UMISAWA2その⑦

ドレッジ二日目。

天気があまりよろしくないということで,田辺湾内(波が穏やか)でドレッジを行いました.

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波がないので余裕です。

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先日は細かい作業ができなくてカメラ係だったので,

今日は最前線で働きました。

(ドレッジをつまんでいるだけに見えていますが,ちゃんと仕事しています)

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湾内の底質は大体ドロドロです.

この中には,いったいどんな貴重生物が!

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さて,陸に帰ってからが本番です。

まずは細かいものを見る班が,泥と水を混ぜて撹拌し,

うちのメイオベントス実習でも行う方法などで生き物を回収です。

この手法で,ほとんど目に見えない,体調1/10 mmよりもさらに小さい生き物

(クマムシや動吻動物,微小甲殻類など)が採集できます。



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そして,残った基質を再び水で撹拌し,

上澄みを目の細かい網(数十マイクロ)でこします。

上記の手法よりも少し大きな

(と言っても体長はµm~mm単位)微小甲殻類などを採ります。

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 そして,網に残った基質を,

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今度はもっと目の粗い網(1 mm程度)で越すのです。

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そうして,体長1 mm以下の小さな生き物がこされ,

それよりも大きな生き物や砂がこのように残ります.

今度は,この砂の中から生き物をピックアップです.

白浜沖の生き物を,余すところなく採集です。

つづく


UMISAWA2その⑥

 UMISAWA2中盤編,

いよいよドレッジ投入です。

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手で保持しつつ投入.

最後に信用できるのは人の手です.

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さあいってこい。

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今回もロープ操作は技官の興田さんです.

船長の山本さんとともに,今回の乗船調査を引き受けてくださいました.

感謝です。

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ドレッジの待ち時間,船の横でプランクトンネットを曳く者あり。

東大M1の泉君です.彼は「東のクラゲさん」の異名を持つ刺胞動物野郎で,

今回は白浜のクラゲやイソギンチャクを思う存分採集していってくれました.

所属的には私の後輩にあたります(国立科学博物館,藤田研究室).

ちなみに,西のクラゲちゃんは定期的に瀬戸臨海実験所に来ています.

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このあたりから段々と船酔いによる脱落者が.

船上では,

「笑いがなくなる=酔っている」

という公式が成り立ちます.

私がどうだったかは,表情からお察しください.

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さてドレッジがかえってきました。

中身はいかに?

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あら,ほとんど採れませんでした....

網をひっくり返しても何もなし。

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ということで,気を取り直してもう一発。






40分後





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深海200 mより返ってまいりました。

はたして中身は?

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採れました。 

貝殻や砂が入っています。成功です!

目に見える大きな生き物はあまりいませんが,

この泥や砂の中に,小さな貴重な生物たちが埋もれています!

陸に戻るまで大事に保管です。

そしてこの後,予定では2回とのことでしたが,技官さんの計らいにより,

浅い場所(20 m)でもう一回やらせてもらいました。

はたしてどんなものが採れるのか。

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パンッパンです。

砂と侮るなかれ,がっしり網に噛んでしまって,

全然網から取り出せません。

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ということで,ギチギチの砂を取り出すべく,

みんなであーだこーだと苦戦中.

元気そうな千徳博士の表情.

現役船ソルジャーとの差を思い知りました.

なんとか砂をオレンジの箱のなかに取り出した...と思ったら, 
 


なんとドレッジのむこうで不動のエースふじもんが沈黙。

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と思ったら自分も沈黙。 

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さらにその後ろで後輩の泉君も完全に沈黙。 

壮絶な戦いでした....

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作業終了。

苦労して持ち帰ったサンプルを,

今度は陸上でさばきます!  

つづく


UMISAWA2その⑤

 今回のUMISAWA2の主な目的は,ドレッジ採集でした.

幸いなことに天候にも恵まれ,目的の海域で調査することができました.



しかし...



先に言っておきましょう.



酔いました。 



その戦いの記録をご覧ください.

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船に乗り込むUMISAWA戦士たち.

ドレッジにしては人数が多めです.

ヤンチナの人気がうかがえます.

が,作業中は危険なので,見学者は遠巻きに見てもらいました.

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出港!

隣の船舶に接近しないよう,手で押すのがヤンチナ流.

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出港後すぐの様子.

「UMISAWA–!!!」

「アハハ」

この時まではよかったのです.

この時までは....

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沖にでると波がでてきました。 

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甲板に波が寄せます。

はたしてドレッジは無事にできるのか?

つづく


UMISAWA2その④

今回のウミサワでは,毎夜,若手研究者による発表会が行われました。

質問あり,やじりあり,笑いあり,涙あり...悲喜こもごもの人間模様がスライドの上で展開されていきました.

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プロジェクターの準備中.この時点で早くも笑いが生まれています.

今回のうみさわの個人的な裏テーマは「笑い」でしたが,幸いにもメンバーに恵まれ,腹筋の休まる暇がありませんでした。

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今回のオーガナイザーの藤本会長の趣旨説明.

彼なしでは今回の調査は実現しませんでした.本当にありがとう。

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琉球大学の山崎博士の発表.

彼はスライドに映っている動吻動物門(Kinorhyncha)の系統分類学的研究を行っています.

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そして今回は,動吻動物門が含まれる,有棘動物の最近の系統分類の動向を語ってくれました.

実にマニアック。実にUMISAWA。

この動物群は,他に胴甲動物(Loricifera),鰓曳動物(Priapulida)を含み,

頭に出し入れ可能な棘の束を持ちます.

例外を除きほとんど小型で,これまであまり研究が進んでいなかったグループです.

現在活発にこのグループの研究が行われているのは,コペンハーゲンと日本くらいでしょう.

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そして二番手は北大の角井博士.

彼はタナイスという甲殻類を研究しています.

カニやエビを含む,いわゆる十脚類とは違い,

フクロエビ上目という,ダイオウグソクムシなどが属するグループの甲殻類です.

微小な種(普通mm単位)が多いのですが,明瞭な鋏脚をもつことが特徴です.

彼は,この小さなタナイスの生殖行動を追い,

自家受精を行うことを最近突き止められた,大変優秀な研究者です。

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そして藤本会長の発表でこの日はラスト。

UMISAWA QUEST 

なんというクオリティ...彼はこのロゴの制作に命を燃やしたそうです.

今後のUMISAWAの方向性が確実なものとなりました.

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そして〆のスライド.

そう,我々は海でさわやかに採集し続けるのです.

心に海の生物への探求心(QUEST)を持つ限り何度でも。

続く.

 

 

 


てづるもづるを捕まえよう!

てづるもづるを捕まえるのは容易ではありません。

例えば、私は2007年からてづるもづるを専門に研究しているわけですが、

自分で研究材料を採集できた例はあまり多くありません。

てづるもづるを得るために3週間弱船にのって一匹も採れなかったということもありました。

しかし、もちろん全く採れないわけではありません。

そこで、私の独断と偏見で有効と思われるてづるもづる採集法を列挙いたします。

ついでに採集法の重要な点を5項目に分けて採点してみたいと思います。

ちなみにこれらは標本を得るための方法です。飼育が目的ではありません。  

(1) 調査船に乗る

私の戦略の主軸です。いろんなてづるもづるを採ろうと思ったら

やはり水深100m以深位のところにアクセスする必要があり、

そうするとどうしても特殊な採集道具を備えた船に乗る必要があります。

調査船にも様々な種類があり、例えばJAMSTECの擁する白鳳丸(約4000トン)のように 豪華客船級の船もあれば、

瀬戸臨海実験所のゾエア(約1.3トン)のようにコンパクトな船もあります。

前者は船内に宿泊室を備えており、複数の研究者が何週間も乗り合ってで外洋を調査します。

サンプルの処理も船内で行います。漁具を曳くためのロープも比較的長いため、数千メートルの深海生物の採集も可能です。

後者は大体日帰りのことが多いです。朝一で出港し、

何回か漁具を曳いて帰ってきて、陸上でサンプル処理をします。 ロープはあまり長くなく、

数百メートルまでの採集にとどまることが多いです。

それでは採点です!

 R.V

採れる度!!  ☆☆☆(調査が予定通りにいけば何かは採れます)
辛さ!!     ☆~☆☆(船内の設備や天候による)
お手軽さ!!  ☆(調査機関とのコネや、調査船での採集スキルが必要です)
楽しさ!!    ☆☆☆(深海生物好きには垂涎です)
標本状態!!  ☆(漁具にもよりますが、曳網中に痛むことも)

今後も様々なもづる採集法を紹介していきますよ。


世界の動物に名前をつけよう!

宣伝です。

講演をします。

日本動物分類学会の記念講演です。

分類学会講演会チラシ案20140424

こんな綺麗なポスターを作ってもらいました。

以下,案内文より転載です.

——————————————————————–

日本動物分類学会は、1965年の第1回大会の開催以来、動物分類学に関する活発
な活動を続け、2014年に第50回大会を迎えることになり ました。これを記念し
て、公開講演会を開催いたします。

 テーマは「動物分類学」そのものとし、一般の方にも分かりやすくこの学問の
基礎、面白さ、そして最近のトピックスを紹介します。この講演会 は、まだ分
類学に関わったことのない方々を分類学の魅力的な世界にお誘いする意味を含ん
でいます。分類学や自然史研究に興味のある高校生、そ の他の一般の方々のみ
なさまのご来場を心よりお待ちしております。当日は会場からのご質問等も歓迎
いたします。

===================================
日本動物分類学会大会 50回記念講演会
「世界の動物に名前をつけよう ~動物分類学への招待~」

日時:2014年6月13日 18:00-20:00(17:30 開場)
場所:国立科学博物館 上野本館 日本館講堂
対象:分類学や自然史研究にご興味のある一般の方々
主催:日本動物分類学会  
共催:国立科学博物館

講演1:岡西政典(京都大学)
「分類学ってどんな学問?」

講演2:江頭幸士郎(京都大学)
「両生類における最近の分類学的研究」

講演3:荒谷邦雄、細谷忠嗣(九州大学)
「生物多様性の解明と保全・利用への動物分類学への応用 ~人気昆虫カブトム
シ・クワガタを例に~」

講演4:柁原宏(北海道大学)
「動物分類学の愉楽と次世代分類学者へのエール」

申込・問合せ |
氏名・所属(学校名)・連絡先(メールアドレス)を、下記までメールまたは郵
送にてお送り下さい。(定員 120 名:先着順)
メールの場合:ujinbo@kahaku.go.jp(神保)
郵送の場合:305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1 国立科学博物館 動物研究
部 神保宛
※ 同じ学校からの複数名のご参加の場合、先生等からまとめてお申込み頂いても
結構です。
 申込締切|: 6月6日(金)
===================================

世話人:
・ 神保 宇嗣(国立科学博物館)
・ 伊勢戸 徹(独立行政法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC))
・ 岡西 政典(京都大学・瀬戸臨海実験所)
・ 三田 敏治(九州沖縄農業研究センター東京農業大学

——————————————————————–

以上です.

ウェブサイトはコチラ

私はオーガナイザー兼講演者です.

高校生にもわかりやすく,というところに今からビクビクしておりますが...

頑張ります!6/12日,上野で会いましょう。


WESTPAC 9th International Scientific Symposiumに参加してきました!⑦

 なんだかほとんど単なる旅行記と化しているベトナム日記ですが,

これで最終話とします。

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とある夕方,旨いビールが飲める店があるというので,

行ってみました。

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その名もルイジアナブリューハウス。

ここでは店内の醸造所で作ったビールを出してくれるそうです.

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店の中にプールが。

リゾート丸出しです。

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ピルスナー,ウィットビアー,ダークラガーなど,

南国で麦芽の効いたビールを飲むのもいいものです。

堪能させてもらいました.

基本的に私は味覚が「美味しい」か「すごく美味しい」

しかないの大雑把な舌の持ち主ですが,

ビールに関しては少しだけうるさかったります。

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そして最終日の打ち上げです。

またしても店内に池(?)のようなものがある場所です.

海外に行った時の方がいい店に行くことが多い気がするのは,研究者あるあるではないでしょうか.

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ベトナムの民族音楽に耳を癒されつつ...

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食!

東南アジアの料理はいずれも美味しいですが,ベトナム料理はまた格別でした.

何よりあまり辛くなく、かつヘルシーな味付けで,どんどんお腹に入っていきます。

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ハ○ション大魔王が出てきそうなツボ.

名前を聞くのを忘れましたが,中身はおそらく焼酎でしたが,

これがまた甘くて美味しいんです。

ついつい飲みすぎてしまいそうになる魔のお酒でした.

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ベストサイエンティストアワードの発表.

日本人では,今回知り合いになった,JAMSTECの中嶋亮太さんが授賞されていました!

おめでとうございます!

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最後に,お世話になった藤田先生(元指導教官)のお仕事っぷりを掲載しておしまいとします.

今回のIOC/WESTPACは,JSPSのACORE Programの国際セミナーも兼ねていました.

藤田先生はこのプログラムのベントス(底生生物)のグループリーダーを務めておられ,

その活動報告などをされていました.

私がこのように東南アジアに頻繁に行かせていただけるのも藤田先生や,

各国のACORE Programの先生方のおかげです.

ありがとうございました。


WESTPAC 9th International Scientific Symposiumに参加してきました!⑥

UMISAWA会が終わるのを待っていたかのように、

白浜は雨です。

この雨が止むころにはムシムシの季節がやってくるのでしょうねえ。

ベトナムの海洋研究所ツアーレポ第二弾です。

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前回は巨大な脊椎動物を紹介しましたが、お次は巨大な無脊椎シリーズ。

まずはソフトコーラルです。でっかい。

おそらく宝石サンゴかと思いますが、これはいったいいくらくらいの値がつくのでしょうか…。

などという思いが頭をかすめましたが、実際にはサンゴに絡んだクモヒトデがいないか、つぶさにチェックしてしまいました。

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巨大なシャコガイ。

水中で挟まれたら絶対に離してくれないでしょうねえ…。

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と、思っていたらクモヒトデの展示もありました!

どれどれ…ん?

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うお!なんだこいつ!!

一見、私の研究しているツルクモヒトデ目かと思いましたが、

腕に生えている腕針と呼ばれる骨片の配置が異なります。

うーーーーむ、普通のクモヒトデとの中間的なやつなのかな…?

口側を観察しないとわかりません。

世界にはまだまだ未知のクモヒトデがたくさんいるのですね。

いつか必ず手に入れたい逸品ですね。

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と思ったら今度はまごうことなきツルクモヒトデ目です。

ツルタコクモヒトデ Trichaster palmiferusですね。


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腕の先だけが分岐するタイプのやつです。

私の知る限りこういうのは世界でも4属くらいしか知られていないので、非常に珍しいです。

ということで、思いがけずたくさんの珍奇なる生物たちにめぐりあえて、

なかなかホクホクな研究所見学でした。

 

 


深海生物「テヅルモヅル」──“役に立たない”研究でもクラウドファンディングで応援 新しい研究費獲得の形

先日,目標金額を達成したacademist(リンクはこちら)ですが,

この取り組みがまたネットニュースで紹介されました。

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リンクはこちらです.

今回は企画者の柴藤社長(株式会社エデュケーショナル・デザイン)のインタビュー記事となっており,

クラウドファンディングの開始にあたっての裏話などが語られています.

動画の編集やリターンの選定にあたり,いろいろと考えていただいたのですね.

感謝です。

この記事のタイトルは,

深海生物「テヅルモヅル」──“役に立たない”研究でもクラウドファンディングで応援 新しい研究費獲得の形「academist」

となっています.

別に卑下するわけでなく,”役に立たない”と紹介していただいたことがとても嬉しく思いました.

なぜなら,これは,一見”役に立たない”ような研究が,人の”役に立った”ということを示していると思うからです.

私の専門の系統分類学では,あまり人に知られていないような生き物を扱う事が多いです.

なぜならそのような生き物は注目されないがゆえに分類などの基礎的なこともわかっておらず,

「やることがたくさんある」からです.

しかしながら,しばしば「その研究がなにか人の役にたつの?」と言われることがあります.

ごもっともです.だって,人に注目されないものを研究しても,人の目にはほとんど届かないから.

正直に言うと,私がテヅルモヅルを研究するモチベーションの大半は

「このカッコイイ生き物が好きだから」です.

しかしそれではこの質問の応えにならないので,

いろいろと生物学的な特性を考慮した研究も行っているわけです(もちろん,その研究も楽しいのですが).

ところが,今回academistに寄せられた応援メッセージ(リンクはこちら)に綴られた支援の理由の多くは,

「テヅルモヅルが好きだから」というものでした.

本当に嬉しいメッセージでした.

この世にはこんなにもたくさんのテヅルモヅル好きがいるのです.

そして,私が,皆様の支援によって,一見”役に立たない”テヅルモヅルの研究を進めることで,

皆様の”役にたつ”ことができるのですから.

これまで,自分の研究の価値を考えて悩んだ時期もありました.

しかし今回の件で自分の研究にまた一つ自信を持つことができました.

academistに挑戦して,研究費を獲得したということ以上に,

皆様にこのようなメッセージがいただけたことが,

非常に大きな成果だったと私は感じております.

なんだか話が脱線してしまいましたが,

要するに私と同じテヅルモヅル好きや,

インパクト勝負な研究に支援してくださる方がたくさんいるということが分かって,

とても嬉しいということです。

みなさん,本当にありがとうございました。

必ず研究を完遂致します。


WESTPAC 9th International Scientific Symposiumに参加してきました!⑤

 

帰国日,夜行便まで時間があったので,

ベトナムの海洋研究所にいってみました.

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巨大なミノカサゴがお出迎え.

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研究所は博物展示館が一般に公開されていました.

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多種多様な八放サンゴ類です.

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 巻貝はどこへ行っても人気者.

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巨大なカイメン!海で遭遇したら興奮しちゃいますね。

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これは!ジンベエザメです。

しわっしわです。

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このような表情.

長年の展示で性格が曲がってしまったのでしょうか,シドヴィシャスみたいになってます.

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ノコギリエイのノコギリ.

スケールがありませんが,1メートルくらいはあったでしょうか.

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ウミユリ.

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オナガザメ.長い尾っぽを撮っていないというミス。

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どちらかというとこの瞳のほうが撮りがいがありましたね.

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シュモクザメ.みんなシワシワ。

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ナポレオンフィッシュでしょうか.

強力そうなアゴをもっています.

博物館にはまだまだたくさんの標本がりあました。

続く.


UMISAWA2その③

外調査の合間,

研究室を覗いてみると...?

東大海洋研の広瀬先生が,

なにやら写真をとっています

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60年以上前に採集され,報告されたコケムシの標本が見たかったのだとか.

この標本は,写真と同定結果が不明瞭であったため,

再観察の必要があったそうです.

そして,やっぱり再観察によって,新知見があったそうです。

野外採集だけではありません,

その研究機関を利用したありとあらゆる自然史的研究が,

UMISAWAなのです。

続く.


2014年龍谷大学実習②

 龍谷大学実習レポート第二弾です。

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磯観察に向かう前に、河村研究員による危険生物の説明。

アンボイナ(巻貝)、ヒョウモンダコ、イラモ(刺胞動物)、ガンガゼ(ウニの仲間)

など、白浜の海には危険生物がみられることがあります。

事前にこのような生物を実際に見ておくことは非常に重要です。

瀬戸臨海ではこのような生物の標本を集めており、

実習中に実際の姿を見せしながら説明をしています。

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千徳博士が持ってきた、

大阪市立自然史博物館の「帯状分布手ぬぐい」です。

生物は水深ごとに生息場所を棲み分けている場合が多いため、

磯での生物相の概観が水平な帯状に見えることを

「帯状分布」といいます。それをカラフルに、見事に表した傑作手ぬぐいです。

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京大所有の無人島「畠島」に到着です。

上陸前の撮影タイム。

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畠島の分室に古くからある黒板を使っての生物相の説明。

買い取りから現在までの生物相の変遷を説明できる貴重な記録が残された黒板です。

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河村研究員による帯状分布の説明。

固着性の貝が生えているゾーン、

海藻が生えているゾーンなどが見て取れます。

特に潮間帯では潮の満ち引きによって、

水面からの高さごとの環境が激変するので、

帯状分布が顕著にみられます。

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転石下の生物観察。

潮が満ちているときは、水に浸かってしまう一帯です。

干出しているときは、転石下でじっと乾燥に耐えている生物たちが観察できます。

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畠島での昼食。

青空で食べる弁当の美味しいこと。

うまくタイミングが合えば、このような経験ができるのも、瀬戸臨海での実習の醍醐味です。


UMISAWA2その②

UMISAWA2調査初日は天候に恵まれ,無事にドレッジに成功しました。

※若干の酔いはありましたが...

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ドレッジ採集での様子は後日まとめて記事にするとして,

サンプル処理の様子です.

底引き網採集では生物といろんな基質が混獲されます.

その中から生物を選り分ける方法が,対象生物のサイズごとに異なるのです.

今回は各専門家たちが様々な方法でサンプルのより分けを行いました。

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おもしろ生物その一.

ケヤリムシ.

ソーティング中にふと気づいたら頭を出してました.

エキセントリックな配色に思わずパシャリ.

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クモヒトデも採れました。

こちらはチビクモヒトデ科の仲間で,

このように岩やカイメンなどの隙間に潜り込む生物です.

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外人の真似をしながらサンプル処理するの図.

常に国際的な感覚を忘れないUMISAWA会.

まだまだ続きます。


UMISAWA2

UMISAWA2がはじまりました。

 

UMISAWAとは,

「海で爽やかに採集する会」

の略です。

来る5/6,全国各地から海産無脊椎動物分類の猛者が集結しました。

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続々と戦士たちが集ってきます.

調査地のスーパーの精査にまで余年がありません.

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瀬戸臨海実験所にInvertebrateソルジャーが次々に集まってきます。

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中にはプランクトンネットを持参したものも。

プランクトンからベントスまで,あらゆる骨のない輩の名前を

決めまくってやります。


2014年龍谷大学実習①

先日、2014年度第一発目となる龍谷大学の実習が行われました。

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今回の講師は学振PDの千徳博士です。

龍谷大の実習では毎年実験所の教員でなく、

所の学生やポスドクに担当を任せています。

去年は学振PDの諏訪さんが担当していました。

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この実習は実質3日という短い時間の中で、

磯観察、ウニの発生実験などを行います。

集合初日から千徳博士のウニの発生の講義です。

一応棘皮動物の研究をしている端くれからみても、

大変わかりやすく、的確にウニの発生の講義でした。

天晴です。

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ウニの放卵・放精は、アセチルコリンという薬品の投与によって誘発します。

どんな方法で、どんな場所に投与するのか?

みんな興味津々です。

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ペーパータオルをしいたバットの上にウニをとります。

(こうしないと、プラスチックのバットにウニが張り付いてしまって大変)

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そしてウニの口の周りにある周口膜というやわらかい部分に、

注射針をとおしてアセチルコリン(大体1 ml)を投与。

針の刺さるリアルな感触に恐れおののく学生多数。

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こうして受精させたウニたちの子供たちですが、

うまく発生がすすみました。

今回はバフンウニを使いましたが、

膜が透明で細胞の観察が容易でした。

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ですが、時間がたつとと酸素不足などから環境が悪くなります。

底に沈んでいるウニの卵を残し、そっと海水を入れ替えている様子。

すでに職人の顔になっていますねー。

続く


WESTPAC 9th International Scientific Symposiumに参加してきました!④

研究者をやっていると,

国内外を問わずかなり旅行の機会に恵まれると思います.

たまにはそんな旅の日記も.

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ベトナムへ向かう国際線の中にて.

基本お酒飲み放題なので,当地のビールが飲めるのが毎回楽しみです.

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機内食です.

これが「和食」です。

どうしてもパンは食べて欲しい模様.

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ニャチャンの空港へ到着する前.

何か光があると思っていたら....

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海面にたくさんの船が!

漁船でしょうか.日本では見られない数です.

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乗り換えの空港です.

バーガーキングの国際性が伺えます.

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当地のカップラーメン.

親切に(?)絵で示してくれています.

二袋の中身を最初に入れるようですが,

入っていたのは三袋でした.

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ホテルに備えつけの瞬間湯沸かし器.

コードが短すぎて地面にしかおけません。

まだまだいろんなカルチャーギャップなものがあるのですが,

今回はこの辺で.

これまで海外にもいろいろ行きましたが,

毎回新たな発見があります.

まだまだ知らないことだらけですね.

 


科研費の審査結果が開示されました

同僚の千徳博士も書かれているようなので、

私も科研の結果について書いてみます。

私も、彼女と同じ分野で申請して、

結果は惜しくも不採択でした…。

不採択の中での順位はA

結果

このカテゴリーには三人くらいしか居ないはずなので、

日本の若手の層位・古生物に申請した惜しかった三人のうち、

なんと二人が瀬戸臨海にいるということになります。

詳しくは千徳博士の記事にも書かれていますが、

①研究課題の学術的重要性・妥当性
②研究計画・方法の妥当性
③研究課題の独創性及び革新性
④研究課題の波及効果及び普遍性
⑤研究遂行能力及び研究環境の適切性

のうち、平均点を上回った項目は2つでしたが、

評価が低めの項目もあったので、一長一短がはっきりしていました。

不十分と判断された項目は

・学術的に見て、推進すべき重要な研究課題であるか
・当該研究分野もしくは関連研究分野の進展に対する大きな貢献、新しい学問分野の開拓等、学術的な波及効果が期待できるか

の二点。つまり、私の方は

「もっと研究の面白さと波及効果をアピールしなさい!」

と言われたようなものでしょうか。

反面、研究の遂行能力などはかなり高く評価されたようです。

ということで、悔しい結果となってしまいましたが、

これで改善点が浮き彫りになりました。

ちなみに、私は「生物多様性・分類」という分野で去年も申請しましたが、

今回「層位・古生物」での方が高評価がいただけて

(ちょっと複雑な気持ちでもありますが…。)

嬉しくもありました。

今後も新たな分野の知見も取り入れつつ、研究を発展させていきます。


散歩

最近はデスクワークに追われています。

ちょっと息抜きに散歩してみました。

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円月島の横顔です。

穴が見えないと何がなんだかわかりませんね。

時々思うのですが、この円月島のてっぺんで新種が見つかったら、

タイプロカリティは”On Engetsu-toh”になるのでしょうか。

陸生の生き物をやっていたら是非チャレンジしてみたいところですが、

そもそも円月島に上陸しては行けないのでした。

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実験所の裏。

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(元)船着場。

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これも実験所の裏です。

この季節はとても気持ちが良いです。

白浜にはGWを楽しむ若者で溢れかえっています。

 


ベトナムコーヒー

 

ベトナムへ行った時に、このようなセットをいただきました。

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どうやらベトナムコーヒーを淹れるセットらしいのですが、

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使い方がよくわかりません。

1.フィルターにスプーン三杯分のコーヒーを入れます。

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どれがフィルターやねん。

※全部穴が空いてます。

のっけからもうつまづきました。

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しょうがないのでこんな風にセットしてみました。

形状からこの組み合わせは間違いないんだけどなあ…。

2.やさしくカップの中身を振り、押します。

押す!?

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とりあえず、えい。

3.フィルターに20 mlのお湯を注ぎ、コーヒーが完全に抽出されるまで待ち、その後45 mlのお湯を注ぎます。


??????

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とりあえず、注いでみます…。そして待つんだな…。



10分後



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少ねえ~~~。

10分待ってもまだこの量です。

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もうわからん!!

とりあえず際際までお湯を入れて、

余ったフタをして放置することとしました。



30分後



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一応、コーヒーが入っていました。

これがなかなかの美味なんですよ…。

しかしわからない…これが果たして本当に正しい方法だったのでしょうか?

と思って色々探したところ…。

http://www.youtube.com/watch?v=e7Thm6Ki2oI

なんとほとんど合ってました(笑) 

これ、ベトナムコーヒー粉じゃないとダメなんでしょうか?

今度普通の豆でも試してみます!

 


海産無脊椎動物多様性実習⑧

フィールドだけではありません。座学も行われました。 

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朝倉所長の

「海洋生物の多様性」

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琉球大学の本郷宙軌さん(学振PD)のゲストセミナー

「サンゴ礁生態系の過去・現在・未来」

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如何にサンゴ礁の古環境生態を詳細に復元するかというお話。

夜中だったにもかかわらず、

学生だけでなく所員も興奮して質疑の収まらない大変興味深いセミナーでした。

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中野先生による軟体動物の講義。

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再び朝倉所長の

「海洋生物によって種とはなにか?」

「種」の概念には、未だに20以上の定義がある非常に難しい問題です。

特に海洋生物は、幼生期の分散も考慮する必要があるため、

更に複雑な種形成がなされていると考えられます。

そのような難しいテーマを、優しく噛み砕いて講義してくださいました。

 

残すは最終日の打ち上げです。

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 打ち上げのつまみは、とれとれ市場で買った魅惑の海産物達。

見た目に拘って盛り付けしてみました。

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そして乾杯。

ぶれすぎてみえません(笑)

この日は夜更けまで実習生の笑い声が宿泊棟にこだましましていました。

  

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そして翌日、最後のお別れの日です。

こんなに打ち解けたポーズまでしてくれるほどになりました。

如何に彼らの実習が充実したものであったかを物語っています。

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そして最後に集合写真。

お疲れ様でした!