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2014年11月2日~8日 タイ・プーケットサンプリング

タイの水族館

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プーケットで滞在したホテルから歩いてほんの1分のところに,その水族館はありました.
 

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巨大な駐車場!あいにくの天気で車は見当たりませんが,

早くも館内のキャパシティの高さが予想されます.
 

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子供と飼育員さんのふれあいに心が躍りますね!

右上の方に,人魚的な人物がいますが,

この方については後々触れられますのでお楽しみに.
 

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看板の片隅にあった謎のロゴ.

これ,何?

何かの幼生のようですが...
 

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なんとチケット売り場を通る前のタッチプールが

いきなり棘皮天国です
 

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コブヒトデから,ゴツゴツのナマコから,

入口でいきなり心をつかまれました
 

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館内はこんな感じ.照明の感じといい,

筒型の水槽といい,なかなか雰囲気はオシャレです



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まずは淡水魚コーナー.ナイフフィッシュと呼ばれる類だそうで,

正面から見ると,その理由に納得せざるを得ない薄さでした.



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電気うなぎ.とある書籍で電気ウナギの恐ろしさを叩き込まれた私には,
 

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この説明図のリアリティにただただ恐怖するのでした.
 

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さらに奥に進むと海水コーナーが

色とりどりの魚たちにまぎれて...



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これはなかなかの作り物ですね.

造礁サンゴの作り物はよく見かけますが,

ヤギの作り物は初めて見たかもしれません.
 

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キレイなミノカサゴ
 

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やたら黄色いウミスズメ.
 

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お,これは有名なVeronのサンゴの解説図では?

きちんと作られたものはワールドワイドに通用するのですね.
 

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サンゴフィギュアが展示されていました.
 

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手元のボタンを押すと...
 

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該当するサンゴが光ります 
 

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クモヒトデもいました

一応属までは調べられていましたが,実際には検鏡しないとわかりません.
 

やはり自分の研究対象には

ついつい魅入ってしまうのが研究者の悲しき性ですね.


タイへ行ってきました⑫

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船の出航時間が迫ってきたので,コテージに戻っていると
 

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なんと道端にウシが二頭。この島はウシさんパラダイスです
 

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こちらのウシさんは向いてくれませんでしたが,
 

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こちらの実にウシらしい柄のウシさんは,

正面から撮れました
 

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そんなこんなで,プーケットに帰る時間になりました.

同じく帰り便を待ち受ける観光客で,ビーチは溢れています
 

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対して明らかに観光でない我々
 

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やや天候が不安でしたが,無事に帰ることができましたとさ.


タイへ行ってきました⑪

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調査が終わった翌日,本島行の便の出港まで時間があったので,

ちょっくら島を散歩してきました.
 

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なかなか風流な眺めです.
 

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時々,小さな池がありました.

こんなつり橋もあったのですが,普通にすぐ横に回り道できる道があったので,

実用的なものではないのかもしれません.
 

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おお,なんかめっちゃリゾートチックなコテージ海岸が見えます
 

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「ホテル居住者のみ」
 
 
 

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落胆してとぼとぼ歩いていると,牛さん

しかもこいつは水牛っぽい
 

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水牛さんも交えた写真を撮れて満足です


タイの水族館②

 

ずいぶん前のことになりますが,

タイの水族館のレポートが途中になっておりました.
 

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途中から無脊椎も本気を出してきました

赤と白のストライプが美しいサラサエビ.
 

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カメラに向かってポージングをしてくれました.

すかさず激写
 

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ホネナシサンゴ.
 

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そして最後はまたお魚ゾーンへ.

なんだか考え込んでいるタツノオトシゴ.
 

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巨大なタマカイ.こんなのと一緒に泳げたら,楽しいでしょうねえ.

※ただし,稀にダイバーに強力な一撃を加えることもあるそうです.注意
 

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海中トンネルまでありました

定番のエイが真上を通過してくれて満足

しかし,エイの口側って何とも言えない顔に見えますよね.
 

そうこうしているうちに,イベントの時間が始まりました

薄暗いシアタールームのような場所に行くと...
 

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何と人魚のロボットが

何年か前に韓国で開催された環境保全のイベントで作られたそうです.

かなり滑らかに動いており,音声に合わせて口を動かしていました.

タイの技術力の粋をみました
 

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お客さんは我々のみという贅沢さ

広々空間で,保全について学びました.

因みに,後で判明したのですが,この人魚のロボットは日本製だそうです.
 

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出口(入口)付近に,なぜかヒトデの詳しい体の仕組みのパネルや,
 

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ナマコの食事法についてのパネルが展示してあることに気づきました.

何故かわかりませんが,この水族館ではずいぶん棘皮動物を贔屓にしてもらっているようです.
 

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これはナマコのデミグラスソース煮込み?

これは棘皮動物研究者としては一度は食べておかねばならない代物ですね.
 

こんな感じで,タイの最終日は過ぎていったのでした.
 

 


タイに行ってきました⑩

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天候不順もありましたが,

最終的には,全日程でダイブを行うことができました.

目的としていたニシキクモヒトデも得られ,

実りある採集になりましたが,

水中でいくつかの調査用具を失くしてしまい,

ダイビング調査に真剣に向き合う良い機会になりました.



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最後の夜ですから豪勢です
 

牛肉の野菜いため,空芯菜,そしてタイカレー...

タイフードは本当にどれも美味しいです.

住んだらきっとぶくぶくになってしまいます
 

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なかでもこいつは別格でした.

生姜の切り端がまるまる入ったスープですが,
 

まあ辛いこと.
 

タイの本気を見ました.
 

これを食べたら,しばらく味覚が失われます

しかしながら,辛さの奥にしっかりとした旨さが秘められており,

喉もと過ぎて辛さを忘れた頃に,

ついついまた手を伸ばしてしまう魔性のスープです.
 

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カニだって食べちゃいます

おそらくタイワンガザミかと思います.

店内の生け簀から採れたてほやほやを蒸してくれました!
 

注文の際に,「Death or live?(カニが)」と聞かれて,勿論liveを選びましたが,

Deathはいったいどういう選択だったのでしょうか. 
 

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カニの身ディップ用の甘辛ソース.

タイでは,ほとんどの食事で唐辛子,砂糖,魚醤などの

追加調味料が伴います.

自分ごのみにカスタマイズできる良き国です.

(上記スープのように初めから選択肢がないこともあります) 
 

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最後はビールに合うTENPURAで〆!
 

食事が終わったころに合流したPiyaさんが,

酒のつまみにと注文してくださいました.
 

日本のものよりちょっと衣が硬い感じでしたが,

しっかり下味がついていておいしかったです
 

こうしてRacha島最後の夜は過ぎていきましたとさ.
 

続く.


タイに行ってきました⑨

 

タイでの調査について,いろいろ書いてきましたが,

肝心の収穫をお見せ致しましょう
 

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収穫その①「チビクモヒトデ」

まずは小手調べ.世界中の海岸域に生息していると言われているクモヒトデです.

分裂によって増え,時々水族館の水槽などにうじゃうじゃ沸くことがあります.

でも悪さはしません...多分.
 

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その②「トゲクモヒトデ科の一種」

おそらくトゲクモヒトデ属Ophiothrixかと思いますが,検鏡しないとわかりません.

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なかなかカラフルな種です.

この類は,ダイビングではほぼ必ず採集することができます.
 

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その③「オニクモヒトデ」?

これはなかなか味わい深い色彩ですね...
 

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こちらは盤の拡大画像.

配色や,このような盤上にみっしり生えた棘から同定していますが,

やはり実際には顕微鏡で口側などを見て見なくてはなりません.
 

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その④「ウデナガトゲクモヒトデ属の一種」

その名のとおり,腕がながーーーいクモヒトデです.
 

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うーん,よく見ると盤上を覆う微小な突起がかっこいいです

うっとり...
 

ちなみに,腕の付け根に見える三角系の部分は輻楯(ふくじゅん)と呼ばれており,

その形,大きさ,刺などの被度などが分類形質となっています.


 

こんなふうに,ひとくちにクモヒトデといっても,

よーく見るといろんな形があってかっこいいのですよ
 

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ちなみにこちらが口側.
 

ふわふわ触手みたいに伸びているのは,そのまんま「触手」と呼ばれるもので,

ヒトデやウ二が移動に使う吸盤(管足と呼ばれます)と相同です.
 

クモヒトデでは腕自体をくねくね動かして移動するので,

この触手に移動するほどの吸着力はありませんが,

その他様々な事に使われており,

例えばこの種では触手を使って腕の先で捉えた餌を,

口まで運んでいるのを見かけます.
 

腕を伸ばしたままで自動的に餌を得る...

夢の寝そべり生活です


 

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そして,これが今回の目玉です

このヤギをよーーく見てみると...?
 

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クモヒトデが絡んでいます
 

その⑤「ニシキクモヒトデ」です
 

今回はじめて,タイの西側のアンダマン海で採れました
 

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タイの東側のタイ湾では,一つのヤギに様々な色彩変異が見られましたが,

こちらのものはどうも全て同じ色彩のようです.
 

そもそもこれらは同じ種なのか?

それとも色が違えば別種なのか?
 

このようにある種の色彩一つをとっても,

まだまだわからないことだらけです.
 

タイにおいては大雑把な種数も分かっていない状況ですが,

私が三回調査しただけでもこれだけの種が採れ,

その多くが分類学的な問題を抱えています.
 

このような状況ですから,例えば,

「タイにはどれくらいのクモヒトデがいるの?」

という質問の答えをだすためには,10年以上はかかるでしょう.
 

と言って,やる人がいなければ,また数十年,

タイのクモヒトデの種数はわからないままです. 
 

クモヒトデに限らず,多くの無脊椎動物の分類学的研究は,

まだまだこんな状況です.
 

しかし,実際にはいろんな分類学者が,

日々自分の研究対象の謎を解明すべく,

細々と頑張っています. 
 
 
 

続く.


タイに行ってきました⑧

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ダイビング調査が終わったある日,

コテージの前のジャングルを眺めていると...
 

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おや...?
 

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なんと
 
 
 

ヤシの木のてっぺんに人がいます

どうやらこれ,ヤシの実の採集現場のようです.
 

登った人がヤシの実を採集し,

ロープにくくりつけて吊り下ろします.
 

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下の人はそれを受け取り...
 

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運ぶ
 

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そして上の人はどうやって下りてくるかと思ったら...
 

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両足首をロープで結んであります
 

このロープの摩擦でしっかりと足とヤシの幹を固定することで,

尺取虫のようにするすると降りてきていました.
 

登るときも同じ原理です.
 

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チラッ
 

カメラ目線をいただきました

タイの人々はサービス精神旺盛です.
 

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私もやってみましたが...
 

1 mも登れませんでした(笑)

立派なヤシ職人になるにはまだまだ鍛錬が足りないようです.
 

とある南国の昼下がりの出来事でした.

 


タイに行ってきました⑦

そろそろRacha島のご説明をば.

この島は,タイ南西部プーケット島

(島といっても,タイ本土と短い橋で繋がれているだけです)より,

南へ20kmほどのところに浮かんでいます.
 

インド洋の青い海と白い砂浜に囲まれて,

「この世の楽園」とか言われるような観光地のようです.
 

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こちらがその楽園の地図.

ダイビングショップのものなのでダイブポイントの表示に特化しています. 
 

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少し散策すると地図が見つかりました.

人の活動域は,島の北側に限られているようです.

ちなみに南には小高い山が並んでいました.
 

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我々が滞在したスキューバショップ周辺の様子.
 

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他の集落への通り道に位置しているため,

時々観光客を乗せたトラクターが走っていくのを目にします.
 

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小さな集落ですがコンビニもあり,

ビールも売られていて品揃えは豊富です.


 

 
 

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ヤシの木が南国感を醸し出しています.

ある程度の間隔を保って植えられているところを見ると,

おそらく園芸的に植えられたものもあるようです.
 

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街灯代わりに,豆電球が柵に巻きつけられていました.

風流ですねえ.
 

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家畜として連れてきたところ,

いつの間にか牛が増えていたのだとか.

普段は草原に寝そべっていますが,

お昼時には,こうしてご飯をおねだりしに集落に現れるようです.
 

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カメラを構えていると...おやおや...?
 

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おやおやおや??
 

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牛を連れてきてくれました
 

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牛さんのアップ
 

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ドアップ
 

とても人懐こい牛さんでした
 

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この牛はその後,藤田先生の乾燥中の荷物に,

ちょっかいをだしに行って怒られてました
 

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夕方になるとセパタクローが行われていました.

たまにはこんな南国時間に身を任せることも大切かもしれませんね.
 

続く.

 


タイに行ってきました⑥

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調査地点に着いたら,早速準備です.
 

船上でBCジャケットを装着します.

その他,調査に欠かせない記録用耐水媒体(紙とかプラスチックボードとか),

ピンセット,水中カメラ,サンプル保管用プラスチック容器,

などを,水中でバラバラにならないように体にくくりつけ,

いざダイブ  
 
 
 
 

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船の下は,砂,石,サンゴのがれきなど,

生物が潜んでいそうな基質がたくさん

喜び勇んで潜水調査中の様子です.

これまでに比べて透明度がよく,大変快適に調査できました!
 

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水中棘皮動物シリーズ①

「ナガウニ」
 

色合いといい,リュウキュウナガウニのようですが,

果たしてどうでしょうか.
 

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その②,「アオヒトデ」
 

このヒトデは日本近海にもたくさんいますが,

このようにインド―西太平洋区に広く分布しています.
 

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その③「オウサマウニ」
 

スキューバとかでないとなかなか見られないウニです.

刺が太くてかっこよく,

系統的にもウニの中で祖先的なグループということで,

なんだか研究者魂をくすぐってくれます.
 

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このトゲトゲは
 

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その④「オニヒトデ」です

意外に個体数は少なかったのですが,

今回の調査でも何度か見かけました.
 

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オニヒトデの周りに,小魚がちらほら.

隠れ家となっているのでしょうか?
 

サンゴの天敵としてあまり印象の良くないオニヒトデですが,

このようにしっかり生態系の一角を担っていることを考えると,

むやみに敵視するのも考えものかもしれませんね.
 

保全学に関しては不勉強ですが,

要はバランスをどう保つかということだと思います.
 

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その⑤「マンジュウヒトデ」

勿論日本でもみられる(白浜水族館にもいる)のですが,

日本産のものには表面の赤いポチポチがないのだとか.
 

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その⑥「カワテブクロ」
 

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ひっくり返すと,口の部分に石が.

お食事中だったようですね.

(石を食べるわけでなく,付着生物を食べていると思われます)
 

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その他,こんな大きなナマコ(直径5-10cmほど)がいたり,
 

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ウミシダも比較的多く見られました.
 

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多くの棘皮動物は,検鏡なしでは同定が難しいわりに

体サイズが大きい種が多いため,

野外のサンプリングで持ち帰るかどうかに悩む場面に直面します.
 

また,丁寧に採集しないとボロボロになってしまう分類群が多いのもまた事実です.

このような問題を処理しながら,効率よく調査を行うには,

やはり専門的な知識や経験をもつプロフェッショナルが,

現地で採集をする必要があるのです.

続く.
 

※今回の記事の水中写真は全て国立科学博物館の藤田先生に提供していただきました

ありがとうございました


タイに行ってきました⑤

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Racha島の説明などはまた後にするとして,

早速調査の様子をお伝えいたします
 

早朝八時,まずは器材のセッティングとチェックです.

主に命に関わる酸素を得るためのBCやレギュレーターは念入りに.
 

自分でセッティングする場合もありますが,

今回はショップのスタッフの方々がセットアップしてくださるので楽でした
 

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Racha Scubaは小さな集落ですが,

カフェもあります.
 

Racha Yai Cafeというこのお店で,

毎朝アメリカ式の朝食を賄ってもらいました
 

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準備が整ったところで今日の作戦会議です.
 

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このようなボードを使ってその日の調査ポイントの地形などを説明してもらいます.

水中地形は潜ってみないとわからないため,

地元のダイバーの方との連携が必須です.

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器材を車に積んで,上陸した船着場へ出発です.

トラクター(Racha島のタクシーはほとんどこれ)とすれ違い...
 

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観光客の間をすり抜け...
 

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人であふれるビーチに到着

実はこの時期はRacha島のハイシーズンらしく,

お忙しい中時間を割いてくださったショップのみなさんに感謝です.
 

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水着の人々の中,ウェットスーツでバケツを道歩く謎の集団.(笑)
 

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ビーチから船に荷物を積み込み出発
 

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船上での様子.藤田先生と,後輩の新井君.

彼はヒトデの分類を行っています.
 

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Piyaさんと,手前の帽子を目深に被っている方は,

チュラロンコーン大学のSeさん.

Seさんは,以前の調査でも手伝いをしてくれました
 

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右側が黒潮生物研究所和歌山支部の今原先生.
 

スキューバでみられる生物の代表格とも言えるヤギ類ですが,

実は研究者が少なく,分類があまり進んでいません.
 

今原先生はそんな数少ないヤギ類(八法サンゴ類)の専門家で,

最近大変有用な八放サンゴの本を書かれました.
 


タイに行ってきました④

 

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Racha島に到着して,タイのチームと合流します.
 

今回は先方に,調査用の器材などの一部を用意してもらいました.

このように特に海外調査においては,当地とのコネクションが重要です.
 

長年に渡って東南アジアとのコネクションを築かれてきた先生方に感謝です.
 

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こちらがRacha島での宿泊コテージ.

今回の調査の本拠地です
 

なかなか快適でしたが,ここではのちのちに,

ある生物との戦いを強いられる事になるのです...
 

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この日は移動日で,調査は翌日から.

こちらは地元でScuba Shopを経営しているPiyaさん.
 

今回は本当にお世話になりました.

右手にいらっしゃる,タイのチュラロンコーン大学のApple先生の下で修士号を修得された後に,

このショップを経営されているそうです.
 

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ということで,PiyaさんによるRacha島の説明を受けて,

早速お昼ご飯となりました.

東南アジアの食は最高です!
 

続く.


タイに行ってきました③

 

更新が滞ってしまいましたが,タイ調査記第二弾です
 

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タイに到着後一夜明け,ツアー客に交じって調査本拠地のRacha島へ渡ります.

レジャーにおける注意説明を受けていると...
 

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「刺が長いウニ(ガンガゼ)は危険です」

日本の臨海実習と同じ説明をしていますね
 

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Racha島へはスピードボートで渡ります

浜にズラッと並んだボート群

さすが観光大国タイランド
 

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船着場がないため,水にじゃばじゃば浸かりながら乗船する羽目に.

事前連絡がなかったため,ジーンズがびしょびしょになりました
 

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スピードボート内の様子.

奥の三人が,一緒に調査同行したメンバーです.


 

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そして一時間ほどの船旅のあと,Racha島に上陸

ここからはこのトラックで移動です.
 

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ヤシの木が乱立する道を抜けると...
 

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おお!Racha Scubaの本拠地にたどりつきました
 

常夏の国での調査の始まりです


タイに行ってきました②

プーケットの入国審査で並ぶ列の選択に失敗して一時間以上かかり,

ヘロヘロになりながらもなんとかタイにつきました 
 

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[写真撮影:新井未来仁(東京大学)]
 
 

到着は夜中になってしまったため,この日はプーケット本島泊です.

翌日に調査地に向かいます.

こんなホテルに泊まりました!
 

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[写真撮影:新井未来仁(東京大学)]
 
 

なんともリゾートチック.

家族用らしく,広めの作りになっています.
 

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[写真撮影:新井未来仁(東京大学)]
 
 

天気はあいにくですが,シーサイドで抜群の眺めです
 

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[写真撮影:新井未来仁(東京大学)]
 
 

なんとプール付き

(泳ぐ時間はありませんでしたが...)


英気を蓄えて翌日からの調査に備えました



続く.


タイへ行ってきました

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突然ですが,プーケットに行きますよ
 

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関空にたどり着いたところ,カウンターまで長蛇の列.
 

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乗り換えの香港空港につきました.

目的地が霞んで見えません

恐ろしく広い空港です.
 

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カートをゲットしました.これがなくては始まりません.

ちなみに,預け荷物の可載重量を勘違い(多く見積もっていた)していたため,

前日に手荷物にいくつか入れ替えたため,ギュウギュウです
 

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 ということで,果たして無事に行ってこれるのでしょうか?
 

続く.