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Monthly Archives: 3月 2016

白浜の海岸生物観察ガイド

「白浜の海岸生物観察ガイド」が出版されました!
 

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その名の通り,白浜周辺の海岸で観察できる約240種の海岸生物を掲載し,

それぞれの種を見分けるポイントや,危険属性の有無などをまとめています.

その他,瀬戸臨海実験所周辺の環境や磯観察の心構え,7編のコラムも収録されています.
 

私が瀬戸在籍当時から計画されていた本ガイドの作成ですが,

昨年に日本財団の「海の学びミュージアムサポート」の援助を受け,

夏ごろから所員の総力を結集し,ついに発刊に至りました.
 

陣頭指揮を取られた河村博士,本当にお疲れ様でした.

私も編集に入れていただいていますが,それがおこがましいくらい,

河村博士に頼りっきりになってしまいました.

手前味噌になりますが,

掛け値なしに,本当に素晴らしいガイドブックに仕上がっていると思います.
 

デザインは千徳博士が担当されました.

全体的にポップで親しみやすいイラストがちりばめられています.

中身は見てのお楽しみです.
 

黒潮流域で共通してみられる種も多く掲載されているので,

本州南側であれば,ある程度は使えるはずです

この夏の磯観察のお共に是非どうぞ


論説出版

日本動物分類学会誌「タクサ」に論説が出版されました.


岡西政典* (2016)

分類学と古生物学の融合を考える

― Some considerations of collaboration between taxonomists and paleontologists.

タクサ. 日本動物分類学会誌. 40: 17—21.


本論説は、2015年9月に開催された日本動物分類学会シンポジウム

「分類学と古生物学の融合:現生種と化石種による海産無脊椎動物の系統分類学的研究」

での私の講演録です.


畏れ多くも,分類学者の目から見た,

分類学と古生物学のコラボレーションの可能性について述べてみました.


本当に畏れ多いです.

他にもたくさん適任者はいると思うのですが,

今回は巡り合わせの問題でしょう.私がこのような文章を書くことになりました.


今後も両分野の融合がますます活性化されることを願います.


本論文を執筆するに辺り、

研磨設備をお貸しいただいた,茨城大学の長谷川健先生,安藤寿男先生,

大阪市立大学の江崎洋一先生,

そして専門的なコメントを下さった京都大学の千徳明日香博士,

ありがとうございました!