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Monthly Archives: 11月 2014

伊良部島調査⑩

 

 

沖縄の海の生き物シリーズ,まだまだ続きますよ!

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複雑な網目構造を作るエダサンゴ...ではなくて,

その奥にツマジロナガウニが潜んでいます(笑)
 

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アマモ類にくっついているホヤ.

よーく目を凝らすとかなりの数が見られました.

かなり巧妙に擬態しています.
 

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む,この手のひらほどの大きさのイモガイは!?
 

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おそるおそるひっくり返してみると,どうやらマダライモのようでした.

いずにしろ怖いので,記録だけ残し,そっとしておきました.
 

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サンゴ塊の奥に,ウツボ発見!

幅4-5 cmほどの小さな打ウツボでしたが,近づくと口を開けてしっかり威嚇してきます.

そっとその場を離れました.
 

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大きなサンゴには,大型の魚類の住処になっています.

オーバーハングしたサンゴの裏側には,ギョロ目のハリセンボンが.

じーっとこちらを観察しているようでした.
 

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おっと,ミノカサゴまでいました!

楽しい海とはいえ,やはり危険がいっぱいですね.

十分気を付けましょう.
 

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こちらは,おそらくタマシキゴカイか何かの卵塊でしょう.

奥の方に,親の巣穴が見えます.
 

普段は潮間帯で干上がった状態の磯観察が多いため,

水中で見る生き物は,いずれもとても興味深い生態を見せてくれます.
 

うーむ,ダイビングにはまってしまいそうです.

 


伊良部島調査⑨

それでは,伊良部島の生物たちをご紹介しますよ!
 

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海草に紛れていたヒトデ.
 

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死サンゴにはたくさんの生物が固着しています.

ウミシダや...
 

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おそらくもう生殖時期が終わりかけですが,

必死に固着しているウミウチワの仲間.
 

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海草が途切れると,砂地にちらほらとサンゴ塊が現れます.
 

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かぼちゃみたいなヒダ状のサンゴ.
 

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サンゴの形はやはり見ていて多様です.

枝状,ヒダ状,塊状...
 

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おや,遠くの方に何かが見えます.
 

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キノコが花粉をまき散らしているわけではありません.
 

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何らかの調査で打ち込まれた杭の先端にサンゴが定着し,

魚の住処になっているようです.
 

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私が近づいていくと,サンゴの中に隠れてしまいました.

外からサンゴをつんつんしてみても逃げません.

どうやら相当頼りにしている隠れ家のようです.
 

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しばらくじーっとみていると,こちらの様子をうかがうようにそーっと出てきていました(笑)
 

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今回の調査で,サンゴと生物多様性の関係の一端が見えたような気がします.

様々な生物を育んでいるサンゴは,まさに海のゆりかごなのかもしれませんね.

何より,見た目に美しいサンゴは,それだけでも守る価値のあるものだと実感できました.
 

続く.

 


伊良部島調査⑧

せっかく水中シリーズなので,

私のダイビング装備を紹介いたしましょう!
 

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その① ピンセット
 

基本アイテムです.危険生物や固い固着性の生物は,

まずこいつを使ってアタックを試みます.

脆い石なら破壊も可能です.
 

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その② ハサミ
 

ヒドロ虫などの樹状の生き物にクモヒトデが絡んでいる場合,

ピンセットではあーだこーだといじくってるうちにボロボロになることもしばしば.
 

そんな時には,これでホストごと切った方が,双方へのダメージが少なくて済みます.

百円ショップものですが,ここ数年は問題なく使えています.
 

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その③,記録用紙台と鉛筆.
 

そのまんま,水中での情報記録用ですが,紙は使いません

この記録台に直接書き込みます.
 

紙の質によりますが,水中では紙に書き込むよりも,

プラスチックに書き込む方が断然効率が良かったりします.

試行錯誤の末にたどり着きました.
 

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その④ 洗濯網.
 

単なる日用品と侮るなかれ,

今回の調査で少し破けてしまいましたが,

私の装備の中では,

傑出した耐久力とコストパフォーマンスを兼ね備えた代物です.
 

ビニールパック袋やポリ瓶にサンプルを入れ,この袋の中に入れて地上に持ち帰ります.
 

以上です!
 

まだまだ発展途上なので,もっといいもの(方法)をご存知の方は,

mokanishiアットtezuru-mozuruドットコムまでご一報を!


伊良部島調査⑦

 どぼーん!



ぶくぶくぶく...
 
 
 

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見渡す限りの海草原でした.
 

よくこういった場所が「藻場」と呼ばれますが

海藻と海草は全く別物です.
 

海藻は,コンブやワカメに代表され,花は咲かせず,胞子体を作って生殖します.

一方海草はいわゆる「種子植物」の類で,花を咲かせて,種子によって生殖します.

海草の祖先は陸上由来と考えられているため,海には二次的に進化したことになります.

前置きが長くなりましたが,これらはおそらくアマモなどの類の立派な海草です.
 

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波に揺られる海草原は本当に幻想的でした.

水深も2-3 mと非常に浅かったため,

心置きなく生き物観察を楽しむことができました.
 

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他のメンバーも次々に降りてきます.
 

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水中でもライン調査が行われていたので,

興味深く拝見していました.

用意するものは,杭とハンマーと巻尺.
 

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まず,このように杭を地面に刺し...
 

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ハンマーで打ち込む!
 

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打ち込む!
 

杭の頭だけしか見えなくなるくらいにまで打ち込みまくります.
 

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杭の頭にはこのように,ライン用をの巻尺の一端を固定し,
 

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もう一方をもって泳ぎ,ラインを作ります.

終着地点では,もう一つ杭を使って端点を固定します.
 

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あとはラインにコドラートを沿わせ,

順番に写真を撮影していきます.

陸上で撮影した写真を見ながら各生物の被度を計算します.
 

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こちらは端点に浮かべられていた何か.

おそらくGPSかと思います.
 

今回は波も非常に穏やかでほとんど苦労はありませんでしたが,

場合によっては物が流されないように注意する必要があります.

今回の調査では,ダイビングの猛者の方々の「技」を目の当たりにして,

一つスキルアップした気がします!
 

続く.

 


伊良部島調査⑥

伊良部島調査も佳境に差し掛かってまいりました!

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最終日のダイビングポイントは,伊良部島と下地島の間にある佐和田の浜です.

遠くの方に,大きめの岩がゴロゴロ転がっています.
 

1771年に起こった「明和の大津波」で海底から運ばれたものだそうです.

このようなものを「津波石」というのですが,

実際に津波石をそれと認識して目の当たりにするのは初めてで,

島を壊滅させたという津波のすさまじさを見せつけられた思いでした.
 

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この「明和の大津波」で,標高の低い宮古島は壊滅的な打撃を受け,

12000人もの犠牲者が出たということです.
 

もし現在津波が起こった場合の陸上の安全対策に関しては不勉強ですが,

今回の我々の活動は,その被害評価のために役立つものと信じています. 
 

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ということで,今日も調査に励みます.

最終日は海人の方々ではなく,

ダイビングショップに船を出してもらいました.
 

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実はこれまで大人数でボートダイビングをしたことがなかったので,

今回の調査は,とても快適なのでした(笑)

どの船も,広くて作業がしやすいのです!
 

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装備を整えて,出発!海岸には,人類文化学の調査メンバーの,

高橋さんと渡久地先生が見送りに来てくださっていました!

行ってきます!
 
 
 
 
 

数分後...
 
 
 
 
 

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我々は再び海岸にいました(笑)

車の中にウェイトを忘れてしまっていたのです. 
 

改めて,出発!
 

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何度でも言いたい!

本当にきれいな海と空でした.

実はこの後,水中でもっと美しい光景を目の当たりにできたのです. 
 

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碇をおろし,いよいよ水中へ!

次回はたくさん水中写真を紹介しちゃいますよ!
 

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こうご期待!

 

 


伊良部島調査⑤

ダイビング調査二日目!

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海藻やサンゴの研究者など,調査人数が増え,にぎやかになってきました!
 

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出向直後に,お神酒を海に奉納し,調査の安全を祈ります.

(※自分で飲んじゃダメ!)
 

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調査の合間に,とても優しい海人が,いろんな差し入れをしてくださいます.

クッキーやコーヒーに始まり,
 

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船長お手製のスープ!や,
 

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なんとお昼にラーメンを振舞ってくださいました!

南国とはいえ,濡れた体で風にあたっているとどんどん体温が奪われます.

暖かいスープがとても体に沁みました...
 

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ちなみに,この日も漁は絶好調のようで,

南国らしい色とりどりのお魚が釣れていました.

モンガラカワハギやスズメダイの仲間など,

素手では絶対に採れない魚をポンポン釣り上げる様子を見ていると,

人類の生活を支えてきた漁法には,やはり人の英知が詰まっているのだなあと,

いまさらながら感銘を受けていました.
 

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日が傾きかけたころ,やっとこさ調査終了.

調査地から港へは約1時間弱です.
 

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その間,船尾に糸を泳がせ,大物を狙った釣りを行っていました.

残念ながら今回は釣れませんでしたが,シイラやカツオなどが釣れるそうですよ!
 

続く

 


伊良部島調査④

一日に複数回潜るので,途中でダイビングショップからボンベを補給してもらいました.
 

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いい感じの時間帯になると,ダイビングショップの船が接近!
 

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ロープを使ってしばらく船を横付けし,

使用済みと未使用のボンベを交換です.
 

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なんとウミヘビを捕まえる猛者が!
 

安全な種類だと,行動を見極めてコツをつかめば,比較的簡単に捕まえられるそうです.
 

ちなみに,沖縄の言葉でウミヘビは「イラブー」.

今回の調査で,誰かが伊良部島の語源はウミヘビなのかも,と言っていました.
 

真偽のほどはさておき,実際に泳いでいると結構ウミヘビに遭遇する確率が高く,

舌をチロチロさせた蛇が水中を器用に泳いでいるのを見ていると,

なんだか不思議な気分になりました.
 

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持ち帰った生物は,担当班ごとに分かれて,撮影し,標本にします.
 

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みなさんそれぞれの技を使って次々に標本化していきます.
 

沖縄のみなさんはとても写真を撮るのが上手な人が多く,

いろいろと撮影技術を勉強させてもらいました.
 

たとえばフラッシュ一つとっても,フラッシュ自体にカメラのシャッターが内臓されているものや,

無線で本体の信号をキャッチするものなど,

今後の撮影意欲を駆り立てられる面白アイテムがたくさん見られました!
 

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その場できっちりと記録をつけていくと,

あとの作業が楽になります.

諸先輩方の技術をたくさん学ばせてもらいました!


伊良部島調査③

 

真夜中調査の疲れなんて,なんくるないさ!

今日はいよいよダイビング調査です!
 

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漁師さんの船をお借りして,

ボートダイビングをさせてもらいましたよ!
 

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調査日の三日間は天候に恵まれました!

ご覧くださいこの快晴!
 

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早く紺碧の海に潜りたくてうずうずしている伊勢先生(左)と,

フクロムシの専門家の琉大の吉田博士(右).

お二人とも,スキューバ経験豊富な頼れる研究者です!
 

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ふと近くの丘を見上げると,調査リーダーの藤田博士(海の自然史研究所)が.
 

沖縄の離島調査では,海人(うみんちゅ:漁師さん)の協力が必要不可欠ですが,

藤田博士は長年にわたって沖縄で調査をされており,

沖縄の海人からの信頼の厚い,優れた自然史研究者です.
 

今回の調査は,藤田博士以外にはなしえない調査だったでしょう.

お誘いいただいて,本当に良い経験をさせてもらいました!

ありがとうございました!
 

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漁師さんがサビキ釣り中.
 

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釣れました!鮮やかな赤い色のグルクンと思われます.

基本的には,漁の合間の船の停泊中にダイビングをさせてもらっています.

惜しみない協力をいただいた海人の皆様,ありがとうございました!
 

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休憩中の様子.

透明度が高くて,まるで浮かんでいるようです.

本当に美しい海ですね.
 

沖縄の美ら海がますます好きになってしまいました.
 

続く