見渡す限りの海草原でした.
よくこういった場所が「藻場」と呼ばれますが
海藻と海草は全く別物です.
海藻は,コンブやワカメに代表され,花は咲かせず,胞子体を作って生殖します.
一方海草はいわゆる「種子植物」の類で,花を咲かせて,種子によって生殖します.
海草の祖先は陸上由来と考えられているため,海には二次的に進化したことになります.
前置きが長くなりましたが,これらはおそらくアマモなどの類の立派な海草です.
波に揺られる海草原は本当に幻想的でした.
水深も2-3 mと非常に浅かったため,
心置きなく生き物観察を楽しむことができました.
他のメンバーも次々に降りてきます.
水中でもライン調査が行われていたので,
興味深く拝見していました.
用意するものは,杭とハンマーと巻尺.
まず,このように杭を地面に刺し...
ハンマーで打ち込む
打ち込む
杭の頭だけしか見えなくなるくらいにまで打ち込みまくります.
杭の頭にはこのように,ライン用をの巻尺の一端を固定し,
もう一方をもって泳ぎ,ラインを作ります.
終着地点では,もう一つ杭を使って端点を固定します.
あとはラインにコドラートを沿わせ,
順番に写真を撮影していきます.
陸上で撮影した写真を見ながら各生物の被度を計算します.
こちらは端点に浮かべられていた何か.
おそらくGPSかと思います.
今回は波も非常に穏やかでほとんど苦労はありませんでしたが,
場合によっては物が流されないように注意する必要があります.
今回の調査では,ダイビングの猛者の方々の「技」を目の当たりにして,
一つスキルアップした気がします
続く.