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Monthly Archives: 7月 2015

2015年7月14日~20日「臨海実習(大阪市立大学)」⑥

動物分類学実習の最後は,みなさんそれぞれに調べた生き物についての発表です.

そのような自然の分類体系の位置にあるのか?

どのような生活史を送っているのか?

その分布域の範囲は?

などをまとめ,3分程度で発表してもらいます.

一人一人の内容までは書ききれませんが,

皆さんとても堂々と,わかりやすく,そして楽しく発表してくださいました.

その一瞬一瞬をご覧ください.
 

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黒板にも書いてありますが,この実習の前半では,

台風の影響で実験所外へのアクセスが閉鎖されました.

そのような中で,みなさんじっくりと自身の発表対象を調べ上げ,

聴いている側も楽しめるオリジナリティ溢れる発表を行ってくださいました.

さあ,これで実習も折り返しです


2015年7月14日~20日「臨海実習(大阪市立大学)」➄

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ベントス実習では,それぞれ特定の分類群を選んで,

それについてとことん掘り下げて調べます.
 

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ナマコを選んだ学生が,是非とも内部形態を観察したいというので,

解剖してみることとなりました.
 

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毎度おなじみニセクロナマコの解剖.

赤い生殖巣が見えます.メスですね.

他にも呼吸樹や消化管,キュビエ管の配置など,

慎重に観察してくれました.
 

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こちらはイソアワモチ(カタツムリの仲間の有肺類)に愛を感じてしまったらしく,

まさしく肌身離さなくなってしまった学生たち.

生き物に愛を持つのはよいことですね.
 

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因みにプランクトンに話を戻すとヤムシが採れていました.

多様な動物門がみられるのは,海の実習の特権ですね.


2015年7月14日~20日「臨海実習(大阪市立大学)」④

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マクロベントスの次は,プランクトン観察です.
 

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小さいものが多いため,スポイトで「何かいそう」なところを狙って吸い出します.
 

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顕微鏡をのぞくと,そこには驚くべきプランクトンたちの世界が
 

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ここでも,もちろん図鑑が大活躍
 

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結構いろんなものが採れました.

集団になっているケイソウ.
 

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着底寸前の腕足動物(!)
 

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渦虫類と思われる扁形動物.

これは本来はプランクトンではないので,

波に舞っている間にネットに紛れ込んだのでしょう.
 

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プランクトン専門の河村博士による講義も催されました.
 

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刺胞発射の様子も観察しました.

「生物界最速」と謳われるその動きに,みなさん興味津々です.

実際に見たい人は,ぜひ実習に参加してみましょう!


2015年7月14日~20日「臨海実習(大阪市立大学)」③

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磯観察で採ってきた生物は,

このように容器のフタ替わりにガーゼを使うことで,

小さな生き物でもいなくならずに長期間保管しておくことができます.



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そして,採集物を各自同定.
 

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ヤドカリを同定したい人は,万力を使って殻を割って本体を取り出します.
 

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小さな生き物は顕微鏡を使って形態を観察
 

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実習室の図鑑もフル活用



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最後は久保田先生によるまとめのお話.

波が高くいろんな場所を回る事は出来なかったのですが,

それでもたくさんの生物が採集できました.

 


2015年7月14日~20日「臨海実習(大阪市立大学)」②

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やや潮が高くなってきたので,実験所前の浜まで移動しました.
 

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青空で気持ちいですねー.
 

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と思ったら海は荒れていました

押し寄せる白波.
 

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教員も学生もずぶぬれです.
 

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箱メガネを持参した猛者も.

状況に適した正しい武器です.
 

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ということで,一日目からなかなかハードな磯観察となりましたが,

皆さんそれぞれに海の生き物の学びを深めたようですよ.

※これらの観察は,専門家の指導の下,安全に配慮して行われています.


2015年7月14日~20日「臨海実習(大阪市立大学)」①

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2015年7月14日~20日にかけて,大阪市立大学理学部の実習が開催されました.
 

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本実習では,動物の多様性の講義を,本所の久保田先生が務められています.
 

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まずは水族館で,各動物群についての基礎知識の収集です.
 

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海産無脊椎動物の展示には密かな定評のある水族館の飼育動物は多様性の学習に最適



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水族館に展示されていない生物については,

これまでに採りためておいた標本を観察します.
 

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準備万端!磯に出発



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普段は番所崎を一周したいのですが,やや波が高いため南浜で観察です.

それでも外洋の影響を受けた多様な動物相が観察できます.


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」⑦

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最後に,今回の実習で見られた動物門のおさらいです.

5日間の実習で15の動物門が観察できました.

比較的簡単に,数多くの動物門がみられるのも,

海産動物の形態の多様性あってこそではないでしょうか.
 

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良く学んだあとは打ち上げ
 

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お酒好きの奈良教の先生方と,とても楽しい時間を過ごせました
 

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最終日は掃除をして解散

...の前に,恒例のお土産(ウミウシフィギュア)の進呈です.



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先生方も興味津々

毎回鉄板ですなあ.
 

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ということで,とても楽しい実習でした.

今回はリピーターもおり,白浜の海を存分に楽しんでくださったみたいで,嬉しい限りでした.

また今回の参加者の中からリピーターが現れることを期待します.



さあ,この後も実習目白押しです.夏が始まりましたよ


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」⑥

※今日の記事はグロ注意です
 
 
 
 
 
 
 
 

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奈良教育大学臨海実習,次のプログラムはナマコの解剖です.



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棘皮動物の実習ということで,演習を担当させてもらいました.



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初めての解剖ですが,みなさん抵抗なくすすめます.

赤い紐状の卵巣が広がっていますね.



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ピンセットでつかんでいる太い紐が腸で,

そこにぶら下がっている細い紐が腸間膜だと思われます.

そしてさらに腸間膜にぶら下がっている赤茶色いもやもやは,毛細血管ではないかと思われます.

水中に広がっているクリーム色のもやもや(見にくいですが)は,呼吸樹です.

この毛細血管に完全に癒合しています.ガス交換が行われているのでしょうか.
 

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実習室にあるナマコの解剖図はシロナマコとマナマコしかなく,

ニセクロナマコの内臓とは若干の違いがみられます.

それらと比べつつ,各器官をあーでもないこーでもないと議論中.

勉強になります.


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」➄

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奈良教育大学の実習は盛りだくさんです.

メイオベントス観察のお次はウニの発生観察です.
 

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卵を採取する際にウニの生殖孔(頭頂部にあります)を海水に漬ける必要があります.

その際にトゲが邪魔にならぬよう,頭の部分のトゲを鋏で切ります.

※棘はまた再生します.
 
 
 

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みんなでチョキチョキ,ウニの散髪です.
 

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塩化アセチルコリンを注射後,無事に卵が採れたようです

卵が水底に落ちていく様子は見ていて飽きません.

思わず写真を撮る学生もちらほら.
 

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無事に精子と卵が揃いました
 

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汚れなどで卵が悪くならないよう,洗浄を行ってあげます.

卵の入った容器をやさしく撹拌し,少し待って汚れが沈殿したところで,

まだ卵が待っている上澄みを,別の容器に移してあげます.

最後に濾過海水でメスアップしてあげれば,

清潔かつ酸素状態も良い海水に移し替えてあげたことになります.


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」④

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マクロベントスの次はメイオベントスを観察します.

砂などの基質を撹拌
 

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その上澄みを63µmのネットでこす
 

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海藻,フジツボに関しても同じ作業を行い,メイオベントスを抽出します
 

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果たして何がみられるのでしょうか?



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原生生物がご専門の石田先生.

いつまでやっていてもわからないものが出てくるメイオベントス実習ですが,

専門家がいらっしゃると違いますね

いつもよりも多くの種がピックアップできました


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」③

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畠島の生物を早速仕分けです.
 

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分類群(門または綱)ごとに担当者を分け,調べていきます.

「カイメンだ!体中に穴が空いているぞ!」

最も分類学的な知識が身に付く瞬間ですね.
 

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ある程度仕分けたら解説です.
 

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河村博士による,トゲトサカにくっついていたクラゲムシ(有櫛動物)のご説明.
 

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私も棘皮動物を解説しました.

手には何かを持っていますが,何を持っていたかは忘れました
 

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総計で96種の生物が得られました.

一日でこれだけ採るとは天晴


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」②

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奈良教育大学でも畠島へ渡ります.
 

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良く潮が引いています
 

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先生方の採集能力が高い

色んな物を見つけてきては,我々を驚かせてくださいました.
 

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梅雨の最中でしたが,磯観察中は雨がピタッと止んで,

磯採集日和でした
 

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とても楽しい畠島観察でした.

いつもと違って,飼育員の山内さんがゾエアの操船員となって迎えに来てくださいました


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」①

2015年7月5日~9日にかけて,奈良教育大学の臨海実習が開催されました.

 
 

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やや天気はすぐれませんでしたが,

奈良から20名の学生が集参してくださいました



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到着後,何はともあれ,さっそく浜へ

 
 

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砂を掘り,

 
 

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海藻を集め,

 
 

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フジツボを採る

メイオベントス観察の試料集めですね!
 

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七月の実習第二弾の始まりです


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」⑧

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実習最後のまとめです.

メイオ/マクロベントス,プランクトンを観察して,様々な動物門がみられました.

動物のボディプランのほとんどは海で見る事ができます.

この実習を通して,海産動物の多様性を学んでもらえればうれしいですね.



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実習の最終日は恒例のウミウシフィギュア進呈



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早速ストラップを携帯に装着してくれました



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最後の最後は打ち上げです



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本当にお疲れ様でした!


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」⑦

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メイオベントスのお次はプランクトン採集です.

北浜で河村博士によるプランクトンネットの使い方の講義を行っていると...
 

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沖から一隻の船がやってきたではありませんか.
 

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実験所のゾエアでした

技官さんが沖のプランクトンを採ってくださったのでした
 

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ということで再開.一通りの説明が済んだあと,
 

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実習生に実践してもらいました.投げる
 

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投げる
 

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皆さんいい投げっぷりでした.さて何が採れたのでしょうか.


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」⑥

畠島磯観察の次は,メイオベントス観察です
 

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まずは白浜に行って砂を掘ります.



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海水が出てきます.この部分の砂を持ち帰ります.
 

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岸壁のフジツボを採ります.
 

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これらの砂やフジツボについている微小なベントスを洗い出しによって濃縮します
 

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砂に海水を入れ,(水がこぼれないように)とにかく力いっぱい撹拌
 

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十秒ほどして,ゴミが沈降したら,上澄みを0.063 mmのネットで濾します.

これを3回ほど繰り返せば,ネットの中に微小な生物が残るという仕組みです.
 

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後ろでは,海岸で拾った海藻も同様に洗い出しをしました.

果たしていいメイオは採れたのでしょうか?


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」➄

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畠島の生き物の観察です.
 

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図鑑を見ながら,あーだこーだと悩みながら同定を進めることで,

その生き物の特徴が頭に入ってきます.
 

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ある程度同定が進んだところで,各動物門ごとに説明をしていきます.

特異な分類群は研究員も担当.刺胞動物は河村博士が説明し,
 

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棘皮動物は私が説明させてもらいました.
 

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その他の分類群は全て宮崎先生がご説明(すごい!).
 

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最終的に一日の採集で85種の動物を見つける事ができました


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」④

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晴天ではないものの,雨がなく気温も適度で,

なかなかの磯観察日和でした.
 

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積極的に生物を探しています
 

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珍しい生物を見つけたら宮﨑先生に報告!
 

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今回見つけた生物その①「ユズダマカイメンの類」
 

一瞬ホヤと間違えるのですが,カイメンにしては珍しく個体性や,

表面の突起構造がはっきりしているので,

他のカイメンに比べて比較的区別がつきやすい類です.

ただし,正確な種の同定には,体の中の骨片の形をつぶさに観察する必要があります.
 

生物その②「ナガミル」
 

そろそろ海藻も終わりの時期なのですが,まだいくつか海藻がみられました.

中には人の背丈ほどに成長した緑藻のミルまでみられました.
 

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潮もよく引いています.

有意義な畠島での磯観察となりました.


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」③

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心配されていた天気も何とかもち,畠島へ渡れることになりました
 

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何故かスミキン採泥器が搭載されています.
 

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途中の航路で落とします
 

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実は有孔虫をご専門にされている,

大阪教育大学の廣木先生がサンプリングをされるということで,

その様子を学生に見てもらおうという試みでした.

それにしても廣木先生はプロフェッショナルで,

スミキンのサンプルさばきは見事なものでした.

見習いたいものです.
 

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ということで,紆余曲折を経て畠島へ到着

果たしてどんな生物に巡り合えるのか.


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」②

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ホールスライドグラス(真ん中に半球状の穴が開いたスライドグラス)では,

深さの差によって卵の観察がしにくくなる場合があるため,

このようにテープで一様な深さの隙間を作り,そこで卵の観察を行います. 
 

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コシダカウニの受精卵.卵黄が透明な上に,

受精膜がよくわかるので臨海実習で重宝するウニです.
 

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ウニの受精卵の観察の後は水族館見学です.

まずは生物の系統樹を頭にいれつつ,
 

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バックヤードを見学します.

無脊椎動物をうまく飼育するための工夫がそこここに張り巡らされています.
 

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例えばこの水槽ではサンゴを飼育するための仕掛けがあります.

気になった方は,白浜水族館の解説ツアーに是非お越しください.
 

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大型魚類の大水槽では,丁度タイミングよく餌やり体験ができました

便宜を図ってくださった飼育員の加藤さん,ありがとうございました!
 

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こちらは最近リニューアルしたピカピカの標本室です

白浜周辺の動物の標本が連綿と保存されています.
 

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最後に,テラスから実験所前の海をながめました.
 

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...残念ながら,天気はあまり芳しくないようですが,

回復を期待しつつ,その後のカリキュラムをこなしましょう


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」

2015年6月30日~7月4日にかけて,

大阪教育大学教育学部の臨海実習が開催されました.
 

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講師は宮崎先生です.まずはウニの受精を行い,実習を通じて発生段階を見られるようにします.
 

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各自水槽から事前採集してあるウニを 取り出し,
 

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塩化アセチルコリンを注射して放精・放卵を促します.

今回使ったのはこのコシダカウニと,
 

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こちらのムラサキウニです.どちらもこの時期が生殖期です.

コシダカウニの方が卵黄が透明で胚発生の観察がしやすいのですが,

どちらかというと実験の成功度は低めです.

今回は両方ともうまくいきました
 

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放卵の様子を観察中.ウニが瓶の中に落ちないように注意
 

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 この部分が口だよー.引率の生田先生にも指導してもらいつつ,

無事に実験が行われました


知られざる生態紹介

と題して,先日のうみさわ会での講演が新聞に載ったそうです.

7/6の高知新聞の朝刊に載っていたそうですが,

地元の知り合いに教えてもらいました.
 

「うみさわ会は「海の生き物を爽やかに調べる会」として昨年発足...」
 

という風に紹介されています(笑)
 

ついにうみさわ会も活字デビューです


ツーショット

 

 

を撮りました.

高知県大月町の一切小島沖20 mです.
 

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写真:広瀬雅人

貴重なアカテヅルモヅルとのツーショットです

ダイビングでモヅルと一緒になるのは,国内では初めてです

最近になって少しずつモヅルが増えてきているんだとか.
 

貴重なモヅルポイントに案内してくださった黒潮研の皆様,

ダイビングショップの皆様,ありがとうございました!


黒潮のクモヒトデ

黒潮で採れたクモヒトデの一部を紹介します.

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トゲクモヒトデ科の一種.
 

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メガネクモヒトデの類(スナクモヒトデ科).
 

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ナマコの体表にくっつくニシキクモヒトデ(左下の赤いやつ).

ほんとにどこにでもくっつくんですね.
 

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カンムリクモヒトデ.体の真ん中が壊れやすいのですが,

今回は完全体が採れました
 

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ウデナガクモヒトデで〆.

こいつはデカすぎてレンズに収まり切りません.

そろそろデカいサイズ用のレンズも仕入れなくては.
 


うみさわ4番外編

黒潮研究所での日々を振り返ります.



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研究所前の夕暮れ.
 

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宿泊棟内での一幕.カメラについての情報を交換しています.

フィールドワーカーあるあるですね.
 

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詳しいやり取りは忘れてしまいましたが,おそらく,
 

「俺が俺が」

「いやいや俺が俺が」

「じゃあ俺が!」

「どうぞどうぞ」←ここの写真だと思います.
 
 

因みに,この壁に帰られているのは我々が二日目にお世話になったダイビングショップのカレンダーなのですが,その中に衝撃の事実が含まれていました.
 

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Espoir (フランス語で希望,の意味)
 

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まさかの事実でした.我々は気付かない間に,命のやり取りをしていたのですね.
 

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最終日の出発が早い我々に,実験所の研究員さんがお弁当を持たせてくださいました

最後の最後まで,本当に感謝です
 

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今回の調査で一緒になった上野さんとパシャリ.

実は一緒にスキューバ調査をするのは初めてでした.

因みに私のコルセットは,激しい寝違えの治療用です.
 

今回得た成果は,なるべく早く発表できるように,また実験所で頑張ります

お世話になった黒潮生物研究所の皆様,

ダイビングショップの皆様,

ならびに高知県大月町の皆様,ありがとうございました!


うみさわ4⑩

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講演会の後は,地元の方が料理を拵えてくださいました
 

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ご馳走です!高知出身の身としては懐かしい料理の数々.
 

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お刺身も絶品
 

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料理を作ってくださった婦人会の皆様.ありがとうございました!
 

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地元の方々と交流を深めた後は,

調査メンバーで心行くまで語り合いましたとさ.

それにしても楽しい調査でした.

また再訪しようと心に誓いました.


うみさわ4➈

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調査三日目は,黒潮研講義室でオープンセミナーを行いました.

講義室がほぼ満杯です!

急な告知だったにも関わらずたくさんの方にお集まり頂きました!
 

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その人数に焦って最終準備に勤しむ講演者.
 

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こちらは比較的余裕なオーガナイザーの山崎さん.

笑顔が光ってますね!
 

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まずは所長の中地シュウさんの露払いトーク.

「この海には何がいる?黒組成物研究所の海産無脊椎動物調査について」
 

黒潮研は設立以来,大月町近海の海産無脊椎動物の調査を行ってきているそうで,

これまでに様々な科学的新知見を明らかにしています.
 

日本各地にまだまだこのような場所が残されており,そうした地域生物相の解明は,

日本全体の生物相の解明に極めて重要な課題となっています.

今後も黒潮研の調査活動から目が離せませんね.
 

この後はうみさわ会メンバーからの発表が続きます.
 

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山崎博史:

「あなたの知らない海の生き物たち」
 

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写真:山崎博史

岡西政典:

「海中の忍者クモヒトデ」
 

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広瀬雅人:

「コケ?ムシ?サンゴ?知られざるコケムシの世界」
 

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上野大輔:

「カイアシ類(コぺ)の寄生と多様性」
 

みなさんそれぞれの生物に対する愛情にあふれたお話で,

聴衆からも質問がひっきりなしでした!
 

お疲れ様でした!


うみさわ4⑧

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水深計故障発覚から十分後.我々は漁港に戻っていました.

所長が水深計を備えた船で同行してくれないかどうか,漁師さんと交渉してくださいました.
 

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交渉を待っている間に見かけた面白?現象.

岸壁に干上がったウミシダを発見しました.

完全に干上がってるけど,果たして彼はその後どうなったのでしょうか.
 

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そうこうしているうちに交渉が成立したようです

協力を快諾してくださった漁師さん(ありがとうございます!)と共に再出撃.

調査船団結成です
 

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今度は水深がわかります

改めて70 m 位のところで一発下してみました.
 

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ロープを操出し,しばし待つ.

船に備え付けのラインボーラー(油圧式の巻上機)を使おうとしたところ...
 

所長「ラインボーラーも動かないね...
 

ということで...
 

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人力ドレッジ開始です
 

最長200 mのロープを四人(+所長)で合計五回ひっぱりました.

実はこのうち最初の三回は失敗(空っぽ).
 

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で,このように重りの位置を変えていくことで,四回目にやっと成功
 

五回目も根性で引っ張りきり(砂が入っている分重かった...), 
 

恐らくその人生で最もマッスルなドレッジ調査が終わりました.

しかしその甲斐あって,求めていたサンプルが手に入りました!
 

やはり何事もやってみるものですね.

大変有意義な成果に,(比喩でなく)疲れも吹き飛びました


うみさわ4⑦

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調査三日目はドレッジです

東京大学大気海洋研究所の広瀬先生が,自前のドレッジを持参してくださいました
 

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黒潮研の研究船「つきなだ」にドレッジを搭載して出発
 

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前日までの荒天が嘘のように穏やかで,

且つ曇りという絶好の船日和
 

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船の水深計が壊れているということで,釣りなどで使う簡易魚探を使いました.
 

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センサーを水面に浮かべると,

このように魚影が映し出されます
 

・・・しかし,どうも様子が変です.

明らかに50 m以深の場所でも約30 mと表示されています.
 

所長「こりゃ壊れてるな...
 

果たしてドレッジはできるのか?


うみさわ4⑥

 

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一本目の後,港(沖ノ島は有人島です)に避難して昼食タイム.

陸に着くなり倒れこむ人.
 

「地面が温かい...」
 

そう,私を含む何人かは真夏用のウェットスーツだったため,

一本目ですっかり体が冷え切ってしまっていたのでした.
 

私も地球の熱を感じる羽目になったのは言うまでもありません.
 

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体が温まったところでお弁当タイム.

何人かはこの後さらにシュノーケリングに勤しんでいましたが,

体が凍り付いた組は船長のおこしてくださった焚火にあたっていました.

装備さえしっかりしていれば,俺だって...
 

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ということで,二本目もこなしてお開き

(ここで目的のニシキクモヒトデも採れました)

沖ノ島を後にしました.
 

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帰り際に,岸壁によって自然観察.

何があるのかとよーく目を凝らすと...
 

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みさごの巣だそうです

なかなか見られない光景に,

寒さも少し和らぎましたとさ.


うみさわ4➄

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 思い切って激荒れの海に飛び込んでみると...
 

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海中は実に穏やか.ショップのダイバーさんのアドバイスどおりでした.
 

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みな思い思いに,
 

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自分の調査に没頭します.
 

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基本的に,ベントス(海底で暮らす生き物)屋さんは,

海底ばかり見ており,魚の群れなどにあまり興味を示さない事が多いです.

ダイビングショップの方から見ると,それが奇妙に映ることもあるのだとか.
 

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でも,我々にとってはこの海底こそ宝の山

心中ではキレイな魚を見るよりも興奮しています
 

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来それにしても高知はクモヒトデの多様性が高い(気がします)

 目的のニシキクモヒトデも採れて,満足のいく調査となりました

※今回の写真は全て山崎博史さんが撮影されました.