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Monthly Archives: 4月 2015

和歌山大学 臨海実習 ⑦

 

 

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予定にはなかったのですが,急遽ウニの放精放卵にもチャレンジしてみることにしました.
 

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アセチルコリンを打ってしばし待つ.
 

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この時期はなかなかベストな生殖時期を持つウニが少ないのですが,

ムラサキウニの卵を観察できました

墨汁の中では,ゼリー層が観察できます.
 

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そしてまたすぐさまフィールドです.
 

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皆さんカッパで完全装備.なぜかというと...
 

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この日は風が強かった

波がザバザバかかってくるため,みな身をかがめてじっと耐えています.
 

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何とか上陸



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黒板を見ながら畠島の説明をした後...



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まずはお弁当で腹ごしらえ



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そして磯観察へ.果たして何が採れるのか?


動物命名規約の輪読会が開催されます

毎年恒例の,動物命名規約の勉強会が開催されます

今年も日本動物分類学会大会@広島大学の後,

以下の要領で開催されます.詳細は以下の通りです.
 

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第6回『若手分類学者の集い』のご案内
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<開催趣旨>

 これまで6回にわたり日本動物分類学会大会にあわせて開催された勉強会『若手分類学者の集い』では、全国の若手分類学者が集まって国際動物命名規約の学習を行いました。さまざまな分野の研究者による自由闊達な議論によって規約への理解を深めることができたと感じています。

 今年も日本動物分類学会大会の日程に合わせて勉強会の開催を企画しましたので参加者を募集いたします。勉強会の内容はこれまでと同様、『国際動物命名規約第4版』を輪読形式で読み進め、疑問がある場合にはそのつど全員で徹底的に議論を行い、解決する、というものです。また、勉強会は、予算的な負担が最小限で済むように日本動物分類学会の終了後に会場である広島大学の近くで行います。もちろん、日本動物分類学会大会に出られない方の参加も大歓迎いたします。

 なお、「若手分類学者の集い」という名前ではありますが、これは特に若手の参加が重要だと考えているからで、若手しか参加できないという意味ではありません。また、専攻が分類学でなくてもまったく問題ありません。気持ちが若手 !で、分類学に興味をお持ちの全ての方の参加を歓迎いたします。 
 

<内容>

国際動物命名規約の勉強会

※基本的に輪読形式です。『国際動物命名規約第4版日本語版』をお持ちください。

 第5回より2巡目の輪読を開始しています。第6回までに条23.12(26ページ)までの学習が済みました。第7回はこの続きの条24から輪読を行いたいと考えています。なお、勉強会の最後に次回の開催や内容について話し合う予定です。

※『国際動物命名規約 第4版日本語版』をお持ちでない方は日本分類学会連合のウェブサイト(下記)をご参照ください。PDF版のダウンロードができます(無料)。2,800円(送料込み)で印刷体の購入もできます。一般の書店では取り扱われていません。

http://www.ujssb.org/iczn/index.html

※2012年9月4日に国際動物命名規約が改正され,同日に発効しました。こちらも適宜参照します。改正文の和訳を含む解説記事が「タクサ」第34号に掲載されています。PDFが日本動物分類学会のウェブサイト(下記)からダウンロードできます。

http://jssz.sakura.ne.jp/ 
 

<勉強会会場および宿泊先>

広島大学 学士会館

http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/kenkyusyo/syukuhaku/p_471489.html

広島大学東広島キャンパス内。大会会場の教育学部から徒歩2分程度。

学士会館までのアクセスは以下のリンクをご参照下さい。

http://www.hiroshima-u.ac.jp/gecbo/p_3e2399.html
 
 

<日時>

2015年6月14日(日)18:00 ~ 15日(月)18:00

・集合場所は2箇所を予定しております。17時15分に分類学会の大会会場の出入り口付近、または17時30分に勉強会会場の学士会館に直接お越しください。詳しい日程は、後日、参加者にお知らせします。

※1日目の開始時刻は日本動物分類学会大会のプログラムに合わせて調整する可能性があります。

※2日目の17時以降に、希望者で打ち上げを行う予定です。 
 

<費用>

・宿泊費:1人当たり3,800円の予定です。

・食事は、学士会館付近のコンビニや学食を利用する予定です。

・一日目の夕食は勉強会会場にチェックイン後、近くのコンビニに購入に行く予定です。各自で弁当等を持参されても構いません。
 

<参加申し込み方法>

 参加ご希望の方は、5月18日(月)までに小林元樹(mail: genki_k(a) nenv.k.u-tokyo.ac.jp) まで下記の点をご連絡ください。

 なお、会場の収容人数の問題があるため、先着順で定員に達した場合には、募集を締め切らせていただきます。あしからずご了承ください。
 

1.氏名・フリガナ

2.性別

3.所属(学生の方は学年もお知らせください)

4.E-mailアドレス

5.研究対象(例:日本産カサガイ類の系統と分類)

6.動物分類学会大会への参加の有無

7.部分参加や会場に宿泊されない方はその旨をお書きください(勉強会は合宿形式で夜遅くまで続きますので、できる限り会場にご宿泊されることをお勧めします)。

 ご不明な点がありましたら下記の5名の世話人のうち、誰にでもどうぞお気軽にお問い合わせください。
 

<世話人>(五十音順)

小林元樹(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 修士課程2年)

E-mail:genki_k(a) nenv.k.u-tokyo.ac.jp

自見直人(広島大学大学院 生物圏科学研究科 博士前期課程2年)

E-mail:jimin(a) jamstec.go.jp

田中颯(東京海洋大学 海洋環境学科 学部4年)

E-mail:tanattyokana(a) gmail.com

田中隼人(広島大学大学院 生物圏科学研究科竹原ステーション 学振PD)

E-mail:Cladocopina(a) gmail.com

照屋清之介(東京大学大学院 理学系研究科 博士課程2年)

E-mail:teruya(a) um.u-tokyo.ac.jp

※(a)は@に置き換えてください。

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以上です.今年もワイワイ,楽しく命名規約を勉強しましょう


和歌山大学 臨海実習 ⑥

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フィールドだけではありません.水族館の解説も行いました.

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白浜水族館の目玉といえばこれ

ずらり並んだ無脊椎動物の展示です.

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ホシムシ,ヒモムシ,ヒメイカなど,普段はなかなか見られない生き物を,

なるべく細部まで観察できるよう工夫が施されています.

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バックヤードの説明も行いました.

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水族館の心臓部である循環系の説明のあと...

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なんと飼育員さんの計らいで,えさやりをさせてもらえることになりました

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大水槽に,いっせーので餌を投げ入れます

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おーー,ロウニンアジなど大型魚類が餌を奪い合う様は圧巻です

とても良い体験になったようですよ


和歌山大学 臨海実習 ⑤

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盛りだくさんの和歌山大学臨海実習.

お次は陸上植物の根に共生するシアノバクテリアの観察です.
 

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観察するのはこのソテツ.
 

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根っこを手で掘り返してやると...
 

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でました!サンゴ根と呼ばれているそうです.

枝ぶりといい,色合いといい,確かにサンゴに似ています.
 

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このサンゴ根の断面が緑色になっているのがお判りでしょうか?

この部分にシアノバクテリアがびっしり共生しているということです.
 

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サンゴ根とともにパシャリ.

いよいよ実習も後半に突入です


和歌山大学 臨海実習 ④

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さてさて,和歌山大学臨海実習も折り返し地点です.

ウツボやハゼなど,魚類中心に行われた心電図測定ですが...
 

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むむ,電極に何やらフックのようなものを通しています.
 

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なんとケブカガニに針を通し,心電図を測定しようという試みです

はじめは表面にテープで電極をくっつけようとしたらしいのですが,

なかなかうまくいかなかったため,針に切り替えたそうです.

何事も工夫が必要ということですね.

※ちなみに,これくらいではカニは死にません.
 
 

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生物ごとに違った波形が見られます.

魚類はしっかりした拍動の様子が観察できましたが,

無脊椎動物はノイズが多く,なかなかしっかりした結果は出なかったようです.

なぜ,同じく心臓を持つのに脊椎とは違った結果になってしまうのか.

興味深い課題ですね.
 

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心電図の次はプランクトン

集魚灯によって来たプランクトンを網で集めて...
 

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顕微鏡で観察
 

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カイアシ,渦鞭毛藻,ゾエア幼生...

プランクトンの形はバライエティに富んでおり,

いつも我々の目を楽しませてくれますね.


目録が出版されました

沖縄の棘皮動物の目録が出版されました
 

藤田喜久,入村精一,木暮陽一,岡西政典,François Michonneau, 成瀬貫.(2015)

琉球大学資料館(風樹館)棘皮動物標本目録.

琉球大学資料館(風樹館)収蔵資料目録 第10号.pp. 106.
 

私はツルクモヒトデ目とクモヒトデの一部の同定・写真撮影・および序文の執筆をお手伝いしております.

PDFへのリンクはこちら↓(画像をクリック!)
 

 琉球大学資料館 棘皮動物標本目録

ページ下部のリンクからDL出来ます(35.9MB)
 

225種の写真288枚が掲載されておりますが,他の著者の皆様の写真はいずれも非常に美しく,

私が撮影した写真のクオリティの低さをただただ恥じるばかりです.
 

タイトルページの各綱の写真は特に美しく.

私もこのように対象分類群に「愛」を持たねばとハッとさせられました.
 

沖縄には多数の棘皮動物が生息しているにも関わらず,

包括的な報告はありませんでした.

本書が今後の沖縄の棘皮動物研究の進展に役立ちますよう 
 


和歌山大学 臨海実習 ③

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採集した藻類の切片観察です.
 

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切片観察に欠かせないのがこの「ピス」.

切れ目を入れて藻類はをはさみ,

ピスごと薄く切る事で切片にします.
 

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勿論,藻類の押し葉標本も作ります.
 

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潮がいい時間になってきたので,フィールドです.

和歌山大学はとにかくフィールドに出る
 

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江津良の海岸で磯観察.大変良く潮が引いています.
 

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普段はなかなか見られない生物の姿シリーズ.

干出してだらーんとしてしまったケヤリムシ.
 

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浅場のタコノマラ.
 

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シロガヤが生殖体を付けていました
 

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これはサンゴイソギンチャクでしょうか?

随分立派なイソギンチャクでした.
 

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オオヘビガイが粘液の糸を出してお食事をしています.
 

普段と違う場所での大潮での採集だったので,

あまりに面白く,我を忘れてしまいました.
 

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持ち帰った藻類や動物の仕分け中.

さあ,同定しまくるんだ


和歌山大学 臨海実習②

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これなんだかわかりますか?
 

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実はこれ,心電図です.
 

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動物の心臓付近に電極を差し込み,

脈動の際の心臓内の電気の流れを検出します.
 

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よく医療ドラマなどで,集中治療室の片隅でピコピコ音を発しているアレですね.

光点の上下の振れで,電気の流れが示されます.
 

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デモンストレーション中.

ヒトの心臓の動きをみんなで学びました
 

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早速学生もチャレンジ

魚の場合はフェノキシエタノールで麻酔し,

心臓付近に電極を通します.
 

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お見事

果たしてどんな結果が得られたのでしょうか?


和歌山大学 臨海実習①

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2015年17日~22日にかけて,和歌山大学の臨海実習が開催されました
 

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この実習はとにかくフィールドに出ます

まずは近場の番所崎.
 

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春の大潮で大変良く潮が引いています.
 

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波も穏やかで,フィールドワーク日和
 

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あまりに引いているので,普段は水中に使っているトゲトサカもこの有様.

だらーん.
 

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イボヤギも干出しています.
 

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土日だったので,ヒジキ漁をしている地元の方がたくさんでした.

画面右上の白い袋には,ヒジキがどっさり詰まっています.
 

麦藁帽をかぶった河村博士の足元に生い茂っているのがヒジキです.


潜水士!

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潜水士試験に合格しました.

これで晴れて潜水士です.

一緒に受けに行った千徳博士も合格しました.
 

実技がなく完全にペーパーだけの試験ですが,

最近はこの免許がないとダイビング調査出来ない場所も増えてきています.
 

これで瀬戸臨海でも潜れますよ

(実は調査で潜ったことなかった)


ミズヒキゴカイ

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何の変哲もないとある日,水槽を眺めていると...

壁際に何かが這っています.
 

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あれ?これはミズヒキゴカイでは?

普段は全く姿を見せないミズヒキゴカイ.

おそらく普段は砂中に潜っていると思うのですが,

この日は積極的に外に出ていました.
 

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水槽の底にもう一匹.

(っていうかに二匹いたんだ)
 

あんまり外を散歩していると魚などに食べられてしまわないかと心配だったのですが,

一体どういう風の吹き回しでしょうか?

生殖行動か何かでしょうか?
 

春の風変わりな一コマでした.


組織切片作成②

 

n-ブタノールに置換した組織を,今度はパラフィンに置換していきます.
 

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パラフィンが解ける温度にしておいたオーブン内で,

このように組織をパラフィンに漬けていきます.

十分にブタノールを抜くため,四つの容器を経由しました.
 

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あとでわからなくならないように,ラベリングはしっかりと

最後の容器に漬け終わったら水冷によって固化した後,
 

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「台木」と呼ばれる木片に,溶かしたパラフィンを糊としてくっつけます.
 

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そして,組織が見えるぎりぎりまで剃刀で削っていきます.

欲張ると組織まで切ってしまうので注意


組織切片作成

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せっかく近くにプロフェッショナルがおられるということで,

宮崎先生に組織切片の作り方の講習を行ってもらいました.
 

まずはサンプルをブアン溶液に漬けます.
 

ホルマリンと組織浸透力の強いピクリン酸,ホルマリンの混合液で,

生物の骨格部分を溶かす(脱灰)作用があります.
 

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ご覧くださいこのえげつない黄色.

これはピクリン酸の色らしく,水族館に湧いていたニシキクモヒトデを入れると,

あっという間に固定されました.
 

一日も置くとクモヒトデはふにゃふにゃになり,よく脱灰されている様子でした.
 

その後はピクリン酸と70%エタノールを,黄色が無くなるまで交換していきます.
 

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70%エタノール

90%エタノール

n-ブタノール:エタノール:蒸留水(BED)=2:7:1

BED=4:5:1

BED=6:4

BED=9:1

100% n-ブタノール×3回
 

の液に各1時間ずつ漬けていきます.

今回は写真のような6穴プレートをつかいました.

各プレートに混合液を入れ,一時間ごとに交換してきました.

 


ヤンチナドレッジ(20150414)②

ヤンチナドレッジでは,またいろいろとクモヒトデが採れました.
 

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Stegophiura sp. の反口側.
 

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同種の口側.よく採れるやつです.
 

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スナクモヒトデの類ですね.
 

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岩の隙間に隠れているところを発見しました.
 

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Ophiura kinbergi,クシノハクモヒトデです.

腕を器用に動かして砂の上を動き回ります.
 

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こちらは口側.少し深くなってくると,クシノハクモヒトデの類ばかりが採れる地帯が広がっています.


ヤンチナドレッジ(20150414)

2015年4月15日にヤンチナでドレッジ調査を行いました!
 

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あまり天候は優れませんでしたが,あとは荒れるばかりということで強行!
 

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風は有りませんでしたが,ややうねりが入っており,

アネロンを服用したはずが,やや酔ってしまいました.

最近体の衰えを感じます.
 
 

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手前の技術職員興田さんが,技術職員山内さんに,ウィンチ操作技術のレクチャー.

このようにいつでも安全確実に調査が行えるのは,技術職員さんが,

しっかりと技術を伝承してくださっているからですね.
 

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その甲斐あって,60-70 m辺りの砂場でドレッジが曳けました!
 

持ち帰ったクモヒトデを飼育中なのですが,とても面白いことがわかりそうなのです!

いまからワクワクですよ!


白浜の湿度

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一年前の古生物学会で発表したポスター.
 

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よーく近づいてみてみると...

むむ?なんだか白いポツポツが.
 

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なんか表面がひび割れてる
 

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他のポスター(原村先生のポスター)はどうかというと...
 

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も,文字がはがれそうになってる

湿度のせいでしょうか?おちおちポスターも貼ってられねえぜ...
 

ちなみに,入口近くのポスターがやられているようなので,

空気の出入りが激しいところはよりダメージが大きいのかもしれません.


龍谷大学実習⑦

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龍谷大学実習,いよいよ最終レポートです

最後の夜は打ち上げ!三日間お疲れ様でした
 

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宮崎先生も加わり,遅くまで宴は続いたそうですよ
 

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一夜明けて,最終日です.

二日目に受精させたウニもすくすく育ってくれました.
 

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最後の観察のあとは,お世話になった宿舎をお掃除してもらいました.

細かいところまで拭いてくれてありがとう
 

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最後に恒例のウミウシフィギュア進呈
 

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喜んでもらえたようです
 

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最後にみんなでパシャリ.

この実習を通じて,生物多様性と環境の関係を学んでもらえたのではないでしょうか.

磯に行ったときは,ぜひともいろんな生き物の観察にチャレンジしてみてくださいね
 


龍谷大学実習⑥

龍谷大学実習では,SMBLメンバーによる講義が盛りだくさんですOLYMPUS DIGITAL CAMERA

○干潟―浅瀬の園に棲みしもの達―

D3の小泉君の発表です.
 

干潟のへの愛がよく伝わってくる発表でした.

エネルギー循環系における干潟の役割の解説など,

非常に興味深い内容も盛りだくさんでした
 

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○カサガイよもやま話~Wikiには載ってない~

D1の中山君の発表.最近成長著しい,頼もしい発表でした.
 

今後の成果発表が楽しみです.

次は論文発表ですね!
 

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○コツブムシをつまむ日々―浅海等脚類の生活史研究―

M2の中町君の発表です.
 

彼の目標の一つは,ダイオウグソクムシよりもコツブムシを有名にする,

というものですが,その目標達成への日々の努力がよくわかる発表でした.

頑張れ中町!僕は応援しています.
 

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○巨大クラゲはどこから来るのか?
-平衡石を使った地理的起源の推定-
 

河村博士の発表です.軟体部ばかりと思われがちなクラゲですが,

実は小さな石が詰まった袋が体内にあり,その構造を調べることで,

年齢推定ができるということです.
 

棘皮動物の骨片にもそのような特性を備えたものがあるため,

とても興味深く聞けました
 

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私も発表いたしました.

深海生物テヅルモヅルの進化を探る
 

毎度おなじみのタイトルですが,

ポスター形式で発表してみました.
 

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最近の注目はこれ

このモヅルが,テヅルモヅル界を揺るがすことになるのです

今後の研究をお楽しみに


龍谷大学実習➄

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龍谷大実習は内容盛りだくさん.

棘皮動物の解剖を行います.
 

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ウニの殻を赤道面で割った様子.

ウニの内臓は殻の内側に裏打ちされているので,

外側を割っただけではまだ離れません.
 

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お次はナマコの解剖.

時間の都合もあるので,今回は班ごとに,解説と同時進行で実践してもらいました.
 

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意外にしっかりしたナマコの内臓の様子に,

カルチャーショックを受けた様子でした.
 

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最後にナマコの骨片の観察も行いました.

ナマコの皮膚を切り取り,一分ほどハイターに漬け,

水洗の後にプレパラートにして観察すると,

驚くほど多彩な骨片が観察できます.
 

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畠島の生物の観察も,いよいよラストスパートです.

観察種数を増やすため,貝殻を割って中身を観察する猛者まで.
 

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時間になりました.いよいよ観察種数を書き出します

千徳博士が,お手製のペラ紙で動物門の名札を作ってくれました.

これすごいですよ!安く作れて今後も使いまわせるので,絶対に役に立ちます.
 

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今回はリストの作成と別に,個別にお気に入り生物の発表も行ってもらいました.

ジャンケンで発表順を決定
 

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それぞれに自分が気になった生物の,

環境と形の適応についてを発表してもらいました
 

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全体で,60種近くの生物をリストアップすることができました

今回はなかなか僅差の勝負でしたが,優勝班は海藻まで見ていたのが決めてとなったようです.
 

お疲れ様でした


龍谷大学実習④

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ウニの発生の合間に,畠島の生物の観察を行います.

図鑑と生物を見比べながら,生物の多様性を感じてもらう試みです.
 

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大学院生の凌君も,同定をサポート
 

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余り天候は優れなかったのですが,途中で浜に出て,
 

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海岸に打ちあがった生物の観察を行いました.
 

磯歩きではなかなか見られない生物が採れることがあります!
 

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そうこうしている間にウニの発生も進みます!大忙しですね
 

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それにしても,みなさん真面目によくスケッチをしてくれています.えらい
 

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谷垣先生も,軟体動物の同定に熱中されています. 
 

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夜は久保田先生のベニクラゲに関する講義.

最近先生はFacebookにご自身の研究事項をまとめられております.
 

要チェックですよ


龍谷大学実習③

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龍谷大学実習,二日目はウニの発生です.
 

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ここでは生物顕微鏡を使います.扱い方はしっかりと.
 

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バフンウニは意外に棘が鋭く,

無理に水槽からはがそうとすると棘が手に刺さります

磯兼と網を使うのがベスト
 

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ウニに塩化アセチルコリンを注射して,放精,放卵を促します.
 

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実習生も実践
 

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こちらの班では卵が採れたようです.

瓶の底にたまっていく様子は,見ていて飽きないんですよね.
 

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採取した卵を洗い,精子の懸濁液と混ぜて受精完了
 

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後はすくすく育っていく過程を観察します.

お疲れ様でした


龍谷大学実習②

 

 

順番が前後しましたが,畠島から帰って,自己紹介タイムとなりました.
 

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今回は学生にも講義をしてもらいました.

D3の小泉君,

D1の凌君,

M2の中町君,
 

それぞれの専門についてのお話です.
 

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その後は実習生の自己紹介.

政経学部,法学部,政策学部より,10名が集まってくれました



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こちらは引率の谷垣先生です.

専門は昆虫ですが,何事にも興味を持っておられ,

実習を通して海の生物も熱心に観察されていました.

このような心を常に持っていたいものです.
 

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恒例の所内案内の後は...
 

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早速畠島の生物を観察します.
 

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この日はもう時間がないため,整理だけにとどめましたが,

普段は詳しく見ない磯の生物に皆興味津々の様子です.



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晩は夜の水族館ツアー

魚の寝ている様子や,サンゴの光る様子など,

こちらも普段見られない姿に,興味が尽きない様子でした


龍谷大学実習①

2015年4月2日から4月5日にかけて,龍谷大学環境フィールドワーク実習が開催されました.
 

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講師は,去年に引き続き,学振PDの千徳博士です.

お昼ごろに到着した学生さんたちを,
 

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息つく間もなくセレナ(公用車)に乗せ,
 

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港に拉致

実は天候の都合で,

少しでも早く畠島へ渡って磯観察を開始する必要がありました.
 

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ヤンチナで渡島
 

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のはずが,ヤンチナ謎の不調により,

ゾエアで渡すことに.

後の調査で,係留ロープに多量の生物が付着していたことが不調の原因と判明しました.
 

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 すったもんだの末に島に渡りました.

河村博士による畠島の解説の後... 
 

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早速野外で磯観察です
 

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今回は3班に分かれ,班対抗で観察種数を競ってもらいました
 

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タツナミガイさんの紫汁に驚愕

随分大型の個体がみられるようになりました.春ですねえ.
 

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この日は赤潮が大発生

ヤコウチュウの群れです.持ち帰って観察しましょうね.
 

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磯にたくさんの海藻が打ちあがっていました.

河村博士が持っているのはヒジキです.

スーパーに売られている姿との違いに,みな驚きが隠せない様子.
 

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じっくり二時間半,磯観察が終わりました

潮の条件があまりよくない中での観察でしたが,みなさんとてもまじめに取り組んでくれました


新年度!

各地で新年度の新体制が始まっているようですが,SMBLでも

新年度を迎えるにあたり,全体会議がひらかれました 
 

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本有掛長の司会進行のもと,



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朝倉先生の挨拶から新人の紹介などが行われました.

今年の研究棟はメンバーが5人増え,SMBLがますます活気づくこと間違いなしです
 

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ということでこの日は新人歓迎会です
 

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D3の小泉君から,新人の吉川君にお酒が注がれております.

甲殻類仲間なのです
 

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他の新人さんたちについては,今後おいおい紹介していきたいと思います.
 

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宴もたけなわ,最後は朝倉所長の一本締めです

新年度の始まりですよ

(本記事の一部は宮崎先生にご提供いただきました.ありがとうございました)
 


ロープワーク講習

 

 

とある昼下がり...
 

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階段で手すりに向かう集団発見
 

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河村博士によるロープワーク講習でした

私も昔乗船調査で習ったっきり完全に忘れてしまっていたので,

受講することに.
 

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基本の「もやい結び」です.

1.片方に輪っかを作ります.
 

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2.輪の中に上から他方の先端を通します.
 

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3.輪っかに通した先のロープ(画面上側)が下になるよう,図のようにクロスさせます.
 

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4.下になっているロープを折り返して,輪っかに再び通します.
 

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5.後はギュッと力を入れれば...
 

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6.  完成です
 

この結び方では輪っかがしまらないため,

船の係留などで使われています.
 

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学生,ポスドクみんなで真剣に受講中.

河村さん,ありがとうございました
 

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通りかかった中町君が不思議に見ています

(この後,中町君も参加しました)


海産無脊椎動物多様性実習⑧

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本実習の夕食は,まる川さんにお願いしておりました.

毎日車でお迎えに来ていただき,写真のようなとても美味しい食事を提供していただきました.

ありがとうございました
 

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さてさて,最終日はついに打ち上げです.

今回は大和先生が張り切って肴を用意してくださいました.
 

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宮崎先生のご挨拶から,

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朝倉先生の音頭で乾杯

長きにわたる実習,お疲れ様でした
 

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大和先生が買ってきてくださったカメノテの塩ゆでです.

他ではなかなか口にできませんよ
 

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楽しい宴会は夜遅くまで続きました.

天候に恵まれない日もありましたが,みなさん楽しんで課題に向き合ってくれました.

これにて三月の実習は終了
 

四月からは新年度です


海産無脊椎動物多様性実習⑦

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海産無背喫動物多様性実習最終日は,

船を使ってプランクトンとドレッジ採集
 

...の予定でしたが,荒天のため船は出せず.
 

とりあえず,ドレッジは説明だけにとどめ,
 

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久保田先生によるプランクトン実習がメインとなりました.
 

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岸壁でプランクトンネットを曳きます.

河村博士によるご指導です
 

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なかなかの量のプランクトンが採れます.

みんな興味津々です
 

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皆さんに一通り採集してもらいました.
 

岸壁に触れないように,慎重に曳いてもらいます.なかなか上手です
 

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技術職員の興田さんにもご指導を願いました.

プランクトン採集のプロフェッショナルの目が光ります
 

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持ち帰って研究室で観察です.

1Lのポリ瓶に入れたものを見ていきますが,

弱らないように常に冷やし続ける工夫が凝らされています.
 

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途中,久保田先生の漂着物の説明が入りました.

紀伊半島に流れ着く漂着物から,様々なことがわかるのです.
 

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エダアシクラゲが採れました

触手が分岐するクラゲです
 

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他にも,美しいクシクラゲの櫛板の観察や,
 

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GFPタンパクの観察も行いました.

お疲れ様でした
 


海産無脊椎動物多様性実習⑥

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天神崎の後は,そのまま畠島へ直行です.
 

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船の定員の関係で一度では渡島できないため,

待機班は第二便を待つ間に付着生物の観察を行いました.

船着場に吊るしておいた買い物かごが,付着生物で埋め尽くされております
 

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強風ではありましたが,快晴です

潮も良く引いており,コアマモが干出していました.
 

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帯状分布の解説中.貝一つに着目しても,色んな分布パターンが見られます.
 

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島の北側の方に来てみると,転石帯が広がっています.

これらの石を丁寧にひっくり返してみると...
 

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これこの通り.たくさんのナマコが,じっと乾燥に耐えていました
 

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この砂塊はなんだかお分かりでしょうか?
 

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答えはこれ!ギボシムシの糞塊でした
 

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普段はおしりの部分しか採れないギボシムシですが,

干潟プロフェッショナルの伊谷先生のポンプ捌きによって,

なかなか採れない鰓の部分も採れました 
 

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ということで,採れた生き物を持ち帰って黒板に書き出し.

百種近い生物が採集できました