本を書きました。
というタイトルの本です(中公新書2589)。
新種の発見という作業を中心に、
動物分類学を一般にもわかりやすく紹介することを試みました。
【書誌データ】
初版刊行日2020/4/21
判型新書判
ページ数264ページ
定価本体860円(税別)
ISBNコードISBN978-4-12-102589-0
正誤表はこちらです。
動物分類学という言葉に興味を持たれましたら、
是非ご覧になってみてください。
本を書きました。
というタイトルの本です(中公新書2589)。
新種の発見という作業を中心に、
動物分類学を一般にもわかりやすく紹介することを試みました。
【書誌データ】
初版刊行日2020/4/21
判型新書判
ページ数264ページ
定価本体860円(税別)
ISBNコードISBN978-4-12-102589-0
正誤表はこちらです。
動物分類学という言葉に興味を持たれましたら、
是非ご覧になってみてください。
2020年4月21日に中公新書より発売された、
「新種の発見ー見つけ、名づけ、系統づける動物分類学ー」
の正誤表です。なお、以下の表の点は、電子版(2020/7/10配信)では修正されています。
訂正箇所 | 誤 |
正 |
24ページコラム、6行 | 「命名されることになっている。」 | 「命名されることが多い。」 |
37ページ、 図2-2 | 「珍無腸動物門」に●が加わってない | 「珍無腸動物門」に●を加える |
37ページ、図2-2 | 「直泳動物門」「鰓曳動物門」「胴甲動物門」「動吻動物門」に●が付してある | 「直泳動物門」「鰓曳動物門」「胴甲動物門」「動吻動物門」の●をとる |
37ページ、図2-2 | 「線形動物(Nematoda)」 | 「糸形動物(Nematoida)」 |
37ページ、図2-2 | 「担顎動物*」 | 「担顎動物」 |
47ページ、3行 | 「…こう呼ばれている。」 | 「…こう呼ばれている。ただし、冠輪動物はらせん卵割動物から担顎動物を除いたものとする系統学的な結果も知られており(Marlétaz et al., 2019)、この呼称の関係性には注意が必要である。」 |
48ページ、7行 | 「線形動物」 | 「糸形動物」 |
50ページ、9行 | 「純海産は十三門,残りの十九門」 | 「純海産は十六門,残りの十六門」 |
84ページ、2-3行 | 「…日本においては海は漁師のものである。」 | 「…海は誰のものでもない。だが漁師は海で漁業を営む権利を持っている。」 |
96ページ、図3-5 | 「…の口側(上)と反口側(下)。」 | 「…の反口側(上)と口側(下)。」 |
134ページ、10行 | 「…命名したことに…」 | 「…公表したことに…」 |
134ページ、11行 | 「…はその命名後に…」 | 「…はその公表後に…」 |
156ページ、11行 | 「(図4-2)」 | 「(図4-2;現在はウェブ上でPDF版を無料でダウンロード可能である)」 |
161ページ、7行 | 「…和名にも命名のルールはない。」 | 「…和名にも命名のルールはない。ただし、「一語名で大文字始まりとすること」などの公表の要件に関する一部の条は、科階級群よりも高い階級の分類群の学名を規制している。」 |
176ページ、10行 | 「シロイズナズナ」 | 「シロイヌナズナ」 |
181ページ、4行 | 「まずは背景として、近年のDNA解析の結果について説明する必要がある。」 | 「まずは背景として、近年のサザエの分類について説明する必要がある」 |
181ページ、7行 | 「…のDNA解析を行った結果、」 | 「…の殻と蓋の形態を観察した結果、」 |
182ページ、3行 | 「アメリカの」 | 「イギリスの」 |
183ページ、7行 | 「リーブ」 | 「リーヴ」 |
183ページ、12行 | 「しかしこれは命名規約の公表の要件を満たさない雑誌や、切手の描写に対して付けられた名前だったため、」 | 「しかしこれは「原記載」に相当する記事が手書きのコピーであり、命名規約の公表の要件を満たさずに付けられた名前だったため、」 |
200ページ、16行 | 「Squamphis」 | 「Squamophis」 |
223ページ、12行 | 「瀬能博」 | 「瀬能宏」 |
225ページ、図5-2 | 「…の比較系統樹(下).系統樹上の…」 | 「…の比較樹形図(下)。樹形図上の…」 |
230ペ―ジ、1行目※ | 「…真に近い「分類体系」を…」 | 「…自然に近い「分類体系」を…」
もしくは 「…真に近い「系統樹」を…」 |
237ページ、3行目 | 「藤田敏彦氏…」 | 「広瀬雅人氏(北里大学講師)には、本書帯に用いた写真を提供していただいた。藤田敏彦氏…」 |
245ページ | 文献101として追加 | 「角井敬知(二〇一八)「動物界の分類群・系統――いまだに解けない古い関係」.(公益社団法人)日本動物学会(編)『動物学の百科事典』丸善出版.p. 54-57.」 |
248ページ、文献64 | 「Nishikawa T. (2001) Case 32. Thakassema Taeonioides Ikeda, 1904 (currently Ikeda Taeonioides; Echiura): proposed conservation of the specific name. Bulletin of Zoological Nomenclature, 58 (4), 277—279.」 | 「Nishikawa T. (2001) Case 3212. Thakassema taeonioides Ikeda, 1904 (currently Ikeda taeonioides; Echiura): proposed conservation of the specific name. Bulletin of Zoological Nomenclature, 58 (4), 277—279.」 |
※10ページ、「学名は仮説」について:ある分類群に対して、学名を付けるという命名法的行為、そしてそれによって生まれるタイプ標本とそれに紐づけられた適格名の関係は不変である。この適格名で表される分類群の範囲を「名義タクソン」という。対して、この「名義タクソン」とそれを含む個体の境界の設定については、動物学者の任意(つまり仮説)である。これによってあらわされる分類群を「分類学的タクソン」という。
従って、「新種の発表も「この種にはこの名前を付けたほうがよいと思う」という、研究者の仮説、提案である」という一文は命名法的行為自体が仮説であるという誤解を招くものであったが、あくまでもここでは上記した「分類学的タクソン」の境界、すなわち平たく言えば「分類体系の設定=仮説」であるという趣旨であったことをここに申し添える。
※37ページ、図2-2、冠輪動物は、らせん卵割動物から担顎動物を除いたものとする(つまり冠輪動物≠らせん卵割動物)結果も示されている(Marlétaz et al., 2019)。「動物学の百科事典(公益社団法人日本動物学会 編)」では、腹毛動物と扁形動物を併せた分類群を「吸啜(きゅうてつ)動物」と呼称していることも申し添えておく(角井、2018)。
※230ページ、1行目、「分類体系」はあくまでも人が生物を認識するための人工的な枠組みだとすると、「真に近い分類体系」という言葉は意味をなさない。「自然に近い分類体系」もしくは「真に近い系統樹」がより適切な表現であろう。三中先生、網谷先生、ご指摘ありがとうございました。
他にも間違いがありましたら,是非ご連絡ください.
昨年の10月に成功したクラウドファンディングですが、
その後、東京大学での手続きも無事に進み、研究費として使用できる運びとなりました。
しかしながら本研究は欧州への渡航が不可欠ということと、
昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考え、
研究の開始は控えることとしました。
生物を分けると世界が分かる ー分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷ー
講談社ブルーバックス
新種の発見
ー見つけ、名づけ、系統づける動物分類学ー
中公新書 2589
深海生物テヅルモヅルの謎を追え!
系統分類から進化を探る
東海大学出版会
フィールドの生物学シリーズ 第20巻
これらのリンク先のページには系統解析に関する記事が,上から新しい順に並べられています.古い順にみる場合は,ページの一番下からご覧ください.
・2020/10/28 論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Fujii, T. (2020)
“A new record of brittle star Ophiopsila cf. polyacantha (Echinodermata: Ophiuroidea) from Southwestern Japan, with notes on its bioluminescence”.
Species Diversity. 25(2): 283—294.
・論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Kohtsuka, H., Fujita, T. (2020)
“A taxonomic review of the genus Astrocladus (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida, Gorgonocephalidae) from Japanese coastal waters”.
PeerJ. 8: e9636 (42 pp.)
・論文が出版されました!
Oikawa, S*. Matsui, Y., Oguro, M., Okanishi, M., Tanabe, R., Tanaka, T., Togashi, A. Itagaki, T. (2020)
“Species-specific nitrogen resorption proficiency in legumes and nonlegumes”.
Journal of Plant Research. 133(5): 639—648.
・論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Mah, C., L. (2020)
“Overlooked biodiversity from museum collections: Four new species and one new genus of Ophiuroidea (Echinodermata) from Antarctica and adjacent regions with notes on multi-armed ophiuroids”.
Marine Biodiversity. 50: 64 (26 pp. )
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Kato, M., Watanabe, H., Chong, C. and Fujita, T. (2020)
“Large populations of two new species of Ophiambix (Echinodermata, Ophiuroidea) discovered on Japanese hot vents and cold seeps”.
Raffles Bulletin of Zoology. 68: 196—213.
・論文が出版されました!
木村妙子他…(著者24人中9番目) (2019)
「紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相」.
三重大学大学院生物資源研究科紀要. 45: 11—50.
・論文が出版されました!
木村妙子他…(著者25人中10番目) (2019)
「紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相(第2報)」.
平成30年度三重大学フィールド研究・技術年報. 17: 1—29.
・論文が出版されました!
Hayashi, R. & Okanishi, M. (2019)
“The widely occurring brittlestar Ophiactis savignyi (Amphilepidida: Ophiactidae) as an epibiont on loggerhead sea turtle, Caretta caretta”.
Zootaxa. 4695: 497—500.
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Ishida, Y. & Mistui, S. (2019)
“Fossil gorgonocephalid basket stars (Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalida) from the Middle Pleistocene of Japan; the first record from the Indo Pacific region”.
Paleontological Research. 23: 179—185.
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Oba, Y. & Fujita, Y. (2019)
“Brittle stars from a submarine cave of Christmas Island, northwestern Australia, with description of a new species <i>Ophiopsila xmasilluminans</i> (Echinodermata: Ophiuroidea) and notes on its behavior”.
Raffles Bulletin of Zoology. 67: 421—439.
・2019/3/27: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “A comprehensive taxonomic list of brittle stars (Echinodermata: Ophiuroidea) from submarine caves of the Ryukyu Islands, southwestern Japan, with a description of a rare species, Dougaloplus echinatus (Amphiuridae)”. Zootaxa. 4571(1): 73—98.
・2018/6/21: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “A new species of Ophioconis (Echinodermata: Ophiuroidea) from a submarine cave at Shimoji Island, Miyako Island Group, southwestern Japan”. Proceedings of the Biological Society of Washington. 131: 163—174.
・2018/4/6: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “Description of a New Subfamily, Astrocloninae (Ophiuroidea: Euryalida: Gorgonocephalidae), Based on Molecular Phylogeny and Morphological Observations”. Zoological Science. 35(2): 179—187.
・2018/4/5: 論文が出版されました!
Okanishi, M, et al. (2018) “A new cryptic species of Asteronyx Müller and Troschel, 1842 (Echinodermata: Ophiuroidea), based on molecular phylogeny and morphology, from off Pacific Coast of Japan”. Zoologischer Anzeiger. 274: 14—33.
・2018/3/9: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, T. (2018) “A taxonomic review of the genus Astrodendrum (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida, Gorgonocephalidae) with description of a new species from Japan”. Zootaxa. 4392(2): 289-310.
・2018/3/8: 論文が出版されました!
Baker, AN, Okanishi M, Pawson, DL. (2018) “Euryalid brittle stars from the International Indian Ocean Expedition 1963–64
(Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalida)”. Zootaxa. 4392(1): 1-27.
・2018/1/31: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, Y. (2018) “First finding of anchialine and submarine cave dwelling brittle stars from the Pacific Ocean, with descriptions of new species of Ophiolepis and Ophiozonella (Echinodermata: Ophiuroidea: Amphilepidida)”. Zootaxa. 4377: 1-20.
・2017/12/23: リバネス 「サイエンスキャッスル関西大会」にて講演を行ってきました!
・2017/11/20-22: 第14回JAMBIO 沿岸生物合同調査@千葉県館山に参加してきました!
・2017/11/4: 平成29年度自然史学会連合公開講座「海の今昔を深~~く探る.」にて講演を行ってきました!
・2017/9/21: 日本動物学会 第88回富山大会@富山県民会館にて口頭発表を行ってきました!
・2017/6/4: 日本動物分類学会 第53回大会@海洋研究開発機構にて口頭発表を行ってきました!
・2017/3/28: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita T, Maekawa Y, and Sasaki, T. (2017) “Non-destructive morphological observations of the fleshy brittle star, Asteronyx loveni using micro-computed tomography (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida)”. Zookeys. 663: 1-19.
・2017/2/7: 論文が出版されました!
Okanishi M.(2017)
“A taxonomic review of the genus Astrohelix Döderlein, 1930 including the
synonymy of the subgenus Asteroporpa (Astromoana) Baker, 1980 to Astrohelix”
Zootaxa. 4227 (4): 543-553.
・2016/12/5: 論文が出版されました!
Okanishi M., Sentoku, A, Fujimoto, S, Jimi, N, Nakayama, R, Yamana, Y, Yamauchi, H, Tanaka, H, Kato, T, Kashio, S, Uyeno, D, Yamamoto, K, Miyazaki, K and Asakura, A. (2016)
“Marine benthic community in Shirahama, southwestern Kii Peninsula, central Japan”
Publications of the Seto Marine Biological Laboratory. 44: 7-52.
・2016/12/1: 論文(著書)が出版されました!
Okanishi M. (2016)
“Ophiuroidea (Echinodermata): Systematics and Japanese Fauna”
In: Masaharu Motokawa and Hiroshi Kajihara (eds.) Species Diversity of Animals in Japan.
Springer Japan, Tokyo, Japan, pp. 657—678.
・2016/11/18: 日本動物分類学会 第87回沖縄大会と,第22回国際動物学会議の合同大会にてシンポジウムを企画し,講演・ポスター発表を行ってきました!
・2016/6/12: 日本動物分類学会 第52回大会@札幌にて口頭発表を行ってきました!
・2016/5/18: 読売新聞に記事が掲載されました!
・2016/1/29: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/12/5: 第12回棘皮動物研究集会が開催されました!
・2015/12/1: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/10/30-11/6: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2015/10/1茨城大学理学部生物科学コースに所属が移りました!
・2015/9/17-19:日本動物学会 第86回 新潟大会にて招待講演と口頭発表を行ってきました!
・2015/6/13-15: 日本動物分類学会 第51回大会@広島にて口頭発表を行ってきました!
・2015/6/6: 化石研究会 第33回総会・学術大会のミニシンポジウム「深海環境と生物」にて招待講演を行ってきました!
・2014/12/7: サイエンスカフェを開催してきました!
・2014/12/6: 第11回棘皮動物研究集会に参加してきました!
・2014/11/20-25: 沖縄で調査を行ってきました!
・2014/11/02-08: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2014/10/11: Smips, 研究現場の知財分科会にて招待講演を行ってきました!
・2014/9/21: 論文が出版されました!
Okanishi M., Moritaki T. and Fujita T. (2014)
“Redescription of an euryalid bittle star, Astroceras coniunctum (Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalidae).”
Bulletin of the National Museum of Nature and Science Series A (Zoology). 40 (3): 133-139.
・2014/9/11-13: 日本動物学会 第85回 仙台大会にて口頭発表を行ってきました!
・2014/8/31: 鳥取県立博物館特別展示「胸キュン☆サンゴ展~わたしを深海(うみ)につれてって~」の特別シンポジウムにて招待講演を行ってきました!
・2014/7/20-23: 2014 European Echinoderms Colloqium(欧州棘皮動物研究会議)にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/28: 日本古生物学会2014年年会・総会にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/13: 日本動物分類学会第50回記念講演会を企画いたしました.たくさんの方にお越しいただきました.ありがとうございました!
・2014/5/29: 研究費獲得のためのクラウドファンディング”academist”でのチャレンジが終了しました!最終獲得金額は,目標金額40万円を達大きく上回る63.45万円でした!
皆さん、本当に応援ありがとうございました。
・2014/4/22-25: WESTPAC 9th International Scientific Symposiumで口頭発表を行ってきました!
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岡西政典 OKANISHI Masanori
広島修道大学 人間環境学部
〒731-0112
広島県広島市安佐南区大塚東 1-1-1
Tel: 082-830-1245
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