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2014年12月6日 第11回棘皮動物研究集会 @東京大学三崎臨海実験所

棘皮グッズ

  先日の記事で,クモヒトデイヤリングをご紹介いたしました.



木登り1

こちらが所有者の@木登りヤギ(Twitterアカウント)さんです.

なんとこの方,この日は全身棘皮グッズで参加されていました.



ウニ・ヒトデネックレス,ウニTシャツまで

木登り2

おそらく会場における棘皮力は群を抜いていたと思います.
 

実はこのようなありとあらゆる生き物愛好家で集まって,

グッズ販売,パネルディスカッション,講演等によて交流する

参加型創作イベントがあるそうです.



その名も「いきもにあ



一年後の2015年12月12-13日に,

京都市勧業館「みやこめっせ」で開催予定とのこと. 
 

もし余裕があれば,次回は参加して棘皮グッズをゲットしたいです



ちなみに,木登りヤギさんは,かの有名な

なにわホネホネ団」にも所属されています.


棘皮動物研究集会③

 

勿論私も発表しました
 

「キヌガサモヅル(棘皮動物門:クモヒトデ綱)の分子系統地理」

岡西政典(京大・瀬戸臨海)・藤田敏彦(国立科博・動物)
 

無題

ちょっと画質がよろしくないのは,暗闇のせいではございません.

実はこれは,動画のキャプチャーなのです
 

今回の発表は,academistのご助成で進められたもので,

当初予想していたよりも,とても面白い結果が出つつあったので,その内容を発表しました.

さらに詳細に標本を検討できれば,論文にできそうです
 

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こうして,ポスター発表,口頭発表共に大盛況のうちに幕を閉じました.

締めの挨拶をしているのは,今回の世話人の一人の,三崎臨海実験所の大森紹仁先生です.

今回の研究集会を取り仕切っていただきました.本当にありがとうございました.
 
 
 

そして
 
 
 

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打ち上げの始まりです
 

大いに研究した後は,大いにのまなくてはなりません.

美味しい三崎のマグロ料理と地酒に舌鼓を打つのでした.
 

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大分お酒も進んだところで,みなさんとパシャリ.

私の左手が神奈川大学のウニの古生物の大御所,金沢先生と,

右手が今回のもう一人の世話人,三崎臨海の幸塚先生(ウミシダの専門家)です.
 

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とにかくみんな仲良く,お酒も研究も楽しむのが棘皮動物研究者です

来年もよろしくお願いいたします
 

今回お世話になった集会オーガナイザーの皆様,

発表に対しご意見をくださった先生方,

懇親会でお話してくださった皆様に,感謝を申し上げます.
 

そしてacademistでご支援いただいた皆様,

ありがとうございました


棘皮動物研究集会②

まだまだ続く棘皮動物研究集会.

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実験施設の中には,水槽がたくさんありました.

さすが海洋生物エボデボのメッカ。ちょっと暗いですが,

こちらはアカウニ水槽.
 

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こちらはハネジナマコ水槽.
 

しかし,実はハネジナマコの学名には混乱があるらしく,

ナマコ研究者の方の「これ,ハネジナマコじゃないよ」発言に,

しばらく現場が騒然としていました.
 

実際には,まあ,研究している実態が違うわけではないから大丈夫か,という話に落ち着いていました.
 

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ポスターセッションにはお菓子や飲み物がフリーで用意されていました
 

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古生物の発表や, 
 

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今話題のオニヒトデに関する発表や,
 

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なんと,三崎に生息するテヅルモヅルの発表まで

といいつつ,まあ私も共著者の一人です(笑)
 

三崎のイソバナ群落に付着するセノテヅルモヅルの幼体の発表です.

テヅルモヅルは発生等は未だに謎のままなのですが,

イソバナ群落におびただしい数が付いているということで,

その個体数や,成長と腕の分岐数の計測をした研究です.

時間をかけてモニタリングすれば,何かの発表になるかもしれません.
 

聴衆の中に,棘皮動物猛者が

何と,ワモンクモヒトデイヤリングです
 

私も様々な棘皮動物グッズに目を配ってきましたが,

クモヒトデをイヤリングにしているのは初めて見ました.天晴.
 

世界はまだまだ広いですね.


棘皮動物研究集会①

2014年12月6日に開催された,棘皮動物研究集会に行ってまいりました.

今年の開催地は,東大の三崎臨海実験所.

非公式な集会ながら,今回は,

約70名もの参加者が集まったそうです.
 

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口頭発表とポスター発表の合間に,実験所の施設見学がありました

こちらは,臨海実習を行っている,日本海洋生物学百周年記念館.
 

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こちらが実習室.実は三崎を訪問するのはこれが7年ぶり2度目.

臨海実習に携わる身としては,ずいぶんと見方も変わるものですね.

机が円形に配置されているのは,陽の光を十分に取り込むためだそうです.
 

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実習室の標本棚が,透明です

これは大変見やすい!とても参考になります.
 

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危険生物の告知は瀬戸でも行っていますが,

そういえば水産有用種についてはあまり触れていません.

少なくともここに上がっている種のほとんどは瀬戸でも採集できるので,

何らかの告知をしてもよいかもしれませんね.
 

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記念館からの眺め.窓外は油壷湾の入り口に臨み,

実験所の調査船「臨海丸」(奥の大きな船)が見えます.
 

なんと2000mのケーブルが巻かれているということで,

かなりの水深(浅くても700 mくらい?)まで調査が可能です.
 

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屋上に上って,油壷湾を眺める棘皮動物研究者方.
 

毎年若手だけでなく,大御所も多数参加されており,

若手と先生方の交流が活発なのが本集会の特徴でもあります.
 

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この場所には,通称「グリーンハウス」と呼ばれる木造の実験棟があったのですが,

東日本大震災の際に焼失してしまったそうです.
 

残念ですが,他に被害がなかったことは不幸中の幸いでしょうか.
 

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記念棟と研究棟までは,景色のいい小道でつながれています.

集会当日は天気に恵まれ,とても美しい景色まで堪能できました