多様性実習の目玉,漁港での生物観察に参りました.
実験所から車で30分程度のこの漁港では,秋から春にかけて刺網漁がおこなわれており,
様々な深海性の生物が混獲されています.
そのような混獲物は基本的には漁師さんにとってはゴミなのですが,
我々のような実習校や研究者のために,カゴにとっておいてくれています.
中にはお宝が揚がることもあります
普段は見られない生きものに,みな興味津々です
帰りに天神崎に寄りました.
国内最初のナショナルトラスト運動がおこった地として有名です.
少し歩くと,湿地があります.人の手も入っているのですが,
海と里がつながることを実感できる貴重な風景です.
山の方に分け入ってみると...
池がありました
海の実習ではありますが,陸と海の繋がりを考えることも非常に重要です.
因みに,試しに網をふるうと沼エビが採れました
この木の板を渡しただけの素朴な橋が,
さらに湿地感をかもしています.
最後に,天神崎の海岸を回ります.
やや強風でしたが,対岸に瀬戸臨海実験所を眺めながらの磯観察はまた新鮮な気持ちになれました.
生物相もいつもとは少し違っており,有意義な観察ができたのではないでしょうか.