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メイオベントス観察

2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」②

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集合日の翌日は実質実習初日です.

まずは朝倉先生による講義「動物の分類と体制」.

これから解剖を行うに当たって,各動物門の体の仕組みの基礎を学びます.
 

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そして初日のコンテンツは宮崎先生によるメイオベントス観察です.
 

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極小のメイオベントスをピックアップするための「アーウィンループ」を作ります.
 

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非常に細かい作業です.TAも挑戦



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アーウィンループ完成後は,いよいよ生物を基質から取り出します.

TAの吉川君のデモンストレーション
 

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学生も挑戦.目には見えませんが,この瞬間にいろんな生物がネットに引っかかっています.
 

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各基質(カメノテ・海藻・砂など)から抽出したサンプルが,

このボウルの中に入っているはずです.
 

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実体顕微鏡と生物顕微鏡を駆使して生物を観察します


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」④

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マクロベントスの次はメイオベントスを観察します.

砂などの基質を撹拌
 

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その上澄みを63µmのネットでこす
 

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海藻,フジツボに関しても同じ作業を行い,メイオベントスを抽出します
 

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果たして何がみられるのでしょうか?



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原生生物がご専門の石田先生.

いつまでやっていてもわからないものが出てくるメイオベントス実習ですが,

専門家がいらっしゃると違いますね

いつもよりも多くの種がピックアップできました


2015年7月5日~9日「臨海実習(奈良教育大学)」①

2015年7月5日~9日にかけて,奈良教育大学の臨海実習が開催されました.

 
 

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やや天気はすぐれませんでしたが,

奈良から20名の学生が集参してくださいました



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到着後,何はともあれ,さっそく浜へ

 
 

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砂を掘り,

 
 

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海藻を集め,

 
 

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フジツボを採る

メイオベントス観察の試料集めですね!
 

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七月の実習第二弾の始まりです


2015年6月30日~7月4日「臨海実習(大阪教育大学)」⑥

畠島磯観察の次は,メイオベントス観察です
 

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まずは白浜に行って砂を掘ります.



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海水が出てきます.この部分の砂を持ち帰ります.
 

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岸壁のフジツボを採ります.
 

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これらの砂やフジツボについている微小なベントスを洗い出しによって濃縮します
 

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砂に海水を入れ,(水がこぼれないように)とにかく力いっぱい撹拌
 

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十秒ほどして,ゴミが沈降したら,上澄みを0.063 mmのネットで濾します.

これを3回ほど繰り返せば,ネットの中に微小な生物が残るという仕組みです.
 

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後ろでは,海岸で拾った海藻も同様に洗い出しをしました.

果たしていいメイオは採れたのでしょうか?


海産無脊椎動物多様性実習④

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干潟の次は,メイオベントスの観察です.
 

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まずはアーウィンループを作ります 
 

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そしてメイオベントスの洗い出しを行います.

まずは砂から
 

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フジツボ,カメノテから
 

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とにかくたくさんの基質から洗い出し,
 

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63umの目合いの網で選別するのです
 

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この日は強風につき本格的な磯観察は断念せざるを得なかったのですが,
 

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実験所周辺の北浜で,海藻の収集だけは行いました.
 

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打ちあがった海藻も,もれなく探せ
 

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せっかくなので海藻の説明も.

少しずつ海藻も脱落を始めており,

それなりの種類の海藻が打ちあがっておりました.
 

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こうして苦労して抽出したメイオベントス.
 

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こんなにたくさん採れました

限られた時間の中で,頑張ってくれました.お疲れ様でした.
 

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夜は久保田先生の水族館ツアーです.

普段は活発な魚の寝ている姿や,

逆におとなしい生物の活発の姿など,

レアな体験ができてみなさん満足されたようですよ


京都大学臨海実習第二部+公開臨海実習⑤~アーウィンループ作成!~

京大実習レポート第五弾
 

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毎度おなじみメイオベントス実習ですが,

今回は一味違いました
 

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その秘密はこれ!アーウィンループの作成を行いました
 

メイオベントスは非常に小さいため,普通のピンセットでつかむのが困難なばかりでなく,

掴んだとしてもプチッと潰してしまう場合があります.
 

そこで,このような金属製の小さな輪っかを作り,

その径中に表面張力でメイオベントスをトラップして無傷でスライドグラスに載せて観察します.
 

これを「アーウィンループ」と呼びます.
 

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コチラは作成風景.非常に繊細な作業です.
 

材料は以下の通り.
 

・タングステン線(0.2 mm径,0.4 mm径),

・0.1 mm径ニッケル線

・割り箸一本

・アロンアルファ
 

です.それでは作り方説明
 

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まず適当な長さ(20cmもあれば十分)のニッケル線を,

両端がほどけないように捩じって,輪っかを作ります.
 

1の部分に捩じり用タングステン線(0.4 mm径)を,

2の部分にループ作成用タングステン線(0.2 mm径)をひっかけ,
 

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片一方を固定して,捩じります
 

もうこれ以上捻じれない、というところまで行けば,

ループ用タングステン線と同じ径の輪っかを持つアーウィンループができるわけです.
 

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コチラが捩じりに捩じったループの部分.

お次はこのループの先をピンセットの手でつかむ部分に挟み...
 

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えい

とおもむろにペンチでプレスします.
 

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そうしてできたのがコチラ
 

アーウィンループのループ部分が,いい感じでひしゃげてさらに径が狭まりました

そしてお次は,
 

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このような柄付き針を用意し,割り箸の先端に刺して,穴を開けます.
 

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その穴に接着剤をたらり.
 

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そして乾かないうちにループの反対側をくっつければ...
 

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完成です
 

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残り少ない(大学生にとっては)夏休みですが,

貴方もこのアーウィンループでメイオベントス観察を楽しんでみては?
 

続く.

 


奈良教育大学実習③

奈良教大実習レポです。
 

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北浜です。
 

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フジツボを採ります。
 

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砂を掘ります。
 

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海藻を採ります。
 
 

もうわかりますね。
 
 

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メイオベントス観察です。 
 
 

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シェイクされたフジツボの液.

この上澄みの中に極小生物がいるのです。
 

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このようにボールにとってピペットでスライドグラス上に移して観察します.
 

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今回の目玉はこれ。

謎の動きでみんなを騒がせた生物ですが,

どうやら昆虫か何かの幼虫だったようです.
 

みる人が見れば一発なのでしょうが,

海産生物しか頭にないと完全に謎の生物でした.

一つ勉強になりました。
 

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この実習ではプランクトン観察も行いました.

田辺湾産の採れたて新鮮プランクトンです.

メイオベントスと同様の方法で観察します.
 

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河村博士のイチオシ紹介中。
 

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クシクラゲです。

櫛板を活発に動かしている様子が観察できました.
 

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アイドル顔負けの撮影会に。

私もかなりの枚数の写真を激写したのですが,

ひとつ前のような写真しか採れませんでした.

写真撮影の技術も向上させねばと誓うのでした。
 

続く.


大阪教育大学実習③

 台風八号が本州に接近しています。
 

海に近いので「非常に強い」と聞くとひやひやしてしまいますが,

今のところ少し風が強くなってきたかなというところです.
 

大阪市立大学の実習日程の日にもろに直撃しそうですが,

逸れてくれるか,早く過ぎ去るかを願うのみです.
 

というわけで,過ぎし日の実習のレポート(大教大)です。
 

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海岸へやってきた一向.

もう目的は言わずもがなですね。
 

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フジツボをこそぎ採ります。
 

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せっせと海藻を採ります。
 

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そして砂を掘ります.
 

そう,
 
 

メイオベントス観察です。  
 

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とってきた砂に真水を混ぜ,ひたすらかき混ぜます。
 

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海藻にも真水を混ぜ,かき混ぜます。

目に見えない生き物の採集は,想像力が命.

大漁を想像中の表情ですね。
 

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撹拌後しばらく待機,後に上澄みを篩いに受ける。

簡単そうに見えますが...
 

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「疲れた...」
 

実はこれがなかなか筋肉を使う作業です。
 

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そして篩の上に残っている(はず)のメイオベントスを,

丁寧にボールに移します.
 

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さて,何が採れたかな?

わくわくが伝わってきますね!
 

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今回もいろんなメイオベントスが採れました。

海藻からは,クマムシ(矢印)が.
 

海藻の裏に隠れてしまっていますが,いるのです。

生で見たい人は,瀬戸臨海実験所の公開臨海実習にお申し込みくださいね.
 

続く


UMISAWA2その⑦

ドレッジ二日目。

天気があまりよろしくないということで,田辺湾内(波が穏やか)でドレッジを行いました.

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波がないので余裕です。

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先日は細かい作業ができなくてカメラ係だったので,

今日は最前線で働きました。

(ドレッジをつまんでいるだけに見えていますが,ちゃんと仕事しています)

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湾内の底質は大体ドロドロです.

この中には,いったいどんな貴重生物が!

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さて,陸に帰ってからが本番です。

まずは細かいものを見る班が,泥と水を混ぜて撹拌し,

うちのメイオベントス実習でも行う方法などで生き物を回収です。

この手法で,ほとんど目に見えない,体調1/10 mmよりもさらに小さい生き物

(クマムシや動吻動物,微小甲殻類など)が採集できます。



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そして,残った基質を再び水で撹拌し,

上澄みを目の細かい網(数十マイクロ)でこします。

上記の手法よりも少し大きな

(と言っても体長はµm~mm単位)微小甲殻類などを採ります。

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 そして,網に残った基質を,

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今度はもっと目の粗い網(1 mm程度)で越すのです。

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そうして,体長1 mm以下の小さな生き物がこされ,

それよりも大きな生き物や砂がこのように残ります.

今度は,この砂の中から生き物をピックアップです.

白浜沖の生き物を,余すところなく採集です。

つづく


海産無脊椎動物多様性実習⑤

メイオベントス観察開始。

今回は、泡立て法を試してみました。

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~泡立て法の手順~

まず基質と真水を混ぜてよく振ります。

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それをバケツに注ぎまして。

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さらに真水を注ぎます。

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ゆっくりと、しかしなるべく泡が立つように移植ゴテでかき混ぜます。

こうすると、空気(疎水性)と親和性の高い外皮を持つ生き物が、

空気にトラップされて泡と共に水面に浮かんできます。

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そして、水面をコピー用紙などのツルツルの紙でそっと撫でてやります。

すると、今度はこの紙にメイオベントスがトラップされるというわけです。

あとはこの紙を水で洗いながら表面のメイオベントスを洗い、

目の細かい網で濾してやれば、

網の中に獲物が残るということですよ。

誰がこの方法を思いついたのでしょうか。

しかし画期的です。

実際にこの方法によって、動吻動物(Kinorhyncha)などはかなり効率的に採集されるということです。

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お次はフジツボ。これは単純に真水でシェイクするだけ。

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こうして得たサンプルたちです。

それぞれの基質には、特有の生物が観察できます。

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この日は夜遅くまで観察は続いたようです。 


海産無脊椎動物多様性実習③

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宮﨑先生の先導の下、北浜にきました。

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相談しながら穴を掘っています。

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そして、岸壁のイワフジツボも集めます。

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Invertebrateな皆さんは既にお気づきでしょうが、

これはメイオベントスを観察するための基質採集です。

メイオベントスとは、海岸の砂浜の隙間にいるような、非常に小さな生き物です。

1 mm のメッシュを通り、64 umのメッシュの上に残るくらいの大きさの生物の事を指し、

近年になって莫大な多様性を秘めている事が明らかになりつつある生物群です。

分類とは関係がなく、節足動物、線形動物を始めとして、

環形動物、扁形動物、動吻動物、緩歩動物、さらには棘皮動物(ナマコ)などがみられます。

また、最近になって発見された胴甲動物は、メイオベントスサイズしか知られていません。

まだまだ研究が進んでおらず、我々が見てもなかなか種まではわからないものが多いのが現状です。

今回はどんな生き物が見られるのでしょうか。

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夜は久保田先生と共に、プランクトンのDVD鑑賞。

海産無脊椎づくしの日々です。

続く