Skip to content

Monthly Archives: 3月 2014

海産無脊椎動物分子系統学実習⑩

長きに渡る分子系統実習のレポートも、いよいよ最後です!

IMG_1308

ついにシーケンスの結果が返ってきました。

解析用PCで慎重にデータを整理します。

IMG_1327

データ解析中。

四苦八苦しながら自分で系統樹を構築していきます。

一番ドキドキする瞬間ですね!

IMG_1361

キレイにアライメント(塩基配列の整列)ができました!

実はなにげに時間のかかる作業です。

IMG_1354

 系統樹ができあがりました!

さて、この系統樹にはどんな意味があるかな?

系統学や生物地理学は、分子系統解析の登場以後、大きく変わってきました。

 しかし、分子系統学的手法は、あくまでもツールの一つにすぎません。

得られた系統樹やハプロタイプネットワークの意味するところは、

解析対象とした生物の分類や生態に秘められています。

DNAだけをみて、

生物そのものの観察を怠っては、結局は何も得られません。

今回の実習では、そのようなことも

学んでもらえる良い機会だったのではないでしょうか。

IMG_7837

 真面目な話はそれくらいにしておいて、

打ち上げ開始ッ!

IMG_7860

乾杯!

…の前に、隣の学生がぼそっと一言

「今日から、お酒が飲めるんだ…」

なんとこの日が誕生日だったそうです!

早く言えばケーキも買ってきたのに!笑

IMG_7865

瀬戸実習名物教員お手製料理①

宮﨑先生お手製の「アサリのパスタ」

IMG_7838

その②

中野先生お手製の海鮮味噌汁。

美味しい料理と美酒に酔いしれ、

実習最後の夜は更けていきましたとさ。



というわけで、長きに渡った分子実習レポートですが、

これにて終了!

3月はまだまだ実習ラッシュだったので、今後、少しずつアップしていきます!


打ち上がり

 

嵐の後、実験所近くの砂浜にたくさんの海藻が打ち上がっていました。

IMG_8223

海藻は、多くが春に繁茂して夏にかけて脱落していきます。

海藻の打ち上がりを見ると、春が来るんだなあと思います。

ただ、砂浜に行くとついつい海藻でなく動物に目がいってしまいます。

悲しき動物研究者の性なり。


海産無脊椎動物分子系統学実習⑨

座学もたくさん行われましたよ!

私も講義を行いました。

IMG_1080

「テヅルモヅルの分子系統」

私の専門のテヅルモヅルの分子系統解析と、

ちょこっと腕の分岐の進化についての話をしました。

IMG_1265

宮崎先生のお話

「コスモポリタン種(?)フタツメイソウミグモの系統、分類、進化に関する話題」

今回の実習の研究対象であり、

今年卒業したもっちーが専門にしていたフタツメイソウミグモについて、

愛弟子の研究成果も踏まえて熱く語ってくださいました。

IMG_1246

久保田先生はベニクラゲについて語ってくださいました。

「不死のベニクラゲと早死のカイヤドリヒドラクラゲの分子系統と形態の関連」

あまり知らなかったのですが、ベニクラゲの遺伝子情報ってそれなりに蓄積されているんですね。

ウェブ上の情報だけでも面白い系統樹がかけたそうですよ。

IMG_1211

朝倉先生の話題

「海洋生物にとって種とは何か?」

種概念という、生物学の根幹にありながら、

未だに解決されれていない大問題について、

問題提起も含めつつわかりやすく解説してくださいました。

IMG_1306

大和先生の「田辺湾の動物相の変遷」

田辺湾は瀬戸臨海実験所でも創立からずっと調査されていて、

長期間にわたる調査データが蓄積されています。

この田辺湾の研究の歴史や、環境の変化と生物相の変遷の歴史についてをお話いただきました。

IMG_7823

この日は座学づくしでしたが、実習生たちは真面目に取り組んでくれましたので、

ご褒美(?)の温泉です!

しっかり疲れを癒して、明日もまた頑張りましょう!


海産無脊椎動物分子系統学実習⑧

磯採集で採れた生物シリーズ!

IMG_1015

まずナガウニ。あなたには何種に見えますか?

IMG_1051

フウセンウミウシ。

とあるタイドプールに群生していたそうです。

IMG_1160

クマノアシツキ。

漢気溢れる名前のゴカイです。

IMG_0898

ちょっとわかりにくいですが、手前にいるのがベッコウヒカリウミウシでしょうか。

赤いですねー。

IMG_1168

オニカサゴの風格たるや。

IMG_1121

麻酔がかかったアカクラゲ。

効果てきめんですね。だらーん。

IMG_1129

中野元帥の秘蔵カサガイコレクション!

ご覧下さいこの大きさ!

メガネをかけた男の子がもっているのが、カサガイの殻なんですよ!

IMG_1137

 思わず研究員もパシャリ笑

生き物好きにはたまらない一日でした。

 

 

 

 

 


海産無脊椎動物分子系統学実習⑦

この日は朝から磯採集で収集した生物の同定&標本作りです!

IMG_0911

貝類図鑑を片手に同定中。

IMG_0889

どんな生き物が採れたかなー?

IMG_0922

またもや貝の同定中。

分類の難しいアクキガイ類に挑戦!

IMG_0927

元帥は貝類のプロフェッショナルでもあるのだ!

IMG_0947

同定ができたら、次は標本作成です。

IMG_0977

先生と研究員がディスカッション中。

我々が見ても、まだまだわからない生物はたくさんいます。

IMG_1064

見よ、この表情。

この実習一番の成長頭です。

IMG_1072

みなさん、たくさん標本を作ってくれました。

中野元帥もこの笑顔です!

今年度に作成した標本は、来年度に解析する予定です。

こうして知の継承が行われることで、少しずつ番所崎の生き物についての謎が解き明かされると良いですね。


模様替え

 

みなさん!

春ですよ!

春といえばそう!

席替えですよ!

IMG_8216

ということで新規一転、研究室の机の場所を移しました。

くまさんブランケットがかかっているのが私の席ですね。

そもそも前の机の様子なんて知らんぞ!

とお思いでしょうが、そうでしょうねえ。

最近は少しずつ標本が増えてきて、

そろそろ収蔵しきれん状態になっていたところに、

ちょうど私の横にいた人たちが巣立っていったので、

その場所を利用させていただいた次第です。

これで四月からも頑張ります!


同い年

 

先月、神戸大学の高須賀圭三博士がSMBLにこられました!

高須賀さんは、クモ類に寄生するクモヒメバチ類を研究しており、

野外調査や飼育実験などの直接観察に重きをおいて、ハチとクモの相互関係をおっておられます。

IMG_7567

今回は、組織切片の作成技法を学びに、

ウミグモの組織切片作成のスペシャリストの宮崎先生を訪ねられました。

写真手前が高須賀さん、奥が宮崎先生です。

実は高須賀さんと私は同い年(1983年生まれ)です。

今年度の蜘蛛学会での奨励賞の授賞が決まっているらしく、

こちらも刺激を受けられる良い同期です。

お互い頑張りましょう!


マッスル奮闘記(下)

 

~あらすじ~

結構なお値段のマッスルスーツを購入したMokanishi!

果たしてその用途は!!??

IMG_1713

たまたま実験所に飛来した魔女を連れて海岸へ。

IMG_1717

け、警備員さん…!

目をそらしたら負けだと思いました(後日談)

IMG_1723

海岸にて

「お前はもう、死んでいる」

IMG_1722

とりあえずひとポーズ。

「ホリャーーー--!!!」

IMG_1731

じゃなかった

「デヤァーーー!!!」

賢明な方はそろそろ何のコスプレか気づいてきたことでしょう。

IMG_1882-2

実はこれ、とあるゲームのキャラクターにコスプレしての結婚メッセージ写真の撮影でした。

横に1 mくらい浮遊している魔女と一緒に撮ったのですが、

魔女界の肖像権法的に顔出しNGらしいので腕だけで雰囲気を味わってください。

ちなみに、魔女のうき具合が素晴らしすぎて、写真を見た当人は、

私のコスプレなど目に入らなかったそうです。 

OTL

何にせよご結婚おめでとうございます!

 

 

 

 

 

キキの衣装…約2000円






マッスルスーツ…約4000円




新郎の笑顔…Priceless


アマゾネス?

水族館で変なヒトデが採れました!!

IMG_1277

ヒトデガイドブックに載っている「アマゾネスホウキボシ」に似ているという話でしたが、

なんだか色や形が違う気がします。



IMG_1279

腕の側面にこのようなイボイボが並んでいます。



IMG_1281

口側はこんな感じ。



IMG_1283

よくよく見ると、腕に並ぶ管足が生えている溝(歩帯溝)の横にブツブツが見えます。



科博のヒトデを研究している大学院生にコンタクトしてみたところ、



これはアマゾネスホウキボシ Ophidiaster graniferではなく、

同じ属のミツトゲホウキボシ O. multispinusに近いとのことでした。



腕の側面のイボイボの特徴からそう判断されるそうです。

ただし、アマゾネスホウキボシでもそうなる場合があるそうなので、

詳しい同定のためには更に体の細かい特徴を検討する必要があるのだとか。



頻繁に見かけるヒトデも、実は分類するのが難しかったりします。


海産無脊椎動物分子系統学実習⑥

磯採集後、実験の合間にシーケンスデータ解析用のソフトウェアの演習。

IMG_0706

DNA配列の解析のためには、解析用ソフトウェアの習熟が必要不可欠です。

IMG_0754

おや、准教授の久保田先生も実習に?

ベニクラゲの解析をしてみたいんですって!

IMG_0759

更に、宮﨑先生によるウミグモの講義も。

ウミグモは、節足動物門狭角亜門に属する分類群で、

全ての節足動物の祖先的なグループと考えられた時期もありました。

今ではクモ類と共にひとつのグループを形成していますが、

分類、生態などの基礎的な部分も明らかになっていない、謎多きグループです。

IMG_0783

中野元帥によるカサガイの講義です!

元帥は世界中からカサガイを集め、分子系統解析を中心とした様々な技法で、

その進化史を地球規模で明らかにする研究を進めておられます。

IMG_0832

磯で採れた生物シリーズ①

「オニカサゴ」なんとタイドプールに居たところを学生が発見しました。

棘に十分注意しつつ撮影。

彼は隣接する水族館に引き取られていきました。

IMG_0845

シリーズ②

イボニシにひっつく2個体のワレカラ。

普段は海藻にくっついて擬態しているのでしょうが、

この状態ではむしろ目立っていますw

IMG_0863

シリーズ③

クモヒトデも採れました!

この赤い個体は「アカクモヒトデ」かと思われます。そのまんまですね。

普段は少し深い所にいるはずですが、冬場は浅瀬にも進出出来るのでしょうか。

IMG_0876

図鑑とにらめっこしながら同定(種の名前を調べること)中。

こうしてあーでもないこーでもないと悩みながら生物を調べることで、

膨大な種の多様性を理解してもらうことが、

臨海実習の一つの大きな意義でしょう。

まだまだ続く。


海産無脊椎動物分子系統学実習⑤

 

 

さてさて、磯観察だけでなく、この日も勿論実験ですよ!



IMG_0437

実験前にパシャリ。

IMG_0444

先日のPCRの結果確認です。

標的配列の増幅を確認するための非常に重要な作業ですよ。

IMG_0469

DNAの確認は、ゲル電気泳動法によって行われます。

DNAは負に帯電しているので、水槽の中で電気を流してやれば、正電極に移動していきます。

この時、正電極との間にゲルを用意してやると、ゲルの網目構造の中をDNA断片が移動していきます。

これを電気泳動といいます。

長い断片は網目をくぐりにくく、短い断片はくぐりやすいため、

断片の長さによって、同時間電気泳動した場合のゲルの場所に差が出てきます。

この差を利用してDNAの断片長を測るのです。

IMG_0537

ゲルに穿いた穴の中にDNAを入れる前の準備作業。

パラフィンの上でDNAと、泳動バッファーを混ぜます。

IMG_0549

そしてゲルにアプライ!

集中力を要する作業です。

IMG_0562

元帥の指示を仰ぎ、各自ゲルアプライに挑戦中!

IMG_0596

電気泳動槽のスイッチ・オン!



IMG_0630

結果確認です!

うまくいっていれば、ゲルにDNAのバンドが映ります。

結果は上々でした!

これでシーケンス外注ができます!

IMG_0665

分子実験秘密道具その③、ピペットマン

数μの実験試薬を混ぜあわせるには、これが無いと始まりません。

IMG_0696

最終日のプレゼンに備え、この日も遅くまで準備に勤しんでいました。


海産無脊椎動物分子系統学実習④

実習三日目、今日は磯でサンプル収集です。

SMBLではシーケンスを外注していて解析に時間がかかるので、

実際のサンプルを採集してから実験を始めていては間に合いません。

そこで、変則的に次年度分のサンプルを前年度に採集するという方法をとっています。

IMG_7675

いざ、実験所から北浜へ。

IMG_7680

天候に恵まれました。

ちょっと風はありますが、潮も引いて採集日よりです!

IMG_7685

海岸で何かを発見!

これは…干上がってしまったアカクラゲでした…。

この時期は打ち上がってしまうクラゲも多いようです。

IMG_7689

SMBL周辺の環境を説明する宮﨑先生。

今回なぜ宮﨑先生にご同行いただいたかというと、

この辺りの転石下にくっついているウミグモを採集するためでした!

写真はないのですが、よく目を凝らすと、驚くほどたくさんのウミグモが採れました。

IMG_7696

タイドプールでアカクラゲ発見!

元気に体を動かしていました。

IMG_7706

元帥による生物の帯状分布(Zonation)の説明。

生息環境の異なる生物が、潮の高さに合わせて、

それぞれの分布パターンを帯状に展開させている様子がよく観察できます。

IMG_7708

いつの間にか、海藻が繁茂していました。

春の訪れを感じます!

IMG_7726

今回の解析ターゲットのイボニシ発見!

イボニシには、成長すれば殻高が2-3 cmになり、殻の結節が尖って円錐形(conical)になるC型と、

殻高は成長しても2 cm程度で、結節が乳頭状(papillary)になるP型の2生態が知られています。

SMBL付近にはこのC型とP型の同所的な生息が確認されます。

今回の実習では、分子系統解析によってこの生態型の違いが遺伝的にも裏付けられるか見ようとしています。

IMG_7727

他にもたくさんの生き物が見られます。

岩の表面を多い尽くすこともある「ヤッコカンザシ」の大群。

青白く、尖ったのが全てヤッコカンザシの棲管です。

IMG_7738

これは、移入種のタイワンアカフジツボではないでしょうか。

IMG_7740

これは、千徳博士の研究対象のイボヤギですね。

褐虫藻を飼っていないので、光に頼らず成長できるのだとか。

しかもこのように、干出しても平気なタフガイです。

IMG_7743

タイドプールにアメフラシが!春の訪れを告げてくれる生き物の一つです。

IMG_7746

i phoneのパノラマ昨日で番所山の裏側を撮影。

真ん中の階段がいつの間にかリニューアルされて登りやすくなっていました。

南方熊楠記念館にご訪問の際には、この階段から海岸に降りて、

海の生き物も見ていってくださいね。


クモヒトデ標本

串本海中公園のクモヒトデ標本をいただけるということで、

再度お尋ねしました!

IMG_9664

串本の海岸は今日も穏やかに迎えてくれました。

IMG_9679

すごい!かなりの数のクモヒトデ標本です!

串本海中公園の野村副館長が、以前いらっしゃった八重山や、

串本周辺の海域から集めた標本ということです。

特にスキューバで潜れる水深や、底引き網で得られた深海のサンプルが多いということで、

いまから観るのが楽しみです!

 IMG_9684

野村さんとパシャリ。必ずやこの標本たちを世に出さなければなりません。

IMG_9688

標本梱包作業が終わった後、標本室をのぞかせてもらいました。

キレイな宝石サンゴです!

一体どれほどの値が付くのでしょうか…。

 IMG_9691

 他にも、サンゴの骨格標本がいっぱい!

さすが、本州有数のサンゴの産地です。

IMG_9720

おや?サンゴにまぎれて…?

IMG_9724

棘皮動物の標本もありましたよ!

サンゴの天敵のオニヒトデは、やはり駆除の対象のようですw

IMG_9726

ウニの殻標本も、かなり細かく分けられてありました。

IMG_9706

こ、これは!?

粘土細工でできたサンゴのポリプの断面図です。

きくところによると紀南にクレイアートの専門家がおられるらしいです。

クモヒトデの粘土細工も作ってもらえないかしら!

IMG_9777

そういえば、と館内をもう一度見渡すと、

実はこの展示もクレイアートだったということです。

動物の細かい形態まで再現されています。

IMG_9740

ということで大満足の標本調査でした。

これらの標本はこのような状態にして瀬戸臨海に持ち帰りました。

今後研究を進めていきます!

野村さん、本当にありがとうございました!


笹川科学助成

 平成26年度の笹川科学研究の助成が内定しました!

 

研究課題

「発生・分子・骨片微細構造観察に基づく日本産キヌガサモヅルの分散過程の解明」

 

IMG_0056

世知辛い話ですが、研究をするにもお金がいるわけで。

そのお金は助成団体などに申請して研究者自ら獲得する必要があるわけで。

姉さん、研究って大変なわけで。

 

去年、一昨年と自分の研究費がほとんどない状態でしたが、

これで来年度は更に研究を進めることができます。

頑張ります!


海産無脊椎動物分子系統学実習③

実習二日目。

基礎技術を習得し、いよいよ実習開始です!

 

IMG_0265

まずはサンプル選び。

今回の実習ではウミグモ、ナガウニ、イボニシ、ベッコウガサを解析対象にしました。

 

IMG_0271

M2のもっちーが修論で集めたフタツメイソウミグモのサンプル。

どうも伊豆と下田のに地域と、寄生・自由生活性の生態型があります。

果たしてこれらは別種なのか?

 

IMG_0296

元帥の教えを受けつつ、いよいよ実験開始です。

 

IMG_0309

大きめのナガウニは、取り出すのにも一苦労。

 

IMG_0318

例によって、メガネを装着してのウニの解剖です。

 

IMG_0411

元帥の的確な指導を受けて、学生たちの実力がメキメキとアップしていきます!

取り出した生物の組織を、タンパク質融解酵素と混ぜている所です。

 

IMG_0384

成長の喜びがよく表れていますね~。

 

IMG_0393

分子実習秘密機器その一、「ヒートブロック」

これがなくてはタンパク質融解やヒートショックは始りません。

 

IMG_0359

1.5 mlチューブをセット!

 

IMG_0337

次はDNAの抽出とPCRです。

皆さん、大分分子機器の扱いに慣れてきたようです。

 

IMG_0395

分子実習秘密機器その二、「サーマルサイクラー」

この箱の中は、温度が一定のサイクルで変わるようになっています。

これで様々な設定条件の温度を繰り返すことによって、人工的にDNA複製を行うのです。

 

IMG_0416

 

サーマルサイクラーにチューブをセットして、今日の実習はおしまい!

明日はいよいよPCRの結果がわかりますよ!

 

続く


海岸にて

 

1948031_232905950166840_675015928_n

海岸を散歩中に水鳥のペアを発見。

二人の仲を割くのは気がひけるので、少し遠慮がちw

風は強いですが、春の到来を感じました。


論文出版!

私と元指導教官の藤田敏彦先生の共著論文が、European journal of Taxonomyという雑誌に出版されました!

 

Masanori Okanishi and Toshihiko Fujita. (2014) A taxonomic review of the genus Asterostegus (Echinodermata: Ophiuroidea), with the description of a new species. European journal of Taxonomy. 76: 1-18.  http://dx.doi.org/10.5852/ejt.2014.76

 

本論文はクモヒトデの中のAsterostegusという属の分類学的再検討です。ユウレイモヅル科のAsterostegus mainiAsterostegus tuberculatusを再記載し、新種Asterostegus sabineaeを記載しました。
ちなみに、この新種の種小名は、スウェーデン自然史博物館のクモヒトデ学者のSabine Sthorさんに献名したものです。以前から、誰かに献名した新種を記載したいと思っていたので、その夢が叶いました!
 

Stockholm_3-1


本論文で記載したAsterostegus sabineae です。

どうでしょう?頭を掻いているヒトに見えてきませんか?笑


円月島

 

IMG_7176

先日、車を運転していて思わず車を止めてしまいました。

夕焼けをバックにした円月島です。

 

白浜の冬は風が吹いてとても寒いのですが、

時々はっとするような自然の美しさに遭遇します。

 

臨海ならではの景色かもしれません。

 


秘境カフェ

白浜には、いろんなお店があります。

 

IMG_7517 (コピー)

SMBLから車で15分ほどの場所に、そのカフェはありました。

その名も「秘境カフェ」

 

IMG_7520 (コピー)

ご覧ください客席からの眺め。

 

IMG_7519 (コピー)

店の裏には砂浜が広がっているのです。

まさに秘境を冠するにふさわしいロケーションです。

 

IMG_7521 (コピー)

メニューもなかなか凝っています。

 

「パスタのフォンデュ」

「スイーツのフォンデュ」

 

などなど。

魅惑的なメニューに頭を悩ませましたが、

海鮮パスタのフォンデュをいただきました。

スープスパゲティを常に熱々の状態でいただけて、とても美味しかったですよ!

 

IMG_7523 (コピー)

食欲が満ちてふと店内を見渡すとこんなぬいぐるみが。

中に縦笛ふきが入ってないか疑ってしまいます笑

 

IMG_7528 (コピー)

 なんとうさぎが飼われています!

このチラ見具合、人見知りに違いありません。

 

白浜にはいろんなお店があります。

皆さんも是非行ってみましょう!


第十回棘皮動物研究集会へ行ってきました④

~あらすじ~

棘皮動物研究集会に参加するために富山に乗り込んだMokanishi!

新鮮な魚介類に囲まれ幸せ満載だが、果たして記憶はあるのか?

あとちゃんと学術的な話はしてるのか?

激動の棘皮動物研究集会参加記最終話突入!!

 

IMG_6269

魅惑の地酒が、ウニとクモヒトデの先生方を酔わせます。

 

IMG_6270

場はいよいよ盛り上がってまいりました!

皆思い思いに棘皮トークを繰り広げます。

 

IMG_6276

そろそろ一次会がお開き。

 

最後は、歌う生物学の先生の美声に酔いしれながら(歌詞付き)、

幕が閉じられました。

 

IMG_6301

そしてもちろん二次会突入!

 

IMG_6296

みなさんいよいよいい感じに酔いが回ってきたようですよ!

 

IMG_6294

なお衰えぬ魚介類のクオリティ!

もう幸せ満開です!

 

IMG_6293

本研究集会は、毎年12月頃に、各地持ち回りで開催されています。

 

2014年は、東大三崎臨海実験所で開催される予定です。

棘皮動物に関する話題であれば、誰でも発表できますので、

興味のある方は是非ともご参加を!

もちろん、発表なしでも参加できますよ!

 

最後に、本研究集会の開催に携わった富山大学の方々にお礼を申し上げます。

 

ありがとうございました!

 


第十回棘皮動物研究集会へ行ってきました③

棘皮動物屋といえば酒飲みが多いというのはみなさんご存知のことでしょう。

研究集会の懇親会は、毎年その地域の趣向を凝らした料理やお酒が振舞われます。

 

IMG_6243

今回の研究会実行委員長の富山大の小松先生のご挨拶です。

 

IMG_6252

料理の提供元の店主のご説明が入ります。

さすが富山。日本酒がズラリです。

 

IMG_6255

開会前に藤田先生がご挨拶。

 

IMG_6259

みんな真剣に聞いています。

ホントは早く飲みたくてウズウズしているのでしょう

 

IMG_6263

ご覧下さいこの豊富な魚介類!

 

IMG_6268

 

そりゃもうみんなの箸も進むってもんですよ。

水産系の学生も唸るほどの新鮮な魚介類に舌鼓をうちつつ、

富山の夜は更けていきましたとさ。

 

続く


第十回棘皮動物研究集会へ行ってきました②

午前中の口頭発表のセッションが終わって、

お昼休みです。

 

IMG_6214

事前に申し込んだお弁当ですよ!

富山県といえばマス寿司でしょう。

 

IMG_6215

またまた偉い先生方とともにお食事。

昔のいろいろな棘皮動物話を聞かせて頂きました!

 

IMG_6218

午後からは第十回を数えた研究集会の記念講演です。

師匠の藤田先生の趣旨説明があり、

 

IMG_6227

東京工業大学の本川先生の記念講演が始まりました。

 

「研究集会設立の頃を振り返って」

 

というタイトルで、研究集会が創られた経緯、

そしてこれからの研究集会の方向性をお話されました。

 

この研究集会は、もともと国内の棘皮動物研究者が

一年に一度集まり、交流を深めようという趣旨で設立されたものでした。

 

当初の参加者は10数名でしたが、

最近では50人近くが参加しており、学会への発展も一時期は考えられたそうです。

 

今回の講演では、やはり当初の「ゆるゆる」とみんなで集まろうという

志に重きを置きつつ、今後も定期的に開催しようということが語られました。

 

当研究集会は、棘皮動物を介してゆるゆるつながろうという研究者の方の積極的なご参加を、

これからもお待ちしておりますよ!

 

IMG_6233

廊下にフィールド研の公開臨海のポスターを発見!

残念ながら(?)去年のものでした。

そのうち今年のものに張り替えてもらえるのでしょう。

 

IMG_6235

口頭発表のあとは、ポスター発表です!

 

IMG_6237

ウミシダの発表。

 

比較的発生学的な研究が進んでいるグループで、

今回も発生過程を観察した発表がなされていました。

このあとはいよいよ打ち上げですよ!

 

ちなみに、写真はありませんが、私も発表しています。

 

岡西政典*・Suchana Chavanich・Voranop Viyakam・藤田敏彦

「タイ湾におけるヤギ類に付着するニシキクモヒトデ(Ophiothela danae)の色彩変異,生殖様式と体長組成」

 

タイで採れたニシキクモヒトデという種の体長組成について発表しました。

 

続く

 


第十回棘皮動物研究集会へ行ってきました①

去年の話になりますが、12月に富山大学で開催された

「第十回棘皮動物研究集会」に参加してきました!

 

IMG_6199

会場の富山大学の入り口。

科博時代にお世話になったクモヒトデとナマコの大先生と共にパシャリ。

 

IMG_6205

こんあな会場で発表でした。

モニターが二つある!

 

IMG_6209

早速口頭発表が始まりました!

 

生態、古生物、分類、系統、水産など、

棘皮動物を扱った様々な自然史研究の発表がなされていきます。

 

「研究集会」と侮る事なかれ、

毎年なかなかの数の参加人数を誇っているこの集会。

一時は学会への発展も考えられたそうです。

 

IMG_6212

科博時代にお世話になった

クモヒトデの化石の先生の発表も行われました!

 

「クモヒトデ類とヒトデ類の生痕化石に見られる条線の形成過程-現生種の管足の動きからの推測-」

石田吉明、藤田敏彦、清本正人、Martin Roper、小松俊文、加藤晃穀

 

こんな感じで集会は続いていきました!

続く


海産無脊椎動物分子系統学実習②

夕食後は器機の使用法の説明です。

IMG_0155

IMG_0242

まずは分子実験の基本装備である白衣のサイズ合わせです。

全員に合う分のサイズがあって一安心。

IMG_0192

ピペットマン(数μlの試薬を、極小のチューブ内に出し入れできる器具)を制する者は実験を制します!

基礎をじっくり教え込む中野元帥。

IMG_0204

水を使って練習。

ピペットマンの使用法を体に刻み込みます。

IMG_0238

次は「タッピング」の習得です。

チューブを指ではじくことで中の試薬を混ぜるテクニックです。

IMG_0212

 

実習は夜遅くまで続きました。

翌日は、いよいよ朝から実験開始です!


海産無脊椎動物分子系統学実習①

今年も分子系統学実習が始まりました!

IMG_0059

分子系統学を修めるべく、中野分子系統元帥のもとに五人の戦士たちが集まりました!

IMG_0063

まずは所長の朝倉先生のご挨拶。

IMG_0067

研究員もご挨拶。

IMG_0080

そして学生の挨拶。

クラゲ好き、ナマコ好き、カニ好きなど、

今年もユニークな学生が集まりました!

IMG_0085

その後、元帥による実習所の案内。

IMG_0099

廊下も案内。

ここには所員の研究成果を張り出してあるのです。

IMG_0117

研究員の河村さんのクラゲ飼育水槽公開!

左にタコクラゲのポリプ、右にベニクラゲのポリプが飼われているそうですよ!

IMG_0129

図書室をご案内。

実は本書には昔の海外の航海記(Siboga Expeditionなど)

などの貴重な図書が収められており、

今でも複写のために多くの研究者が訪れています。

IMG_0134

その後、朝倉先生の講義です。

分子系統解析を学ぶ上で欠かすことの出来ない、

分類学や種の概念についての基礎についての内容です。

IMG_0143

皆熱心に聞いていました。

翌日からは、いよいよ分子実習本番です!

 


すさみエビ・カニ水族館③

すさみエビ・カニ水族館レポート、

ついに感動の最終話!!

IMG_9993

 これは世界最大のエビ、「アメリカンロブスター」です!

人の指なんか簡単に切断しそうな鋏を持っていますが、顔は優しそうです。

IMG_9915

対してこちらは鋏も顔も凶悪!

「オーストラリアンキングクラブ」ですってよ!

絶対許してくれなさそうな顔です。

彼にお金を借りるときは、それなりの覚悟を決めましょうね。

IMG_0003 (コピー)

おや?この水槽には?

IMG_0012 (コピー)

暖房(電熱線)にくっついるこいつは「リョウマエビ」ですって。

高知県出身としては見逃せないところ。

エビだって寒いとぬくぬくしたくなるんですね。

IMG_0002 (コピー)

その横にはひっくり返ったヒトデちゃん。

管足が丸見えですが良いのでしょうか。

人間で言えば内蔵見えてるくらい危険だと思うのですが。

IMG_0051 (コピー)

すっかり楽しんで長居してしまいました!

名前に偽りなしのエビカニ水族館でした。

無脊椎好きにはたまりませんよ!


すさみエビ・カニ水族館②

すさみエビ・カニ水族館レポート第二弾!(*゚∀゚)

IMG_9970

 ポージング中のオオコシオリエビ

エビという名がついていますが、ヤドカリを含む異尾類の仲間です。

IMG_9973

こいつは強そう。体の表面の黒っぽいのは藻類でしょうか?

しかし、彼はその後の強面シリーズの序章にすぎなかった。

IMG_9900

奥の方にヤドカリ釣りコーナー発見!

IMG_9902 (コピー)

結構簡単に釣れたりします笑

IMG_9913

タッチングプールもありました。

アオヒトデやニセクロナマコなどがちらほら。

棘皮にもスポットが当たっていてうれしい限りです。

IMG_9955

フサフサした感じが憎いこいつの名は「ケガニ」です。

IMG_9962

 これは、白浜の近くの南部の漁港でもよく揚がる、「ヒシガニ」です。

こんなに腕が大きい必要があるのでしょうか。

エビ・カニ水族館はまだまだ深い懐をお持ちでしたよ!


串本へ行ってきました③

水族館レポート第三弾です!

途中、ドクターシュリンプというコーナーが。

イソスジエビが人の角質を食べてくれるそうです。

千徳博士曰く、「チクチクして痛い。」

治療効果が高そうです。

串本海中公園では、たくさんのウミガメが飼われています。

ウミガメも種類によってずいぶん大きさが違うのですね。

餌を持ってるだけでカメたちが寄ってきます!

 みんなよく教育されてます(笑)

 本館から離れた海中展望塔へ!

 

 潜水艦気分ですなあ。

 

展望塔の魚①

ヘラヤガラの仲間?

じっとこちらを見ていました。

展望塔の魚②

ハコフグの仲間

こっちへ突撃してきました!

 

 

 

ということで、サンプルまでいただいた上に、館内も楽ませてただきました。今回いただいたサンプルは、傷まないうちに丁寧に標本として保存しました。

 

研究のアンテナを張っていると思いがけない僥倖に巡りあう事があります。珍しい動物に出会えた時の喜びは、本当に筆舌に尽くしがたいものです。

 

ちなみに、串本ではもうひとつ、研究的に嬉しいことがあり、また伺うことになりそうです。

 

 

最後に、今回の連絡を下さった宇井晋介館長、ならびに丁寧に解説をしてくださった串本海中公園のスタッフの皆様に心より御礼を申し上げます。

 

ありがとうございました!


分類学について

誰もが一度は「ホモ・サピエンス」という単語を耳にした事があるのではないでしょうか。

これが我々人間を表していることは、多くの方がご存知かと思います。

ですが、この単語の真ん中になぜポチ「・」が入っているのか?

そしてこの言葉の意味は何なのか?

ということについて深く考えた方はあまり多くないのではないでしょうか?

ホモ・サピエンスは正式には”Homo sapiens“という二つの単語をカタカナにしたものです。

Homoとは「ヒト」の意味のラテン語の名詞で、

sapiensとは「賢い」の意味のラテン語の形容詞です。

これは、我々「ヒト」という種を表す学名です。

では学名とは何なのか?

なぜ学名を使う必要性があるのか?

続きはまた今度お話いたしましょう。


串本へ行ってきました②

テヅルモヅルの観察が終わった後、

串本海中公園館内を見させていただきました!

 ここではサンゴが非常に良い状態で飼育されており、

そこに棲む熱帯性の色鮮やかな魚達で彩られた水槽が多いです。

 でっかいハナギンチャク類!

触手が見事に伸びています。

飼育が難しいヤギもこんなに元気。

たまにクモヒトデが絡んでいるんですよ!

 ウツボのカメラ目線。

 甲殻類もたくさん。

渋い…。

ガザミの仲間でしょうか。

渋い…。

 タガヤサンミナシ(巻貝)です。

こいつは毒で相手を仕留めます。

くわばらくわばら。

でも、渋い…。

 

 棘皮も負けていません!

タコノマクラ「あっしはただ隠れているだけですから…お気にしないでくだせえ。」

千徳博士の研究対象のキサンゴ科も飼育されていました。

個々の個体が、規則性に則って群体を形成しているそうです。

渋い…。

 

展示パネルの代わりに、こんなものが!

フォトフレームです。

複数の画像が順番に展示できるよう工夫されています。

渋い…。

 

白浜水族館も負けてられませんね!

 

続く


すさみエビ・カニ水族館①

和歌山に住んでいてここに行ったことがなければモグリだぜ!

ということで…。

IMG_9812

行ってきましたすさみ海立エビ・カニ水族館!

展示はエビとカニだけ!

IMG_9823

入り口で早速タカアシガニがお出迎え。

世界最大の現世節足動物を惜しみなく入り口に配置するあたり、

さすがエビ・カニ水族館です。

IMG_9932

平たい立派な角が特徴的な「ハコエビ」。

イセエビに比べて味はどうなのでしょうか。

IMG_9946

串本海中公園にもいます。「ソデカラッパ」。

いつにも増して渋いぜ…。

IMG_9950

こいつはカイカムリ?

何も被っておらず、堂々としてますね。

IMG_9837

これ、夕方のニュースで見たことある!

飼育員さんが開発したガラス製の巻貝の模型です!

ヤドカリが貝殻の中でどのように動いているのか一目瞭然!

IMG_9853

エビ・カニ以外も居ました!

しかも彼らの天敵の最大級のタコ、「ミズダコ」です。

眠そうに鎮座しておられましたが、水中で出会ったら走馬灯を見るでしょうねえ。

IMG_9857

キンセンモドキ。

両側につきだした甲羅の角は何に使うのでしょうか。

あるいは魚の喉に引っかかりやすくするため?

IMG_9884

でました。格闘王シャコ。

実はこいつはエビではありません。

分類で言うと、エビ・カニの属する真軟甲亜綱とは異なる、

トゲエビ亜綱という独自の分類群をつくっているそうです。

海老や蟹では顎になっている部分が、ハサミ状の脚になっています。

このハサミのパンチ力はガラスを割るほどと言われていますが、

実は眼がとても発達していて、高度な視覚を持っているそうですよ!

続く。