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2014年7月28日~29日 日本海サンプリング

日本海でサンプリング!④

 

サンプリングの合間に,鳥取県立博物館の特別展を見に行ってまいりました。

その名も・・・
 

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「胸キュン★サンゴ展~わたしを深海(うみ)につれてって~」

なんという乙女チックなネーミング。

胸キュンです。
 

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まずはサンゴの種類から説明です.

各説明パネルの前に,個性的なサンゴたちのぬいぐるみが並んでいます。
 

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中でも気に入ったのがこちら.
 

髑髏で表されたヒドロサンゴさん。

ヒドロ虫には毒の強いものが多いので納得のデザインです。
 

ちなみにこれらは全て県博の職員の方が作られたそうです。
 

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生体も展示されていました。

サンゴの蛍光がよくわかるとても綺麗な展示になっていて,

思わずしばらく見惚れてしまいました.
 

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概観の一角がこちら.

i phoneのパノラマ機能を使った一枚
 

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こちらは,サンゴを観察してみようのコーナーです.
 

小さな実態顕微鏡とサンゴの破片が用意されており,

サンゴの骨格が詳しく観察できます.
 

こんな事されたら思わず観察しちゃうじゃないですか。

※じっくり観察しながら.
 

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深海サンゴのコーナーもありましたが...

ついつい立派なタカアシガニに目が行ってしまいました.
 

さすが世界最大のカニですね.

白浜水族館の飼育個体がまだまだミニサイズということがわかりました.
 

サンゴ展は今月末まで開催されています.

この夏,避暑も兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか?

鳥取は爽やかで非常に過ごしやすかったです。
 

そしてサンゴ展閲覧の後に,学芸員の徳田さんのデスクに案内されて...
 

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なんとモヅポロをお持ちでした。
 

私のacademistのプロジェクトにご支援いただいたそうです。

ありがとうございます。
 

こうして支援者の方に直接お会いできると,

研究を頑張ろうという気持ちがふつふつと湧いてきますね.
 

うおー頑張ります。

 


日本海でサンプリング!③

本日,京都大学の実習が終わりました.

台風の影響で一時は開催も危ぶまれましたが,

後半は天気も回復し,無事に終えることができました.
 

学生たちの居なくなった実習室は少し寂しくもありますが,

また8/22から始まる関西学院大学の実習に向けて英気を蓄えます。
 

ということで,まずは日本海サンプリングの報告の続きです。

今回は日本海で採れた生物を紹介しますよ。

※サンプル撮影用のいいカメラを忘れてしまったので,フィールド用のカメラで少し画質がアレかもしれません.
 
 

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ホヤの一種.いかにもホヤな形をしていますが,なんでしょうこれは.

鮮やかなオレンジです.
 

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そしてこちらは群体ボヤのイタボヤ.
 

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クモヒトデもいました。

これはアミメクモヒトデ科の一種かと思います.
 

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これはスナクモヒトデ科.

おそらくスナクモヒトデAmphipholis kochiiかと思われますが,顕微鏡で見ないと同定はできません.
 

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そして日本海の棘皮動物の代表格,イトマキヒトデPatiria pectinifera
 

というかどこにでもいるヒトデなのですが,なぜか白浜周辺にはイトマキヒトデがおらず,

トゲイトマキヒトデAquilonastra coronataなどが多く生息しています.
 

海蝕洞には行けませんでしたが,いろいろな生き物が採れてご満悦です。


日本海でサンプリング!②

日本海サンプリング二日目。

ですが,残念ながらこの日も出港不可。
 

ということでこの日もシュノーケリング。
 

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鳥取県立博物館分館「山陰海岸学習館」近くの川からエントリー.
 

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こんな感じの半海蝕洞みたいなところに案内してもらいました。
 

まだ日が差し込む段階で陸になっていたのですが,

やや珍奇な雰囲気を醸し出す生き物ポツポツ見られました.

これはまた暗黒部を待つ更なる海蝕洞を再訪しなくてはなりません。
 

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やや波が高い中,りょうくんは頑張ってコガモガイをサンプリング中。
 

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海中を漂う赤い魚の群れ.
 

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ふじもんが,海藻にたくさんついていたアオウミウシを見せてくれました.
 

うーん,いたるところに分布しているのですね...
 

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日本海で一番度胆を抜かれたのはコチラ。

これはなんでしょう。
 

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でかいでしょう。
 

おまけにぬめぬめしています.

そしてさらに,柑橘系の匂いが漂います。
 

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ヤマトメリベというウミウシでした。
 

体長30 cmはゆうに超えます.
 

メリベウミウシは時々瀬戸臨海周辺でも見られますが,

こんなに大きくなるとは知りませんでした.
 

左側のびろーんがどうやら口で,ここをガバッと広げて海底をさらい,

微小な甲殻類などを食べるそうです.
 

発見時にはすでに死んでいたようで海綿を漂っていたところを

ネットに押し込んだのですが,その際に体についていた突起がバラバラになってしまいました...
 

できれば体全体を持って帰りたかったんですが,さすがにそれは断念して,

突起をひとつ持って帰りました.
 

続く.


日本海でサンプリング!

 

 

先日,鳥取に日本海の生物の採集調査に行ってまいりました。

目的は,実習での比較観察用の生物の採集と,

海蝕洞で深海生物が採れないかと期待していってまいりました.
 

調査一日目。
 

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高波のため,残念ながら海蝕洞へいくための船が出られないということで,

近くの浜でシュノーケリングということになりました。
 

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凌君も去年卸したばかりのウェットスーツに身を包みます。
 

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いざ着水。正直陸にいるときは暑くてたまりませんでしたが,

潜ってみるとなかなか快適でした.

ラッシュガード組は寒そうでしたので,引き分けでしょう。
 

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日本海の生物その①!
 

ムラサキカイメン?太平洋と同種でしょうか.
 

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ホンダワラの仲間.イギリスでも見ましたが,

本当にどこにでも分布しているんですね.
 

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M2凌君のコガモガイも見つかりました。
 

分子系統地理学的な研究を行う上では,

なるべく多くの地点からのサンプリングが欠かせません.
 

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岩の隙間にウミシダも発見。色彩からニッポンウミシダかと思われます.
 

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「無人島に漂着した人」を実演中.
 

続く