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海藻調査

奈良女子大学実習③

 分類学会のレポートで遅くなってしまいましたが,

奈良女子大学の実習レポートの続きです。

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前回の磯観察で採集された海藻を標本にしました.

これで海藻の知識はばっちりですね。

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ということで再び磯に出ます.

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さてさて,磯で頃合いのタイドプールを探しますよー.

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「これなんかどうかな?」

彼女たちが何をしているのか,

賢明な皆様はもうお気づきでしょう.

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そう,3月の海藻実習でも行われた,タイドプールの海藻相比較です。

大きさや深さ,海抜や海からの距離のうち,一つないし二つが異なるタイドプールを二つ選び,

その生物相を比較します.

まずはプールの計測.

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そんな様子を激写する先生を例により激写.

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測定の後はプールの水抜き。

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えっさほいさ!

大変な作業ですが,みなめげずに頑張りました。

※タイドプールの水は,その後スタッフによって元の水位に戻されました.

続く


藻類の系統と進化③

 海浜植物の次は、海藻実習です。 

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野外に出る前に、まずは海藻のご説明。

「かいそう」と言うと「海草」とも「海藻」ともとれますが、

これらは全く異なる分類群です。

「海草」は、海に生息している種子植物(アマモなど)です。

「海藻」は、呼んで字の如く、目に見える大きさの海の藻類(コンブなど)です。

こうした混同を防ぐため、「海草」は「うみくさ」と呼び分ける場合もあるそうです。

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先生が事前に採ってきた実物の海藻 を見ながらの説明。

みなさん興味津々ですねー。

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そして野外へ。

普段何気なくみている堤防などの岸壁にも、実はたくさんの藻類が生えています。

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岩場の藻類の説明。

ヒトに踏みつけられてもめげない

海藻達のたくましい生き様が見られます。

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磯の海藻シリーズ!!その①

ヒジキ(Sargassum fusiforme)

言わずと知れた食卓の名脇役。

乾燥させる前では、このように枝がプリプリしています。

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その②

イソモク(Sargassum hemiphyllum 

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その③

イワヒゲ(Myelophycus simplex

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その④

ヒジキを囲むように生えているウミトラノオ(Sargassum thunbergii

この海藻の根本には、マキトラノオガニ(Pilumnopeus makianus)というカニが潜んでいることがあります。

藻類実習レポート、まだまだ続く!

 


打ち上がり

 

嵐の後、実験所近くの砂浜にたくさんの海藻が打ち上がっていました。

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海藻は、多くが春に繁茂して夏にかけて脱落していきます。

海藻の打ち上がりを見ると、春が来るんだなあと思います。

ただ、砂浜に行くとついつい海藻でなく動物に目がいってしまいます。

悲しき動物研究者の性なり。