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海産無脊椎動物多様性実習⑤

メイオベントス観察開始。

今回は、泡立て法を試してみました。

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~泡立て法の手順~

まず基質と真水を混ぜてよく振ります。

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それをバケツに注ぎまして。

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さらに真水を注ぎます。

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ゆっくりと、しかしなるべく泡が立つように移植ゴテでかき混ぜます。

こうすると、空気(疎水性)と親和性の高い外皮を持つ生き物が、

空気にトラップされて泡と共に水面に浮かんできます。

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そして、水面をコピー用紙などのツルツルの紙でそっと撫でてやります。

すると、今度はこの紙にメイオベントスがトラップされるというわけです。

あとはこの紙を水で洗いながら表面のメイオベントスを洗い、

目の細かい網で濾してやれば、

網の中に獲物が残るということですよ。

誰がこの方法を思いついたのでしょうか。

しかし画期的です。

実際にこの方法によって、動吻動物(Kinorhyncha)などはかなり効率的に採集されるということです。

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お次はフジツボ。これは単純に真水でシェイクするだけ。

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こうして得たサンプルたちです。

それぞれの基質には、特有の生物が観察できます。

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この日は夜遅くまで観察は続いたようです。