メイオベントス観察開始。
今回は、泡立て法を試してみました。
~泡立て法の手順~
まず基質と真水を混ぜてよく振ります。
それをバケツに注ぎまして。
さらに真水を注ぎます。
ゆっくりと、しかしなるべく泡が立つように移植ゴテでかき混ぜます。
こうすると、空気(疎水性)と親和性の高い外皮を持つ生き物が、
空気にトラップされて泡と共に水面に浮かんできます。
そして、水面をコピー用紙などのツルツルの紙でそっと撫でてやります。
すると、今度はこの紙にメイオベントスがトラップされるというわけです。
あとはこの紙を水で洗いながら表面のメイオベントスを洗い、
目の細かい網で濾してやれば、
網の中に獲物が残るということですよ。
誰がこの方法を思いついたのでしょうか。
しかし画期的です。
実際にこの方法によって、動吻動物(Kinorhyncha)などはかなり効率的に採集されるということです。
お次はフジツボ。これは単純に真水でシェイクするだけ。
こうして得たサンプルたちです。
それぞれの基質には、特有の生物が観察できます。
この日は夜遅くまで観察は続いたようです。