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2015年3月7日~11日「藻類と海浜植物の系統と進化」

藻類と海浜植物の系統と進化⑦

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すさまじい天気になってきました...

白浜では珍しく,猛吹雪です
 

 

 

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そんな中,構内の植物の観察結果の発表会が始まりました.

「トベラとナワシログミにおける種内変異について」
 

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「ハマダイコンの形態解析の諸諸」
 

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外部形態観察だけでなく,

切片なども作成し,多角的に検証してくれました
 

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最終日は自畠島に渡りました.実験所研究船の「ゾエア」が大活躍です
 

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大和先生がご同行くださりました.

畠島の説明をされています
 

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寒風吹きすさぶ中,海浜植物の説明中.

畠島は,このような植物が自然の状態で生い茂っている貴重な場所らしいです.
 

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せっかくなので海藻の説明.強風のためかはわかりませんが,

かなりの数の海藻が打ちあがっていました.
 

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中でも圧巻だったのがコチラ.「ヒロメ」です.

白浜周辺では何故かワカメが育成できないため,

代わりにこのヒロメを主要な食用海藻として生産しています.

独特の食感がクセになる逸品で,

現在ではこれを名産として売り出しています.
 

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皆で撮影会になりました
 

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畠島で収集した植物も併せて,押し葉標本にして終了
 

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最後は恒例のウミウシフィギュア謹呈です.

皆さんお疲れ様でした


藻類と海浜植物の系統と進化⑥

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構内で採集した植物の押し葉標本作りです.
 

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基本的には藻類と同じように,新聞紙と段ボールで草本をサンドイッチにします.

ただし,例えば一枚の標本で葉の表裏がみられるように,

いくつかの葉は裏返しにしておくなどの配慮をします.
 

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個人的に気に入った一幕.

ダイコンなどは厚すぎてうまく押し葉にならないため,

このように一部をカットして薄くするそうです.
 

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押し葉標本作りの後は,自由課題実習です.

「海岸部に生息する植物のユニークな点をわかりやすく伝える.」

 
 

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この課題を遂行するため,あるものは海岸植物の種子を水に浮かし...
 

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あるものは強風吹きすさぶ中,海浜性の植物を採集します.
 

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覚えたての技術で,葉の断面を観察するものも.
 

どんな発表になるのでしょうか


藻類と海浜植物の系統と進化➄

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海藻の次は海浜植物(種子植物)です.

講師は京大の布施先生.
 

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実習室の外に出て,まずは植物の観察です.

元気に生い茂っているマサキを説明中.
 

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ハマオモト,いわゆるハマユウです.

海でも生活史を回せるように,葉の仕組みや種子が特殊化しています.
 

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今回は布施先生と田村先生が講師として来られました.

田村先生は,単子葉植物の系統がご専門です.
 

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北浜に出てきましたが,すさまじい風です

砂が勢いよく飛んできて危険
 

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あまりに海風が強く危険なので,実験所の中庭に移動しました.

風も幾分穏やか.
 

咲き乱れているのはハマダイコンの花です.
 

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おなじみのウラシマソウ.

その横に見える笹のような葉っぱの植物は「ハラン」で,

お弁当の仕切りによく入っているあのハランです.
 

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ハランの花はこのように根元に咲いているのですが,

なんとこの花の花粉を運ぶポリネーター(送粉者)はヨコエビの仲間だそうです.
 

京大の加藤真先生が発見されたそうですが,

このような共進化が起きていることも驚きですが,

見つけた方もすごい
 

このような観察眼を身に着けたいものです.


藻類と海浜植物の系統と進化④

藻類実習のレポートです.

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海藻標本作りの翌日はタイドプールの比較実習です.

まずは汀線からの距離,深さ,大きさなどの条件のうち,

どれか一つが異なるように二つのタイドプールを選び,

藻相を比較します.
 

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タイドプールの大きさを計測したのち,

水を掻きだします



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深さ一メートルはあるタイドプールの水を掻きだしました

これで中の生物を観察できます.
 

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その後はデータを整理して,成果発表です



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みなさん,しっかりとデータを考察してくれました.

悪天候の中,お疲れ様でした


藻類と海浜植物の系統と進化③

 

 

 

植物の組織切片の切り方紹介です
 

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このように,スライドグラスをクロスさせ,

その間に切片にしたい組織を挟みます.
 

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片刃の剃刀を用意し,スライドグラスをずらしながら
 

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切る
 

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切る
 

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するとこのように組織の薄切りが出来上がります.
 

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水を張ったシャーレにこの薄切りを移し...
 

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様々な厚みの組織片から,特に薄いものをピックアップ



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顕微鏡で観察するとこの通り

お手軽簡単な切片作成法でした.
 


藻類と海浜植物の系統と進化②

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室内観察の次は,干潮に合わせて磯に出ます.
 

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鰺坂先生による野外での講義.

見て,さわって,匂って...文字通り「五感」で海藻を同定していきます.
 

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乾燥に耐えるボタンアオサ.
 

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ムカデノリ
 

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ピリヒバとアオモグサの群落.



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これは,ベニスナゴ?
 

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アオモグサの中には,小さなケブカガニ?の赤ちゃんが.

海藻は,様々な生物のよりどころになっているのですね.
 

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持ち帰った海藻の標本作成.まずは淡水で塩抜き.

湿度の高い日本ならではの作業で,乾燥している欧米ではやらないのだとか.
 

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うまく紙の上に海藻を乗せ,
 

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整形します.
 

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後は,吸水紙とガーゼで挟んで乾燥

お疲れ様でした


藻類と海浜植物の系統と進化①

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分子実習との入れ替わりで,

公開臨海実習「藻類と海浜植物の系統と進化」が開催されました

全国から集まった参加者に,実験所の案内です.
 

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講師を務められる,京大の鰺坂先生です.
 

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まずは室内にて,先生が集めてこられた藻類の観察.

この季節は様々な藻類が芽吹いています(”芽吹く”というのも変な表現ですが).

こちらはカゴメノリ.
 

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夏の実習からのリピーターがたくさん参加してくれました
 

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こちらはボタンアオサの葉体の断面.

よく似たヒトエグサとは違い,細胞が二層になっているのが分かります.