今回の多様性実習では,瀬戸臨海出身で現高知大の伊谷行准教授の集中講義が同時開催されました.
伊谷行「海洋生物における共生,寄生-特に潮間帯~浅海性の種を中心に」
泥や砂などの柔らかい基質には,様々な生物が巣穴を作っています.
大抵の場合は一種により作られる巣穴ですが,
実はその中では複数種が共生関係を構成している例が多く,
最近注目が高まっている分野です.
講義の後はフィールド(干潟)です.
今回はまず,普段の実習ではあまり来ない鳥巣に来ました.
コアマモなどが生えており,普段いく内之浦とはまた違った環境です.
伊谷先生による干潟でのフィールドワークの解説.
ベイトポンプと呼ばれる,干潟の巣穴の中の生物を吸い出すための兵器が大活躍です.
砂や泥も一緒にとれてしまうので,このように篩で生物だけを選り分けます.
今回の目玉兵器がコチラ.
我々の持つベイトポンプよりも二回りは大きかろうというこの代物.
グっと体重をかけて...
力の限り引き抜く
するとこのように,めり込んでいた分の泥が地上に引き抜かれます
泥塊を丁寧に割っていくと,生物が見つかります
ベイトポンプとは違い,巣穴ごと生物を採ってしまおうという恐ろしい発想のもと生まれた兵器です.
学生も挑戦
このように,スナモグリ等がたくさん採れました
※今回の写真は全て,拠点PDの河村博士によって撮影されました.