せっかく近くにプロフェッショナルがおられるということで,
宮崎先生に組織切片の作り方の講習を行ってもらいました.
まずはサンプルをブアン溶液に漬けます.
ホルマリンと組織浸透力の強いピクリン酸,ホルマリンの混合液で,
生物の骨格部分を溶かす(脱灰)作用があります.
ご覧くださいこのえげつない黄色.
これはピクリン酸の色らしく,水族館に湧いていたニシキクモヒトデを入れると,
あっという間に固定されました.
一日も置くとクモヒトデはふにゃふにゃになり,よく脱灰されている様子でした.
その後はピクリン酸と70%エタノールを,黄色が無くなるまで交換していきます.
70%エタノール
↓
90%エタノール
↓
n-ブタノール:エタノール:蒸留水(BED)=2:7:1
↓
BED=4:5:1
↓
BED=6:4
↓
BED=9:1
↓
100% n-ブタノール×3回
の液に各1時間ずつ漬けていきます.
今回は写真のような6穴プレートをつかいました.
各プレートに混合液を入れ,一時間ごとに交換してきました.