先日、2014年度第一発目となる龍谷大学の実習が行われました。
今回の講師は学振PDの千徳博士です。
龍谷大の実習では毎年実験所の教員でなく、
所の学生やポスドクに担当を任せています。
去年は学振PDの諏訪さんが担当していました。
この実習は実質3日という短い時間の中で、
磯観察、ウニの発生実験などを行います。
集合初日から千徳博士のウニの発生の講義です。
一応棘皮動物の研究をしている端くれからみても、
大変わかりやすく、的確にウニの発生の講義でした。
天晴です。
ウニの放卵・放精は、アセチルコリンという薬品の投与によって誘発します。
どんな方法で、どんな場所に投与するのか?
みんな興味津々です。
ペーパータオルをしいたバットの上にウニをとります。
(こうしないと、プラスチックのバットにウニが張り付いてしまって大変)
そしてウニの口の周りにある周口膜というやわらかい部分に、
注射針をとおしてアセチルコリン(大体1 ml)を投与。
針の刺さるリアルな感触に恐れおののく学生多数。
こうして受精させたウニたちの子供たちですが、
うまく発生がすすみました。
今回はバフンウニを使いましたが、
膜が透明で細胞の観察が容易でした。
ですが、時間がたつとと酸素不足などから環境が悪くなります。
底に沈んでいるウニの卵を残し、そっと海水を入れ替えている様子。
すでに職人の顔になっていますねー。
続く