龍谷大学実習レポート第二弾です。
磯観察に向かう前に、河村研究員による危険生物の説明。
アンボイナ(巻貝)、ヒョウモンダコ、イラモ(刺胞動物)、ガンガゼ(ウニの仲間)
など、白浜の海には危険生物がみられることがあります。
事前にこのような生物を実際に見ておくことは非常に重要です。
瀬戸臨海ではこのような生物の標本を集めており、
実習中に実際の姿を見せしながら説明をしています。
千徳博士が持ってきた、
大阪市立自然史博物館の「帯状分布手ぬぐい」です。
生物は水深ごとに生息場所を棲み分けている場合が多いため、
磯での生物相の概観が水平な帯状に見えることを
「帯状分布」といいます。それをカラフルに、見事に表した傑作手ぬぐいです。
京大所有の無人島「畠島」に到着です。
上陸前の撮影タイム。
畠島の分室に古くからある黒板を使っての生物相の説明。
買い取りから現在までの生物相の変遷を説明できる貴重な記録が残された黒板です。
河村研究員による帯状分布の説明。
固着性の貝が生えているゾーン、
海藻が生えているゾーンなどが見て取れます。
特に潮間帯では潮の満ち引きによって、
水面からの高さごとの環境が激変するので、
帯状分布が顕著にみられます。
転石下の生物観察。
潮が満ちているときは、水に浸かってしまう一帯です。
干出しているときは、転石下でじっと乾燥に耐えている生物たちが観察できます。
畠島での昼食。
青空で食べる弁当の美味しいこと。
うまくタイミングが合えば、このような経験ができるのも、瀬戸臨海での実習の醍醐味です。