Skip to content

調査 - 2. page

2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング④

IMGP0133

ピピ島にボートで向かう船内.

前日よりもさらに揺れが予想されたので,

タンクなどの荷物はしっかりと固定します.



IMGP0153

船内の様子表した1カット.

風の強さが伝わりますでしょうか.



IMGP0165

揺られる事1時間半ほど,目的のPhi Phi Lay島に到着です.

やけに切り立った変な地形の島でした.

ここで二本ダイブしましたが,その様子はまた今度.



IMGP0168

船上では持参したお弁当を食べます.

山盛りチャーハンです
 

IMGP0169

ダイブで疲れた体にしみわたりました...
 

IMGP0195

ということで,一日目の調査終了

さらばピピ島!


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング③

IMGP0111

タイに到着して一夜明け,さっそく調査初日です.

去年もお世話になったトラックに荷物(+自分たち)を積み込んで出発です.



IMGP0112

タイチームの一人,Seさん.

毎年調査を手伝ってくれて,今年で四年目です.

いつも本当にありがとうございます.



IMGP0121

去年とは反対側のビーチから船に乗ります.

なんか簡易船着場があります



IMGP0122

これは便利!でもフロート式なので,

高い波が来ると足場がうねります.
 

IMGP0128

プーケットから乗ってきたボートに荷物を積み込んで出発

最初の目的地はピピ島です.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング

タイにサンプリングに来ています.

去年もお世話になったチームと,今年もラチャ島に行きます.
 

 IMGP0005

日本チームとタイチームの荷物.

運ぶのも一苦労です.
 

IMGP0014

今年も,この観光ボートで乗り合いか...と思いきや.
 

IMGP0056

貸し切りのボートで渡島できました

(でも小さい分,こっちの方が揺れました)
 

IMGP0067

ということで,滞りなくラチャ島に到着.
 

IMGP0073

懐かしい看板です.
 

IMGP0075

ひとまず無事調査地に着けたということで,まずはビアーで乾杯でしょう
 

IMGP0078

そして駆けつけのタイカレー.

これがまあ辛旨いこと...

タイ調査の始まりを実感しました.


江津良でシュノーケリング④

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

江津良でシュノーケリングの生物シリーズもそろそろ終わりにしましょう.

最後は棘皮動物と軟体動物です.

石をひっくり返すとアカクモヒトデがいました.

目立つし個体数もそれなりに多いので,初心者向きです.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これもアカクモヒトデと生息地や生態が似ているクロクモヒトデ(多分)



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ウデナガクモヒトデ.名前の通り腕が非常に長く,

且つ自切しやすいので,完品を得るのが少し難しい.
 

因みにクモヒトデの採集の方法ですが,腕を引っ張ったりするのでなく,

盤をやさしく手で包み込んでみてください.

そうすると,手の中に自ら収まってくれます.

石などの隙間に入り込もうとする習性を利用した採集法です.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

タコノマクラもいました.砂の中に潜っている事が多いのですが,

運よく石の隙間に見つけることができました.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ホンナガウニ?

白浜では小型の個体が多いのですが,これは結構大型でした.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

トラフナマコでしょうか.

イソナマコに少し似ていますが,こちらの方が柔らかめ.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

砂の上にコロッとマガキガイ.

目を出している様がミギーそっくりなのですが,

残念ながらちょっとさわると警戒して引っ込んでしまいました.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最後に,カコボラが産卵していました.

砂の中に産み付けようとしていたところを採ってしまいました.

その後,元気なベリジャーが飛び出してきたので,海に帰してあげました.


江津良でシュノーケリング③

江津良の生物シリーズまだ続きます.

(あまり)動かない生物達です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その代表格,ソフトコーラルのヤギ類ですね.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これはイソバナでしょうか?ポリプは見られませんでした.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これもイソバナ類?こっちはポリプがわさわさ
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

骨軸が大きなヤギ.さらにポリプがわさわさです.

肉眼ではっきり見てとれます.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これは,ヒドロ虫?分岐パターンが違って見えます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最後におまけのオオウミシダ.

学部生の頃に「植物ですか?」と棘皮の専門家に訊ねて,

びっくりされたのも今やいい思い出です.


江津良でシュノーケリング②

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

江津良の生物シリーズ第二弾です.

これはクロイソカイメン?
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ムラサキカイメン?

海綿は骨片を見ないと正確な分類は出来ないとのことです.

個体性もはっきりせず,とても不思議な生き物です.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

サンゴイソギンチャク.

触手が膨らんでいますねー.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

オオスリバチサンゴ.

大型の群体が海藻の隙間に鎮座していて驚きました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

カンザシゴカイ.様々なカラーバリエーションが見られます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

おお,テヅルモヅルか!?

...と思いきや,これはナマコの触手ですね.

惜しい!
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

トゲトサカ.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

トゲトサカの別種?

これらの体を構成する微小な骨片を観察しないと,

同定が難しいということです.


江津良でシュノーケリング①

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先日の京大実習の解剖用軟体動物を採集しに,

江津良でシュノーケリングを行いました.

天気は上々
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

透明度もまあまあです

さてさて何がいますかな.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

海底に物体を発見
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

何かの排泄物ですね.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

意外に種類が抱負です

 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

太さや形状など様々.

この下には種々の生物が潜んでいる事と思いますが,

残念ながら簡単に掘り出すことはできません.

いつか掘り出してやると心に誓ったのでした.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今度は動く物体発見



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

エイでした.まだお子様でしょうか.

いきなり面白生物に出会うことができました


四双島探検隊➄

RIMG1428

四双島調査も終わりです.



RIMG1443

それぞれの調査を終えた面々が船着場に集まってきました.
 

RIMG1442

調査にお付き合いいただいた船長の山本さん,ありがとうございました! 
 

RIMG1447

帰港途中の船内.

それぞれのサンプルや写真を愛でる人たち.
 

RIMG1451

飼育員のうっちーさんも完全装備でした.

良いお魚は獲れたのでしょうか.
 

RIMG1452

凌君もいい顔をしています

それぞれ実りのある四双島調査でした


四双島探検隊④

RIMG1385

柔らかそうなサンゴ.八放ではないとおもうのですが.
 

RIMG1392

ウミシダさん.比較的浅いタイドプールの岩陰より.
 

RIMG1406

こちらはニッポンウミシダ.島の外壁のオーバーハング部より.
 

RIMG1412

群体ボヤ.見る場所によっては顔にみえて可愛いですよね.
 

RIMG1400

まさかの伊勢海老に遭遇.

手を伸ばすと驚くほどの速さで逃げていきました.

ただでさえかっこいいのに,

防御力と敏捷性も兼ね備えていてずるいと思います.
 

RIMG1435

最後はクモヒっちゃんで〆.

クロクモヒトデだと思われます.

転石をひっくり返すと必死で逃げていきます.
 


四双島探検隊③

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まだまだ続く四双島生物シリーズ.

イボヤギです.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

色的に二型があるように見えます.

こっちは触手をのばして綺麗ですね.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

島の外壁に群生していました.

よほど条件が良いのでしょう.
 

RIMG1361

棒状のムチカラマツ.結構深いところにいるイメージなのですが,

タイドプールに生息していました.
 

RIMG1366

ハナヤサイサンゴ.このピンク色は何なのか.
 

RIMG1368

こちらは団扇状のいわゆるイソバナの類.

全て同じ方向を向いていました.水流と成長方向に因果があるのでしょうか.
 

RIMG1425

テツボラ.畠島では比較的珍しい種ですが,

ポツポツ点在していました.


四双島探検隊②

四双島で採れた生物写真をご紹介.
 

四双島

四双島(赤丸)は実験所(黄丸)の西方に浮かぶ島で,

外洋の影響を受けて,番所崎よりも南方性の生物相が観察できます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

クサフグ.

かなりアップで撮らせてくれました.

青い目が素敵ですね. 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ギンポ.

こちらも大分近くまで寄らせてくれました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

カタベガイ.

四双島でなくてもみられる種ですが,

なんとなく撮ってしまいました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

アミメ?ジュズベリヒトデ.

実験所周辺の潮間帯ではあまりみられません.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そしてこれはトサカでしょうか? 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

近くによって撮影できなかったのですが,

写真を拡大してみると,触手っぽいものが見えました.

後で図鑑を調べてみたんですが,

キイロトゲトサカに近いような印象です.
 


四双島探検隊①

 

 

2015年8月3日に四双島調査を敢行しました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

調査兵団のメインメンバーは実験所のPDと学生,飼育職員さんです. 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

既に畠島で調査を済ませたD1の凌君と,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

大和先生御一行を回収.

いざ,四双島
 

RIMG1443

果たしてどんな生き物が採れたのでしょうか.


ツーショット

 

 

を撮りました.

高知県大月町の一切小島沖20 mです.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
写真:広瀬雅人

貴重なアカテヅルモヅルとのツーショットです

ダイビングでモヅルと一緒になるのは,国内では初めてです

最近になって少しずつモヅルが増えてきているんだとか.
 

貴重なモヅルポイントに案内してくださった黒潮研の皆様,

ダイビングショップの皆様,ありがとうございました!


黒潮のクモヒトデ

黒潮で採れたクモヒトデの一部を紹介します.

IMG_0581

トゲクモヒトデ科の一種.
 

IMG_0620

メガネクモヒトデの類(スナクモヒトデ科).
 

IMG_0658

ナマコの体表にくっつくニシキクモヒトデ(左下の赤いやつ).

ほんとにどこにでもくっつくんですね.
 

IMG_0631

カンムリクモヒトデ.体の真ん中が壊れやすいのですが,

今回は完全体が採れました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ウデナガクモヒトデで〆.

こいつはデカすぎてレンズに収まり切りません.

そろそろデカいサイズ用のレンズも仕入れなくては.
 


うみさわ4番外編

黒潮研究所での日々を振り返ります.



IMG_5881

研究所前の夕暮れ.
 

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

宿泊棟内での一幕.カメラについての情報を交換しています.

フィールドワーカーあるあるですね.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

詳しいやり取りは忘れてしまいましたが,おそらく,
 

「俺が俺が」

「いやいや俺が俺が」

「じゃあ俺が!」

「どうぞどうぞ」←ここの写真だと思います.
 
 

因みに,この壁に帰られているのは我々が二日目にお世話になったダイビングショップのカレンダーなのですが,その中に衝撃の事実が含まれていました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

Espoir (フランス語で希望,の意味)
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まさかの事実でした.我々は気付かない間に,命のやり取りをしていたのですね.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最終日の出発が早い我々に,実験所の研究員さんがお弁当を持たせてくださいました

最後の最後まで,本当に感謝です
 

IMG_5893

今回の調査で一緒になった上野さんとパシャリ.

実は一緒にスキューバ調査をするのは初めてでした.

因みに私のコルセットは,激しい寝違えの治療用です.
 

今回得た成果は,なるべく早く発表できるように,また実験所で頑張ります

お世話になった黒潮生物研究所の皆様,

ダイビングショップの皆様,

ならびに高知県大月町の皆様,ありがとうございました!


うみさわ4⑩

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

講演会の後は,地元の方が料理を拵えてくださいました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ご馳走です!高知出身の身としては懐かしい料理の数々.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お刺身も絶品
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

料理を作ってくださった婦人会の皆様.ありがとうございました!
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

地元の方々と交流を深めた後は,

調査メンバーで心行くまで語り合いましたとさ.

それにしても楽しい調査でした.

また再訪しようと心に誓いました.


うみさわ4➈

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

調査三日目は,黒潮研講義室でオープンセミナーを行いました.

講義室がほぼ満杯です!

急な告知だったにも関わらずたくさんの方にお集まり頂きました!
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その人数に焦って最終準備に勤しむ講演者.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらは比較的余裕なオーガナイザーの山崎さん.

笑顔が光ってますね!
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まずは所長の中地シュウさんの露払いトーク.

「この海には何がいる?黒組成物研究所の海産無脊椎動物調査について」
 

黒潮研は設立以来,大月町近海の海産無脊椎動物の調査を行ってきているそうで,

これまでに様々な科学的新知見を明らかにしています.
 

日本各地にまだまだこのような場所が残されており,そうした地域生物相の解明は,

日本全体の生物相の解明に極めて重要な課題となっています.

今後も黒潮研の調査活動から目が離せませんね.
 

この後はうみさわ会メンバーからの発表が続きます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

山崎博史:

「あなたの知らない海の生き物たち」
 

RIMG0159
写真:山崎博史

岡西政典:

「海中の忍者クモヒトデ」
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

広瀬雅人:

「コケ?ムシ?サンゴ?知られざるコケムシの世界」
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

上野大輔:

「カイアシ類(コぺ)の寄生と多様性」
 

みなさんそれぞれの生物に対する愛情にあふれたお話で,

聴衆からも質問がひっきりなしでした!
 

お疲れ様でした!


うみさわ4⑧

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

水深計故障発覚から十分後.我々は漁港に戻っていました.

所長が水深計を備えた船で同行してくれないかどうか,漁師さんと交渉してくださいました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

交渉を待っている間に見かけた面白?現象.

岸壁に干上がったウミシダを発見しました.

完全に干上がってるけど,果たして彼はその後どうなったのでしょうか.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そうこうしているうちに交渉が成立したようです

協力を快諾してくださった漁師さん(ありがとうございます!)と共に再出撃.

調査船団結成です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今度は水深がわかります

改めて70 m 位のところで一発下してみました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ロープを操出し,しばし待つ.

船に備え付けのラインボーラー(油圧式の巻上機)を使おうとしたところ...
 

所長「ラインボーラーも動かないね...
 

ということで...
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

人力ドレッジ開始です
 

最長200 mのロープを四人(+所長)で合計五回ひっぱりました.

実はこのうち最初の三回は失敗(空っぽ).
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

で,このように重りの位置を変えていくことで,四回目にやっと成功
 

五回目も根性で引っ張りきり(砂が入っている分重かった...), 
 

恐らくその人生で最もマッスルなドレッジ調査が終わりました.

しかしその甲斐あって,求めていたサンプルが手に入りました!
 

やはり何事もやってみるものですね.

大変有意義な成果に,(比喩でなく)疲れも吹き飛びました


うみさわ4⑦

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

調査三日目はドレッジです

東京大学大気海洋研究所の広瀬先生が,自前のドレッジを持参してくださいました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

黒潮研の研究船「つきなだ」にドレッジを搭載して出発
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

前日までの荒天が嘘のように穏やかで,

且つ曇りという絶好の船日和
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

船の水深計が壊れているということで,釣りなどで使う簡易魚探を使いました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

センサーを水面に浮かべると,

このように魚影が映し出されます
 

・・・しかし,どうも様子が変です.

明らかに50 m以深の場所でも約30 mと表示されています.
 

所長「こりゃ壊れてるな...
 

果たしてドレッジはできるのか?


うみさわ4⑥

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

一本目の後,港(沖ノ島は有人島です)に避難して昼食タイム.

陸に着くなり倒れこむ人.
 

「地面が温かい...」
 

そう,私を含む何人かは真夏用のウェットスーツだったため,

一本目ですっかり体が冷え切ってしまっていたのでした.
 

私も地球の熱を感じる羽目になったのは言うまでもありません.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

体が温まったところでお弁当タイム.

何人かはこの後さらにシュノーケリングに勤しんでいましたが,

体が凍り付いた組は船長のおこしてくださった焚火にあたっていました.

装備さえしっかりしていれば,俺だって...
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ということで,二本目もこなしてお開き

(ここで目的のニシキクモヒトデも採れました)

沖ノ島を後にしました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

帰り際に,岸壁によって自然観察.

何があるのかとよーく目を凝らすと...
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

みさごの巣だそうです

なかなか見られない光景に,

寒さも少し和らぎましたとさ.


うみさわ4➄

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 思い切って激荒れの海に飛び込んでみると...
 

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

海中は実に穏やか.ショップのダイバーさんのアドバイスどおりでした.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

みな思い思いに,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

自分の調査に没頭します.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

基本的に,ベントス(海底で暮らす生き物)屋さんは,

海底ばかり見ており,魚の群れなどにあまり興味を示さない事が多いです.

ダイビングショップの方から見ると,それが奇妙に映ることもあるのだとか.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

でも,我々にとってはこの海底こそ宝の山

心中ではキレイな魚を見るよりも興奮しています
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

来それにしても高知はクモヒトデの多様性が高い(気がします)

 目的のニシキクモヒトデも採れて,満足のいく調査となりました

※今回の写真は全て山崎博史さんが撮影されました.


うみさわ4④

IMG_5873

うみさわ会二日目は別のダイビングショップにお世話になりました.

二階まである豪華なボートです

後に発覚するのですが,実はこのボートは,

うみさわを表した実に爽やかな名前を冠していたのでした. 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

二日目とはいえ,みなさん元気いっぱい

心配されていた天気も落ち着き,この日は無事に目的の沖ノ島に渡れるとのことでした
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

船着場からの水面.やや曇ってはいますが,ベタベタじゃないですか
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

つつがなく出港!二階のテラス部分でのんびり島を目指します.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あれ,沖に出ると少し...荒れてきた...かな?
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

と思ったら大荒れです!沖ノ島に着いたら白波立ちまくりでした.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

揺れ揺れの中なんとか準備する猛者たち.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

当の私は潜る前からこんな感じ.

果たして無事に調査できるのか?


うみさわ4③

DSC_1651
写真:自見直人

実験所に帰ったら,息つく間もなく採集物の仕分けです.

このような作業場を提供していただきました.感謝!

基本的には写真撮影後に標本としますが,

今回は行動観察用にいくつかの種は持ち帰りました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

撮影台も提供していただきました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

私はゴリラポッドを持っていないので,フラッシュの角度にいつも苦労していたのですが,

この工夫は目から鱗でした.照明取り付け用のアームに,ゴムでフラッシュを取り付けています.

これで斜めから光を落とせるという仕組みです.
 

奥に見える木製の台は,シャーレの真下に穴がくりぬかれ,

その下は真っ暗な空洞になっています.
 

う~~ん,いくらでも工夫のしようはあるんだなあ.


うみさわ4②

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

一日目のダイビングポイントは「一切小島」です.

実験所長の中地さんの後ろにちょこっと突き出ています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

自見君の七つ道具その②「シャベル」

果たして何に使うのか?
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
写真:山崎博史

準備ができたらいざドボン

皆それぞれに目的の生物を探します.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
写真:山崎博史

自見君の周りはいつも砂煙が巻き上がっています

彼は砂中のゴカイを探すために,シャベルで砂を掘り,それを篩うという手法をとっています.

クモヒトデも結構採れるらしく,参考にしようと思った次第です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

戦いを終えた戦士たち.

真ん中はうみさわ会オーガナイザーの山崎さん(琉球大学)です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

コケムシの広瀬さんとパシャリ.

うみさわ会はまだまだ始まったばかりです


うみさわ4①

2015年6月26日~28日に開催された「うみさわ会」に参加してきました

うみさわ会とは,「海でさわやかに採集を行う会」で,

若手海洋生物学者による合同採集調査が主な目的です.

今回で4回目です.第2回は瀬戸臨海実験所で行われました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回は高知県の西の端,大月町にある黒潮生物研究所で開催されました.

遠路はるばる集まった研究者たち.

果たしてどんな生物が待ち受けるのか.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらが黒潮生物研究所.

飼育水槽や標本室など,海洋生物を研究するための一通りの機器を備えています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

調査一日目はやや荒れ模様.

近場の島付近で潜ることになりました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

コケムシの広瀬さん,コぺの上野さん,ゴカイの自見さん,

各地から集った強者研究者です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

調査はスキューバ中心です.

ダイビングショップにお世話になりました.

※写真を撮ってばかりでなく,私もちゃんと準備を手伝っています!
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

各々調査用具を用意して準備万端
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

コぺの上野さんはスキューバの達人です

今回は色々と勉強させてもらいました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ゴカイの自見さんの採集七つ道具の一つ.

果たして何に使うのか?


黒潮研セミナー

 

 

2015年6月28日に,黒潮研のセミナーでお話をしてきます.

詳細は以下の通り.
 

‚¤‚Ý‚³‚í‰ïi³j

うみさわ会×黒潮生物研究所 海の生きものセミナー

「あなたのしらない海の生き物たち」

2015年6月28日(日):黒詩生物研究所レクチャールーム(高知)
 

「海中の忍者クモヒトデ」

岡西政典
 

一般向けということで何とかひねり出したタイトルですが,

なかなかこれは言い得て妙だったと思っています.

最近クモヒトデの行動生態を観察している(つもり)なのですが,

みればみるほど「こいつらって忍者だよなあ」と思います.
 

その忍者っぷりが見たい方は,ぜひとも黒潮研にお越しください

高知から車で4時間くらいかかりますが...


白浜ドレッジ20150612

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2015年6月12日に,ドレッジ調査を行いました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回はなんとゾエアです

普段はあまりつかわないこの竿とウインチを使って,

油圧で漁具を引き上げます.
 

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

スミキンを搭載.

これとばんじゅうを載せれば,船上はいっぱいいっぱいです.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

日光を遮る
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の船長は山本さん



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

天候の都合で,田辺湾を少し出た位のところで調査開始.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あまり重くないメイオベントス用のドレッジなので,

手で引き上げてしまいます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

砂がたくさん獲れました 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お次はスミキン!狙った場所で泥が採れました

今回は練習で,個々からさらにコアを取ってみました.

100円ショップで買える安価なものの組み合わせで,

うまくコアが抜けました.何事もやってみることですね.


白浜ドレッジ20150527, 28④

IMG_0427

先日のドレッジでの洗い出しの様子.

古いの抜けが悪くなってしまったので,

みんなで揺すったり底面をこすったりして底質を抜いています.
 

何かを呼ぶ儀式のようだと言われました
 

(ドロドロはこの後ちゃんと掃除しました)


白浜ドレッジ20150527, 28③

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

調査二日目

この日はやや風が出てきたので,湾内での調査となりました.

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

なるべく時間短縮で行うために,このスミス・マッキンタイアー採泥器を使いました

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

水深が浅いので,落としたと思ったらすぐに上がってきます.

下の半円筒状の部分に,海底の泥や砂が入ってくる仕組みです.

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらが採集された基質.

なんとウミヒルモがそのまんまの状態で入ってきました

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

次は,基質採集用のドレッジです.

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

投入

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

おや,なんだかよく曳いているようですねえ.

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

あ!岩か何かに引っかかって,繋いでいたロープの一部が切れたようです.

命綱と呼ばれる綱が機能して,ひっくりかえって上がってきました.

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらがワイヤーが切れた部分.

ヒューズワイヤーと呼ばれ,負担がかかるとここが切れて,

船にダメージが伝わらない仕組みになっています.

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

二回目でもやはりヒューズが切れていました.

が,中身の砂を保持して帰ってきてくれました

この中には貴重な生物がはいっていましたよ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

こちらが引っかかったドレッジの底面.

岩に引っかかったと思われる部分が,

少し曲がっているのがお分かりでしょうか.
 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

そして,帰ってきてみんなでソーティングです.

参加者のみなさん,お手伝いいただきありがとうございました


白浜ドレッジ20150527, 28②

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まだまだ続くドレッジ調査レポート.

二発目はどうか?
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

むむ,あまり取れていない?いえいえ,生き物はたくさん採れています.

恐らく底質が細かい砂で,挙げてくる間に抜けているのでしょう.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

三発目はどうだ
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

おお,結構採れました

この中から生き物だけを探し出します.

パッと見はわからなくても,研究室に持ち帰って細かく見ると,

以外にたくさんの生きものがうごめいているものです.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

四発目はなんとドロドロです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

皆さん泥んこになりながら,泥をばんじゅうに受けました.

この泥の中にもいい生き物がいたのです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

調査が終わってみんなで昼食.

これからソーティングです


白浜ドレッジ20150527, 28①

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

以前このブログでも告知いたしましたが,

2015年5月27日と28日に,ヤンチナによる深海生物調査を行いました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

たくさんの方にご参加いただきました

こちらは張り切るおじさん主任調査ポスドク(31→32)です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

一日目はとても良い天気

しかし午後から風が吹いてくるということで,早めに船を出しました.

お付き合いいただいた技官さんに感謝です



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

もう一人の主任調査ポスドクの千徳博士による計器類の解説.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回も技術職員のうっちーさんがウインチマンです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

いよいよドレッジ投入!技術職員の興田さんが,

ワイヤーの感触でドレッジのかかりを確かめます.

長年の勘が光ります.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

上がってきました!大漁です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

重い!屈強な男性陣が束になってやっと内容物を取り出せました.



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

おおー!シェルサンドやサンゴの死骸です



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まだまだ一発目でこの成果

果たしてこの先何が待ち受けるのでしょうか.


白浜ドレッジ(20150522)③

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

河村博士が,何かを網で掬っています



OLYMPUS DIGITAL CAMERA

流れ藻です!ここに稚魚や甲殻類などがたくさんついています.

生物の拠り所となっているんですねえ.

 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

いつもよりたくさん曳いてもらって,技官さんには感謝感謝です.

これからもよろしくお願いします!


白浜ドレッジ(20150522)②

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

網を投入している間の待ち時間...
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

それは,深海の曳網の様子に想像を巡らせる時間であり,

調査員同士の憩いの時間でもあります.

過酷な調査の合間に生まれる,ほんの一握りの休息の時間.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

と思っていたら,ワイヤーの計器が故障しました

現在のワイヤー長さ,ワイヤーの操出スピード,

ドレッジにかかる圧力,すべてが不明のまま手探りのドレッジとなりました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

しかし,そこはさすが百戦錬磨の技術職員さんです.

きちんとドレッジを挙げる事ができました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

しかも貝の死に殻などがどっさり!

これはいい生き物がいそうです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

収穫物をプラスチック容器に選り分けます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

未知との遭遇.我々にとってはこれが至福の時間なのです.


白浜ドレッジ(20150522)

先日,またまた深海ドレッジを曳いてきました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

またまた船長がいつもと違うシリーズ.

今回は飼育担当の山内さんです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

素晴らしい天候に恵まれ,難なく予調査ポイントにたどり着きました.

最高!
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ドレッジ投入!実は新型兵器です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ドレッジ曳網中,河村博士はプランクトン採集. 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

職人ですねえ.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回は,白眉助教の加賀谷先生も乗船されました

シャコパンチを研究されています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

本当に穏やかですねえ.
 
 
 
 

しかしこの後...
 
 
 
 

とんでもない事態に見舞われるのです
 
 
 
 

続く


畠島ウニ調査③

 ウニ調査も終わり,昼食を採って,

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「そろそろ始めますか...」
 

にわかに立ち上がり,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

磯観察始めました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

せっかく畠島に来たので,昼休みを利用して磯観察.

早速大きなオニイソメが見られました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

1 mはゆうにあろうかという巨体.頼もしいですねえ.

しかし大きいものは3 mを超えるらしいので,

まだまだ若造のようです.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

多毛類専門家の加藤さんによれば,

どうやら途中でいこのように色が変わっているのは,

一度ちぎれた部分が再生している証拠とのこと.

これだけ大きな体でも条件さえよければ再生できるのですね.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

水際に移動させて,ご尊顔をアップで.

このモンスター感,たまりません.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

思わぬ撮影会の機会となりました.

AKBよりもOIM!
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

他にもこんな生物が.

この棘の短さ,何のウニかと思いきや.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

どうやらムラサキウニだったようです.

一度ほとんど棘が脱落してしまうようなピンチに見舞われながら,

こちらも再生に成功している模様.

生命の神秘に触れた畠島観察でした.


畠島ウニ調査②

ウニ調査の続きです.

コドラートの枠ができたら,後は枠内のウニを種類ごとに計数するのです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

...が.それなりの数のウニを,正確に測るのは至難の業.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そこでこのチェーンの出番です.

これで,現在の自分の調査ラインを線引きをしながら計数できるというすぐれもの.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

更に,ごくまれに出現する小さい個体(殻径1.5 cm未満)は,

この透明なプラスチック板のメジャーを使って特別に計数します.

先人たちの知恵が受け継がれています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

潮もいい感じに引いています

今年はなかなか面白い調査結果になったそうです
 

続く.


畠島ウニ調査①

畠島で毎年行っているウニの生態調査をしてきました

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ゾエアを運転する加藤さん,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

および船員を務める山内さん.

お二人とも飼育担当ですが,船員も務められます
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

いい感じで雲っており,調査日和です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

畠島の北西部の先っちょに来ました.

加藤さんが指さすところが調査地です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まずメジャーで距離を測り,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

しかるべき岩に釘をうつ.

※調査後は回収します.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この釘に赤い紐を引っかけて,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

巨大なコドラートを作ります

これで調査の枠が完成しました
 

後半に続く.


CT画像からの立体構築①

 

Image Jを使ったCT画像の立体構築の方法について,

少し(ホントに初歩的ですが)出来るようになったので備忘録もかねて紹介します.

今回はFijiというImage Jの画像処理パッケージを使用します.
 

用意するものは以下の通り.
 

1.  連続切片画像データ(組織切片画像などは別途ズレを調整する必要あり)

2. Fijiソフトウェア

3. 立体構築にかける意気込み 
 

○準備

・連続画像データのファイル名は全て連続番号にしておく.

・立体構築を行うためのフォルダ(今回は「3D」とします)を作り,

その中を連続画像データだけにしておく.
 

CT1

「3D」フォルダ内がこんな感じになればOK. 
 

1.Fiji をDLする.

http://fiji.sc/Fijiのリンク先の”Downloads”から適切なver.をDLする.

・fiji.weim64.zipがDLされるので,解凍する.

・解凍先(デスクトップにしておくと便利)にFiji.appフォルダーができる.
 

2. Fijiで画像を読み込む

・Fiji.appフォルダ内のImageJ-win64.exeを立ち上げる.

CT2

・こんなのが立ち上がるので,「File> Import> Image Sequence」を選択し,

「3D」フォルダの中から最も番号の若い連続切片画像を選択する.
 

・連続切片画像が重ねられた「Stack」画像が表示される.
 

CT3

こんな感じ.下のスライドバーを動かせば,Stackされているか確認できる.
 

・Stack画面を選択した状態でShift+Cで「Brightness & Contrast」が調整できる.

・スライドバーで調整して,周りのゴミなどが写らないように調整する.

・この際,(Fiji Is Just) Image Jウィンドウの「Process> Sharpen」などで,

より精彩な画像にする事ができるようです.

※上の画像は調整済.
 

3. 立体構築

・(Fiji Is Just) Image Jウィンドウを選択し,

「Plugins> 3D Viewer」で3D画像が構築できる.

CT4

こんな感じ.後はマウスでぐりぐり動かして3D映像のエンジョイできます.
 

Virtual dissectingの方法などはまだ勉強中.


X線撮影再び

以前串本で採れたこのモヅル
 

IMG_5394

その後解析を進めてみたところ,やはり面白い種である事がわかりつつあります.
 

IMG_5399

そこで科博に行ってCTスキャン映像を撮ってきました

この筒の中に入れる必要があるので,泣く泣く腕をカット.

科学に犠牲はつきものです.
 

IMG_5402

そしてスキャン

おお!いろいろ見えてるじゃありませんか!
 

最近,スキャンの使い方も色々とわかってきて,

軌道に乗り始めた感触です.ホクホクです.