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プロフィール オカニシマサノリ

第十回棘皮動物研究集会へ行ってきました①

去年の話になりますが、12月に富山大学で開催された

「第十回棘皮動物研究集会」に参加してきました!

 

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会場の富山大学の入り口。

科博時代にお世話になったクモヒトデとナマコの大先生と共にパシャリ。

 

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こんあな会場で発表でした。

モニターが二つある!

 

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早速口頭発表が始まりました。

 

生態、古生物、分類、系統、水産など、

棘皮動物を扱った様々な自然史研究の発表がなされていきます。

 

「研究集会」と侮る事なかれ、

毎年なかなかの数の参加人数を誇っているこの集会。

一時は学会への発展も考えられたそうです。

 

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科博時代にお世話になった

クモヒトデの化石の先生の発表も行われました。

 

「クモヒトデ類とヒトデ類の生痕化石に見られる条線の形成過程-現生種の管足の動きからの推測-」

石田吉明、藤田敏彦、清本正人、Martin Roper、小松俊文、加藤晃穀

 

こんな感じで集会は続いていきました!

続く


すさみエビ・カニ水族館③

すさみエビ・カニ水族館最終レポートです。

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 これは世界最大のエビ、「アメリカンロブスター」です。

人の指なんか簡単に切断しそうな鋏を持っていますが、顔は優しそうです。

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対してこちらは鋏も顔も凶悪。

「オーストラリアンキングクラブ」です。

絶対許してくれなさそうです。

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おや?この水槽には?

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暖房(電熱線)にくっついるこいつは「リョウマエビ」です。

高知県出身としては見逃せないところ。

エビだって寒いとぬくぬくしたくなるんですね。

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その横にはひっくり返ったヒトデ。

管足が丸見えですが良いのでしょうか。

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すっかり楽しんで長居してしまいました!

名前に偽りなしのエビカニ水族館でした。


すさみエビ・カニ水族館②

すさみエビ・カニ水族館レポート第二弾です。

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 ポージング中のオオコシオリエビ

エビという名がついていますが、ヤドカリを含む異尾類の仲間です。

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こいつは強そう。体の表面の黒っぽいのは藻類でしょうか?

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奥の方にヤドカリ釣りコーナー発見。

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結構簡単に釣れたりします笑

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タッチングプールもありました。

アオヒトデやニセクロナマコなどがちらほら。

棘皮にもスポットが当たっていてうれしい限りです。

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フサフサした感じが憎いこいつの名は「ケガニ」です。

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 これは、白浜の近くの南部の漁港でもよく揚がる、「ヒシガニ」です。

こんなに腕が大きい必要があるのでしょうか。


串本へ行ってきました③

水族館レポート第三弾です!

途中、ドクターシュリンプというコーナーが。

イソスジエビが人の角質を食べてくれるそうです。

治療効果が高そうです。

串本海中公園では、たくさんのウミガメが飼われています。

ウミガメも種類によってずいぶん大きさが違うのですね。

餌を持ってるだけでカメたちが寄ってきます!

 みんなよく教育されてます(笑)

 本館から離れた海中展望塔へ!

 

 潜水艦気分ですなあ。

 

展望塔の魚①

ヘラヤガラの仲間?

じっとこちらを見ていました。

展望塔の魚②

ハコフグの仲間

こっちへ突撃してきました。

 

 

 

ということで、サンプルまでいただいた上に、館内も楽ませてただきました。今回いただいたサンプルは、傷まないうちに丁寧に標本として保存しました。

 

研究のアンテナを張っていると思いがけない僥倖に巡りあう事があります。珍しい動物に出会えた時の喜びは、本当に筆舌に尽くしがたいものです。

 

ちなみに、串本ではもうひとつ、研究的に嬉しいことがあり、また伺うことになりそうです。

 

 

最後に、今回の連絡を下さった宇井晋介館長、ならびに丁寧に解説をしてくださった串本海中公園のスタッフの皆様に心より御礼を申し上げます。

 

ありがとうございました!


分類学について

誰もが一度は「ホモ・サピエンス」という単語を耳にした事があるのではないでしょうか。

これが我々人間を表していることは、多くの方がご存知かと思います。

ですが、この単語の真ん中になぜポチ「・」が入っているのか?

そしてこの言葉の意味は何なのか?

ということについて深く考えた方はあまり多くないのではないでしょうか?

ホモ・サピエンスは正式には”Homo sapiens“という二つの単語をカタカナにしたものです。

Homoとは「ヒト」の意味のラテン語の名詞で、

sapiensとは「賢い」の意味のラテン語の形容詞です。

これは、我々「ヒト」という種を表す学名です。

では学名とは何なのか?

なぜ学名を使う必要性があるのか?

続きはまた今度お話いたしましょう。


串本へ行ってきました②

テヅルモヅルの観察が終わった後、

串本海中公園館内を見させていただきました!

 ここではサンゴが非常に良い状態で飼育されており、

そこに棲む熱帯性の色鮮やかな魚達で彩られた水槽が多いです。

 でっかいハナギンチャク類!

触手が見事に伸びています。

飼育が難しいヤギもこんなに元気。

たまにクモヒトデが絡んでいます。

 ウツボのカメラ目線。

 甲殻類もたくさん。

渋い…。

ガザミの仲間でしょうか。

渋い…。

 タガヤサンミナシ(巻貝)です。

こいつは毒で相手を仕留めます。

 

 棘皮も負けていません!

タコノマクラです。

キサンゴ科も飼育されていました。

個々の個体が、規則性に則って群体を形成しているそうです。

 

展示パネルの代わりに、こんなものが!

フォトフレームです。

複数の画像が順番に展示できるよう工夫されています。


すさみエビ・カニ水族館①

和歌山に住んでいてここに行ったことがなければモグリだぜ!

ということで…。

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行ってきましたすさみ海立エビ・カニ水族館!

展示はエビとカニだけ!

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入り口で早速タカアシガニがお出迎え。

世界最大の現世節足動物を惜しみなく入り口に配置するあたり、

さすがエビ・カニ水族館です。

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平たい立派な角が特徴的な「ハコエビ」。

イセエビに比べて味はどうなのでしょうか。

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串本海中公園にもいます。「ソデカラッパ」。

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こいつはカイカムリ?

何も被っておらず、堂々としてますね。

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これ、ニュースで見たことある!

飼育員さんが開発したガラス製の巻貝の模型です。

ヤドカリが貝殻の中でどのように動いているのか一目瞭然。

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エビ・カニ以外も居ました!

しかも彼らの天敵の最大級のタコ、「ミズダコ」です。

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キンセンモドキ。

両側につきだした甲羅の角は何に使うのでしょうか。

あるいは魚の喉に引っかかりやすくするため?

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でました。格闘王シャコ。

実はこいつはエビではありません。

分類で言うと、エビ・カニの属する真軟甲亜綱とは異なる、

トゲエビ亜綱という独自の分類群をつくっているそうです。

海老や蟹では顎になっている部分が、ハサミ状の脚になっています。

このハサミのパンチ力はガラスを割るほどと言われていますが、

実は眼がとても発達していて、高度な視覚を持っているそうです。


豚丼

白浜には、いろんなお店があります。

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山道を車でひた走ること約10分、その豚丼屋さんはありました。

「何にしようかなあ」

メニュー(主に豚キムチ丼とキムチ丼)を見ていたその時、

「ガシャーン!!」

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振り返ると、店員さんが運んできたお水をひっくり返してしまっていたのでした。

そして店員さんが放った一言

「すみません、やり直させてください!」

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 見事に真っ二つになったコップ。

このあと、店主によって片付けが行われる間、ガラスの破片よけの米袋がそっと置かれていました。

白浜には、いろんなお店があります。


串本へ行ってきました①

        串本海中公園でモヅルが採れたとの一報を受けて、すぐさま飛びました。

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良い天気です。

サンゴを見に、千徳博士も同行しました。

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お目当てのモヅルを激写!

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こいつです。Astroclon suensoni

 

この種は、1911年に九州沖からMortensen博士に発見・記載されました。

その後日本からは、1930年にDöderlein博士によって

南日本(詳細地不明)から採集されて以来、記録がありません。

 

世界的に見ても、1980年にオーストラリアから記録されているだけですので、

今のところ世界で3例しか発見記録が無いことになります。

 

このような珍しい動物の再報告は、その土地の自然を理解することにもつながりますし、

当時の環境と比較する上でも非常に重要です。

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この慎ましい腕の分岐…。

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純白の口側…。

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良いもづるは、腕のモヅり方が違いますね。

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 報告をくださった館長の宇井さんです。

 

ありがとうございました。

 

この後館内も見させていただきました!


てづるもづるとは?③

クモヒトデはヒトデとどう違うのか?

 

よく「クモヒトデは体の真ん中の”盤”という部分と”腕”が明瞭に異なるが、 ヒトデはその境界が不明瞭である」という説明を目にします。

 

確かに、この違いで95%くらいのクモヒトデがヒトデから区別されます。

 

しかし、実はこれは本質的な違いではありません。

 

Trichaster_Cetonardoa

例えばこちらの図はCetonardoa属というヒトデ(左)とツルタコクモヒトデ(Trichaster palmifer)の 反口側(背側)の様子です。どちらも盤と腕の境界がはっきりしてません。

 

つまり、クモヒトデの中には盤と腕の境が不明瞭な種もいますし、ヒトデの中にも盤と腕の境が明瞭に見える種もいるのです。

 

では、本質的な違いは何なのか。

 

続きはまた今度!


日本古生物学会例会へ行ってきました②

2014年1月25日

この日はいよいよ発表です!

とはいえ、コアタイムは13:00からなので…
 

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すこし博物館を見学。
 

 

巨大化した昆虫の模型です!
 

 

こんなんがいたら人類はひとたまりもないでしょうなあ。
 

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大会の販売コーナーも物色していると、樹脂包埋された昆虫などの標本が!
 

 

 しかしその中で一際異彩を放つ、シワシワになったイイダコ…
 

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そうこうしているうちに発表時間がきました。
 

 

発表演題
 

 

岡西政典・千徳明日香・藤田敏彦

「ツルクモヒトデ目(棘皮動物門,クモヒトデ綱)の分子系統解析と骨片の形態に基づく新分類体系」
 

 

現生メインの話でしたが、多くの方に話を聞いてもらいました。
 

 

また、実物を持ってきていたクモヒトデの化石にも興味を持ってもらいました!
 

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こちらは千徳博士の発表
 

 

千徳明日香・森嵜仁美・大野理恵・江崎洋一・升本眞二・富山隆將
 

 

「マイクロフォーカスX線CT画像を用いたサンゴ骨格癒合部の内部構造の解析」
 

 

大変見やすいデザインで、こちらにもたくさん人が集まっていました。お疲れ様でした!
 

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そしてコチラは 、先日発表練習を行った江崎研の大野さんの発表。
 

 

大野理恵・千徳明日香・升本眞二・江﨑洋一
 

 

「キサンゴ科群体サンゴにおける個体間干渉 ‐テリトリーによる検証・続報‐」
 

 

サンゴの中野個体同士のテリトリーと相互の干渉を、

形態解析プログラムを用いて見事に検証していました。

練習の甲斐もあり、落ち着いて発表していました!
 

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これは、今大会で編み出された「もづるポーズ!!」
 

 

今後、みなさんも是非使って見て下さいね
 

 

そんなこんなで、 なんとか発表が終わりました。
 

 

果たして結果は如何に。
 

 

続く。


おでん

       いいダイコンが手に入ったので、みんなでおでんパーティをしました!
 

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完成したおでんを
 

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 学振PDの諏訪さんが
 

 

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 慎重に、、、
 

 

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隣の部屋に運んでくれました!
 

 

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おいしそう!しかも白米付き!
 

 

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最初はこれくらいの人数でしたが
 

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 だんだんと人が集まり…
 

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全員集合!
 

 

冬はみんなで鍋物に限りますね!

ダイコンを差し入れて下さった和歌山県博の山名さん、ありがとうございました!


てづるもづるとは?②

私の研究対象のクモヒトデをご存じでないかたも多いかと思いますので、ご説明をば。

クモヒトデとは、ヒトデやナマコと共に棘皮動物門を形成しているひとつのグループです。

よく「え?ヒトデですか?」と聞かれますが、違います。 
 
 

確かに、星形をしており、さらにクモヒトデという名前が付いていることから

こういう勘違いが生まれてしまうのですが、

クモヒトデはヒトデとは形態が全く異なる別のグループです。こちらの図を御覧ください。
 

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これは、現在もっともらしいと考えられている 棘皮動物の中の各グループの系統樹です。
 

ヒトデとクモヒトデが異なるグループである事が見て取れると思います。

分類学的な階級で言うと、綱レベルで違い、これはナマコとウニの違いに相当します。
 

では、実際どこがどんな風に違うのか!?  
 

続きはまた今度。


宿泊棟の布団を替えました

宿泊棟の布団が古くなってきたので、

一斉に新しい布団に交換です!
 

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寒風吹きすさぶ中、なんと雪が!
 

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手前の布団以外の古い布団を運び出します!
 

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エッサホイサ。
 

 

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エッサホイサ!
 

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セレナ(公用車)が…
 

 

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埋まってしまいました!
 

 

これまで数多の研究者や学生を

癒してくれたお布団たちです。

ご苦労様でした。 
 

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いよいよ雪が激しくなってきました。
 

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ロビーの布団も残り僅か!
 

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セレナだけでは足りないので、軽トラも出動!

技術職員の興田さん(手前)と山本さん(奥)のロープワーク。

見事に積み荷に収めました。
 

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ひた走ること15分、白浜の焼却場に着きました!
 

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布団たちの積み下ろし。
 

 

いままでありがとうございました。
 
 
 

 

 

 

こうして宿泊棟に新しい布団が入りました。
 

 

新しい寝心地の瀬戸臨海実験所宿泊棟を是非ともご利用ください。


日本古生物学会例会に行ってきました①

       1月24-26に兵庫県立人と自然の博物館で開催された

日本古生物学会の例会に初参加してきました!
 

 

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到着日(24日)古生物学会がホームの千徳博士と

入口でパシャリ。
 

 

異常巻アンモナイト(Nipponites)が会場の古生物感を高めています。
 

 

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翌日はポスター発表です。

鳥取博物館の徳田学芸員(千徳博士の先輩)が張り出しを手伝ってくださいました!
 

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次は千徳博士のポスターの張り出しです。
 

 

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一方私は、仕上げに小ネタのミニポスターを張って完成!
 

 

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この日は特別シンポジウムが。

タイトル「古生代化石研究の最前線」
 

 

動物学会や動物分類学会では聞けない話ばかりで、

すっかり楽しんでしまいました!
 

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その後は懇親会。

たくさんの古生物の方と知り合いになりました!
 

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懇親会後、

千徳博士の出身研究室の

江崎洋一先生(大阪市大)の研究室の練習発表に参加させてもらいました。
 

 

皆真剣です!
 

 

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その後は夜景のステキな部屋で飲み直し。

明日はいよいよ発表です!!


標本整理②

標本整理のお話です。

海産動物の標本は、①乾燥標本と②液浸標本に大別されます.

読んだまま、①は乾燥させた標本で、②は液に漬けた標本です。

生物の種類によって適当な標本状態は違いますが、海産標本の場合は、液浸にしておく事が多いです。

液浸に使われる主な液は、ズバリ、ホルマリンとエタノールです。

まずエタノール標本についてご説明を。

【エタノール】

・脱水によって加水分解酵素の働きを止めることで、

固定(生物を生体に近い状態に保つこと)する。

そのため、柔組織は縮んでしまうことがある。

・そんなに臭くないが、余り多く揮発気体を吸い込むと酔っ払う??

・普通は70%以上の濃度で調整する。
 

とまあ,いろいろな特徴があるのですが、

なんといってもエタノールの特徴は、DNAを保存できるところです。

最近はDNA解析のために、エタノールで標本を作る場合が多くなってきました。

しかし、クラゲなどのように水分が多く脱水によって形が変わるため、

エタノール標本には向いていない生き物もいます。

また、エタノールは脱色作用もあるようです。
 

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例えば、こんなキレイなメナシクモヒトデ(Ophiopsammus anchista)も
 
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このように真っ白に笑
エタノール標本を作るときは、事前の写真撮影が必須です!
次はホルマリンについてお話します。

ニーウー

     みなさん

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 これなんだかわかりますか?

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 なんとこれ

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 ウニのペーパークラフトです!!

大阪市立自然史博物館のミュージアムショップで購入しました。

 

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切り抜いたパーツを組み合わせて完成!

結構頑丈で、握ると少し痛いです。

更なる五放射版の新作を期待してます!


モヅル布団発見

宿泊棟の布団の入れ替えをしていたところ

 

 

奇妙な布団を発見!

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 早速開封

 

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 こ、これは!

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テヅルモヅル!!

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 リアルなテヅルモヅルがうまい具合に模様になっています。

うーん、オキノテヅルモヅル(Gorgonocephalus eucnemis)でしょうか。

標本がないと同定が難しいですね。

 

ちなみに、モヅルを挟んでいる柄は、どうも「大学」と書かれているようです。

 

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 寝心地も抜群!

 

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今は日干し中!

 

そのうちこれでモヅルの夢を見たいところです。


てづるもづるとは?①

このブログのタイトルにもなっている「てづるもづる」についてご紹介。

これはユウレイモヅル(Euryale aspera)というテヅルモヅルです。
 

Easpera

そもそも、てづるもづるとは一体何者なのか?
 

まず、よく「サンゴの仲間ですか?」と聞かれます。違います。 
 
 

「植物ですか?」と聞かれます。かなり違います。 
 
 

てづるもづるは、「棘皮動物門」に属する海産の無脊椎動物です。
 

「門」というのは、この世の動物を、基本的な体の仕組みに基づいて分けた時の単位です。

現在、地球上の100万種を超える動物に名前がつけられていますが、

それらは 30~40くらいの「門」に分けられると考えられています

(この数は研究者によって異なりますが、私は大体32-3門くらいだろうと思っています)。
 

そして門の中にはさらに綱という細かい単位があり、

その中にはさらに目という単位があり… というふうに、地球上の生物は階層状にわけられています。

これは、PC内のファイルをフォルダに階層状に振り分ける作業と似ています.
 

この分類の単位は上から順に界、門、綱、目、科、属、種、という風に分けられています。

てづるもづるは、動物の中では棘皮動物門、クモヒトデ綱、ツルクモヒトデ目というグループに所属しているというわけです。
 

ここで、そもそもクモヒトデって何!?という話になってくると思いますが、

それはまた今後お話いたしましょう。


標本整理①

瀬戸臨海実験所の実習室には、
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様々な標本が保管されているのですが、
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こんな状態で保存液が浸りきっていなかったり
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液が少くなってしまったりしています
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このような標本たちを救うために!
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研究員が立ち上がりました!

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標本整理の様子を、随時アップしていきます。
お楽しみに!

開設

HP をリニューアルして、ブログをメインにしてみました.

クモヒトデという棘皮動物の一グループを研究している,岡西政典のブログです.

今は何もありませんが,少しずつ,クモヒトデや,棘皮動物のことについて記事にしていきたいと思っています.

とりあえず,挨拶がわりにもづるの写真を.

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Astroclon suensoni

今後ともよろしく!