このブログのタイトルにもなっている「てづるもづる」についてご紹介。
これはユウレイモヅル(Euryale aspera)というテヅルモヅルです。
そもそも、てづるもづるとは一体何者なのか?
まず、よく「サンゴの仲間ですか?」と聞かれます。違います。
「植物ですか?」と聞かれます。かなり違います。
てづるもづるは、「棘皮動物門」に属する海産の無脊椎動物です。
「門」というのは、この世の動物を、基本的な体の仕組みに基づいて分けた時の単位です。
現在、地球上の100万種を超える動物に名前がつけられていますが、
それらは 30~40くらいの「門」に分けられると考えられています
(この数は研究者によって異なりますが、私は大体32-3門くらいだろうと思っています)。
そして門の中にはさらに綱という細かい単位があり、
その中にはさらに目という単位があり… というふうに、地球上の生物は階層状にわけられています。
これは、PC内のファイルをフォルダに階層状に振り分ける作業と似ています.
この分類の単位は上から順に界、門、綱、目、科、属、種、という風に分けられています。
てづるもづるは、動物の中では棘皮動物門、クモヒトデ綱、ツルクモヒトデ目というグループに所属しているというわけです。
ここで、そもそもクモヒトデって何!?という話になってくると思いますが、
それはまた今後お話いたしましょう。