私の研究対象のクモヒトデをご存じでないかたも多いかと思いますので、ご説明をば。
クモヒトデとは、ヒトデやナマコと共に棘皮動物門を形成しているひとつのグループです。
よく「え?ヒトデですか?」と聞かれますが、違います。
確かに、星形をしており、さらにクモヒトデという名前が付いていることから
こういう勘違いが生まれてしまうのですが、
クモヒトデはヒトデとは形態が全く異なる別のグループです。こちらの図を御覧ください。
これは、現在もっともらしいと考えられている 棘皮動物の中の各グループの系統樹です。
ヒトデとクモヒトデが異なるグループである事が見て取れると思います。
分類学的な階級で言うと、綱レベルで違い、これはナマコとウニの違いに相当します。
では、実際どこがどんな風に違うのか!?
続きはまた今度。