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調査

第14回JAMBIO調査に参加してきました

2017/11/20-22に,千葉県館山の東京海洋大学の館山ステーションで開催された

第14回JAMBIO合同沿岸生物調査に参加してきました.

こちら,ステーションの練習船,サジッタです.

一日目は荒天のため出港できず.二日目のみの出港となりました.

晴れ渡る空,意気揚々と出発

...のはずが,ちょっと海況が悪いので,近くの港でしばし待機.

気を取り直して出発

計3回のドレッジを行いました.

しかしこの日は酔いました...大きな船は大丈夫なのですが,小さな船はどうも合わないようで,久しぶりに盛大に船酔いしました.

陸地に上がって,なんとか復活.

色々な生物が採れました.


2016年蒼鷹丸調査➉

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今回の調査では鹿児島に入港したのですが,

その際に,鹿児島大学の上野先生と一緒にダイビングに行く事になりました.



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事前連絡もしていなかったのですが,

上野先生がわざわざ近くのダイビングショップと話をつけてくださり,

ダイビングの装備をお借りできました.ありがとうございます



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車で道なき道を行きます.



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ウェットスーツに着替え,準備万端の上野さん.



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残念ながら調査地の写真を撮り忘れてしまったのですが(痛恨の極み),

ダイビングショップからの夕焼けはとても綺麗でした.

実はクモヒトデもかなり採れました.

また鹿児島で調査をしたいものです.


2016年蒼鷹丸調査⑨

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今回の調査ではちょっと珍しい事が起きました.

ベントスネットの揚収.なんだか,ちょっと様子が変です.



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あ,真ん中のビーム(木の棒)が折れてます.

漁具が海底の岩などに引っかかるとっても危険なので,

非常な圧力がかかると,どこかが壊れて,漁具にダメージがいかないようにしています.



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それでも,揚がった網にはいろんな生物が絡んでいます.



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どっさり!一つ一つが宝です.



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クモヒトデもたくさん採れました.



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頑張ってソーティングした結果です.

右の塊と左の塊,多分違う種だと思います.



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アルコールに浸しているので,体が硬直しています.

まるでカッ○ラーメンのよう...



丁重に標本にして持ち帰りました.


2016年蒼鷹丸調査⑧

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海洋調査の代表的な調査器具の一つといえば,採泥器でしょう.

こちらはマルチコアラーと呼ばれる採泥器です.

一度に四本の筒の中に,海底の泥を採ってこられる優れものです.
 

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泥の中に筒を沈められるようにとっても重い錘を付けているので,

採泥器は基本的に重いです.このようにクレーンなどを使わないと,

運ぶことすら困難です.



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こちらは秘密兵器,水中動画撮影用のカメラです.



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これを,採泥の様子が撮れる位置に取り付けます.

後から見せてもらいましたが,とても良く撮れていました



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油圧機を使って慎重に運び...
 

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投入!
 

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そして,あっという間に帰ってきました.

曳網時間等がない分,比較的採泥は早く終わります.
 

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しかし上がってからが大変です.

このようにコアを固定して...
 

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泥を層別に採取していきます.

このような現場での努力が,様々な研究成果につながるのですね.


2016年蒼鷹丸調査⑦

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蒼鷹丸のカゴ調査についてご紹介します.

画面左側にある人の背丈ほどもある大きなカゴを沈めて,

その中に入ってくる生物を捕まえます.



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このようなロープの結び目に,籠を一つ一つひっかけます.



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そして,順番に投入.全部で五つのカゴが投入されます・



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最後に,カゴが浮かないように錘を投入.これで一日待ちます.



 
 
 
 
 
 

翌日



 
 
 
 
 
 

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カゴが上がってきました.さて,成果は...?



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おお,採れています!グソクムシに,ヌタウナギ等々...

カゴの中にはイワシの切り身が餌として入っています.

これにおびき寄せられた生物が,カゴの側面の穴から入ってきて出られ無くなるという仕組みです.
 

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グソクムシがどっさり

これだけ大量に採れれば,体内の放射線の量を測るのに使えるそうです.

我々はこの中から,個体数の少ない生物を分けてもらえました


2016年蒼鷹丸調査⑥

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蒼鷹丸調査日記,お次の武器はドレッジです.

ベントスネットよりも一回り小さい(それでも瀬戸臨海のものより大きい)のですが,網目が細かく,

より小さな生物まで余すところなく採集する事ができます.
 

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投入前に,船員さんが一言

「これ,穴空いてない?」

言われて見てみると,確かにその通り.

しかしさすがは百戦錬磨の船員さん.

あっという間に網を補修してしまいました.



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さていよいよ投入です.

クレーンとワイヤーを使って,慎重に海中へ投入します.

私はなぜこんな高みの見物視点かというと...
 

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野帳に採集地点データを記録しておりました.

さぼっているわけではありません.これも立派なお仕事なのです.
 

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海中から帰ってきたドレッジ.

果たして何が入っているのか.

採れた獲物は,また後日ご紹介いたしましょう.
 

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サンプルは,なるべく船上で細かいレベルまでソーティングしてしまいます.

こちらは同乗した科博の小川君(左:ナマコ専門)と斎藤先生(右:ヒザラガイ,無板類専門)です.



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こんな感じで蒼鷹丸の調査は進んでいきました.


2016年蒼鷹丸調査➄

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次はいよいよ,ベントス採集です.

まずはベントスネット.間口1 mを越える大きな網です.



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こちらも,船員さんによって,慎重に,



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海中に下されます.いいものが採れますように



ロープの操出速度は,速ければ1.5 m/s位ですが,

大抵1 m/sで繰り出していました.

水深の約2倍のロープを繰り出すので,例えば水深1000 mに網を下す場合は,

ロープを2000 m繰り出すとして,最低2000秒(=30分強)かかります.

ロープを繰り出してから,ベントスネットの場合は約30分を曳網時間とします.

そして,操出よりも少し遅いスピードで巻き上げを行うため,



30 + 30 + 40=約100分


 

をかけて,網を揚げる計算になります.



さらに,水深が深くなると網の浮力による漁具の着底時間の遅延が無視できなくなります.

船によっては,1000 mごとに1時間の待機時間を作ります.

ですので,もし水深5000 mに網を下す場合,
 

網下し:10000秒=約3時間

待機+曳網:5時間半

網巻上:10000秒=約3時間
 

計11時間半!半日丸々かける事になります.
 

蒼鷹丸ではこの待機時間をうんと短く(1時間半)にしているようですが,

それでも7時間オーバーです.

深海調査の大変さがお分かりいただけるでしょうか?



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水深数百 mから揚がってきたサンプル達.

クモヒトデがたくさん採れています.
 

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このそうめんみたいなもの,全てクモヒトデの腕です.
 

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余すところなく収集しました.手伝ってくださった瀬戸臨海の井上峻輔さんに感謝です


2016年蒼鷹丸調査④

蒼鷹丸調査の一発目は,CTDによる採水でした.



CTD(Conductivity【電気伝導度】,Temperature【水温】,Depth【水深】)
*海水の塩分、水温、圧力(深度)を計測するセンサーで構成された観測装置です。ケーブルにつないで海水中に投下し、水温と塩分の深さ方向の分布を観測します(http://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/observe/seawater.htmlより)。



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このロケットみたいな棒がたくさん連なったものがCTD装置です.



船員さんの慎重な操作の元,海中に投入されます.



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船上組は,揚がってきた海水の採水作業の準備です.

ホースで採水を行います.



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海水が揚がってきました.

この筒一本一本が,船上からのリモート操作で任意に閉じる仕組みになっています.

これによって,好きな深度の採水が行えるという仕組みです.

 
 

この筒の下側にホースを接続し,丈夫な袋に採水していきます.

水深数千mとなると,手がかじかむほど水温が低くなります.



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無事採水が終わった後は,海水を抜いて,慎重に中身を洗います.

少しでも海水が残っていると,その後の採水に影響が出てしまうためです.


2016年蒼鷹丸調査③

蒼鷹丸で扱う漁具をご紹介.

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エントリーナンバー1「ベントスネット」

いわゆる底曳網です.数十分間海底を引きずり,比較的大きな生物を多量に採集します.



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これくらいの網目です.ほとんどの底質は抜けて,

石ころや,粘度の高い泥くらいしか残りません.



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こちらは白浜でも活躍したドレッジの大型(間口1 m)ver. です.

内側に目の細かい網があるので,砂などと一緒に,小さな生物も採集できます.



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こちらがカゴ.中にイワシの切り身などの餌を入れて海底に沈め,

一晩放置しておくと,中に魚やカニなどが入ってきます.



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そしてこれらを牽引するロープ.

蒼鷹丸は10000 mものロープを巻いています.

10000 m分のロープ...どれくらいのロープ幅になっているのか,

検討もつきませんね.


2016年蒼鷹丸調査②

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出港日の朝.



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いよいよ最後のLeg(*)の始まりです.

研究室で緊張の面持ちで出港を待つ面々.

*Leg・・・一回の航海調査の区分けのこと.



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最終Legの調査地点も貼り出されて,準備万端です.

蒼鷹丸は今回,横浜→東北→小樽→博多→横浜と,

日本をほぼ一周する形で回ります.



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陸と船を繋いでいたタラップが,



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船員さんによって収納されました.



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いよいよ出港です.サラバ陸

  こんにちは大海原



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天気は上々でほとんど揺れはありません.

この日は移動のみで,翌日からいよいよ調査です


2016年蒼鷹丸調査①

2016年7月29日~8月10日にかけて,

中央水産研究所の調査船「蒼鷹丸」の調査航海に参加してきました.



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前期最後の講義を追え,一路成田へ.

LCCは貧乏研究者の味方です.
 

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夜も大分更けた頃,博多港に着きました.

真っ暗な港で光を放つ蒼鷹丸は,どこか安心感を与えてくれました.



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船内はこんな感じ.これは研究者が主な作業を行うドライルームです.

各研究者が持ち込んだ研究器材で溢れています.



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第4代目蒼鷹丸.

全長67.5 m, 892トン.

ウィンチロープ長約10,000 m.
 

我々の分野の研究者が乗船できる調査船の中では,

最大級の船です.
 

2週間の調査の日々が幕を開けます


岡西研太平洋調査⑫

今回の調査で採れたクモヒトデを少しご紹介.
 

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白浜のすぐ近くの磯で採れたクモヒトデ.

実は,まだはっきりと種類が分かっていません.



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ドレッジで採れたOphioleuceの類.

いい色彩です.



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Ophiologimusの類.

体が弱く,なかなか完品が採れません.
 

この他にもたくさんの生き物がとれました

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ということで,一週間弱であちこちを飛び回りましたが,

なかなか実り多き調査となりました.

これにて太平洋調査日記はお開きです.



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帰路に見た富士山がとても印象的でした.


岡西研太平洋調査⑪

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シュノーケリングの成果はひとまず置いておいて...

調査二日目はうまく深場で網が曳けたそうです.

まずは篩などを使い,うまく小さな生き物を取り出します.
 

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こちらが残渣です.ここから,目で見ながら生物を選り分けます.



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総出です.技術職員の皆さんから,
 

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学生さんまで.
 

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岡西研メンバーも頑張れ!



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「いいものですか?」「いいえ,ラベルです.」



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時には顕微鏡を覗きこんだり.



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大変良い経験になりました.

クモヒトデも,なかなかたくさん採れました


岡西研太平洋調査➉

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調査二日目(最終日).前日より更に好天に恵まれました.



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セレナで出発する船舶部隊を見送ります.



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茨大チームは今日も二手に分かれます.

前日に船に乗った武藤君は,今日は磯調査です.



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それにしても本当に良い天気です.



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実験所から五分も歩くと,こんな感じの浜に着きます.



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更に少し歩くと,こんな感じの転石帯が広がります.



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ごろごろしてますねえ.実はこの場所は,前々から実習で目を付けておいた場所で,

何故かこの一体だけ,やたらたくさんクモヒトデがいるのです.

のみならず,オニイソメやカコボラなど,やけに生物の多様性が高く,お気に入りのスポットです.



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さあ,武藤君はクモヒトデがとれたのでしょうか???


岡西研太平洋調査➈

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畠島から帰ってきました.
 

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既に実験所でも,船から帰ってきたメンバーによる作業が行われていました.
 

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何をしているのかと申しますと...
 

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ソーティングですね.ドレッジで採れた砂や礫の中から,生物を探し出します.



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 一日目は天候の関係で,沖までは行けなかった模様.

二日目はいよいよ深場の調査です


岡西研太平洋調査⑧

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白浜調査初日.

皆さん朝から気合十分です.



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調査船の「ゾエア」に乗り込みます.



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サラバ船着場.



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そしてこんにちは畠島.

実はこちらは乗船調査でなく,畠島の磯観察別動隊です.



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まずは恒例の黒板で畠島の説明です.



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そして早速磯にGO!小手調べに岩礁を攻めます.



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お,早速いたようです.しかも今まで採ったのとはちょっと違う模様.

ちなみに彼が見ているのは私が採取したクモヒトデです.



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シュノーケリングなので,やや深めのところも攻められます.



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砂の中だって調べます.この砂を篩でふるうと,

中に潜んでいるクモヒトデが見つかりました.



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そんなこんなで畠島観察はお開き.



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迎船です.



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技術職員のみなさん,いつもありがとうございます



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磯観察隊の大江君,小西君,お疲れ様でした


岡西研太平洋調査⑦

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伊勢志摩サミットへの警戒態勢のなか,

何度か検問をうけつつ(県外ナンバーには検問が必要だそうです.警備お疲れ様です),

ついに最終目的地,白浜へ向かいます.



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...でも単なる移動日にするのはもったいないので,

その途中で尾鷲に寄りました.なかなか良さそうな海岸発見!

早速潜って見てみましょう
 

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ウェットに着替えて潜ってみますと...



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なかなか良さそうな転石帯です



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クモヒトデいました



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って,あれあれ?



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岡西研の他のメンバーは潜らないご様子...

あらまあせっかく来たのに.



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もちろん岩場ではそう簡単に見つかるわけがなく.

ここでの収穫は私が採ったニホンクモヒトデだけでした.
 
 
 

などと寄り道をしていたら,白浜の集合時間(夕方からウェルカムパーティだった)に間に合わないかも

急いで移動です.
 

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間に合いました.

全国津々浦々から集った戦士たち.

さあ,最終目的地での調査が幕を開けます


岡西研太平洋調査⑥

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志摩での調査最終日.最後にお別れパーティを開いてくださいました.

実験所スタッフお手製のカレーライスです.

これ,市販のルーでなく,スパイスから作ってるんですって.プロですね.



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更に,日比野さんが揚げてくださったのは...



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なんとモヅクの天ぷら.これがまた美味しいこと.

そしてマアジの刺身まで.これがまた美味しいこと...

本当に,何から何までお世話になってしまいました...感謝です
 

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そして翌日,いよいよお世話になった実験所ともお別れです.



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最終日に,仕入れたばかりだという巨大な魚を見せていただきました.

真ん中の銀色の魚です.オオニベというそうです.

やはり顔のある生物は,親しみが湧きますよね.



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とみんなでわいわいやっているところにムカデ乱入.

なかなかのこちらも大物です.ムカデに悩まされるのは,どこの実験所でも同じなのですね.



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そしていよいよお別れの時.



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思い出のイカダを通り過ぎ...



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また陸地に帰ってきました(最初の写真です)

次はいよいよ最終目的地,白浜です


岡西研太平洋調査➄

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シュノーケリングを無事に終え,実験所に戻りました.

臨海実験所には,ウェットスーツの潮抜き用の樽や水道が完備されています.

このような設備があると,海での調査は各段にやりやすくなります.

臨海実験所が全国にきめ細かく配備されているおかげで,

日本各地での調査がスムーズに行えるわけですね.



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今回の収穫.中でも最も収穫が多かったのは...



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学生の大江君(B4)です.彼はチビクモヒトデ類(Ophiactis)を研究対象にしようとしており,



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このように私が見つけたカイメンの中に,たくさん入っていました.見つけられますか?

前の写真は,その中からソーティングをしているところです.
 

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さて,シュノーケリング後にもうひと踏ん張り.

実験所前の浮桟橋から何かを引き上げています.
 

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カゴですね.魚やエビを採集するものだったり,

貝などを養殖するものだったりと様々ですが,

この表面に実に多様な付着生物がくっつきます.



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そんな付着性のカイメンの中に...やはりいましたチビクモヒトデ.

何処にいるかわかるかな?



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こちらは「うさぎちゃん」と呼ばれていたホヤ.

耳の部分は,入水管と出水管です.



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さらに沖合のイカダのカゴも見てみようという事になりました.

船の定員オーバーという事で,ジャンケンの結果陸上待機となった小西君(B4)



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ということで,イカダに到着.写真を撮り損ねていますが,

ここでもチビクモヒトデが採れました



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歓喜の様子でチビクモヒトデを処理する大江君.



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着実にサンプルが溜まってきました.

来てよかったですね.



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夕暮れ時の実験所からの眺めは幻想的ですらありました.

明日には出発ですが,もはや離れたくなくなってしまうのが人の不思議な性.



お世話になった実験所の日比野さん,鈴木さん,

そして便宜を図ってくださった木村先生,ありがとうございました!


岡西研太平洋調査④

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ウェルカムパーティから一夜明け,



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明るくなってから眺める実験所は



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とても美しい島でした.

こんなところで毎日暮らしていると,心が洗われることでしょう.



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実験所PDの日比野さんに,調査予定地を案内してもらいました.



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砂浜に打ちあがる無数の白い物体.

この後,この正体が明らかになります.



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実験所に再集合し,準備を整えて,



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先ほど案内してもらった海岸(歩いて3分くらい)に到着



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調査開始!海の中を探索です.
 

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転石がごろごろしていて,なかなか良さそうです.

…と,沖の方まで泳いでいくと...



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なんだか,一面が小さな粒粒で覆われた場所にたどり着きました.

これ,拾ってみると...



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こんな形の硬い物体.

サンゴに似ていますが,さにあらず.ヒライボ(多分)という名の,石灰藻です.

先ほど陸地に打ちあがっていたのは,大量のヒライボだったのですね.

それにしても,こんなに一面埋め尽くすほどの石灰藻の群落はみたことがありません.

一つを拾い上げてみると,ウロコムシと思われる多毛類が大量にくっついています.

恐らく,このような生物のゆりかごとなっているのでしょう.

この海岸からは,クモヒトデも4種ほど採れました


岡西研太平洋調査③

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東大水産実験所の次は,志摩市にある,三重大学の水産実験所に向かいました.

到着したのは夜だったので,こんな写真しか撮れていませんが,



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こちらが昼間の写真です.実験所は,海を挟んだ向こうの島にあります.

実験所以外の有人施設がほとんどない島です.この船着場から船で渡ります.

実験所のメンバーは皆船舶免許をお持ちとのことです.



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浜名湖ではクモヒトデの処理をする暇がなかったので,

こちらの実験所の設備をお借りしました.
 

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クモヒトデの麻酔・写真撮影・固定に勤しんでいます.

これだけの人数が同時にクモヒトデの標本づくりに取り組む場面は,日本の歴史上でもまれだと思います.



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撮影中.夜遅くまでお疲れ様でした



藤本さんによるメイオベントス抽出も同時開催.



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動吻動物が採れていました

岡西研メンバーも興味津々です.



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作業後に,食堂でウェルカムパーティを開いてもらいました
 

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流石,魚類の研究室です.

本当に美味しいお魚(大きい方はマイワシ,小さい方はハタハタ)をご馳走になりました.

ありがとうございました
 

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こちらは藤本さんの渾身の青森土産,「生まれて墨ませんべい」.

これで普通の美味しいせんべいなのですから,イラストとのギャップがすごい逸品.



翌日は実験所の周りを調査です


岡西研太平洋調査②

浜名湖での調査レポートの続きです. 
 

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今回一緒に調査を行った,東北大学の藤本さん.

彼が修士の学生だった頃に瀬戸臨海で一年一緒でしたが,

先日滞りなく学位を取得さて,今は特任助教をされているとの事.

素晴らしい!今後の活躍が期待されます.

今回はクマムシとか,小さないきもの狙いです.
 

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実験所の目の前の海に潜ってみました.

五月とはいえ,やや寒い...
 

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波がなく,穏やかな岸壁で生き物を探すこと数分...
 

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いましたーーー!海藻の間に蠢くトゲクモヒトデと思われる個体を発見

ゲットです!



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調子に乗って,そこから車で一時間ほどの御前崎に移動.

Google mapで確認してみてみるに,なかなか良い海岸出たのですが...
 

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うーん,来てみると,粒の大きい砂利とか,泥岩と思われる隙間の少ない底質.
 

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こういうところにはあまりクモヒトデはいません.

更に,やや波も高く,結局ここではクモヒトデボウズでした.残念.
 

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ということで,静岡での調査はこれでお開き

実験所近くの有名らしいラーメン屋さんでの一杯が,身に沁みました.

次は三重県に移動です
 

今回の滞在でお世話になった,

東大水産実験所の,城さん,佐野さん,菊池先生,

ありがとうございました!


岡西研太平洋調査①

先日,白浜の瀬戸臨海実験所の調査に参加してきました.

その道中に,いろんな場所に立ち寄って調査をしてきましたので,久しぶりに記事にしてみたいと思います.

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調査一日目は移動です.水戸から白浜まで一気に行っちゃうとしんどいので,
 

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浜名湖にある,東京大学の水産実験所にお邪魔しました

街中に忽然と蜃気楼のごとく現れる実験所で,

駅やスーパーまでのアクセスの良さに度胆を抜かれました.
 

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建物内にこんなポスターを発見!瀬戸臨海の実習のポスターです

毎年何百部も,いろんな学校に送っているのですが,

ちゃんと掲示されてもらっているのをみると,うれしくなりますね
 

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こちらが宿泊所.
 

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ふっかふかのお布団.

ユニットバス付の部屋で,

まるでビジネスホテルのような待遇でした.
 

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一晩休んで,翌朝から調査です

業務用車のハイエースから調査用具を下ろし...
 

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いざ出発!果たして浜名湖にクモヒトデはいるのか?


深海生物テヅルモヅルの謎を追え!―正誤表―

2016年5月30日に東海大学出版より発売された,

フィールドの生物学シリーズ第20巻

「深海生物テヅルモヅルの謎を追え! 系統分類から進化を探る」の正誤表です.

 

P47 5行目: Von voyage !→Bon voyage !

P51 11行目: …たことがある→…たことがある

P231 10 行目: …科を一一種ずつ含んでいたので…→…科を種ずつ含んでいたので…(二という漢字が一一に誤変換されてしまったのかもしれません)

P243 15行目: …幾多の大学院生が排出されて…→…幾多の大学院生が輩出されて…

P266 11行目: …筆を置く…→…筆をく…

 

他にも間違いがありましたら,是非ご連絡ください.

更新:2016年5月30日.

深海生物テヅルモヅルの謎を追え!

本を出版することになりました.

「深海生物テヅルモヅルの謎を追え!―系統分類から進化を探る―」

というタイトルです.主に私の博士課程の時の研究をまとめつつ,

系統分類学やの紹介などた話です.5/30に発売です.Amazonなどでも既にポチれるようです↓

http://ur0.pw/tO4Q

興味のある方は是非手に取ってみてください.

以下,オフィシャルな情報です.
———————————————-
【書 名】

 深海生物テヅルモヅルの謎を追え!―系統分類から進化を探る―

【著者】

 岡西政典(茨城大学理学部助教)

【体 裁】

 B6判 299頁 並製

【定 価】

 2160円(税込)

【著者割引】

 1728円(税込)・尚、送料は400円 5冊以上の場合,送料小会負担でお送りします

【発 行】

 東海大学出版部

【発売日】

 2016年5月30日・発送は5月25日以降になります

【ISBN】

 ISBN978-4-486-02096-7
お支払方法 振込、MASTER・VISA CARDを但しカードの場合は、カード名義、カード番号、
有効期限をご連絡ください。 ご購入の場合はメ ールにて稲までご連絡ください

【内 容・目次】
珍しい生きもの好きすべての人へ : テヅルモヅルって何? クモヒトデって何? どんな
生きものか?  分類学を通して学ぶ。日本初のテヅルモヅルの本

目次
はじめに
第1章 系統分類学に出会う
1 北の地で
2 研究室に所属する
コラム・ジャンケン
3 分類学とは
コラム・「斜体」と「立体」
4 クモヒトデがしたいです
コラム・北大での研究対象選び
5 コピー機の前に立つ日々
コラム・何語であろうがいつであろうが
6 初めてのサンプリング
コラム・磯に採らえば……!
7 クモヒトデってどんな動物?
コラム・棘皮動物①
8 同定を試みる
コラム・様々な標本の作り方
9 Von voyage !
コラム・アネロン ニスキャップの思い出
10 師匠との出会い
コラム・ウミユリはいつ「生きた」化石になった?
11 クモヒトデを採りまくれ!
コラム・魚屋さん
12 院試と卒研を突破せよ
コラム・棘皮動物②

 第2章 テヅルモヅルを収集せよ
1 博物館に所属する
コラム・D‌Cを目指す?
2 孤独との戦い
コラム・「テヅルモヅル」ってどんな分類群?
3 一筋の光明
4 無限の荒野を行くのなら
コラム・新種はどこで誰のために発見される?
5 記載の果てで
コラム・査読
6 Describing man blues
コラム・新種と未記載種
7 「鑑定眼」が養われた?
コラム・チョッサー、ボウスン、ストーキー
8 少しずつサンプルが集まってきた
コラム・漁港巡り

 第3章 海外博物館調査
1 海外進出!
2 初めての海外調査
コラム・飛行機の中の紳士
3 国際学会+α
コラム・海外ではパスポートを!
4 再びオセアニアへ
コラム・ニュージーランドでの思い出
5 アメリカ再訪
コラム・時岡先生のお写真
6 ヨーロッパ周遊
コラム・守衛のおじさんとのやり取り
コラム・アムステルダムでの思い出

 第4章 ミクロとマクロから系統を再構築する
1 形態形質を精査せよ
コラム・新種?
2 分子系統解析に取り組む
3 初の実験成果
4 科レベルの記載
5 初めてのポスター賞
コラム・若手分類学者の集い

 第5章 系統・分類学から進化を探る
1 なんかないの?
2 学位を取得する
3 学位取得、その後
4 ポスドクを経て
5 系統分類学は楽しい?
6 クモヒトデの系統進化
7 X線でお見通し
8 キヌガサモヅルの分類
9 それでも、系統分類学!

 おわりに
謝辞
用語
引用文献
索引

———————————————-

二年ほど前から少しずつ執筆を始めていたのですが,

まさか本当に出版にこぎつけられるとは思っていませんでした.

それなりに,一般の人にもわかりやすい解説を入れたつもりですので,

系統分類学に興味がおありの方は,是非ともご覧になってみてください.


デジタルサイネージ

水戸駅コンコースの切符売り場前の電子看板(デジタルサイネージ)に,

私のフィールド写真が掲載されました.
 

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茨城大学理学部の宣伝だそうです.

貴重な15秒枠の数秒をいただいてしまったようです.



  

海をフィールドにしているのが珍しかったようで,お声がかかりました.

公開起源は一月まで,ということで焦ってこの週末に写真を撮ってきました.

撮影者の広瀬さん,ありがとうございました!

これで茨城大学の受験者増に貢献できればいいなあ.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑱

 

このところ研究集会があったり,学生実験があったりでやや忙しく

なかなかブログが更新できなかったのですが,

なんだかたくさんの方が閲覧してくださっているようで,

申し訳ないと思うと共に,やっぱりちょっとうれしいです.



備忘録と生存報告を兼ねて,

少しずつでも更新していきたいと思います.



まずはもう一カ月も前の話ですが,タイの調査のお話です.



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プーケット本当で泊まったホテルの目の前の海岸.

なかなか潮が引いて良さそうじゃないですか.

出向かずにいられないのが海洋生物研究者の悲しい性.



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死サンゴと細砂...イイ...
 

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ハボウキ?タイラギ?こんな干出するところに見られるとは.
 

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まだら模様がカッコいいホシムシ.

人差し指位の長さでした.
 

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棘皮を求めて彷徨うMr. Arai.

なれど探し当てられず.
 

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岸壁にはオハグロガキでしょうか?

何処にでもいますね.

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 イボタマキビ?イボがずいぶんはっきりしています.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑰

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今回の標本作成の作業風景.

部屋内のユニットバスルームが一番明るくて,

床が一段下がっていて作業がしやすいので拠点としています.

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ダイビングで獲ってきたクモヒトデが,

ビニールパックに分けられています.

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こちらが撮影システム.本当はシャーレの下に空間を作るのがいいのです.

専用の台を,現在作成中.



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麻酔中のクモヒトデ.



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こっちは撮影が終わったクモヒトデ.

アルコールに浸して固定中.



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このように各種の大きさのビニールパック(ユニパックと呼んでいます)を用意し,



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アルコールごと封入しておしまい

お疲れ様でした


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑯

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ラチャ最後の夜は,豪勢な夕食でした.

水槽から好きな海産物をチョイス.まずはタイワンガザミです.

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目の前で量り売り

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フエフキダイ(多分)もいっちゃいましょう

 
 

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数十分後にはこのような姿に

ディープフライされたフエフキダイのあんかけ.



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こちらも同じような味付けのカニ.

タイを堪能しました.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑮

カメラショックの興奮冷めやらぬ休憩の最中.

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ん?



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んん?



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あ!トカゲがいます!しかもデカい



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これは撮るしかないでしょー

なるべくギリギリまで...



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近づいて...



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おあ!



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逃げてしまいました...
 

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岩の隙間から覗く横顔を激写.

南国を感じた一幕でした.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑭

順調に進んでいたかに見えたタイサンプリングですが,実は身の毛のよだつ事件がありました.

今回の水中カメラは,同行された今原先生にお貸しいただいたのですが,

お借りして一本目のダイブで浮上する際にふと手元を確認すると,



なんとカメラがない.



ストラップはつけていたのに,どうして!!??

船でカメラをなくした旨を伝えて,総出で詮索.

しかし海底10数 mにあると思われるカメラを見つけられるはずもなく...

あー,もうこりゃダメだ,Amazonで水中カメラセットを検索しなくては...と思っていたところ,

何とインストラクターのジャーさんが発見してくれたのでした



浮上する直前のポイントに落ちていたとのこと.

地獄に仏とはこのことでした.ああーーー良かった!



ということで,次回の潜水からは自身への結束をより頑強にして潜水に臨み,

失くすことはありませんでしたとさ.



カメラをなくした(かもしれない)ショックで,当時の写真は一枚もありません.

今原先生,こんな私に引き続きカメラをお貸しいただき,ありがとうございました.

そして,ご心配をおかけいたしました...


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑬

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ラチャヤイ島周辺でのダイブ時には,青サンゴの群落地がありました.

この隙間に時折クモヒトデが隠れているのですが...これが採れない

いろいろ棲みかを考えているんだなあと感心しました.



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隠れているといえばこれ.

二枚貝がサンゴに潜り込んでいます.子供のころに着底してそのままなんだと思いますが,

何故ポリプに幼生が排除されないのか不思議です.



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岩の隙間に謎の縞々模様.



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引きずり出してみると,ウミヘビ!ではなく,オオイカリナマコでした.

かなりデカい.2 m位はあったのでは.



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何もないような砂地ですが...



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ミニ火山みたいのがちらほら.

噴火口にあたる部分は,固着性のゴカイ等の巣穴の入り口ですね.

時折レアなヤツがいるらしいのですが・



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岩に張り付いたカイメン.
 

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を引き裂いてみると,中からクモヒトデがうにょうにょ出てきました.

探すところを探すといるものです.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑫

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まだまだタイの海の生き物をご紹介しますよ.

岩肌...ではなく,画面真ん中あたりにヒドロ虫が固着しています.



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ボネリムシの吻.ユムシの仲間で,この類は顕著な性的二型を示すらしく,

これはメスの長ーく伸びた吻の先っぽです.2叉分岐しています.

よーく見ると,口が上側に反り返って,いわゆるスプーン状になっているのがわかります.



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やたら腕が分岐しているウミユリ.

これで一個体だと思うのですが,あまりに堂々としているのでパシャリしました.



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これはコシダカウニ...かな?

周りに海草の屑を付けています.



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ボートの係留ブイは,たくさんの魚のよりどころとなっています.

特に稚魚にとっては非常に貴重な隠れ家です.



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魚だけでなく,フジツボなどの固着生物も生活基盤ともなっています.

よーく見ると,ミョウガガイの仲間がくっついているのがわかりますでしょうか.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑪

調査用具のご紹介.

水中はもちろん陸上と勝手が違うので,

携行品にんもいろいろ工夫が必要です.
 

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こちらが基本装備の網.

普通はユニパックやサンプル瓶などに生物をいれ,この網に入れて持ち帰ります.

この網は,ゴム紐などで体のどこかに結束しておきます.

でないと絶対になくします.



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プラスチック板です.

これに耐水紙を挟むのではなく,この板に直接鉛筆で情報を書き込みます.

いろいろ試しましたが,これが一番いいですね.

この他,ピンセットやハサミなども紐や帯などを使って体に固定します.



実は今回の調査ではこれを怠ったために,

あるとんでもない事件を起こしてしまいました...



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そしてダイバーの必需品,ダイビングコンピューター.

水深や潜水時間はもちろん,安全停止の時間や,アラーム機能も完備しています.

昔は高価だったらしいのですが,

最近では,いいものが随分安く手に入るようになりました.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑩

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潜水直後の調査チーム.

あらゆるベントスを発見してやりましょう



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ヤギの林.ピピ島の水深7 m位だったでしょうか.

これよりも少し深くなると,もう乱立状態は解消されていました.



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リュウキュウナガウニでしょうか.

アンダマンでみられるウニは,このタイプばかりだったように思います.



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イソギンチャクの中にクマノミが.

このクマノミはなかなか負けん気が強くて,

何十倍も体が大きい私に対しても威嚇してきました.



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テーブルサンゴ.

でっかいですねえ.この隙間にたくさん生物がすんでいるはずですが,

サンゴはいろんな意味で破壊が難しいので,ある意味最強の隠れ家かもしれません.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング➈

せっかく水中写真をたくさん撮ったので,

しばらく紹介してみたいと思います.
 

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イボウミウシの仲間.

なんだか思い出したようにポツポツ出てくるんですよね.



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巨大なヤギ.実に立派ですね.

まさに身の丈ほどありました.



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マンジュウヒトデ.水深3 m位の岩肌にくっついていました.

コイツをひっくり返すと...



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  口からチビクモヒトデがわさわさ離れて?いるようでした.

ひょっとして捕食されているのでしょうか?

名前は可愛いんですが,意外に凶悪なヒトデなのかもしれません.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑧

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今回ピピ島の潜水ポイントを案内してくださった,タイチームのジャーさん.

我々調査の様子をじっと見守っております.
 

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そろそろ浮上,という頃合いになり,
 

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なにやら細長い物体を持ち出しました.
 

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フーっと排気を入れると...
 

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膨らんで浮具になって浮上していくではありませんか

これで,あらかじめ船に我々の浮上ポイントを伝えて,

近くまで迎えに来てもらうというシステムです.

便利なものがあるものですねえ.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑦

水中写真の続きです.

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一つのヤギに,三個体のウミシダが絡んでいます.

資源不足でしょうか.



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ナンヨウキサンゴ?でしょうか.

潮通しがよいのかもしれません.

サンゴの根元のカイメンも気になります.



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ヘルメットイシの類のサンゴです.ちょうど二つに分裂したばかりでしょうか.

いかにもこれから再生するぜ!といった心意気を勝手に感じました.



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岩肌に小さな単体サンゴを発見.



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デカいトサカの群体です.私の上半身位はありました.



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シャコガイがカイメンに覆われたのでしょうか.

なんだかハロウィーンを思い起こさせる色あいと形です.
 

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最後にトサカの写真です.



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同じ個体を,フラッシュつきで撮るとこんなに色あいが違います.

光の減衰を感じますねえ.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング⑥

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今回は,今原先生に水中カメラを貸していただきました

ありがとうございます

初水中カメラを携えてのダイビングに,心が躍ります.

 
 

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潜水ポイントでは,ガンガゼの群れがお出迎え.どこに行っても群生しているんですねえ.

 
 

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イソバナの類でしょうか.この写真からはわかりにくいかもしれませんが,

ポリプが良く触手を伸ばしているため,軸の周りがフサフサしています.



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 この海域では,ウミシダがヤギに絡んでいるのをよく見かけました.

もはやウミユリの風格.

 
 

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カイメン.このような杯状の種がたくさんみられるのですが,

杯の底の方に溜まっている砂などは,いつ,どのように排出されるのでしょうか.



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ヤギ調査に勤しむ今原先生のご様子.

一回のダイブではとても見切れない数のヤギがいたそうです.


2015年10月30日~11月6日 タイサンプリング➄

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調査二日目はさらに揺れました.

ほうほうの体でたどり着いたDok Mai島.

ここで私はある悲劇に遭遇しかけるのですが...それはまたの機会に.



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この日のお昼も船上でお弁当.

(多分)パット・タイと呼ばれるタイ風焼きそばです.

センレックという平たい面が美味しいです.



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船上でふるまわれたジュース.

こ,こんな蛍光色!!??と思ったらそれはペットボトルの色で,

中身は無色透明のサイダーでした.美味しかったです.



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というわけでサラバ離島!翌日からは滞在しているラチャヤイ島で調査です.



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島での移動は,主にトラックかこのサイドカーでした.

人生初サイドカーがまさかの海外とは
 

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夜は近くのレストランで一杯.

通算すると常連といってもいいくらい来ています(島に他にあまり店がない).