そういえば,京大の実習でなかなか面白い生き物たちが得られたのでご紹介いたします.
キクメイシモドキでしょうか?畠島の内湾側で見られました.
なんだか個体同士が離れている印象.
トックリガンガゼモドキ.
最近発見した畠島の棘皮動物ゾーンにいました.
ガンガゼに似て,体の反口側真ん中の肛門が突出していますが,
トゲがよりふと短く,白黒の縞模様になっているのが特徴です.
そして最近発見した面白生物はこれ
ヌノメイトマキヒトデです.
最近まで畠島には本種はいないといわれていたのですが,
よーく他種と比較してみると,どうやら分布している事が分かったのです.
こちらは近似種のトゲイトマキヒトデ.
体の真ん中たりに,細い白いスジのようなものが五角形の模様を作っているのが,わかりますか?
対してこちらはヌノメイトマキ.
前者のような筋構造がないことから区別できます.
おそらくこの二種は私が瀬戸に来た頃からずっと同所的に生息していたと思うのですが,
最近になって意識してみるまでは,別種と気づきませんでした.
とある先生の,「これは別種じゃないの?」の一言で詳しい同定に踏み切った次第です.
先入観は恐ろしいものですね.
打ちあがってしまったモミジガイ.
本来砂に潜っている種ですが,おそらく弱ってしまったのでしょう.
体がややボロボロになり始めていました.
イソアワモチ.白い筋のようなものは彼らの糞で,
これを辿っていくと,岩の表面に擬態している彼らのところにたどり着くことができます
そんなこんなで,意義深い畠島探索でした!