Skip to content

2015年3月21日~26日「海産無脊椎動物多様性実習」

海産無脊椎動物多様性実習⑧

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

本実習の夕食は,まる川さんにお願いしておりました.

毎日車でお迎えに来ていただき,写真のようなとても美味しい食事を提供していただきました.

ありがとうございました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

さてさて,最終日はついに打ち上げです.

今回は大和先生が張り切って肴を用意してくださいました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

宮崎先生のご挨拶から,

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

朝倉先生の音頭で乾杯

長きにわたる実習,お疲れ様でした
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

大和先生が買ってきてくださったカメノテの塩ゆでです.

他ではなかなか口にできませんよ
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA



 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA



 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA



 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

楽しい宴会は夜遅くまで続きました.

天候に恵まれない日もありましたが,みなさん楽しんで課題に向き合ってくれました.

これにて三月の実習は終了
 

四月からは新年度です


海産無脊椎動物多様性実習⑦

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

海産無背喫動物多様性実習最終日は,

船を使ってプランクトンとドレッジ採集
 

...の予定でしたが,荒天のため船は出せず.
 

とりあえず,ドレッジは説明だけにとどめ,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

久保田先生によるプランクトン実習がメインとなりました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

岸壁でプランクトンネットを曳きます.

河村博士によるご指導です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

なかなかの量のプランクトンが採れます.

みんな興味津々です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

皆さんに一通り採集してもらいました.
 

岸壁に触れないように,慎重に曳いてもらいます.なかなか上手です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

技術職員の興田さんにもご指導を願いました.

プランクトン採集のプロフェッショナルの目が光ります
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

持ち帰って研究室で観察です.

1Lのポリ瓶に入れたものを見ていきますが,

弱らないように常に冷やし続ける工夫が凝らされています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

途中,久保田先生の漂着物の説明が入りました.

紀伊半島に流れ着く漂着物から,様々なことがわかるのです.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

エダアシクラゲが採れました

触手が分岐するクラゲです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

他にも,美しいクシクラゲの櫛板の観察や,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

GFPタンパクの観察も行いました.

お疲れ様でした
 


海産無脊椎動物多様性実習⑥

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

天神崎の後は,そのまま畠島へ直行です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

船の定員の関係で一度では渡島できないため,

待機班は第二便を待つ間に付着生物の観察を行いました.

船着場に吊るしておいた買い物かごが,付着生物で埋め尽くされております
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

強風ではありましたが,快晴です

潮も良く引いており,コアマモが干出していました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

帯状分布の解説中.貝一つに着目しても,色んな分布パターンが見られます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

島の北側の方に来てみると,転石帯が広がっています.

これらの石を丁寧にひっくり返してみると...
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これこの通り.たくさんのナマコが,じっと乾燥に耐えていました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この砂塊はなんだかお分かりでしょうか?
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

答えはこれ!ギボシムシの糞塊でした
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

普段はおしりの部分しか採れないギボシムシですが,

干潟プロフェッショナルの伊谷先生のポンプ捌きによって,

なかなか採れない鰓の部分も採れました 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ということで,採れた生き物を持ち帰って黒板に書き出し.

百種近い生物が採集できました


海産無脊椎動物多様性実習➄

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

多様性実習の目玉,漁港での生物観察に参りました.

実験所から車で30分程度のこの漁港では,秋から春にかけて刺網漁がおこなわれており,

様々な深海性の生物が混獲されています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そのような混獲物は基本的には漁師さんにとってはゴミなのですが,

我々のような実習校や研究者のために,カゴにとっておいてくれています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

中にはお宝が揚がることもあります

普段は見られない生きものに,みな興味津々です
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

帰りに天神崎に寄りました.

国内最初のナショナルトラスト運動がおこった地として有名です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

少し歩くと,湿地があります.人の手も入っているのですが,

海と里がつながることを実感できる貴重な風景です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

山の方に分け入ってみると...
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

池がありました

海の実習ではありますが,陸と海の繋がりを考えることも非常に重要です.

因みに,試しに網をふるうと沼エビが採れました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この木の板を渡しただけの素朴な橋が,

さらに湿地感をかもしています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最後に,天神崎の海岸を回ります.

やや強風でしたが,対岸に瀬戸臨海実験所を眺めながらの磯観察はまた新鮮な気持ちになれました.

生物相もいつもとは少し違っており,有意義な観察ができたのではないでしょうか.


海産無脊椎動物多様性実習④

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

干潟の次は,メイオベントスの観察です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まずはアーウィンループを作ります 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そしてメイオベントスの洗い出しを行います.

まずは砂から
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

フジツボ,カメノテから
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

とにかくたくさんの基質から洗い出し,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

63umの目合いの網で選別するのです
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この日は強風につき本格的な磯観察は断念せざるを得なかったのですが,
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

実験所周辺の北浜で,海藻の収集だけは行いました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

打ちあがった海藻も,もれなく探せ
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

せっかくなので海藻の説明も.

少しずつ海藻も脱落を始めており,

それなりの種類の海藻が打ちあがっておりました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こうして苦労して抽出したメイオベントス.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こんなにたくさん採れました

限られた時間の中で,頑張ってくれました.お疲れ様でした.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

夜は久保田先生の水族館ツアーです.

普段は活発な魚の寝ている姿や,

逆におとなしい生物の活発の姿など,

レアな体験ができてみなさん満足されたようですよ


海産無脊椎動物多様性実習③

 

 

 

 

干潟実習まだまだ続きます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

鳥巣のあとは,いつもの内之浦に移動しました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先ほどとは違って,かなり粘度の高い泥質です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

と思ったら,やはり実習生がはまってしましました

TAの凌君が救出です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ウミニナなどの貝類がたくさん採れたようです.

これらは何に隠れるでもなく,地面にごろっと転がっています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

少し上流に移動すると,生物相が変わってきて,

ケフサイソガニなど淡水性の生きものが増えてきます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ミズクラゲも発見されました満潮時に流されてきたものが,海に帰れなかったのでしょう.

ボロボロになっています.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

どこかから流れてきた謎の人工物.何かのアンテナでしょうか?

経年変化によって生きものの付着基質になっていますね.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

持ち帰って同定.いつもは行かない場所に行ったおかげか,

多種を得ることができたようです.
 

春の実習,まだまだ続きます


海産無脊椎動物多様性実習②

 

今回の多様性実習では,瀬戸臨海出身で現高知大の伊谷行准教授の集中講義が同時開催されました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

伊谷行「海洋生物における共生,寄生-特に潮間帯~浅海性の種を中心に」
 

泥や砂などの柔らかい基質には,様々な生物が巣穴を作っています.

大抵の場合は一種により作られる巣穴ですが,

実はその中では複数種が共生関係を構成している例が多く,

最近注目が高まっている分野です. 
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

講義の後はフィールド(干潟)です.

今回はまず,普段の実習ではあまり来ない鳥巣に来ました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

コアマモなどが生えており,普段いく内之浦とはまた違った環境です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

伊谷先生による干潟でのフィールドワークの解説.

ベイトポンプと呼ばれる,干潟の巣穴の中の生物を吸い出すための兵器が大活躍です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

砂や泥も一緒にとれてしまうので,このように篩で生物だけを選り分けます.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の目玉兵器がコチラ.

我々の持つベイトポンプよりも二回りは大きかろうというこの代物.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

グっと体重をかけて...
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

力の限り引き抜く
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

するとこのように,めり込んでいた分の泥が地上に引き抜かれます
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

泥塊を丁寧に割っていくと,生物が見つかります

ベイトポンプとは違い,巣穴ごと生物を採ってしまおうという恐ろしい発想のもと生まれた兵器です.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

学生も挑戦
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このように,スナモグリ等がたくさん採れました
 

※今回の写真は全て,拠点PDの河村博士によって撮影されました.


海産無脊椎動物多様性実習①

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2015年3月21日から26日にかけて,

「海産無脊椎動物多様性実習」が開催されました
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

全国から11人の生物好き大学生が集まりました.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

大和先生による研究所の案内.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

瀬戸臨海の図書室には,国内ではなかなかお目にかかれない,

古いExpedition(航海調査)の文献などが数多く所蔵されています.

最近はインターネットで閲覧できるものが増えてきたとは言え,以前として価値は高く,

未だに複写目当てで瀬戸臨海を訪問する人が後を絶ちません.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

案内の後は,朝倉先生による海洋生物に関する基礎講義です.

しっかりと基礎を踏まえることで,フィールドで得られる成果は何倍にもなります.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

講義の後は宮崎先生による顕微鏡の使い方講座.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

実は顕微鏡の使い方一つで,

生物の見え方は各段に違ってきます.

とにかく基礎は大事ということですね.
 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

春の到来を告げる実習の始まりです