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2015年9月7日~12日 大阪大学「臨海実習」

2015年9月7日~9月12日 大阪大学「臨海実習」⑦

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阪大の臨海実習,最後は選択課題の結果発表です

二日間で自分たちで考え抜いた成果を満を持して発表します.



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巻貝の生理実験について,



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ウニの受精とpHの関係について



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そしてフナムシの行動実験について,

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一つ一つ詳しくはみませんが,



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皆さん本当に頑張って発表してくださいました.

私が学部生(しかも一,二年!)の時,同じようにできたでしょうか?



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聴衆からも様々な質問が飛び,予定時間を大幅に過ぎるほど議論が白熱しました.

お疲れ様でした

 

 


2015年9月7日~9月12日 大阪大学「臨海実習」⑥

 

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フナムシの他にも,様々な実験が行われました.

こちらの白濁液はナガウニの精子の懸濁液です.

ウニの発生におけるpHの影響を調べてるのが目的で,

何個体も使ってウニの放精放卵を促しています.
 

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こちらは巻貝の出殻反応実験.

大阪市立大学の実習でも行われていますが,

様々な塩組成の液に巻貝を漬けて,

彼らがどんなイオンに反応しているかを調べます.
 

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水溶液の濃度をいくつかに振ってみたり,
 

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実験経路をデザインしたり,それぞれが試行錯誤を繰り返して,

「科学」に没頭してくれました!


2015年9月7日~9月12日 大阪大学「臨海実習」➄

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実習三日目と四日目は選択課題実習です.

三つのテーマの中から好きなものを選び,自分で実験を重ね,

最後に結果発表を行います.



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こちらはフナムシの行動観察班.

まずは北浜に出て,サンプルのフナムシを採集です.



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網で追い込んで捕らえます

網の中の黒い点がフナムシです.

見えますか?



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結構たくさん採れました

行動実験にはある程度の数が必要ですので,

まずは十分かと思います.

※実験に使ったフナムシは,自然に返しています



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意外にバケツを上って這い出てしまうので,

きっちりフタをします.



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アルミホイルで迷路を作って実験開始です.

フナムシが障害にぶつかったときにどのような行動をとるか?

を検証するのが目的です.



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実験を繰り返しながら,仮説を一つ一つ検証していきます.

考えられる要因をいかにつぶしていくか,

科学の基本ですね!


2015年9月7日~9月12日 大阪大学「臨海実習」④

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実習二日目はウニ尽くしです

講師は引き続き古屋先生です.



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今回の主役はツマジロナガウニ.

ムラサキやコシダカなどの他のウニの生殖期が終わっていく中,

ツマジロナガウニは生殖期の本番に入ってくる,頼れるウニです.



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以前にもご紹介したかと思いますが,

このように毎回使う器具などの説明文は,

このようにラミネート加工されて使いまわしができます.

見習いたい工夫ですね.

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発生の次はウニの解剖です.

後口動物の中でも特異的な形の棘皮動物の体制を,

実際に解剖によって観察してもらうことで,

生物の体制の進化を考察してもらいます.



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まずはウニの棘をハサミで散棘(さんきょく)です.



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水の中に漬けることで,トゲが勢いよく飛んでいくのを防止します.



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外側をヤスリでゴリゴリ削ります.

内臓が殻のすぐ内側に裏打ちされているので,

丁寧に削らないと内臓を傷つける恐れがあります



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こちらが上手に解剖できた個体です.



左側が口側,右側が反口(肛門)側です.

黒く見えているものは消化管で,口から入って,

体の中を数周したのちに,肛門へつながっていきます.



右の黄色い部分は生殖巣で,みなさんがお寿司屋さんで口にする部分です.

こうしてみると,ちゃんと生殖巣も五つあり,星形に配置していることが分かります.

ヒトデと一緒ですね.


2015年9月7日~9月12日 大阪大学「臨海実習」③

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ベントス観察のお次は,プランクトン観察です.

講師は大阪大学の古屋先生にバトンタッチ



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教卓に置いたボウルの中に,プランクトンがわんさかです.

誰が最初にレアものを見つけるかな?



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真剣な眼差しで顕微鏡を見つめます.

その先にあるものは...?



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お,これは,ウミクワガタの子供??



寄生生活を送る種が多いので,

ホストから外れてしまったのか,それともホストを求めて遊泳中だったのか?

いずれにしてもレアですねえ.肢の数がやや少ないことから,幼体と判断しました.



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こんな感じで,実習(実質)一日目の夜は更けていきました.
 

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これがプランクトン実習の課題です.

天気によってプランクトンの取れ高は変わってくるので,

この後実際の観察状況を加味して,課題種数は少しずつ少なくなってきましたとさ.


2015年9月7日~9月12日 大阪大学「臨海実習」②

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磯観察の後は,標本を観察し,



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水族館で生物の振舞いを合わせて観察することで,

自然状況下での観察体験の意義をさらに深めてもらいました.



標本観察,磯観察,水族館観察,

それぞれで見られるものが違うことを意識すれば,

非常に有意義な教育コンテンツになり得ます.



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最後はまとめのDVD鑑賞で〆です.

久保田先生,ありがとうございました!


2015年9月7日~9月12日 大阪大学「臨海実習」①

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ということで,一カ月前になってしまいましたが,

大阪大学の臨海実習が9/7-12にかけて行われました.

そのレポートです.



この実習では,久保田先生が磯観察の講師を務められます.



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やや曇っていますが,夏場は日に焼けずに済むので,

磯観察日和といえます.



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砂浜で早速生き物の痕跡が.

ゴーストクラブなどの巣穴でしょう.



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撮り方によっては,砂浜の穴ぼこもアートになり得ますね.



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久保田先生のお得意とするタイドプール.

ここにはいつも先生のご専門のヒドロ虫類が生息しています.



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他にも,先生自らが海に入り,解説を行います.

自らが率先して海を楽しむ教育姿勢は,非常に大切だと思います.



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番所崎の先に回ってみましょう.



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潮の関係でしょうか.たくさんの貝が打ちあがっています.

久保田先生は貝にもお詳しい



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帰り際,北浜に打ちあがっている巨木に目が留まりました.



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エボシガイ類が大量に付着していました

打ちあがってしばらく経ったのか,すべて死に絶えていましたが,

相当の期間海を漂っていた事が伺えます.