実習二日目はウニ尽くしです
講師は引き続き古屋先生です.
今回の主役はツマジロナガウニ.
ムラサキやコシダカなどの他のウニの生殖期が終わっていく中,
ツマジロナガウニは生殖期の本番に入ってくる,頼れるウニです.
以前にもご紹介したかと思いますが,
このように毎回使う器具などの説明文は,
このようにラミネート加工されて使いまわしができます.
見習いたい工夫ですね.
発生の次はウニの解剖です.
後口動物の中でも特異的な形の棘皮動物の体制を,
実際に解剖によって観察してもらうことで,
生物の体制の進化を考察してもらいます.
まずはウニの棘をハサミで散棘(さんきょく)です.
水の中に漬けることで,トゲが勢いよく飛んでいくのを防止します.
外側をヤスリでゴリゴリ削ります.
内臓が殻のすぐ内側に裏打ちされているので,
丁寧に削らないと内臓を傷つける恐れがあります
こちらが上手に解剖できた個体です.
左側が口側,右側が反口(肛門)側です.
黒く見えているものは消化管で,口から入って,
体の中を数周したのちに,肛門へつながっていきます.
右の黄色い部分は生殖巣で,みなさんがお寿司屋さんで口にする部分です.
こうしてみると,ちゃんと生殖巣も五つあり,星形に配置していることが分かります.
ヒトデと一緒ですね.