阪大の臨海実習,最後は選択課題の結果発表です
二日間で自分たちで考え抜いた成果を満を持して発表します.
巻貝の生理実験について,
ウニの受精とpHの関係について
そしてフナムシの行動実験について,
一つ一つ詳しくはみませんが,
皆さん本当に頑張って発表してくださいました.
私が学部生(しかも一,二年!)の時,同じようにできたでしょうか?

聴衆からも様々な質問が飛び,予定時間を大幅に過ぎるほど議論が白熱しました.
お疲れ様でした
阪大の臨海実習,最後は選択課題の結果発表です
二日間で自分たちで考え抜いた成果を満を持して発表します.
巻貝の生理実験について,
ウニの受精とpHの関係について
そしてフナムシの行動実験について,
一つ一つ詳しくはみませんが,
皆さん本当に頑張って発表してくださいました.
私が学部生(しかも一,二年!)の時,同じようにできたでしょうか?

聴衆からも様々な質問が飛び,予定時間を大幅に過ぎるほど議論が白熱しました.
お疲れ様でした
フナムシの他にも,様々な実験が行われました.
こちらの白濁液はナガウニの精子の懸濁液です.
ウニの発生におけるpHの影響を調べてるのが目的で,
何個体も使ってウニの放精放卵を促しています.
こちらは巻貝の出殻反応実験.
大阪市立大学の実習でも行われていますが,
様々な塩組成の液に巻貝を漬けて,
彼らがどんなイオンに反応しているかを調べます.
水溶液の濃度をいくつかに振ってみたり,
実験経路をデザインしたり,それぞれが試行錯誤を繰り返して,
「科学」に没頭してくれました!
実習三日目と四日目は選択課題実習です.
三つのテーマの中から好きなものを選び,自分で実験を重ね,
最後に結果発表を行います.
こちらはフナムシの行動観察班.
まずは北浜に出て,サンプルのフナムシを採集です.
網で追い込んで捕らえます
網の中の黒い点がフナムシです.
見えますか?
結構たくさん採れました
行動実験にはある程度の数が必要ですので,
まずは十分かと思います.
※実験に使ったフナムシは,自然に返しています
意外にバケツを上って這い出てしまうので,
きっちりフタをします.
アルミホイルで迷路を作って実験開始です.
フナムシが障害にぶつかったときにどのような行動をとるか?
を検証するのが目的です.
実験を繰り返しながら,仮説を一つ一つ検証していきます.
考えられる要因をいかにつぶしていくか,
科学の基本ですね!
実習二日目はウニ尽くしです
講師は引き続き古屋先生です.
今回の主役はツマジロナガウニ.
ムラサキやコシダカなどの他のウニの生殖期が終わっていく中,
ツマジロナガウニは生殖期の本番に入ってくる,頼れるウニです.
以前にもご紹介したかと思いますが,
このように毎回使う器具などの説明文は,
このようにラミネート加工されて使いまわしができます.
見習いたい工夫ですね.
発生の次はウニの解剖です.
後口動物の中でも特異的な形の棘皮動物の体制を,
実際に解剖によって観察してもらうことで,
生物の体制の進化を考察してもらいます.
まずはウニの棘をハサミで散棘(さんきょく)です.
水の中に漬けることで,トゲが勢いよく飛んでいくのを防止します.
外側をヤスリでゴリゴリ削ります.
内臓が殻のすぐ内側に裏打ちされているので,
丁寧に削らないと内臓を傷つける恐れがあります
こちらが上手に解剖できた個体です.
左側が口側,右側が反口(肛門)側です.
黒く見えているものは消化管で,口から入って,
体の中を数周したのちに,肛門へつながっていきます.
右の黄色い部分は生殖巣で,みなさんがお寿司屋さんで口にする部分です.
こうしてみると,ちゃんと生殖巣も五つあり,星形に配置していることが分かります.
ヒトデと一緒ですね.
ベントス観察のお次は,プランクトン観察です.
講師は大阪大学の古屋先生にバトンタッチ
教卓に置いたボウルの中に,プランクトンがわんさかです.
誰が最初にレアものを見つけるかな?
真剣な眼差しで顕微鏡を見つめます.
その先にあるものは...?
お,これは,ウミクワガタの子供??
寄生生活を送る種が多いので,
ホストから外れてしまったのか,それともホストを求めて遊泳中だったのか?
いずれにしてもレアですねえ.肢の数がやや少ないことから,幼体と判断しました.
こんな感じで,実習(実質)一日目の夜は更けていきました.
これがプランクトン実習の課題です.
天気によってプランクトンの取れ高は変わってくるので,
この後実際の観察状況を加味して,課題種数は少しずつ少なくなってきましたとさ.
磯観察の後は,標本を観察し,
水族館で生物の振舞いを合わせて観察することで,
自然状況下での観察体験の意義をさらに深めてもらいました.
標本観察,磯観察,水族館観察,
それぞれで見られるものが違うことを意識すれば,
非常に有意義な教育コンテンツになり得ます.
最後はまとめのDVD鑑賞で〆です.
久保田先生,ありがとうございました!
ということで,一カ月前になってしまいましたが,
大阪大学の臨海実習が9/7-12にかけて行われました.
そのレポートです.
この実習では,久保田先生が磯観察の講師を務められます.
やや曇っていますが,夏場は日に焼けずに済むので,
磯観察日和といえます.
砂浜で早速生き物の痕跡が.
ゴーストクラブなどの巣穴でしょう.
撮り方によっては,砂浜の穴ぼこもアートになり得ますね.
久保田先生のお得意とするタイドプール.
ここにはいつも先生のご専門のヒドロ虫類が生息しています.
他にも,先生自らが海に入り,解説を行います.
自らが率先して海を楽しむ教育姿勢は,非常に大切だと思います.
番所崎の先に回ってみましょう.
潮の関係でしょうか.たくさんの貝が打ちあがっています.
久保田先生は貝にもお詳しい
帰り際,北浜に打ちあがっている巨木に目が留まりました.
エボシガイ類が大量に付着していました
打ちあがってしばらく経ったのか,すべて死に絶えていましたが,
相当の期間海を漂っていた事が伺えます.
生物を分けると世界が分かる ー分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷ー
講談社ブルーバックス
新種の発見
ー見つけ、名づけ、系統づける動物分類学ー
中公新書 2589
深海生物テヅルモヅルの謎を追え!
系統分類から進化を探る
東海大学出版会
フィールドの生物学シリーズ 第20巻
これらのリンク先のページには系統解析に関する記事が,上から新しい順に並べられています.古い順にみる場合は,ページの一番下からご覧ください.
・2020/10/28 論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Fujii, T. (2020)
“A new record of brittle star Ophiopsila cf. polyacantha (Echinodermata: Ophiuroidea) from Southwestern Japan, with notes on its bioluminescence”.
Species Diversity. 25(2): 283—294.
・論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Kohtsuka, H., Fujita, T. (2020)
“A taxonomic review of the genus Astrocladus (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida, Gorgonocephalidae) from Japanese coastal waters”.
PeerJ. 8: e9636 (42 pp.)
・論文が出版されました!
Oikawa, S*. Matsui, Y., Oguro, M., Okanishi, M., Tanabe, R., Tanaka, T., Togashi, A. Itagaki, T. (2020)
“Species-specific nitrogen resorption proficiency in legumes and nonlegumes”.
Journal of Plant Research. 133(5): 639—648.
・論文が出版されました!
Okanishi, M.*, Mah, C., L. (2020)
“Overlooked biodiversity from museum collections: Four new species and one new genus of Ophiuroidea (Echinodermata) from Antarctica and adjacent regions with notes on multi-armed ophiuroids”.
Marine Biodiversity. 50: 64 (26 pp. )
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Kato, M., Watanabe, H., Chong, C. and Fujita, T. (2020)
“Large populations of two new species of Ophiambix (Echinodermata, Ophiuroidea) discovered on Japanese hot vents and cold seeps”.
Raffles Bulletin of Zoology. 68: 196—213.
・論文が出版されました!
木村妙子他…(著者24人中9番目) (2019)
「紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相」.
三重大学大学院生物資源研究科紀要. 45: 11—50.
・論文が出版されました!
木村妙子他…(著者25人中10番目) (2019)
「紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相(第2報)」.
平成30年度三重大学フィールド研究・技術年報. 17: 1—29.
・論文が出版されました!
Hayashi, R. & Okanishi, M. (2019)
“The widely occurring brittlestar Ophiactis savignyi (Amphilepidida: Ophiactidae) as an epibiont on loggerhead sea turtle, Caretta caretta”.
Zootaxa. 4695: 497—500.
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Ishida, Y. & Mistui, S. (2019)
“Fossil gorgonocephalid basket stars (Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalida) from the Middle Pleistocene of Japan; the first record from the Indo Pacific region”.
Paleontological Research. 23: 179—185.
・論文が出版されました!
Okanishi, M., Oba, Y. & Fujita, Y. (2019)
“Brittle stars from a submarine cave of Christmas Island, northwestern Australia, with description of a new species <i>Ophiopsila xmasilluminans</i> (Echinodermata: Ophiuroidea) and notes on its behavior”.
Raffles Bulletin of Zoology. 67: 421—439.
・2019/3/27: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “A comprehensive taxonomic list of brittle stars (Echinodermata: Ophiuroidea) from submarine caves of the Ryukyu Islands, southwestern Japan, with a description of a rare species, Dougaloplus echinatus (Amphiuridae)”. Zootaxa. 4571(1): 73—98.
・2018/6/21: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “A new species of Ophioconis (Echinodermata: Ophiuroidea) from a submarine cave at Shimoji Island, Miyako Island Group, southwestern Japan”. Proceedings of the Biological Society of Washington. 131: 163—174.
・2018/4/6: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “Description of a New Subfamily, Astrocloninae (Ophiuroidea: Euryalida: Gorgonocephalidae), Based on Molecular Phylogeny and Morphological Observations”. Zoological Science. 35(2): 179—187.
・2018/4/5: 論文が出版されました!
Okanishi, M, et al. (2018) “A new cryptic species of Asteronyx Müller and Troschel, 1842 (Echinodermata: Ophiuroidea), based on molecular phylogeny and morphology, from off Pacific Coast of Japan”. Zoologischer Anzeiger. 274: 14—33.
・2018/3/9: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, T. (2018) “A taxonomic review of the genus Astrodendrum (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida, Gorgonocephalidae) with description of a new species from Japan”. Zootaxa. 4392(2): 289-310.
・2018/3/8: 論文が出版されました!
Baker, AN, Okanishi M, Pawson, DL. (2018) “Euryalid brittle stars from the International Indian Ocean Expedition 1963–64
(Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalida)”. Zootaxa. 4392(1): 1-27.
・2018/1/31: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, Y. (2018) “First finding of anchialine and submarine cave dwelling brittle stars from the Pacific Ocean, with descriptions of new species of Ophiolepis and Ophiozonella (Echinodermata: Ophiuroidea: Amphilepidida)”. Zootaxa. 4377: 1-20.
・2017/12/23: リバネス 「サイエンスキャッスル関西大会」にて講演を行ってきました!
・2017/11/20-22: 第14回JAMBIO 沿岸生物合同調査@千葉県館山に参加してきました!
・2017/11/4: 平成29年度自然史学会連合公開講座「海の今昔を深~~く探る.」にて講演を行ってきました!
・2017/9/21: 日本動物学会 第88回富山大会@富山県民会館にて口頭発表を行ってきました!
・2017/6/4: 日本動物分類学会 第53回大会@海洋研究開発機構にて口頭発表を行ってきました!
・2017/3/28: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita T, Maekawa Y, and Sasaki, T. (2017) “Non-destructive morphological observations of the fleshy brittle star, Asteronyx loveni using micro-computed tomography (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida)”. Zookeys. 663: 1-19.
・2017/2/7: 論文が出版されました!
Okanishi M.(2017)
“A taxonomic review of the genus Astrohelix Döderlein, 1930 including the
synonymy of the subgenus Asteroporpa (Astromoana) Baker, 1980 to Astrohelix”
Zootaxa. 4227 (4): 543-553.
・2016/12/5: 論文が出版されました!
Okanishi M., Sentoku, A, Fujimoto, S, Jimi, N, Nakayama, R, Yamana, Y, Yamauchi, H, Tanaka, H, Kato, T, Kashio, S, Uyeno, D, Yamamoto, K, Miyazaki, K and Asakura, A. (2016)
“Marine benthic community in Shirahama, southwestern Kii Peninsula, central Japan”
Publications of the Seto Marine Biological Laboratory. 44: 7-52.
・2016/12/1: 論文(著書)が出版されました!
Okanishi M. (2016)
“Ophiuroidea (Echinodermata): Systematics and Japanese Fauna”
In: Masaharu Motokawa and Hiroshi Kajihara (eds.) Species Diversity of Animals in Japan.
Springer Japan, Tokyo, Japan, pp. 657—678.
・2016/11/18: 日本動物分類学会 第87回沖縄大会と,第22回国際動物学会議の合同大会にてシンポジウムを企画し,講演・ポスター発表を行ってきました!
・2016/6/12: 日本動物分類学会 第52回大会@札幌にて口頭発表を行ってきました!
・2016/5/18: 読売新聞に記事が掲載されました!
・2016/1/29: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/12/5: 第12回棘皮動物研究集会が開催されました!
・2015/12/1: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/10/30-11/6: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2015/10/1茨城大学理学部生物科学コースに所属が移りました!
・2015/9/17-19:日本動物学会 第86回 新潟大会にて招待講演と口頭発表を行ってきました!
・2015/6/13-15: 日本動物分類学会 第51回大会@広島にて口頭発表を行ってきました!
・2015/6/6: 化石研究会 第33回総会・学術大会のミニシンポジウム「深海環境と生物」にて招待講演を行ってきました!
・2014/12/7: サイエンスカフェを開催してきました!
・2014/12/6: 第11回棘皮動物研究集会に参加してきました!
・2014/11/20-25: 沖縄で調査を行ってきました!
・2014/11/02-08: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2014/10/11: Smips, 研究現場の知財分科会にて招待講演を行ってきました!
・2014/9/21: 論文が出版されました!
Okanishi M., Moritaki T. and Fujita T. (2014)
“Redescription of an euryalid bittle star, Astroceras coniunctum (Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalidae).”
Bulletin of the National Museum of Nature and Science Series A (Zoology). 40 (3): 133-139.
・2014/9/11-13: 日本動物学会 第85回 仙台大会にて口頭発表を行ってきました!
・2014/8/31: 鳥取県立博物館特別展示「胸キュン☆サンゴ展~わたしを深海(うみ)につれてって~」の特別シンポジウムにて招待講演を行ってきました!
・2014/7/20-23: 2014 European Echinoderms Colloqium(欧州棘皮動物研究会議)にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/28: 日本古生物学会2014年年会・総会にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/13: 日本動物分類学会第50回記念講演会を企画いたしました.たくさんの方にお越しいただきました.ありがとうございました!
・2014/5/29: 研究費獲得のためのクラウドファンディング”academist”でのチャレンジが終了しました!最終獲得金額は,目標金額40万円を達大きく上回る63.45万円でした!
皆さん、本当に応援ありがとうございました。
・2014/4/22-25: WESTPAC 9th International Scientific Symposiumで口頭発表を行ってきました!
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岡西政典 OKANISHI Masanori
広島修道大学 人間環境学部
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