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2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習第二部+公開臨海実習「発展生物学実習」

2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」➈

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実習最終日は恒例の打ち上げ(BBQ)です.
 

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長い間お疲れ様でした.
 

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白浜のお肉と海鮮をご堪能あれ.
 

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学習プログラムを修めた実習生達の表情は,心なしか誇らしげです.



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今年は七輪も登場.



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もはや立食がしんどい人たち用の席が確保されました



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BBQの後は室内に移動.呑兵衛たちの夜は更けていきます.



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翌日は,お世話になった実習棟と研究室を綺麗にします.



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最後にピカピカの実習室で集合写真を撮影して解散

お疲れ様でした.

 


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」⑧

前回の記事の最後の写真の正体,それは
 

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スナギンチャクでした.

彼らイソギンチャク類は体の中に隔壁と呼ばれる板状の仕切り構造を備えており,

その配置や数が一つの分類の基準となっています.
 

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こちらが解剖結果.左上の破片が切断面を見たものですが,

隔壁が分かりますか?難しいですよね
 

イソギンチャク類研究者には,

この隔壁をうまくみるための高度な解剖スキルが求められます.
 

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久保田先生が,やや大型のカワリイソギンチャクで解剖に挑戦.
 

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麻酔にかけた個体を解剖.頭の部分を切断し,
 

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その断片を顕微鏡で見てみます.
 

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しかしやっぱり難しかった!

生体を麻酔解剖したので,

柔組織が変形しすぎてなかなか隔壁が分かりませんでした.
 

綺麗に見ようと思うとホルマリンなどで固定して標本にしてみるのが良いそうです.

将来の学習用に,この個体は標本としました.
 

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河村博士による講義.

並々ならぬ刺胞動物への熱意があふれます.
 

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タコクラゲ解剖用の模式図(河村博士作).

一口にクラゲといってもいろんな形態がみられ,

一種類解剖しただけでは「クラゲのかたち」の包括的な理解はままなりません.

ここでも比較解剖が重要なのですね.


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」⑦

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京大臨海実習+公開臨海実習,最終日は久保田先生による刺胞動物の解剖です.
 

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海産無脊椎動物の展示に定評のある白浜水族館で基礎解説です.



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たくさんの刺胞動物が飼育展示されています.

このイラモ,毒のある刺胞動物として有名ですが,どの綱に所属するかおわかりですか?



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バックヤードに移動して,乾燥標本を見ながら様々な刺胞動物の形を学びます.

ここでは主に花虫の類の骨格がみられます.



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最後に実習室の標本を見ながら,綱ごとに分類してもらいます.

十文字クラゲ以外の主要な綱の標本を備えてあるのです



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これは...ヒドロ...?鉢虫...?

悩んだ分,頭に入ってくるというものです!



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いよいよ事前に採集した生物の解剖.

ハネウミヒドラなど固着性のものから順に解剖していきます.



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お次はこの子です.どんなかたちを見せてくれるのでしょうか.


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」⑥

 

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色々解剖してみようということで,棘皮動物の解剖のお手伝いをしました.
 

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対象はウニとナマコ.まずはウニです.

ゴーグルをつけて散髪ならぬ散棘です.
 

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お次はナマコ.ナマコの口はどっち?

こんな風に前端と後端をつまんでみればわかります.

ちなみにこのニセクロナマコはメンソールによって麻酔中です.だらーん.
 

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麻酔中に一気に切開します.

内臓の配置を確認すると,

図説に載っているマナマコとはずいぶん配置や構造が異なります. 
 

なぜ内臓の配置が違うのか?

口の位置は他の種でも簡単にわかる?

キュビエ管は他の種にもある?
 

実はある種の機能形態は,他の種(分類群)と比較することで,

得られる情報が格段に増えます.

このような比較形態学的な手法は,

地味ながら,生態や行動を考える上で非常に重要で,

かつとてもエキサイティングです.

白浜の多様な生き物を通じて,

少しでもその楽しさに触れてもらえたらうれしいですね.


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」➄

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実習四日目はカメノテ甲殻類(+α)の解剖です.

非常に波が高い中,頑張っていろんな生き物を採集しました
 

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まずはカメノテを解剖.講師は大和先生です.
 

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解剖を実演中.

ピンセットでの細かい作業です.
 

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ヤドカリの解剖で技術を高めたみなさんには朝飯前です
 

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例によってアーティスティック撮影.

フジツボはカメノテの仲間ですよ. 
 

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今回はカメノテだけでなく,他の好きな生き物も解剖してもらうことにしました.

まずは採ってきた生物の仕分け.
 

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海岸で見つけた卵の中に貝のベリジャー幼生が

凌君が解説してくれました.
 

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カメノテの中から出てきたヨツメヒモムシ.

かなりの確率でこのヒモムシが入っている事があるのですが,

共生関係にあるのでしょうか.
 

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ユムシも採れました.

白浜の豊かな生物相を体験してもらえたことでしょう.


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」④

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軟体動物の次は節足動物です.

朝倉所長のご専門であるヤドカリの解剖.

附属肢を一つ一つ外して観察することで,

節足動物の特徴である節に分かれた体制と,

付属肢の機能分化を理解します.
 

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教える側にも熱が入ります.

TAとリピータ―学生のコラボレーション.

旧交を温めます.
 

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朝倉先生によるご指導場面.

あらゆる実習風景をカメラに収めようと尽力しているのですが,

最近,カメラを腰の位置くらいまで下げることで,

臨場感あふれる写真が撮れることを見出しました(TAさんが).
 

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いかがでしょうか.ヤドカリを見つめる真剣な眼差し.

熱意がダイレクトに伝わってまいります.
 

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他にも,近くのものに焦点を合わせる技法が多用されております.

(撮影は私ではありません)
 

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芸術性すら漂う写真ですね.

(撮影は私ではありません)
 

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いつの間にか誰かに撮影されていた一コマ.

熱く語る所員の姿が記録されておりました.


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」③

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メイオベントスの次は軟体動物(主に巻貝類)の解剖です.

担当は中野先生です.
 

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 まずは海で採ってきた貝類の同定です.

今回は実施日の潮が悪いということもあり,事前にシュノーケリングで採ってきたものもあります.
 

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 図鑑を片手に名前を調べます.
 

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最近武者修行で解剖スキルを身に付けた凌君が大活躍です

専門のカサガイの解剖のデモンストレーションを行いました.
 

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黒いマットと針を使って固定してから解剖していきます.

プロですね~.
 

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カコボラが抱いていた卵の中の赤ちゃんが,

危機を感じたためか,一斉に孵化して泳ぎ出しました.

茶色の小さい粒粒が全て幼生です

この後スタッフによって大海原に返されました.
 

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こちらはメインサブジェクトの解剖.

まずは軟体部を取り出すために,殻ごと茹でる必要があります.

この茹でる時間は貝殻の形や大きさによって様々です.

TAの吉川君が大活躍
 

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解剖して,歯舌(細い紐状のもの)の構造を見るのが目的です.

これは巻貝やヒザラガイなどに特異的な器官ですが,

それぞれのグループの食性と形態の関係を探ります.
 

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余裕の観察中.
 

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余裕の観察中②.
 

それぞれに気に入った分類群の観察ができたようです


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」②

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集合日の翌日は実質実習初日です.

まずは朝倉先生による講義「動物の分類と体制」.

これから解剖を行うに当たって,各動物門の体の仕組みの基礎を学びます.
 

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そして初日のコンテンツは宮崎先生によるメイオベントス観察です.
 

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極小のメイオベントスをピックアップするための「アーウィンループ」を作ります.
 

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非常に細かい作業です.TAも挑戦



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アーウィンループ完成後は,いよいよ生物を基質から取り出します.

TAの吉川君のデモンストレーション
 

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学生も挑戦.目には見えませんが,この瞬間にいろんな生物がネットに引っかかっています.
 

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各基質(カメノテ・海藻・砂など)から抽出したサンプルが,

このボウルの中に入っているはずです.
 

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実体顕微鏡と生物顕微鏡を駆使して生物を観察します


2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」

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2015年8月6日から12日にかけて,

京大理学部臨海実習第二部と公開臨海実習「発展生物学実習」が同時開催されました.

本実習では,様々な海洋生物の採集と,

解剖によるその機能形態の解明がメインプログラムとなります.



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実習初日はいつものように実験所の案内の後,



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早速磯に出ました.

全体的に潮があまりよくないため,事前にサンプルを採集します.



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北浜に来ました.



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ご覧の通りの満ち具合.

残されたタイドプールで,巻貝やカサガイと,

メイオベントス採集用の基質を採集します.



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カメノテの表面には,様々な微生物がくっついているのです.
 

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採集物を簡単に仕分けて,



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夕方までに顕微鏡の使い方も説明しちゃいます.

果たしてどんな生物がみられるのでしょうか.