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2015年8月6日~12日 京都大学臨海実習二部+公開臨海実習「発展生物学実習」⑧

前回の記事の最後の写真の正体,それは
 

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スナギンチャクでした.

彼らイソギンチャク類は体の中に隔壁と呼ばれる板状の仕切り構造を備えており,

その配置や数が一つの分類の基準となっています.
 

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こちらが解剖結果.左上の破片が切断面を見たものですが,

隔壁が分かりますか?難しいですよね
 

イソギンチャク類研究者には,

この隔壁をうまくみるための高度な解剖スキルが求められます.
 

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久保田先生が,やや大型のカワリイソギンチャクで解剖に挑戦.
 

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麻酔にかけた個体を解剖.頭の部分を切断し,
 

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その断片を顕微鏡で見てみます.
 

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しかしやっぱり難しかった!

生体を麻酔解剖したので,

柔組織が変形しすぎてなかなか隔壁が分かりませんでした.
 

綺麗に見ようと思うとホルマリンなどで固定して標本にしてみるのが良いそうです.

将来の学習用に,この個体は標本としました.
 

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河村博士による講義.

並々ならぬ刺胞動物への熱意があふれます.
 

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タコクラゲ解剖用の模式図(河村博士作).

一口にクラゲといってもいろんな形態がみられ,

一種類解剖しただけでは「クラゲのかたち」の包括的な理解はままなりません.

ここでも比較解剖が重要なのですね.