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2014年9月11日~13日 日本動物学会第85回仙台大会

日本動物学会@仙台⑦

動物学会レポート最終話です
 

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三日目,最終日.

帰り支度をしてこられている方もちらほら.

お祭りの後のようで,少し寂しいですね.
 

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午前中のセッション後,動物学ひろばに急行
 

ナイスポスターの甲斐があってか,

ひっきりなしにお客さんが来られて大盛況でした
 

去年の自然あふれる場所でのひろばも良いですが,

やはり学会場に近いと活気が違いますねー.

ちょっと時間を見つけて他のブースもみてきました.
 

去年に引き続き,「数ミリ以下の動物学」や,

館山(お茶の水大学),下田(筑波大学),三崎(東大)も展示をされており,

どちらも大盛況でしたが,
 

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私が心を惹かれたのはこちら
 

東大理学研究科と土木研究所 自然環境センターによる

「ウニの体のミクロな世界」
 

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このようなタッチパネル式のモニターにウニが映し出されており,

体の各部位をタッチすると,

生体(録画映像)を見ながら詳しく解説されるという仕組みです.
 

管足や叉棘などが動いている状態が観察でき,

その仕組みがより深く理解できるというわけです.
 

ひょっとしたら,今度の実習でこのシステムを拝借するかもしれません.

その際にはよろしくお願いいたします
 

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時々個性豊かなお客さんも来てくださいました.

こちらのお客さんはクイズに答える傍ら,

タカアシガニの甲羅のアバンギャルドな使い方を開発してくれました
 

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開始から五時間,ついに動物学ひろばもフィニッシュ
 

おつかれさまでした!スタッフさんたちによる迅速な片付けを物語るメッセージが,

教室の黒板に残されていました.
 

最後まで見届けることはできませんでしたが,

きっと見つかったことでしょう

お手伝いいただいたスタッフのみなさん,どうもありがとうございました
 

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仙台最後の夜は,琉球大学の山崎さん夫妻と,宮崎先生と過ごしました.

お二人共お酒が大好きなようで,ついつい飲みすぎてしまうくらい楽しい夜でしたよ
 

この日はまたもや宮崎先生におごってもらいました.

ありがとうございます!いつか必ず恩返しすることを,仙台の夜空に固く誓うのでした.
 
 

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翌日,飛行機の時間まで少し時間があったので仙台を観光しました.

有名な伊達政宗の像です!
 

独眼竜として,その眼帯のイメージが根深い政宗ですが,

実際に眼帯をしていたかどうかはわからないそうで,

20年くらい前の大河ドラマで渡辺謙が眼帯姿を演じてから定着したイメージだそうです.

...ガイドの人の話の受け売りです
 

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そして,最後に奥州のそばをいただいて帰ってきましたとさ.
 

これにて,仙台動物学会のレポート終了です
 

お世話になったスタッフの方々,

座長に推薦いただいた法政大学の島野先生,

ご馳走いただいた先生方,

楽しい動物学的なお話を聞かせていただいた参加者の方々にお礼を申し上げます.
 

ありがとうございました


日本動物学会@仙台⑤

 

動物学会二日目は,分類学会のシンポジウムからはじまりました.
 

「数ミリ以下の動物学」
 

その名のとおり,成熟しても体長数ミリにしかならない動物の研究を集めた集会です.

今年で第三回目を迎えており,毎回新進気鋭の研究者が非常に興味深いお話を聞かせてくれます.
 

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先日打ち合わせを生で聞いていたオーガナイザーお二人により,

シンポジウムは幕を開けました.
 

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UMISAWA2にも参加していただいた角井さんによる発表.
 

タナイスという甲殻類の生物学についてお話いただきました.

最近,とにかく面白い研究を目指さねば,と自分改革を目指している私にとって

参考になる発表でした.かくありたい.
 

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昼休み,宮崎先生,千徳博士,そして藤田研での後輩で,

現在は水産無脊椎動物研究所に勤めている増田さんと一緒に,東北大の食堂でお食事.
 

ご覧下さいこのヘルシーなラインナップ
 

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こちらはレシート.
 

赤,緑,黄,で栄養価を点数かするシステムを見ると,学部時代を思い出しますね.

(院時代は正確には大学所属ではありませんでした)
 

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他にもこんなのや...
 

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こんなのや...
 

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こんなレシートが
 

一番最初のが私ですが,他のは誰のでしょうか?

正解は,忘れました
 

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さて,午後には翌日の動物学ひろばの準備が待っていましたよ
 

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教室にいくつものパネルが立てられ,スペースが確保されていました.
 

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我々のスペースはこちら
 

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せっせせっせと準備を進めまして...
 

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ポスターデザインは千徳博士です.
 

うーむ相変わらず見やすいポスターですね.

これで完璧かと思いきや...
 

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一箇所だけ脱字が見つかりました

急いでマジックで修正を試みましたが...間違いに気づきますか?
 

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動物学ひろばでは,去年に引き続き標本当てクイズを開催しました.
 

参加者に提供される豪華景品の中には,実習でみなさんに配っているウミウシフィギュアもありますよ

たくさんお客さんが来てくれるといいですねえ.
 

続く.

 

 

 


日本動物学会@仙台④

 

日本動物学会レポートまだまだ続きます.
 

写真 2

勿論私も発表いたしました.
 

岡西政典・藤田敏彦

「日本産キヌガサモヅル(クモヒトデ綱,ツルクモヒトデ目)の分子系統解析」
 

まだまだ予察的な内容だったので上手く話せるかわからなかったのですが,

とりあえずは発表は終えられたというところでしょうか.
 

しかし最近になって,自分の研究の面白さを人に伝えることの難しさを考えさせられています.
 

それはすなわち,テヅルモヅルの理解の深さ,

自分らしさの表現,に言い換えられると思います.
 

これらは結局,自分で手を動かしてデータをとっていかなくてはなし得ません.

みなさんのおかげで資金は得られておりますので,

これから本格的に取り組んで行きたいところです.
 

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一日目は,分類学会のシンポジウムもありました.

博物館のこれからを考えていくシンポジウムです.
 

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オーガナイザーの一人,北大名誉教授の馬渡先生のスピーチです.

その手前におられるのは,国立科学博物館に努めておられた松浦先生です.
 

たくさんの先生方が,日本に国立の自然史博物館を作ろうと,

いろいろと手を動かしてくれています.
 

我々若手もそれに応えるべく,そろそろ分類学を楽しむだけでなく,

一般に還元していくことを考えていかなくてはなりません.
 

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シンポジウムの打ち上げの様子.
 

かなりの人数です。途中から人が少しずつ増え,

最後は入りきらなくなるのではと心配になるほどでした
 

お食事はどれも絶品でしたが,なかでもホヤは見方を代えさせてくれるほどの逸品でした.

東北のグルメに舌鼓を打ちました.
 

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勢いそのままに二次会に突入.
 

まだまだたくさんの方々が残っています.

しかし後から聞いたのですが,この他にも各地で二次会が開かれていたそうです.
 

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 手前のチェックの方が琵琶湖博物館の太田さんで,UMISAWA2にも来ていただいていました.

その奥が北大の柁原先生です.
 

おふたりは翌日の朝からのシンポジウムのオーガナイザーで,

綿密な打ち合わせをなされていました.
 

そんなこんなで,動物学会の一日目は過ぎて行きましたよ.

続く


日本動物学会@仙台③

日本動物学会レポート
 

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知り合いのセッションは一日目に集中していました.
 

分類・系統や生態・行動のセッションでは,

伝統的な系統順,つまり体の作りが単純(と考えられている)な動物の発表から

日程が組まれていました.
 

一日目に知り合いが多いのは,つまりそういうことです.
 

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ということでSMBLのOBの藤本くんの発表も一日目でした.
 

藤本心太・山崎博史・宮崎勝己

「日本産ハマクマムシ(フシクマムシ目ハマクマムシ科)の分類学的研究」
 

無敵のイメージが強いクマムシですが,実はそれは少数派で,

特に海産種はほとんど有敵で,

レンジでチンすると死んでしまうのですが,

形が非常に多様です.
 

今回はそのような魅惑的な形を持った海のクマムシの紹介でした.
 

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宮崎先生の発表
 

宮崎 勝己,冨山 毅,山田 勝雅,玉置 雅紀

「二枚貝寄生性種カイヤドリウミグモの分類学的位置について」
 

最近突然に東京湾で発生したというアサリ寄生性のカイヤドリウミグモの系統的な位置の,

分子系統学的な手法による確認です.
 

内容もさる事ながら,巧みな発表技術によって,

会場を笑いの渦に巻き込んでおられました.

うーむ,私もかくありたいものです.

努力せねばなりません.
 

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この日,仙台は土砂降りに見舞われました.
 

これは決して準噴水型のモニュメントではありません.

多雨によって階段に多量の水が浸水しているところです.
 

大変なことになってきました
 

 続く.


日本動物学会@仙台②

2011年9月11日~13日に開催された,

日本動物学会の仙台大会に参加してきました
 

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仙台は遠いので前乗りです.
 

9/10,実習が終わったその足で仙台へと飛びました.
 

久々にLCCのピーチに乗りましたよ!待合室から飛行機まで徒歩で移動.

東南アジアでの乗換を思い出します.
 

最近就航したとあって,機内は非常に綺麗でしたよ

(実習疲れでほとんど寝ていましたがw)
 

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仙台に着くと,前のりしていたUMISAWAな連中から早速お声がかかったので,

夜の街に繰り出しました.
 

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こ,これは(笑)

ものは試しと入店してみると...
 

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牛タンです 
 

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地酒飲み比べです

「大して美味しいものがない」なんて,とんでもないです

一日目から仙台の美味しいものに出迎えられて大変満足しました
 

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店内の様子.例によって,若干写真がぶれているくらいが飲み会の盛り上がりが伝わって良い,

というのが私の(自己防衛のための)持論です.
 

写真を撮り忘れていましたが,北大時代の同期にも会えて旧交を深めることができました.

みんなぞれぞれに地で,それぞれに,努力しているのですね.
 

こうして仙台一日目の夜は更けていきました.
 
 
 
 

続く.

 


鳥取県立博物館に行ってまいりました④

鳥取県立博物館でのシンポジウムが終わり...
 

新たな実習も始まり,SMBLは秋の気配.
 

しかし夏はまだ終わらない
 

鳥取オフショット集です
 

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サンゴ展に掲載さていた勉強になるパネル.

最深の刺胞動物門ない大系統と,その中での骨格を作る分類群(サンゴ)の位置.

こうしてみると,サンゴが刺胞動物内で多系統であることがよくわかります.
 

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つづいてこちらも勉強になったパネル.

グレートバリアリーフは日本語で「大堡礁」というんですね.

欲とよく考えると,海外にあるものに和名がつけられているのもすごいことです.
 

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待合室で見かけた,おそらくキノコ展の産物かと思われるキノコぬいぐるみ.

この後千徳博士の手によってどうなったかは,彼女のブログをご覧ください.
 

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シンポジウム後に連れて行ってもらった居酒屋「かたつむり」.

実に隠れ家な雰囲気漂う良い店でしたよ
 

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シンポジウムお疲れ様でした!乾杯

むむ,しかしこれでは雰囲気が伝わりませんな.
 

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改めていざ

そう、この躍動感があってこその乾杯です
 

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夜遅くまでサンゴについての楽しいお話を聞かせてもらいました.
 

この日は一か月以上に渡った特別展の最終日でもありました.

準備から本番までのほとんどの作業行程を手掛けられた徳田さん,本当にお疲れ様でした.
 

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鳥取の美味いもんをいただきましたよ
 

手前の茶色い練り物が鳥取名物あごちくわ,

その隣の小鉢の中身は,言わずと知れた鳥取の定番らっきょうです.
 

その他にも豆腐ちくわなど,たくさんの珍しくておいしい名産品を頂きました
 

いつも名店を紹介してくださる徳田さん,ありがとうございます
 

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最後に,シンポジウム後にお話をされる千徳博士と江崎先生の師弟ツーショット.
 

江崎先生には,今回もいろいろとご馳走になってしまいました.

いつか恩返しができるように,頑張ります!
 

さてさて,もうすぐ実習が終わりますが,

その後はすぐに動物学会に参加してくるために仙台に行ってまいります.
 

11日L会場 16:45

岡西政典(京大・瀬戸臨海),藤田敏彦(国立科博・動物)

「日本産キヌガサモヅル(クモヒトデ綱:ツルクモヒトデ目)の分子系統解析」

 
 

国立科学博物館の藤田先生と共著です.
 

13日には座長も務めさせていただきます.
 

頑張ります