日本動物学会レポート
知り合いのセッションは一日目に集中していました.
分類・系統や生態・行動のセッションでは,
伝統的な系統順,つまり体の作りが単純(と考えられている)な動物の発表から
日程が組まれていました.
一日目に知り合いが多いのは,つまりそういうことです.
ということでSMBLのOBの藤本くんの発表も一日目でした.
藤本心太・山崎博史・宮崎勝己
「日本産ハマクマムシ(フシクマムシ目ハマクマムシ科)の分類学的研究」
無敵のイメージが強いクマムシですが,実はそれは少数派で,
特に海産種はほとんど有敵で,
レンジでチンすると死んでしまうのですが,
形が非常に多様です.
今回はそのような魅惑的な形を持った海のクマムシの紹介でした.
宮崎先生の発表
宮崎 勝己,冨山 毅,山田 勝雅,玉置 雅紀
「二枚貝寄生性種カイヤドリウミグモの分類学的位置について」
最近突然に東京湾で発生したというアサリ寄生性のカイヤドリウミグモの系統的な位置の,
分子系統学的な手法による確認です.
内容もさる事ながら,巧みな発表技術によって,
会場を笑いの渦に巻き込んでおられました.
うーむ,私もかくありたいものです.
努力せねばなりません.
この日,仙台は土砂降りに見舞われました.
これは決して準噴水型のモニュメントではありません.
多雨によって階段に多量の水が浸水しているところです.
大変なことになってきました
続く.