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伊良部島調査⑭

伊良部で採れた棘皮動物シリーズ
 

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まずは手始めにツマジロナガウニ.

どこにでもいます.
 

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ちょっと変わってオウサマウニ類.

やはりこの子はいつ見てもかっこいい
 

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腕がバラバラになってしまったクモヒトデ.まさにBrittle(=脆い) star(=ヒトデ)ですね.

この種は八放サンゴに絡んでいたのですが,うまく捕まえられなかったので,

私がピンセットでつついているうちに腕が切れてしまったようです.
 

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しかしご覧くださいこの盤の色彩の美しさ.

よく見ると,非常に長い棘も生えています.

おそらくトゲクモヒトデ科(Ophiotrichidae)というグループでしょう.
 

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フサクモヒトデ科(Ophiocomidae)の類.
 

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こいつも,盤をよく見ると網目模様でかっこいいじゃないですか
 

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もういっちょフサクモヒトデの類.
 

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これ,何かに似てると思ったら,サンゴの隔壁に似ている気がする!
 

「サンゴ 隔壁」で検索したら,こんな記事にいきあたりました.
 

なるほど,冬瓜にも似ているのですね.
 

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こちらはアワハダクモヒトデ(Ophiodermatidae)の類と思われます.
 

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盤の表面にも,小さなクモヒトデが(笑)

こいつは腕が小ぶりでなかなかキュートなヤツです.
 

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星形だけではありません。 棘皮度物の中には,6本以上の腕を持つ奴もいます.

数は少ないのですが,奇形などでなく,6本で種のなかで固定しているところを見ると,

祖先から分岐してしばらく経つクモヒトデの中には,

もはや星形にこだわる事をやめたのかもしれませんね.
 

実は,棘皮動物がなぜ五放射なのかという疑問に対する十分な答えはまだ得られておらず,

後生動物の体の仕組みを考える上での大きな謎のひとつとなっています.
 

いつかはそんな謎にも挑戦したいなあと思いながら,

まずは目の前の課題をこなさなくてはならないのでした.
 

今年もあと少し,頑張ります