分類学についてです.
ちょっとものの整理について考えてみましょう.
例えばお菓子とジュースを買いにコンビニに行くとします.
まずはコンビニの中ほどにあるお菓子コーナーでポテチを物色.
店の壁際のショーケースに並ぶ飲料コーナーで,
ポテチに合うコーラを物色し,颯爽とレジへと向かうわけです.
実はこのような何気ない日常を過ごせるのは,
コンビニのものがコーナーごとに体系的に並べられているからにほかなりません.
では,体系的に並べられていないとどのようなことになるのか?
今度はスーパーを例にとってみましょう.
スーパーでは果物,野菜,魚・肉がコーナーごとに並べられています.
例えばこれをアイウエオ順に並べてみるとどうなるでしょうか?
イチゴの隣にキャベツがあり,魚の横にジャガイモがあり...
これでは,果物を選ぶために,イチゴとミカンを比べたいと思ったときに,
店の端と端を行ったり来たりしなくてはならずとても不便です.
ここにお菓子や飲料が入ってきたらもう大変です.
このように,たくさんのものを単純に名前で並べただけでは,
その全体像の把握は実は非常に難しくなってしまうのです.
中世ヨーロッパでも,次々に持ち込まれる動植物の全体像の把握が
段々と困難になっていきました.
そこで,この状況を打開すべく,リンネがある方法を考え出しました.
続く