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海浜種子植物調査

藻類と海浜植物の系統と進化⑦

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すさまじい天気になってきました...

白浜では珍しく,猛吹雪です
 

 

 

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そんな中,構内の植物の観察結果の発表会が始まりました.

「トベラとナワシログミにおける種内変異について」
 

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「ハマダイコンの形態解析の諸諸」
 

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外部形態観察だけでなく,

切片なども作成し,多角的に検証してくれました
 

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最終日は自畠島に渡りました.実験所研究船の「ゾエア」が大活躍です
 

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大和先生がご同行くださりました.

畠島の説明をされています
 

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寒風吹きすさぶ中,海浜植物の説明中.

畠島は,このような植物が自然の状態で生い茂っている貴重な場所らしいです.
 

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せっかくなので海藻の説明.強風のためかはわかりませんが,

かなりの数の海藻が打ちあがっていました.
 

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中でも圧巻だったのがコチラ.「ヒロメ」です.

白浜周辺では何故かワカメが育成できないため,

代わりにこのヒロメを主要な食用海藻として生産しています.

独特の食感がクセになる逸品で,

現在ではこれを名産として売り出しています.
 

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皆で撮影会になりました
 

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畠島で収集した植物も併せて,押し葉標本にして終了
 

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最後は恒例のウミウシフィギュア謹呈です.

皆さんお疲れ様でした


藻類と海浜植物の系統と進化⑥

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構内で採集した植物の押し葉標本作りです.
 

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基本的には藻類と同じように,新聞紙と段ボールで草本をサンドイッチにします.

ただし,例えば一枚の標本で葉の表裏がみられるように,

いくつかの葉は裏返しにしておくなどの配慮をします.
 

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個人的に気に入った一幕.

ダイコンなどは厚すぎてうまく押し葉にならないため,

このように一部をカットして薄くするそうです.
 

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押し葉標本作りの後は,自由課題実習です.

「海岸部に生息する植物のユニークな点をわかりやすく伝える.」

 
 

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この課題を遂行するため,あるものは海岸植物の種子を水に浮かし...
 

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あるものは強風吹きすさぶ中,海浜性の植物を採集します.
 

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覚えたての技術で,葉の断面を観察するものも.
 

どんな発表になるのでしょうか


藻類と海浜植物の系統と進化➄

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海藻の次は海浜植物(種子植物)です.

講師は京大の布施先生.
 

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実習室の外に出て,まずは植物の観察です.

元気に生い茂っているマサキを説明中.
 

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ハマオモト,いわゆるハマユウです.

海でも生活史を回せるように,葉の仕組みや種子が特殊化しています.
 

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今回は布施先生と田村先生が講師として来られました.

田村先生は,単子葉植物の系統がご専門です.
 

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北浜に出てきましたが,すさまじい風です

砂が勢いよく飛んできて危険
 

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あまりに海風が強く危険なので,実験所の中庭に移動しました.

風も幾分穏やか.
 

咲き乱れているのはハマダイコンの花です.
 

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おなじみのウラシマソウ.

その横に見える笹のような葉っぱの植物は「ハラン」で,

お弁当の仕切りによく入っているあのハランです.
 

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ハランの花はこのように根元に咲いているのですが,

なんとこの花の花粉を運ぶポリネーター(送粉者)はヨコエビの仲間だそうです.
 

京大の加藤真先生が発見されたそうですが,

このような共進化が起きていることも驚きですが,

見つけた方もすごい
 

このような観察眼を身に着けたいものです.


藻類と海浜植物の系統と進化④

藻類実習のレポートです.

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海藻標本作りの翌日はタイドプールの比較実習です.

まずは汀線からの距離,深さ,大きさなどの条件のうち,

どれか一つが異なるように二つのタイドプールを選び,

藻相を比較します.
 

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タイドプールの大きさを計測したのち,

水を掻きだします



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深さ一メートルはあるタイドプールの水を掻きだしました

これで中の生物を観察できます.
 

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その後はデータを整理して,成果発表です



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みなさん,しっかりとデータを考察してくれました.

悪天候の中,お疲れ様でした


藻類の系統と進化②

藻類実習レポート第二弾です。

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採集してきた植物のスケッチ中。

ほとんどの場合、実習で採集された生物はスケッチをしてもらいます。

スケッチは、単にその生物の形の記録を残すための作業ではありません。

俗に、スケッチをするために観察するのではなく、観察するためにスケッチをする、と言います。

スケッチの際、その生物の特徴をよく観察する必要があり、

この作業こそがスケッチの意義であり本質でもあります。

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ウラシマソウの仏炎苞を開いたところ。

小花が見えます。

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陸上植物の標本作成手順の説明。

水分を吸い取れる布とダンボールで標本をサンドイッチしたものをいくつも重ねることで、

押し葉標本ができるというわけです。

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学生による、陸上植物の研究発表。

ハマダイコン(Raphanus sativus)を説明しています。

実験所内でもわんさか生えている種です。

根は、細いですが、ちゃんと「大根」です。

ハマダイコンは、他の海浜植物と違って、

見た目に際立った乾燥適応は見られないのですが、

種子が海流に乗った放散に非常に適した形をしているとのことです。

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 思わず先生も身を乗り出して解説!

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所員も質問!

熱い発表会となりました。

続く。

 

 


藻類の系統と進化①

 

2014年3月17-22日にかけて、公開臨海実習「藻類の系統と進化」が開催されました!

白浜周辺の藻類や、海浜植物の高い多様性に着目した実習です。

普段海産無脊椎動物を見ているだけでは得られないことも多く、大変勉強になります。

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畠島へ向かう一行。

畠島は、離島の植物相が手付かずのまま残っている貴重な場所でもあるのです。

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現場での植物の説明。

海岸付近は潮風の影響で、

植物にとっては過酷な乾燥環境なのだとか。

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海浜植物をシャベルで掘り出して採集します。

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陸上だけではありません。

学生の足元に生えているのは「コアマモZostera japonica」です。

陸上から海中に適応した珍しい種子植物です。

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帰所後、所内の植物の観察です。

何気なく毎日見ている植物も、実は面白い生態をもっているそうですよ。

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ウラシマソウです。

雌雄を判定するには、

葉に包まれた部分を解剖する必要があるそうです。

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楽しき植物の生態解説に、学生も興味津津でした!