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MEGAによるアライメント②

アミノ酸配列をコードしている領域の場合は,

DNA配列をアミノ酸配列に変換することで,

正しく配列が得られているか確認できます.
 

こちらは,アミノ酸をコードしているミトコンドリアのCOI領域

のDNA配列をアライメントしたものです.



ちなみに,このOTUの名前の付け方は長すぎる上に,

()とか系統解析状優しくない記号が使われている悪い例です.



各配列の一番上の行にアスタリスク(*)が示してある列は,

全てのOTUで塩基置換が同じ事を示しています.

従って,*が無い列はどこかのOTUで塩基置換が起きています.

この*を見ると,二列おきに無くなっている傾向が見られると思います.

これは,この配列がアミノ酸をコードするコドンは塩基3つで一組となっており,

その三番目が置換しやすい事を表しています.



左上の方のDNA Sequencesの横のTranslated Protein Sequencesのタブをクリックすると,



このようなウィンドウがポップアップするので,

Yesを選択するとDNA配列がアミノ酸配列に変換されます.

Noを選択すると,
 

このように,コドンがコードするアミノ酸の遺伝コードを選択する事ができます.

分類群に合わせて変更しましょう.



遺伝子コード表は,Data→Select Genetic Code Tableからも選択できます.
 

これが置換後のアミノ酸配列です.色付きの文字は全てアミノ酸です.

灰色の*は,ストップコドンでこれが見られる場合は,

アミノ酸変換が上手くいっていない事がほとんどです

(勿論,複数の遺伝子が発現するためのストップコドンの場合もあります).



というわけで,一番左の列を削除してもう一度アミノ酸変換してみました.

うーん,まだストップコドンがみられます.
 

更にもう一列削除してアミノ酸変換しました.

ストップコドンもみられず,配列も結構「揃って」います.

恐らく,これで正しくアミノ酸配列に変換できたものと思われます.
 

今日はここまで.