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Astrocladus coniferus (Döderlein, 1902)

 

よく考えたらこのウェブサイトの名前にはてづるもづるがついているのに,

てづるもづるを紹介していませんでした.
 

セノテヅルモヅル

ということであいさつ代わりにこちら.

セノテヅルモヅル(Astrocladus coniferus Döderlein, 1902)
 

明治期の学問(特に博物学・動物学など)の近代化に一役買った,

いわゆるお雇い外国人教師の一人のルートウィヒ・デーデルラインが記載した種です.
 

おそらく日本沿岸では,比較的よくみられる種でしょう.和名の「セノ」は「瀬の」の意味で,

比較的に浅瀬でもみられることからこの名前がついているのだと思います.
 

①腕針が盤の外側部分,第1分岐か2分岐より生じる,

②多孔体が盤側面の口側よりの部分にある,

③体表を覆う小さな突起が体表に散在する,
 

といった特徴から他種と区別されているのですが,

それが本当に種としての安定した形質なのかは未だに疑問が呈されています.
 

この種についても,研究を進めつつあるので,

見つけた方は是非ご一報を。