関学実習レポートの続きです.
一日目は食事後の夜も実習を続けます.
昼間に採集したカメノテの解剖です
講師はもちろんフジツボの専門家の大和先生です
コチラはカメノテの仲間のエボシガイですね.
一見二枚貝のような殻を持っているように見えますが,
エビやカニ仲間で,れっきとした甲殻類です.
顎脚綱と呼ばれる,ケンミジンコや貝形虫などを含む仲間です.
貝殻のように見える殻板を取り除き,根元をつまむと,
ツルのような曼脚を広げた様子が確認できます.
これは,カニなどの一番目立つ脚に該当する部分で,胸脚と呼ばれます.
この曼脚を殻の隙間から出して,水中の食べ物を捕獲します.
これが上を向いているということを考えると,
フジツボの殻の中での奇妙な姿勢分かってきます.
これは,カメノテの体内から取り出した卵です.
やや発生が進んでいるようでした.この後ノープリウス,キプリス幼生と姿を変えていき,
最終的に岩に張り付く生活を送るようになります.
関学の実習では,実習担当の助手の方も来られます.
お世話になった加藤さんです.濾過海水を作っています
一日目から,夜遅くまで実習が続きました