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2014年8月22日~26日 関西学院大学「臨海実習」

関西学院大学臨海実習⑦

関学実習のレポート,いよいよラストです
 

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果たして畠島での採集手数は何種に上ったのか?
 

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なんと,海藻などを含めて99種でした

あと1種で100種でした
 

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内田先生の最後の講義.
 

このような情熱溢れる研究者がおられるおかげで,畠島の自然は維持されているのでしょう,

ありがとうございました
 

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夜中まで頑張ったご褒美として,みなさんにアイスが振舞われました

またいつでも白浜の自然を観察しに来てくださいね
 

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翌日,お土産にウミウシフィギュアを持って帰ってもらいました.

やはり顔のある分類群は人気が違いますね.みんな喜んでいました

これで海洋生物好きが一人でも増えてくれるといいですね
 

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最後に新しくなった水族館でパシャリ.
 

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名残おしいですが,いよいよお別れです.おつかれさまでした
 
 
 
 

といわけで
 
 
 

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関西学院大学実習レポート
 
 
 

これにて終了


関西学院大学臨海実習⑥

だいぶ遅くなりつつありますが,
 

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関学実習のレポートです
 

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持ち帰ったベントスを例のごとく,バットにあけて観察です.
 

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こちらはカニを鑑定中?
 

十脚類くらい研究が進んでいると,ある程度図鑑で同定できますが,

そうでない分類群はそもそも図鑑すらありません.
 

実はこの「そうでない分類群」,つまり研究が進んでいない分類群は結構多いのです.

今なら研究し放題ですよ
 

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これは,ナマコの骨片を偏光板を通して観察したところです.
 

プルテウス幼生の骨片はよく観察しますが,

ナマコの骨片もこんなに鮮やかに光らせられるとは知りませんでした.
 

様々な骨片の種類が一目瞭然ですね
 

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内田先生の熱血指導を受けつつ,鑑定結果を黒板に書き出します.
 

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黒板一枚では書ききれなかったようです.果たして何種とれたのか?
 

続く


関西学院大学臨海実習⑤

 

最終日は畠島に渡島です.
 

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いつもの船着場(寒さ裏)と違う場所でしばらく待つと...
 

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おお!われらが実習船ヤンチナがやってまいりました
 

大所帯の場合は一度で乗り切らないので,二班に分け,

先発隊を渡した後に後発隊を別の場所でピックアップします.
 

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船頭から乗船
 

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船上で楽しげな関先生(左)と富永先生(右).
 

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到着!分室の黒板を使った大和先生の講義のあと...
 

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いよいよ磯に出発
 

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内田先生,
 

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大和先生という黄金コンビにより,畠島の自然が余すところなく解説されます.
 

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初めてのタツナミガイに喜ぶ学生アリ.

紫の汁が出ないよう気を付けて
 

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ヤビーポンプ実演中.
 

素手採集が難しいアナジャコなどが採れました.

本当に優秀な兵器です.いつもお世話になっています.
 

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畠島北西部(外洋向き)の転石帯に行くと,生き物の様子がだいぶ違っています.
 

フジツボ一つとっても,内湾ではイワフジツボなどの小さな種類が多いのですが,

外洋に近づくとクロフジツボなどの大型種が増えてきます.

食べ物や波あたりと関係しているのでしょう.
 

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こんな自然豊かな畠島ですが,

上陸後に捨てられたと思われるゴミが時々見られます.
 

畠島は自然保護のため,無許可での上陸が禁止されています.
 

ご協力をお願いいたしますね.
 

続く.


関西学院大学臨海実習④

 

関学実習のレポートです.

ウニの正常発生は,プルテウス幼生まで進みました.
 

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こちらはモニターに映し出された幼生.

ある処理を施してやると...?
 

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ピカピカに光りました
 

これは,偏光板という一定方向の光しか通さない板で対象物を挟んで観察して得られた画像です.

プルテウス幼生になると体の中にカルシウムの骨片が出来てくるのですが,これは一定の方向性をもって配列した単結晶です.

偏光のみが反射される状態では,この単結晶以外は光が反射されないため,それだけが光って見えるということだそうです.

(という説明で合っているのか甚だ不安ですが)
 

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しかし美しいものは美しい
 

結晶の組成が,各部位で違うのでしょうか.

時折体の一部分だけが光ります.
 

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思わず関学の富永先生もパシャリ.

生き物の造形美ですよね.
 

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ウニとくればお次はプランクトンです

関学OBの内田先生が講師を務められます.
 

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プランクトンはなぜ浮いていられるのか?

浮くためにどんな努力をしているのか?
 

その答えは,この内田先生のポーズに隠されています.

後ろの黒板の文字と併せてご考察あれ.
 

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野外でプランクトン採集.

この実習では,円月島付近の流れの速い場所で泳ぎながらプランクトンネットを曳くという,

変わった方法をとります.
 

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これはベントス採集ではありません.プランクトン採集なのです
 

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内田先生の指示の元,全員で作業に取り掛かります
 

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最後に濾しとったプランクトンを瓶に集めます.
 

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実験室に持ち帰って,この日も遅くまで観察が続きました.

おつかれされまでした!
 

まだまだ続く.

 


関西学院大学臨海実習③

 関西学院大学実習レポート
 

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ムラサキウニの発生。講師は関学の関行人先生です.
 

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アセチルコリンを注射,放精放卵を見守るみなさん.

いつもの光景です.
 

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無事に配偶子を出してくれました

安定のムラサキウニさんは実力が違います.
 

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今回は一つ勉強させてもらったことがありました.

ウニは,自然状況下ではトゲを器用に動かして狭いところに入り込むため,
 

ビーカーの上に置いておくと,この手前のウニのように(危ない)

その中に入り込んでしまうことがあります.
 

その危機を防ぐため...
 

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このように,ビニールテープで入口を狭くしてやるというわけです
 

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...この方法が効果的でないウニもいるようです

まあ,コシダカは比較的管足が弱いので,

ビーカーの中に入っても取りやすいのでOK
 

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水替えは重要ですね

正常発生を効率よく観察するため,なるだけ快適な環境を維持してあげましょう
 

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きちんと水替え担当が組み込まれています.
 

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学生の要望に応え,ムラサキウニの解剖を行いました.
 

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パカッと開くと,腸や水管系が上下でつながっているのが観察できます.
 

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水につけてやると,内臓が浮き上がってその配置が見えやすくなります.
 

今回は尊いムラサキウニの命を犠牲にしましたが,

生殖巣だけ食べて捨てられるよりはその命を有意義に使えたはずです.
 

棘皮動物フィーバーの一日でした.


関西学院大学臨海実習②

関学実習レポートの続きです.
 

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一日目は食事後の夜も実習を続けます.
 

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昼間に採集したカメノテの解剖です
 

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講師はもちろんフジツボの専門家の大和先生です
 

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コチラはカメノテの仲間のエボシガイですね.
 

一見二枚貝のような殻を持っているように見えますが,

エビやカニ仲間で,れっきとした甲殻類です.
 

顎脚綱と呼ばれる,ケンミジンコや貝形虫などを含む仲間です.
 

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貝殻のように見える殻板を取り除き,根元をつまむと,

ツルのような曼脚を広げた様子が確認できます.
 

これは,カニなどの一番目立つ脚に該当する部分で,胸脚と呼ばれます.

この曼脚を殻の隙間から出して,水中の食べ物を捕獲します.
 

これが上を向いているということを考えると,

フジツボの殻の中での奇妙な姿勢分かってきます.
 

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これは,カメノテの体内から取り出した卵です.
 

やや発生が進んでいるようでした.この後ノープリウス,キプリス幼生と姿を変えていき,

最終的に岩に張り付く生活を送るようになります.
 

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関学の実習では,実習担当の助手の方も来られます.

お世話になった加藤さんです.濾過海水を作っています
 

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一日目から,夜遅くまで実習が続きました


関西学院大学臨海実習

 

先日,鳥取県立博物館の特別シンポジウムでの発表を終えてきました.
 

一般の方々を対象にということで緊張したのですが,

なかなか楽しくクモヒトデの紹介や,自分の研究の紹介ができたのではないかと思っています.
 

他の発表者の方々のお話も非常に興味深いものばかりで,

私自身もすっかり楽しんでしましました.
 

その様子はまたアップいたしますね.
 

まずはこの間終わった関西学院大学の臨海実習のレポートおば.
 

2014年8月22日~26日にかけて開催されました.

八月最後の臨海実習の様子をお送りいたします.
 

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お昼に学生さんが全員集合しました.24人の大所帯です.
 

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集合当日から磯に出ます
 

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南浜で磯観察.高潮時の南浜です.新鮮
 

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瀬戸臨海実験所からは大和先生が講師として参加しておられます.

ご専門のカメノテを採集です
 

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カメノテが曼脚を広げているのがみられました.

潮が高いときでないとなかなか見られません.
 

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漂流していた浮きに,同じ蔓脚類のエボシガイがついていました.

陸生のカメノテに比べ,はるかに成長スピードが速いのだとか.
 

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北浜からの道のりはおそらく海の下になってしまうので,

帰りは番所山公園を横断.
 

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帰所後水族館観察!新装開店後,大活躍の白浜水族館です.
 

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系統樹パネルの前での説明.

関学の講師の内田先生が活発に質問をしていらっしゃいます.
 

生涯現役ですね
 

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改修後見やすくなったと評判の小さな生き物の展示.

ここではホシムシやヒモムシ,カイメンなどの普段あまり注目されない生物にスポットが当てられているのです
 

続く.