奈良教育大学実習のレポート最終話です。
最終日の朝,名残惜しそうに各自採集用具を片付けています.
菊池先生が,ポリタンクにナマコを詰めています。
「海水を持って帰るついで」だそうです.
私も感化されてナマコ収集?システムを作ってみました.
棘皮動物は,硬さを自由に変えることのできるキャッチ結合組織(英名:Mutative connective tissue)
を持ち,体型可塑性がかなり高いのです.
このように,半分に切ったペットボトルの入り口にナマコを突っ込んでおくと...
体を柔らかくしてペットボトルの口を抜けてしまします(奥はほぼ抜けかけ)。
我々はこのシステムを”Namaco Ninja Sysytem”と名付け,実習室に保管しました.
興味のある方は是非ともやってみてください.
それしても,ナマコは無事に奈良に持ち帰られたのでしょうか.
最後に記念撮影.
本当に楽しい五日間でした.
お世話になった教員の方々,
船を出してくださった技官さん,
そして一緒に勉強してくださった学生の皆さん,
ありがとうございました
ということで,奈良教育大学実習レポート終了
と思いきや,
まだまだたくさん使われていない名シーンがありますので,
オフショット集公開です。
畠島で磯採集中の石田先生(右)です.
ご専門は微生物ですが,その磯採集能力は特筆に値します.
今回も実に様々な生物を採集してくださいました.
腰の装備が,歴戦を物語っています.
採集物を見に来られていた技術職員の加藤博士に,
飛び入りでマクロベントスの解説をしてもらいました。
ご専門は多毛類ですが,なぜか貝類の説明をしてもらうという。
それでも解説できてしまうところがいぶし銀なところです。
解剖動作が速すぎて,写真がぶれてしましました.
決してカメラマンの腕ではないのです.決して...
奈良教の教員大集合の様子が写真に収まっていました。
後列の黒シャツの面々が,左から松井先生,石田先生,辻野先生,
一番右の青シャツの方が菊池先生です.
みなさんフィールドは海ではないのですが,
あふれんばかりの生物への情熱をもって教育に取り組んでおられました.
そして何よりご自身が実習を楽んでおられました.
我々も見習わなくてはいけません。
「名シーンはメイオベントス採集にあり」
という名言は別にないのですが,その傾向はあるのではと個人的に思っております.
稀有な抽出作業が,人を笑顔にさせるのでしょうか.
このように,ネットで受けることでもメイオベントスを採集できます.
「マーメイド・ブラ」と呼ばれる,メイオベントス採集必須アイテムの一つです.
彼には,何も頼んではいけない(一応期待は持たせるから).
ウニの撮影中.
最近はスマートフォンのカメラ性能の向上で,
野外や出先で手軽に良質な写真を撮影できるようになりました.
野外実習でも,たくさん生物の写真を撮って,
家に帰っても自然に思いを馳せてもらいたいものですね。
ということで
本当に奈良教育大学レポート終了。
お疲れ様でした。