科博でクモヒトデ標本の観察を行ってきました。
今回使うのはX線CTスキャンです。
脳外科などで使われているアレです.
標本にX線を当てて,非破壊的に内部構造を観察できる装置です。
上の画像の出っ張った部分を開け,
このような筒をセットします.
そしてその中に標本をセットし,ふたを閉じます.
そして,スキャン開始。
X線発生装置のある本体の中に吸い込まれていく標本。
気分はドナドナです.
操作は基本的に横に設置したPCで行います.
まずは軟X線で全体の構造がみられるので,
どこまで撮りたいかを決めます.
大きさにもよりますが,小さければ20-30分,大きければ数時間といったところです.
計測範囲を決めたら,スキャン開始。
後は結果が出るのを待つのみ。
こんな風にして片っ端からクモヒトデのスキャンを行いました.
一緒にサンゴをスキャンしていた千徳博士は,
得られた画像から立体構造の復元をしていました.
続く.