ウニの掛け合わせ実験と並行して,
他の生き物の発生も行いました.
まずはナマコです.決していじめているわけではありません.
刺激によって内臓を吐露させ,
生殖巣を取り出します.
内臓が無くなっても,また再生するのです.
こちらが取り出した生殖巣.
色からすると卵のようですが,どうも薄い...
どうも生殖の時期ハズレだったようです.
それでも一応,卵は入っていました.
真ん中の丸い部分が卵核胞です.ナマコの卵は生殖巣の中でこのような未成熟な状態で止まっています.
ここからある薬品処理をすると,卵核胞崩壊(GVBD)が起き,発生可能な状態になります.
次はカキの発生実験です.
実験所の周りにわんさかいるこのケガキを使います.
殻をとってやると中身が出ました.この白い部分に配偶子がたくさん詰まっています
しかし,ナマコもケガキもあまりうまく発生が進みませんでした.
やはり生殖時期でない生物の発生はそう簡単には進められないようです.