こちらはミツイタクモヒトデの腕の中部あたりの口側の画像.
画面の上側が腕の先端,下側は腕の基部(盤より)です.
前回記事にした,腕の反口側の構造同様,
口側でも,腕節を構成する以下の骨片のセットが観察できます.
①口側正中線上に並ぶ「腹腕板」
②その側面にある「側腕板」
③反口側でも見られる「腕針」
④通常は最も口側の根元にある触手孔の蓋の役割をする「触手鱗」
クモヒトデが骨片より成る動物である事が伺えるかと思います.
勿論内臓などの内部構造もあるのですが,それはまた別の機会に.
因みに,ツルクモヒトデ目では触手鱗がなく,
最も口側の腕針が触手鱗の役割を果たしています.