今年最後の実習では,棘皮動物(ウニ,ヒトデ,ナマコ)の解剖を担当しました.
クモヒトデは解剖できるほどの大きさではないので,
標本でその存在を紹介.
ウニの解剖の方法の説明.基本的には赤道面上でパカッと割ります.
こちらが,ウニの体内部の様子.北極から(口側を)見た様子です.
真ん中にはアリストテレスのランタンとも呼ばれる,強大な歯を備えているのがわかります.
体の側面にあたる部分には,黒色の消化管が裏打ちされています.
時期であればこの消化管の間に生殖巣が発達しているのですが,
残念ながらこの個体ではほとんど見当たりませんでした.
ヒトデも,腕二本を切って,その間から盤中心を除くように観察します.
ウニでもヒトデでも,瓶嚢と呼ばれるスポイト状の部分で,
水管系の水圧を調整している事が見て取れるかと思います.