大阪市立大学の実習もいよいよ佳境です。
生理学実習の次は,系統分類学実習です.
講師は瀬戸臨海の久保田先生。
動物門の説明中.我々研究員が整理した標本が使われております。
浜に打ち上がっていたヤギ(硬い骨格のない柔らかいサンゴ)の説明.
台風八号の影響で,普段はなかなかうち上がらない生き物が見られたそうです.
と,盗撮者が!?
...というわけではもちろんありません.
ドイツから来ていた久保田先生の取材チームが実習に同行していました.
ベニクラゲに関する記事でしょうか.
南浜での磯採集の様子.
みんなで力を合わせて石の裏の生物を探します。
誰かが踏んだようですね.タツナミガイを。
姿は見えねど,体液が見えています。
なんと,カツオノエボシが打ち上がっていたそうです。
こいつの触手(この写真では水中に隠れて見えませんが)は強力な毒があるのでご注意を.
カツオノエボシの刺胞の観察中.
種類にもよるのですが,触手を薄い酸(食酢くらい)に晒すと,
刺胞を発射してくれます.
右下のポコポコした黒い部分が触手で,
毛のようにピュっと伸びたのが刺胞です.
この刺胞の長さと,刺胞に含まれる毒の量で,
人間に対する害の度合いが決まってくるんだとか.
カツオノエボシの刺胞は非常に長く,刺す気が伝わってきます.
みなさんは触らないようにしましょうね!
くわばらくわばら...
続く.