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論文が出版されました④

論文が出版されました.
 

日本の深海に生息するキヌガサモヅル(Asteronyx loveni)のDNA解析を行い,その中に新種を発見したという内容です.本種は世界的な分布域を持つ種と言われていますが,今回の結果から,実際に複数種が含まれている可能性が示唆されました.今後は,世界中のキヌガサモヅルの標本を解析することで,本種の正確な分布域を把握したいと思っています.以下,書誌情報です.
 

Okanishi, M*, Sentoku, A, Martynov, A, Fujita, T. (2018)

“A new cryptic species of Asteronyx Müller and Troschel, 1842 (Echinodermata: Ophiuroidea), based on molecular phylogeny and morphology, from off Pacific Coast of Japan”.

Zoologischer Anzeiger. 274: 14—33. 
 

本研究は,クラウドファンディングサイト”academist”を通じて得た資金で行われました.academistにチャレンジしてから丸四年が経ちましたが,やっと皆様に報いることができました.一部の方は論文の謝辞に加えましたが,暖かい支援の言葉を頂いた皆様に,心より感謝申し上げます.ちなみに,掲載された雑誌Zoologischer Anzeigerは,昔から憧れのある雑誌だったので,論文を載せることができて,とてもうれしいです.
 

今後も,益々研究に励んで参りたいと思います.