実習の最後は,撹拌の自由課題研究の発表で締めです.
各々短い時間で実験,発表までをうまくまとめてくださいました.
今年もとても面白い発見が多々あり,楽しく聞かせていただきました.
ヤドカリ班には,専門家の朝倉所長による解説が!
なかなかない貴重な機会に恵まれましたね!
そして,最後はもちろん...
ウミウシフィギュアの進呈です!
みなさん,また白浜に研究利用に来てくださいね!
実習の最後は,撹拌の自由課題研究の発表で締めです.
各々短い時間で実験,発表までをうまくまとめてくださいました.
今年もとても面白い発見が多々あり,楽しく聞かせていただきました.
ヤドカリ班には,専門家の朝倉所長による解説が!
なかなかない貴重な機会に恵まれましたね!
そして,最後はもちろん...
ウミウシフィギュアの進呈です!
みなさん,また白浜に研究利用に来てくださいね!
ナマコの解剖の後は水族館見学です.
飼育員さんの粋な無脊椎動物の展示にみなさん興味津々です.
西井先生は藻類がご専門ですが,こちらも無脊椎動物に興味津々のご様子.
アカテヅルモヅルが気持ちよさそうに腕を広げていたので思わずパシャリ.
さて,奈良女子大学実習,最後の課題は自由課題実習です.
カサガイの帰巣行動観察,
ヤドカリの殻選択,
ウニの偽装行動実験などなど,
用意されたテーマから1つを選び,限られた時間内で検証します.
勿論全く新しいテーマを自分で考えても構いません.
写真はヤドカリを殻から出しているところ.
※ヤドカリと人体への影響を配慮しています.
ヤドカリを選択した班は野外に観察に出かけます.
貝は見えてもヤドカリは見えず.
いざ研究対象の生物だけを見つけようと思うとなかなか見つからない.
そのような野外調査の難しさを学んでもらいうこともこの課題の目的と言えるでしょう.
こちらはウニ班(画像が悪くてごめんなさい)
ウニを採りつつ,その生息状況をメモしています.えらい!
カサガイ班にお土産です(笑)
ウニの偽装行動を観察中.
野外で海藻などを体の周りにくっつけているコシダカウニを採集し,
同所的に生息している海藻を切り刻んで与えて,
生息場所によって趣向性の違いがあるかどうかを調べたいとのこと.
カサガイの帰巣実験の観察.
スライドグラスにカサガイを乗せ,どのような行動をとるかを見ています.
奈良女子大学臨海実習,後半戦は動物やプランクトンに対象を切り替えます.
講師は遊佐先生と西井先生にバトンタッチ.
この日は畠島に行く予定だったのですが...
天候不順のため断念.
代わりに室内でできることをやろうということで,
ナマコの解剖を行う事となりました.
まずはナマコの口を確認するために石灰環の感触を確かめます.
西井先生も興味津々ですね.
そしておもむろに解剖.
おしりから口まで,一気に縦に皮を割きます.
先ほど外側から感触を確かめた石灰環を,
今度は直接観察します.
D1の凌君がアカオニナマコを採ってくれていたので,
こちらも解剖してみます.私も初めての体験です.
キュビエ管が無かったり,
呼吸樹の量が違ったり,
皮膚の厚さが違ったり...
しっかり「比較解剖学」を実践できました.
ナマコさん,ありがとうございました.
このように命を犠牲にしながら勉強していることを,忘れてはいけませんね.
少し天気が悪くなりそうということで,
予定を前倒しにして,集魚灯によるプランクトン採集を行いました.
やや雨が降り始めていましたが何のその!
集魚灯に集まるプランクトンに夢中な人たち.
プランクトンにボールにを移し,ピペットで採って観察します.
TAさんのアイデアで,懐中電灯で照らして見やすくすることで,
効率的に観察することができました!
ということで,前半の実習プログラムは無事に終了!
中締めということで,恒例のタコ焼きパーティを開催.
タコ焼きスキルを会得しました!
鰺坂先生が今年を持って退官ということで,
瀬戸臨海実験所としては,今年度の三月の実習が最後となりますが,
奈良女子大学の実習はこれで最後ということです.
最後の教え子たちからプレゼントが!
鰺坂先生,ありがとうございました.
次はタイドプールの生物相調査です.
南浜に再訪です.
狙いのタイドプールを決めたら,
水を描き出します!(学生の吉川君[M1]による多大な協力に感謝いたします)
タイドプールの水が無くなると,
その中の生物相が調べやすくなります.
何処にどんな種類の生物が生息しているか,
徹底的に調べます.
室内で得られたデータの解析.
先輩たちの発表スライドを参考にしています.
いよいよ,自分たちの成果発表!
何故タイドプールによって生物組成が違うのか?
タイドプールの地理(水深,幅,標高)?
日当たり?
動物と植物の相互関係?
最後には皆で総合議論です.
全員のデータを並べ替えてみたりして,
「環境と生物」について,じっくり議論してもらいました!
奈良女子大学実習レポートの続きです.
採ってきた海藻を紙の上に乗せて,
ガーゼと吸水フェルトで挟んで押し葉標本にします!
皆さん海藻への思いを形にして紙の上に表現していますね.
因みに,手前の赤茶色い「ベニモヅク」は水分が多くガーゼなどにくっついてしまうため,
空気乾燥で標本にします.
さらに,事前に用意してあった押し葉標本を使って,
今年は新たな取り組みが行われました.
標本と台紙をフィルムに挿んで...
圧着機を通します.ウィーン...
なんとラミネート標本になりました!
台紙を使わなければ表と裏が両方みられるという優れもの.
技術は進歩しますねえ.
こちらは南浜の岩礁に繁茂していた謎の藻類を顕微鏡で観察中.
何とこれ,ケイソウの群体でした!
一個体一個体がゆっくりと動いているのがわかります.
ゆったりと,大河の流れのごとくでした.
生きものは見ていて飽きませんね.
2015年5月31日から6月4日にかけて,奈良女子大学の臨海実習が行われました.
一日目は素晴らしい天気に恵まれました!
早速海藻実習に出かけます.
たまたま外に出てきていた技官さんたちが遠くから見守ってくださっていました.
講師は京都大学の鰺坂先生です.
先生のお話をしっかりメモする学生さんたち.
引率は奈良女子大学の遊佐先生です.
学生さんたちに見せるための動物をお探し中.
帯状分布のご説明中.
動物だけでなく,もちろん藻類でも帯状分布は見られます.
こちらは季節限定ですね.
それにしても良い天気です!
オーバーハングしている部分は,日が当たらないために,
シマオオギなどの深場の海藻が生えています.
持ち帰った海藻を使って切片を見ます.
外見だけでなく,切片を作って観察しないと同定が難しい種もいます.
磯観察中に採れたヤガラの仲間.
餌にうるさいため大変飼うのが難しい種類で,
少し観察した後,海に帰してあげました.
深海生物テヅルモヅルの謎を追え!
系統分類から進化を探る
東海大学出版会
フィールドの生物学シリーズ 第20巻
これらのリンク先のページには系統解析に関する記事が,上から新しい順に並べられています.古い順にみる場合は,ページの一番下からご覧ください.
・2018/4/6: 論文が出版されました!
Okanishi, M & Fujita, T (2018) “Description of a New Subfamily, Astrocloninae (Ophiuroidea: Euryalida: Gorgonocephalidae), Based on Molecular Phylogeny and Morphological Observations”. Zoological Science. 35(2): 179—187.
・2018/4/5: 論文が出版されました!
Okanishi, M, et al. (2018) “A new cryptic species of Asteronyx Müller and Troschel, 1842 (Echinodermata: Ophiuroidea), based on molecular phylogeny and morphology, from off Pacific Coast of Japan”. Zoologischer Anzeiger. 274: 14—33.
・2018/3/9: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, T. (2018) “A taxonomic review of the genus Astrodendrum (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida, Gorgonocephalidae) with description of a new species from Japan”. Zootaxa. 4392(2): 289-310.
・2018/3/8: 論文が出版されました!
Baker, AN, Okanishi M, Pawson, DL. (2018) “Euryalid brittle stars from the International Indian Ocean Expedition 1963–64
(Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalida)”. Zootaxa. 4392(1): 1-27.
・2018/1/31: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita, Y. (2018) “First finding of anchialine and submarine cave dwelling brittle stars from the Pacific Ocean, with descriptions of new species of Ophiolepis and Ophiozonella (Echinodermata: Ophiuroidea: Amphilepidida)”. Zootaxa. 4377: 1-20.
・2017/12/23: リバネス 「サイエンスキャッスル関西大会」にて講演を行ってきました!
・2017/11/20-22: 第14回JAMBIO 沿岸生物合同調査@千葉県館山に参加してきました!
・2017/11/4: 平成29年度自然史学会連合公開講座「海の今昔を深~~く探る.」にて講演を行ってきました!
・2017/9/21: 日本動物学会 第88回富山大会@富山県民会館にて口頭発表を行ってきました!
・2017/6/4: 日本動物分類学会 第53回大会@海洋研究開発機構にて口頭発表を行ってきました!
・2017/3/28: 論文が出版されました!
Okanishi M, Fujita T, Maekawa Y, and Sasaki, T. (2017) “Non-destructive morphological observations of the fleshy brittle star, Asteronyx loveni using micro-computed tomography (Echinodermata, Ophiuroidea, Euryalida)”. Zookeys. 663: 1-19.
・2017/2/7: 論文が出版されました!
Okanishi M.(2017)
“A taxonomic review of the genus Astrohelix Döderlein, 1930 including the
synonymy of the subgenus Asteroporpa (Astromoana) Baker, 1980 to Astrohelix”
Zootaxa. 4227 (4): 543-553.
・2016/12/5: 論文が出版されました!
Okanishi M., Sentoku, A, Fujimoto, S, Jimi, N, Nakayama, R, Yamana, Y, Yamauchi, H, Tanaka, H, Kato, T, Kashio, S, Uyeno, D, Yamamoto, K, Miyazaki, K and Asakura, A. (2016)
“Marine benthic community in Shirahama, southwestern Kii Peninsula, central Japan”
Publications of the Seto Marine Biological Laboratory. 44: 7-52.
・2016/12/1: 論文(著書)が出版されました!
Okanishi M. (2016)
“Ophiuroidea (Echinodermata): Systematics and Japanese Fauna”
In: Masaharu Motokawa and Hiroshi Kajihara (eds.) Species Diversity of Animals in Japan.
Springer Japan, Tokyo, Japan, pp. 657—678.
・2016/11/18: 日本動物分類学会 第87回沖縄大会と,第22回国際動物学会議の合同大会にてシンポジウムを企画し,講演・ポスター発表を行ってきました!
・2016/6/12: 日本動物分類学会 第52回大会@札幌にて口頭発表を行ってきました!
・2016/5/18: 読売新聞に記事が掲載されました!
・2016/1/29: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/12/5: 第12回棘皮動物研究集会が開催されました!
・2015/12/1: マイナビニュースに記事が掲載されました!
・2015/10/30-11/6: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2015/10/1茨城大学理学部生物科学コースに所属が移りました!
・2015/9/17-19:日本動物学会 第86回 新潟大会にて招待講演と口頭発表を行ってきました!
・2015/6/13-15: 日本動物分類学会 第51回大会@広島にて口頭発表を行ってきました!
・2015/6/6: 化石研究会 第33回総会・学術大会のミニシンポジウム「深海環境と生物」にて招待講演を行ってきました!
・2014/12/7: サイエンスカフェを開催してきました!
・2014/12/6: 第11回棘皮動物研究集会に参加してきました!
・2014/11/20-25: 沖縄で調査を行ってきました!
・2014/11/02-08: タイ・プーケットで調査を行ってきました!
・2014/10/11: Smips, 研究現場の知財分科会にて招待講演を行ってきました!
・2014/9/21: 論文が出版されました!
Okanishi M., Moritaki T. and Fujita T. (2014)
“Redescription of an euryalid bittle star, Astroceras coniunctum (Echinodermata: Ophiuroidea: Euryalidae).”
Bulletin of the National Museum of Nature and Science Series A (Zoology). 40 (3): 133-139.
・2014/9/11-13: 日本動物学会 第85回 仙台大会にて口頭発表を行ってきました!
・2014/8/31: 鳥取県立博物館特別展示「胸キュン☆サンゴ展~わたしを深海(うみ)につれてって~」の特別シンポジウムにて招待講演を行ってきました!
・2014/7/20-23: 2014 European Echinoderms Colloqium(欧州棘皮動物研究会議)にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/28: 日本古生物学会2014年年会・総会にて口頭発表を行ってきました!
・2014/6/13: 日本動物分類学会第50回記念講演会を企画いたしました.たくさんの方にお越しいただきました.ありがとうございました!
・2014/5/29: 研究費獲得のためのクラウドファンディング”academist”でのチャレンジが終了しました!最終獲得金額は,目標金額40万円を達大きく上回る63.45万円でした!
皆さん、本当に応援ありがとうございました。
・2014/4/22-25: WESTPAC 9th International Scientific Symposiumで口頭発表を行ってきました!
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岡西政典 OKANISHI Masanori
東京大学大学院 理学系研究科
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