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ドレッジ

2016年蒼鷹丸調査⑥

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蒼鷹丸調査日記,お次の武器はドレッジです.

ベントスネットよりも一回り小さい(それでも瀬戸臨海のものより大きい)のですが,網目が細かく,

より小さな生物まで余すところなく採集する事ができます.
 

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投入前に,船員さんが一言

「これ,穴空いてない?」

言われて見てみると,確かにその通り.

しかしさすがは百戦錬磨の船員さん.

あっという間に網を補修してしまいました.



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さていよいよ投入です.

クレーンとワイヤーを使って,慎重に海中へ投入します.

私はなぜこんな高みの見物視点かというと...
 

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野帳に採集地点データを記録しておりました.

さぼっているわけではありません.これも立派なお仕事なのです.
 

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海中から帰ってきたドレッジ.

果たして何が入っているのか.

採れた獲物は,また後日ご紹介いたしましょう.
 

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サンプルは,なるべく船上で細かいレベルまでソーティングしてしまいます.

こちらは同乗した科博の小川君(左:ナマコ専門)と斎藤先生(右:ヒザラガイ,無板類専門)です.



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こんな感じで蒼鷹丸の調査は進んでいきました.


UMISAWA2その⑦

ドレッジ二日目。

天気があまりよろしくないということで,田辺湾内(波が穏やか)でドレッジを行いました.

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波がないので余裕です。

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先日は細かい作業ができなくてカメラ係だったので,

今日は最前線で働きました。

(ドレッジをつまんでいるだけに見えていますが,ちゃんと仕事しています)

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湾内の底質は大体ドロドロです.

この中には,いったいどんな貴重生物が!

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さて,陸に帰ってからが本番です。

まずは細かいものを見る班が,泥と水を混ぜて撹拌し,

うちのメイオベントス実習でも行う方法などで生き物を回収です。

この手法で,ほとんど目に見えない,体調1/10 mmよりもさらに小さい生き物

(クマムシや動吻動物,微小甲殻類など)が採集できます。



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そして,残った基質を再び水で撹拌し,

上澄みを目の細かい網(数十マイクロ)でこします。

上記の手法よりも少し大きな

(と言っても体長はµm~mm単位)微小甲殻類などを採ります。

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 そして,網に残った基質を,

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今度はもっと目の粗い網(1 mm程度)で越すのです。

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そうして,体長1 mm以下の小さな生き物がこされ,

それよりも大きな生き物や砂がこのように残ります.

今度は,この砂の中から生き物をピックアップです.

白浜沖の生き物を,余すところなく採集です。

つづく